2016年5月6日金曜日

【中央競馬予想と与太話】京都新聞杯(2016)~元祖貴公子の競走馬~

 G.W.も終わり、来週からは通常モード。G.W.で薄くなった財布を膨らませたいものだ。
 そんな土曜の京都メインは京都新聞杯。どうしても菊花賞トライアルとしての印象が強い(まだ言うか)が、この時期に移ってからも有力馬を送り出している。2頭のダービー馬を排出し、昨年もサトノラーゼンがダービーで2着した。トライアルの青葉賞よりも好成績を残しているのは、関西馬の強さと無関係ではないだろう。

 このレースは、今回で64回目と長い歴史をもつ。私が生まれた年の勝ち馬がタイテエム。もちろん現役時の走りは知らないが、貴公子いうニックネームだったらしい。菊花賞では結果が出なかったが、翌春の天皇賞を制してGI馬となったそうだ。テンポイントより4年先輩の、元祖貴公子だったと言えるだろう。
 そして、タイテエムの主戦騎手だったのが須貝彦三・四郎の兄弟。彦三騎手は現在の須貝調教師のお父さんである。

 レースにいってみたい。
 本命は◎ブラックスピネル。強い相手と走ってきたが、いつも大崩れしない。ここまでの6戦で馬券圏内を外したのは、4着だったホープフルSだけという安定ぶりだ。なかなか勝ちきれないが、ここで結果を残して胸を張って本番へ向かってほしい。阪神よりも京都のほうがよさそう。
 推奨穴馬は須貝厩舎つながりでエルリストン。今回と同じコースで勝っている。

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2016年5月1日日曜日

【中央競馬予想の回顧】天皇賞・春、天王山S、青葉賞(2016)

 今週は天皇賞。
 ◎キタサンブラックは2番人気。パドックでも落ち着いて周回していた。対照的だったのが1番人気のゴールドアクター。イレ込み気味だ。
 レースでは最内枠のキタサンブラックがすんなりハナへ。武豊が逃げれば、無理に競りかける騎手はおらず、淡々と流れる。シメシメだ。一方のゴールドアクターは道中もかかり気味。
 キタサンブラックは持ったままで直線入り口へ。いい感じだ。外からゴールドアクターが迫ってきたが、これを競り落として逃げ込みをはかる。ところが、番手にいたカレンミロティックが思いのほかしぶとく伸びて、直線半ばで先頭に。さらに外からトーホウジャッカルが鋭く差してくる。
「これはアカン」
とズルズル後退することを覚悟したが、そこから驚異の粘り腰を見せて内から差し返し、カレンミロティックとの大接戦をハナ差で制した。素晴らしいスタミナと勝負根性だ。いいものを見せてもらった。
 馬券は2~7着までがすべて抜けていて、惜しくないハズレ。

 土曜は京都で天王山S。
 ◎ニシケンモノノフは単勝1.8倍の断然人気。レースでは4、5番手を手応えよく追走。直線に入っていざ追い出すが、前の馬の手応えがよい。
「これは2着までか」
と思ったところからもうひと伸びして最後はアタマ差かわした。
 馬券は、2着のゴーイングパワーを押さえており、馬連をとった。

 東京では青葉賞。
 ◎レーヴァテインが1番人気とは驚いた。レースでは中段の後ろから、直線では外に出して前を追ったが、内を伸びた2頭には届かず3着。外枠が応えたか。
 勝ったのはヴァンキッシュラン。中団から鋭く抜け出して1馬身1/4差の完勝。これで馬は4連勝(そのうち1回は降着)。本番でも楽しみだ。

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【映画評】『インターステラー』(2014)

身近な家族を守るべきか、人類全体の未来を優先すべきか。王道テーマ



 ワームホールを抜けて別の銀河に行けたり、人工知能がジョークを言ったりと、バリバリのSF映画。しかし、主題はそこではない。家族を救うために行動すべきか、それとも人類の生存をかけて進むべきか。この王道とも言えるテーマが本作の骨子を貫いている。
 それを表現するSFもよくできている。舞台設定、映像、科学的背景がしっかりしているので、安心して没頭できる作品だ。
 SFの服を着た、上質のヒューマンドラマ。

【あらすじ】
 環境が破壊され、人が住めない状況になりつつある地球。NASAは密かに、人類が移住できる星を探索していた。そこで白羽の矢が立ったのが、元宇宙飛行士のクーパー。3人の同僚と2体のロボットとともに、人類の未来をかけた旅に出る。




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【書評】喜多喜久『化学探偵 Mr.キュリー2』(中公文庫)

 化学にまったく興味がない人にもお勧め。軽いミステリーが読みたいときに、ぜひどうぞ


 イケメンの化学者が探偵役を務める、シリーズ第2弾。化学者が、相棒(?)の庶務課職員が持ち込む奇妙な事件を次々に解決する。
 第1弾に比べ、この二人のコミカルな絡みぶりや事件解決のスマートさがより洗練されており、スイスイ読める作品に仕上がっている。偉そうな言い方だが、喜多氏の腕がどんどん上がっているのがよく分かる。

 本書は短編集で、五つの話が収められている。それぞれの事件に「化学」がかかわっているところがミソ。テルミット反応や過酸化水素など、化学反応や化学物質が解決の鍵を握っているのだ。とはいえ、化学の知識は不要。
「すい、へい、りー、べ、…あとは忘れた」
な人にも楽しく読めるよう、上手く書かれている。

