2016年3月17日木曜日

【書評】床丸迷人『四年霊組こわいもの係』(角川つばさ文庫)

娘から「面白いから読んでみて」と言われたら、読まないわけにいかないよね


 小学2年の娘から「面白いから読んでみて」と薦められた本。本を薦められるようになるとは、娘も頼もしく成長したものだ。
 娘は、この本をサンタからプレゼントしてもらった。これがツボにはまったらしく、続編も買って何度も読み返している。プレゼントした本を気に入ってくれて、サンタさんも喜んでいます(笑)。

 では拝読。「30分くらいで読めるかな」と思っていたら、思いのほか時間がかかった。いつの間にこんなに長い本を読めるようになったのだろう。子どもの成長は早い。
 また、文章表現も高度である。
「時代劇のセリフでタンカをきってみた」
「しどろもどろ」
のようなレベルの表現があちこちに出てくるのだ。娘はすでに、新しい単語や表現を、文脈から身につけることができる段階に入っているようだ。子どもの成長は早い。

 娘の自慢ばかりになってすみません。
 内容は、謎あり、恋あり、涙ありと盛りだくさん。主要人物たちもキャラが立っており、躍動感たっぷり。連作集的な構成になっていて、話が途中で細切れになっているのも小学生にとっては読みやすいだろう。オチもよかった。
 最後にあとがきを読んで、まあビックリ。なんと本書は、元々は床丸氏が娘さんのために書いたものだというではないか。そのため、主人公の名前は娘さんの名前になっているのだそうだ。
 さっそく、私も娘を主人公にした小説を書いてみようと思う。

【粗筋】
 友花は新4年生。始業式の日に四年霊組へ連れて行かれ、代々続く「こわいもの係」に就任した(させられた?)。霊組の仲間である花ちゃん(座敷わらし)、鏡子さん(鏡の精霊)、ドクパン(理科室の人体標本)とともに、怪しい事件を次々と解決していく。



四年霊組こわいもの係 [ 床丸迷人 ]
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価格:691円(税込、送料込)

2016年3月15日火曜日

【書評】三浦綾子『氷点』上・下(角川文庫)

「罪を背負わせた者」と「罪を背負わされた者」。この対比が描く、ひたすらに重いストーリー


 何と重いストーリーだろう。過酷な運命を背負いながらも、前向きに健気に生きる少女の姿が心を打つ。周囲の大人たちは、ドロドロワールドにはまり込み、さらに少女を傷つける。

「罪を背負わせた者」と「罪を背負わされた者」。このキリスト教的な対比が本作の骨子を貫いている。背負わせた側と背負った側、それぞれの苦悩が積み重なり、ページをめくる手も、どんどん重くなってゆく。
 人生の苦悩を描いた作品はたくさんあるが、それを「背負わせた」側にむしろ焦点が当てられているのが恐ろしい。苦悩を背負った側がそれを克服してハッピーエンド、ではないのだ。苦悩を背負わせた側の醜い生き様、すなわち「罪」が晒されているところが重い。
 罪、罰、償い。これらが見事に描かれている名作。

【粗筋】
 1964年に書かれた、三浦氏の処女作にして代表作。愛娘を殺害された父親が、妻への腹いせに、妻には秘密でその殺人犯の娘を養女に迎える。しかし、その秘密が妻にばれてしまう。
 迎えられた養女は、父からは距離をおかれ、母からは憎まれ、過酷な少女時代を過ごす。しかし、血筋や血統が何よりも重要だった時代に、前向きで明るく生きていく養女の様子が健気で心を打つ。
 ついに少女の気持ちが「氷点」に達したとき、すべては終わりを迎える。



氷点(上)改版 [ 三浦綾子 ]
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価格:691円(税込、送料込)
氷点(下)改版 [ 三浦綾子 ]
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価格:691円(税込、送料込)

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2016年3月14日月曜日

お祭り(蓮如忌)に行ってきた~小2の娘と年中組の息子~

 日曜日に近くのお寺で蓮如忌が行われた。浄土真宗の中興の祖である蓮如さんを追悼する催しである。お寺でお粥(有料ですが)が振る舞われ、屋台もいくつか出る。お祭りではないのだが、子どもたちはお祭り感覚で参加した。

【まずはお粥】
 家で軽く昼ご飯をとって、自転車で出発。息子と私は電動自転車に二人乗り。娘は自分の自転車でついてくる。上手に乗れるようになったものだ(前日はこけてたけど…)。
 お寺に到着し、まずはメインのお粥をいただく。息子は
「なんで(ジャンキーなものではなく)お粥なん?」
と不満げだった。3人で2人前を食べた。
 このとき隣でお粥を食べていたのが、息子のクラスメイトだと判明。お互い恥ずかしいのか、あまり言葉を交わさなかった(笑)。

お粥。少し堅めで美味しかった

【お待ちかねの屋台へ】
 ちょっと多いかなあと思ったのだが、子どもたちに1000円ずつ渡して好きに使わせた。
 まずは二人ともスーパーボールすくい(300円)へ。子ども向けにかなり丈夫に作ってあり、どんどん取れる。何個すくっても、もらえるのは五つと決まっているのだが、たくさんとれるほうが面白いよね。

