先日は滋賀県の予選大会も見に行き、最後まで観戦できた。その予選で頂点に立った彦根東が全国大会へ。それが甲子園なのだと知り、甲子園がどういう大会なのか分かったようだ。さらに、開幕戦で彦根東が劇的なサヨナラ勝ち。息子は、暇さえあれば甲子園を見て、トーナメント表に赤線を引くまでになった。
トーナメント表。彦根東が赤で塗られている
そんなところに、会社で甲子園の無料チケットが配られた。それなら見に行こうかと、8月12日(土)の第1試合、滝川西(北北海道)vs.仙台育英(宮城)戦を選んだ。
いざ出発。試合開始約20分前に到着した。席は何とかなるだろうと思っていたが、内野自由席はすでにほぼ満員。横に並ぶことはできず、縦に並んだ席を何とか確保した。陣取ったのは滝川西の一塁側。というわけで滝川西を応援することに。
試合前
さあ試合開始。さすがは甲子園に出てくるチームだ。比べるのはかわいそうだが、滋賀県の予選で見た投手よりも、かなり球が速い。しかし、それでも球速は140 km弱。プロに行くような投手はモノが違うのだと、改めて思い知らされた。
球が速い
1回表、仙台育英の3番打者の山田選手がいきなり先制の2ラン。19年ぶりの甲子園の滝川西には、これがかなり効いたように見えた。その裏の攻撃で、先頭打者を出しながらも、送りバントが痛恨の併殺打に。2回表には9番打者の長谷川投手に3ランを浴び、0-5と差が開いた。
いきなり0-5
滝川西は攻撃面ではバントに固執したが、それがことごとく失敗し、流れを掴めない。選手も監督も、浮き足立っているように見えた。3、4回はしのいだが、5回以降は守備のミスも出て一方的な展開に。
一方的な展開に
0-12と大差がついた7回裏に、滝川西が満塁のチャンスを作ると、球場全体が滝川西の竹原選手を鼓舞。私の息子も手拍子で声援を送った。その期待に応え、竹原選手が見事な3点適時打! 試合の大勢には影響なかったが、滝川西にとって、忘れられない3点になったことだろう。私も涙が出そうになった。
この7回裏の「球場全体が滝川西応援団状態」には賛否両論あるだろうが、現地で見ていると応援したくなってしまう。「ライブで見る」とは、そういうことなのだ。
最終的には3-15で仙台育英の勝利。どれだけ差がついても攻撃の手を緩めない仙台育英の姿勢も素晴らしかったし、常に全力疾走の滝川西も甲子園に爽やかな風を残した。鈴木選手の左翼からのバックホームレーザービームは見事だった。
試合終了
甲子園常連の仙台育英と、19年ぶりの滝川西。場慣れの差が出た試合だった。何を言っても結果論だが、1回裏のバントが決まって1点返していれば、これほど大差のゲームにはならなかったと思う。
息子は応援したチームが大差負けして面白くなかったかたと思いきや「最後まで見る」と9回裏までちゃんと見た。いまは「単なる惨敗」としか思えないのだろうが、いずれは滝川西の頑張りが理解できるようになるだろう。
お土産に彦根東のボールを買って甲子園を後にした。来年もまた行きたいが、席の確保がたいへんだなあ。
彦根東のボール
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