 化学にまったく興味がない人にもお勧め。軽いミステリーが読みたいときに、ぜひどうぞ。




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2016年4月30日土曜日

【中央競馬予想と与太話】天皇賞・春(2016)~生粋のステイヤーはこの馬~

 いよいよ今週は天皇賞・春。春の京都のメインイベントだ。

 先週、「史上最強のステイヤーは?」という趣旨のネット記事があった。1位はメジロマックイーン、2位はライスシャワー。これには納得なのだが、残念だったのはメジロブライトに一票も入っていなかったこと。
 メジロブライトは、つねに人気を背負ったクラシック戦線ではついにタイトルを取れず、河内騎手に手綱が移った。そこから盤石の3連勝で天皇賞・春へ。人気は2番手だったが、レースでは好位から鋭く抜け出して2馬身差の完勝。ついにGI馬となった(このときの2着が10番人気のステイゴールド。最強の重賞未勝利馬伝説の始まりとなった)。
 メジロブライトの完勝ぶりには
「これはマックイーン級だ」
と確信したのだが、結局、GIはこの一勝だけに終わってしまった。決め手に欠けるところがあり、なかなか勝ちきれなかったのだ。
 天皇賞・秋のレース後に、河内騎手が「2000 mでは短い…」とコメントしていたのにはズッこけた。2000 mで短いって、どんなやねん。まさに生粋のステイヤーだった。

 レースにいってみたい。
 昨年の有馬記念の1~3着馬が勢揃い。好メンバーといってよいだろう。
 本命は◎キタサンブラック。昨年の菊花賞馬で、有馬記念でも見せ場たっぷりの3着に頑張った。それなのに前走の大阪杯では5番人気。勝っても勝っても人気しない馬がいるが、まさにその典型だろう。しかし、今回はついに僅差の2番人気。ようやく評価が実力に追いついてきたようだ。内枠から前につけて粘りきってほしい。
 推奨穴馬はフェイムゲーム。昨年の2着馬が人気の盲点に。

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2016年4月29日金曜日

【中央競馬予想と与太話】天王山S、青葉賞(2016)~運も実力のうち~

 今週はゴールデンウィーク。天気にも恵まれ、お出かけ日和になるとのこと。競馬観戦にも最高の気候となりそうだ。ライブで観戦できる人がうらやましい。

 そんな土曜は京都で天王山Sが、東京で青葉賞が組まれている。
 青葉賞はダービートライアルだが、ここをステップに本番を制した馬はまだいない。ちょっとトホホなレースになっている。
 しかし最近は、ウインバリアシオンとフェノーメノが2着、マイネルフロストが3着に入るなど、頂点に近づいてきている。近年は、皐月賞をパスして、ここをステップにダービーを目指す馬が出てきたことも理由の一つだろう。今年は特にそういう馬が目立つ。

 レースにいってみたい。
 本命は◎レーヴァテイン。兄2頭が青葉賞勝ちという、まさにこのレースを勝つために生まれてきた馬だ。前走は繰り上がりの1着だが、運も実力のうち。上がり33.0秒はなかなかお目にかかれない数字だ。末脚を信頼。
 推奨穴馬はマイネルハニー。前走がフロック視されている。

 天王山Sは、人気でも◎ニシケンモノノフ。相手に恵まれた。

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2016年4月28日木曜日

30数年ぶりの奈良の大仏【妻、小3の娘、年長組の息子とともに】

 先日、健康保険組合の催しで、家族で奈良を訪れた。近鉄奈良駅から、興福寺と浮見堂を経由し、東大寺大仏殿まで歩いた。私が奈良市観光に行くのは、小学3年生の遠足以来。なんと30数年ぶりだ。

【奈良駅から興福寺へ】
 近鉄奈良駅で受付を済ませ、まずは興福寺へ向かう。当然、あたりは鹿だらけ。子どもたちも鹿がいることは知っていたのだが、いざ鹿が
「お前は、鹿せんべい持ってるのか?」(クンクン)
と近づいてくると、ビビりまくっていた。特に息子は泣き叫ぶ始末(笑)。

泣き叫びながら逃げ惑う息子(笑)

 興福寺に到着。国宝の阿修羅像は、2009年に東京と福岡にお出かけになり、大ブームを巻き起こしたことは記憶に新しい。しかし時間的な制約もあり、今回は国宝殿はパス。五重塔を拝みつつ、次へ向かった。

興福寺の五重塔

【奈良にも浮見堂が!?】
 次なる目的地は浮見堂。家の近所にも浮御堂(漢字が違う)があるので、子どもたちは
「ここにも浮御堂が?」
と驚いた。奈良の浮見堂は大正時代に作られたものだそうなので、近所の浮御堂のほうが元祖のようだ。
「いい眺めやなあ~」
と景色を堪能。

浮見堂でチーズ

【奈良と言えばやはり大仏様】
 だんだん疲れてきたが、頑張って東大寺へ。まずは南大門を通過。阿吽の像の迫力に圧倒された。
 そしてようやくゴールの手向山神宮へ。見事に完歩賞をゲットした。
 しかし、せっかく奈良に来たのに、このまま大仏を見ずに帰るわけにはいかない。疲れた足をむち打ちながら東大寺大仏殿へ。さあご対面。

奈良の大仏。でかい

「うわあ~、大きいなあ。千年以上も前に作られたって、すごいなあ~」
と子どもたちもビックリ。私も改めてその大きさに驚いた。千年以上前に、よくこのような大仏を作ったものだ。
 子どもたちは、定番の大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴をくぐった。無病息災の御利益があるそうだ。

余裕でクリア

手もでかい

【奈良と言えばやはり鹿】
 子どもたちは、この頃になって、ようやく鹿に慣れてきた。まだへっぴり腰ですが…。

ちょっとへっぴり腰ですが…

 かなり疲れたが、頑張って近鉄奈良駅まで戻り、うどん・そばを食べて帰路についた。子どもたちははじめての、私は30数年ぶりの、妻は中学の修学旅行以来の奈良観光を楽しんだ。
 京都よりも古い都、奈良。また行こう。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...