たくさんとれて満足

 息子は次にクジ引き(300円)へ。ガラガラ回すと、白い玉がぽとり。
「3等賞おめでとう!」
と言われて喜んでいたが、1~3等までしかないクジだった…。息子は珍しく、剣ではなくビニールのボールをチョイス。

 その間に、娘は水あめ(100円)を堪能。安いものをたくさん買いたいというよりも、思い切って高いものを買えない性格のようだ(笑)。お金を貯め込むタイプかもしれない。
 水あめは想像以上に美味しかったようで、帰ってからも
「あんなに美味しいものが100円なんて、めっちゃお得やったわ」
と妻に報告していた。そこまでか?…。

【外のお店へ】
 お寺の外にも店があるので、そちらも見に行った。
 娘は和菓子屋さんに突撃。
「いちご大福が2個入りのしかないから、半分ずつお金を出し合って1個ずつ分けへん?」
と私に提案してきた。頭が回るようになってきたものだ。しかし、残念ながら人気のいちご大福は売り切れ。店から出てきて、珍しく娘が真剣に考え込んでいる。何なのだろうと思っていると、おもむろに
「やっぱりもう1回行ってくる」
と店に入り、桜餅(130円)を買ってきた。頭の中がアンコでいっぱいだったのだろう(笑)。

 娘が桜餅を食べている間に息子とブラブラしたのだが、めぼしい店はなかった。娘のところに戻ると
「ソフトクリームも買っていい?」
と、抹茶とバニラのミックス(260円)を購入。好きに使ってよいと言った手前、好きにさせたが、食べすぎやろ…。

【再びお寺へ】
 再びお寺に戻った。息子は
「もう1回スーパーボールすくいがしたい」
と再チャレンジ。息子はお腹いっぱいで、今日は食い気よりも遊び気がまさったようだ。

 娘はさらに食い気に走り、小サイズのリンゴ飴(200円)を食べた。リンゴ飴は初体験。
「え、本物のリンゴが中に入ってるんや?」
と驚いた様子。たしかに食べてみるまでは分からないかもしれない。これで娘は990円を使い、終了。しかし、まさかここまで食べ物に走るとは想定外だった。

リンゴ飴

 息子は姉の勧めで最後の100円を水あめに使い、こちらも終了。口と手がベトベトになったが、美味しかったらしい。

水あめ。ネバ~

 その後、娘は同じ祭りに来ていたクラスメイトと鬼ごっこなどで遊んだ。こういうことがきっかけで、仲良くなったりするのかもしれない。
 思いのほか楽しいイベントだった。

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2016年3月13日日曜日

【お父さんの週末料理】2016年3月12・13日~グー(いいね)×百億兆回の高評価~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小2)、息子(年中組)の4人である。なお、朝ご飯は妻が早起きして作ってくれている。


 3月12日(土) 

◆昼ご飯◆
 今日は久しぶりに息子とバローへ。一匹で約1000円の立派なハマチによだれが出たのだが、土日の2日間で使い切れるかどうか微妙だったので断念。替わりに息子が選んだ、というか私が選ばせた「今週の魚」はタラ。切り身をバターで焼いた。安くて美味しかった。娘も息子も骨を上手に取って、美味しく完食。
 他は白ご飯、五目豆、ネバ三、サラダ、和風スープ。

ひじき入り五目豆

◆晩ご飯◆
 子どもたちとあんパンを作った。以前から「いつか作ろう」と楽しみにしていたのを、ついに実行したのだが、何と失敗。うまく膨らまなかった。オーブンレンジの取説のレシピ通りに作ったつもりだったんだけど…。また機会を見てリベンジしたい。
 メインは生春巻き。子どもたちも一緒に巻いてくれたのだが、これがなかなか難しい。ついつい具をたくさん入れすぎてしまう。
 他は白ご飯、五目豆、ネバ三、サラダ、和風スープ。

不揃いな生春巻きたち

 3月13日(日) 

◆昼ご飯◆
 今日はお祭り(蓮如忌)に行くので、軽めに。昨日の生春巻きの残りと、食パン、スープ、五目豆。軽めと言いつつ、それなりに食べた。

生春巻きをパクつく息子

◆晩ご飯◆
 娘、息子とギョウザを作った。娘はキャベツのみじん切りを担当。もう、任せておけば完遂してくれる。頼もしいものだ。息子はコネコネ係と包み係を担当。こちらも上手にやってくれる。ホットプレートで焼いて、美味しく食べた。特に息子はオヤツが控えめだったので、モリモリ食べた。
 もうひと品、ハンガリー料理のジャガイモの重ね焼き(Rakott krumpli)を作った。先日、娘がハンガリー料理教室に行き、レシピを持って帰ってきたので、作ってみた。ジャガイモとミンチとトマトを重ね、サワークリームでとじてオーブンで焼くという料理。パルマンティエに近いが、サワークリームとトマトの風味で、かろやかな仕上がり。こちらも息子がたいへん気に入り
「グー(いいね)が百億兆回やな」
と異例の高評価。作った甲斐もあったというものだ。
 他はサラダ、五目豆、ネバ三、即席わかめスープ。

ギョウザとハンガリー料理

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【予想の回顧】フィリーズR、中山牝馬S、中日新聞杯、仁川S(2016)

 今週はフィリーズR。
 ◎ダイアナヘイローは何と出遅れ。前に行く馬だけに、想定外だ。向こう正面では行きたがっていたが、そのわりにはいい手応えで押し上げ、4コーナーでは大外に。2着馬に次ぐ上がりで追い込んだが、離れた4着まで。なんだかチグハグな競馬だった。
 勝ったのはソルヴェイグ。3番手から抜け出して、1馬身3/4差の完勝。条件戦で人気を裏切っていたのが嘘のような快勝だった。
 馬券は単勝勝負だったのでハズレ。

 中山では中山牝馬S。
 ◎リーサルウェポンは大きく出遅れ。今日は出遅れにたたられている。妖怪が取り憑いているに違いない。12着に惨敗。中山で出遅れては厳しかった。
 勝ったのはシュンドルボン。叩き2走目できちっと変わった。2着は断然人気のルージュバック。落鉄があったにしても、案外の伸びだった。怪物レベルの馬ではないようだ。
 馬券はボックスに1着馬が入っておらず、ハズレ。

 土曜は中日新聞杯。
 ◎ケツァルテナンゴは中団の後ろから。直線では外に出してジリジリ伸びたが、さほど切れず、8着まで。もう少し前につけたかった。
 勝ったのはサトノノブレス。58 kgを背負っての1番人気は厳しいだろうと馬券から外していたのだが、見事にやられた。
 もちろん、馬券はハズレ。

 阪神メインは仁川S。馬券は>アポロケンタッキー-キングノヨアケのワイド1点勝負。
 アポロケンタッキーは好位から抜け出して見事に勝利。しかし、もう一頭のキングノヨアケがハナを主張せず、控えて5着まで。逃げた馬が最下位に沈む流れだったので、ある意味正解だったのかもしれないが、逃げないと持ち味が出ないのだろう。

 今週も4戦0勝。他も散々で大幅マイナス。泥沼だ…。

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2016年3月12日土曜日

【予想と与太話】フィリーズR、中山牝馬S(2016)~ずっとこの時期なのに~

 今週は西でフィリーズR、東で中山牝馬Sが行われる。
「中山牝馬Sってこんな時期だったっけ?
と思って調べてみると、1983年に重賞になってから、ずっとこの時期だった…。レースの時期がころころ変わるので、動いていないレースまで動いているように感じてしまったようだ…。

 レースにいってみたい。
 ルージュバックが人気と注目を独り占めしているが、本命は◎リーサルウェポン。前走は重馬場のうえにスタートも悪く、リズムに乗れなかった。良馬場見込みのここなら巻き返し可能。ハンデも恵まれた。二走前を見直す。
 本命が人気薄なので、これを推奨穴馬としたい。

 フィリーズRは◎ダイアナヘイローを狙う。

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2016年3月11日金曜日

【予想と与太話】中日新聞杯、仁川S(2016)~韓国ではありません~

 今週は寒の戻りで少し冷えたが、週末から週明けにかけては気温が上昇し、来週は春の陽気とのこと。馬券も春といきたいものだ。

 そんな土曜は中京競馬が開幕。阪神・中山の3週目から中京が始まるという変則日程だ。私が何度言ってもJRAは聞いてくれないが、言わずにはいられない。気持ち悪いので、やめてほしい。
 中京のメインは初日から重賞の中日新聞杯。一方、阪神メインは仁川Sである。
 仁川は宝塚市内の地名で、阪神競馬場がそこにある。また仁川という名の川があり、宝塚市と西宮市の境界になっているのだそうだ。韓国の仁川市のことではないので注意が必要だ。

 レースにいってみたい。
 仁川Sは、阪神改修後の2007年から2000 mになったオープン特別。この距離になってから、今回でちょうど10回目となる。10年など、あっという間だなあ…。
 12頭立てと少し寂しいメンバー構成。本命は◎アポロケンタッキー。前走は人気に応えて2着馬を0.7秒ちぎり、オープン入りを果たした。このメンバーなら昇級でも。
 推奨穴馬はキングノヨアケ。すんなり行ければしぶといのは前々走が示す通り。

 中日新聞杯は◎ケツァルテナンゴが本命。じりじり伸びるこの馬にとって、中京は向きそう。

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【お父さんの週末料理】2024年5月11・12日<small>~母の日のスペシャルディナー~</small>

 わが家では土曜、日曜の晩ご飯は主に父(私のこと)が担当している、そのメニューを絶賛(?)公開中、  家族構成は父(アラフィフ)、母(年齢非公表)、娘(高2)、息子(中2)の4人、  娘はテスト前で部活は休み。息子は通常練習。  5月11日(土)   娘は午後から図書館...