2020年11月30日月曜日

【読書メモ】大鐘良一・小原健右『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』(光文社新書)

 2008~09年にかけて行われたJAXAの宇宙飛行士選抜試験に密着して撮影した「NHKスペシャル 宇宙飛行士はこうして生まれた~密着・最終選抜試験~」を書籍化したもの。最終選抜に残った10人の精鋭が、選抜試験に挑む姿が描かれる。
 JAXAでの閉鎖空間での過酷な試験に続き、NASAでの面接。宇宙飛行士には、いったいどういう資質が求められるのか。それは、いわば「究極の人間力」ともいえるものだった。試験の内容も興味深いが、10人の人間ドラマが本書のキモ。まさに「ドキュメント」だ。

 このとき選ばれた油井亀美也氏、大西卓哉氏、金井宣茂氏はそれぞれ一度ずつISSに長期滞在して、宇宙事業に貢献した。日本はロケット技術や「こうのとり」だけでなく、宇宙飛行士の評価も非常に高いそうだ。
 そして今年(2020年)、それ以来の宇宙飛行士募集が発表された。2021年に募集開始を予定しているそうだ。今度はどんな人間ドラマが繰り広げられるのだろうか。
 私も応募してみようかな。毎日の晩酌が欠かせない時点で不合格だろうけど…。

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2020年11月29日日曜日

【中央競馬予想の回顧】ジャパンカップ、京阪杯、京都2歳S(2020)

 今週はジャパンカップ。
 アーモンドアイコントレイルデアリングダクトの順に単勝が2.2、2.8、3.7倍。4番人気が17.2倍で、単勝万馬券が過半数の8頭。見たことのないオッズだ。
 ◎デアリングダクトは好位でアーモンドアイを見る位置取り。いい感じだ。直線に入り、少し内に押し込められたが、進路を見つけて内を抜けてきた。しかし、前を行くアーモンドアイには届きそうにない。2着のコントレイルには迫ったが、ハナ差で惜敗して3着。スムーズに外に出せれば2着はあったかもしれない
 勝ったのはアーモンドアイ。好位からズバッと抜け出して完勝。天皇賞・秋のVTRのような競馬で国内GI8勝目の新記録。キタサンブラックを抜いて、獲得賞金もトップに立つという大偉業を成し遂げた。伝説レベルの名馬と言ってよいだろう。
 3強が1~3着を占めた。期待に違わぬ好レースだった。

 阪神では京阪杯。
 ◎フィアーノロマーノは中団を追走。4コーナーでは大外を回す。「大丈夫かいな」という心配をよそに、先に抜けたカレンモエを一完歩ずつ追い詰め、クビ差でかわして見事に勝利。流れも向いたが、強かった。
 2着にカレンモエが残り、馬券は単勝と馬連をとった。馬連が15倍ついたのは、嬉しい誤算。

 土曜は京都2歳S。
 ◎ワンダフルタウンは後方から。阪神2000 mでこの位置取りでは厳しいと思っていたら、外をグイグイ伸びて差し切った。これは強かった。距離はもっとあってもよさそうだ。
 2着にラーゴムが入り、馬連をとった。少し浮いた。

 今週は3戦2勝。京阪杯のお陰で、トータルもプラスを計上した。年末まで続けたい。

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【中央競馬予想と与太話】ジャパンカップ、京阪杯(2020)~阪神と京阪~

 今週は東京でジャパンカップが、阪神で京阪杯が組まれている。阪神で京阪杯が行われるのは1994年以来、26年ぶりのことだ。私は京阪沿線で生まれ育ったので、京阪電鉄には愛着があるが、京阪杯で大当たりした記憶はない…。
 阪神と京阪と聞くと、つい「阪神と京阪がつながれば、京都から淀川の東側の地域が、神戸までつながるのになあ」と思っていた。しかし、阪神は阪急と同じグループになり、近鉄との相互乗り入れを実行し、東大阪から奈良へ直通してしまった。京阪とつながっていれば、京阪沿線の住民の利便性は高まったと思うのだが、残念だ。

 レースにいってみたい。
 歴史的な大一番になった。3頭の三冠馬が現役で走っているだけでもレアケースなのに、その3頭が同じレースに出走。さらに、そのうちの2頭はまだ負けていない。無敗馬どうしが古馬GIで初対決ということは、いままでにあったのだろうか。
 本命は◎デアリングダクト。初の無敗の牝馬三冠馬だ。ジェンティルドンナとアーモンドアイの先輩三冠馬が牝馬三冠→JC勝ちを成し遂げているように、3歳牝馬は割引どころかむしろ有利。連勝を伸ばして、アーモンドアイと世代交代を果たしてほしい。
 推奨穴馬はワールドプレミア。いまの時代、休み明けはむしろプラス。

 京阪杯は◎フィアーノロマーノが本命。ここ2走は洋芝もあわなかったか。

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2020年11月28日土曜日

【目指せサブ3】明石城公園マラソン2020に出場した(滋賀のおっさんランナー)

 2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。2019年12月の大阪マラソンでサブ3.05(3時間05分)を達成。現在(48歳)はサブ3を目標にトレーニング中。
 昨年の大阪マラソン以来、約1年ぶりのフルマラソンの大会。このコロナ禍のなか、大会を開催してくれて、たいへんありがたい。
 今回、初めてサブ3を目標に走った。結果はいかに。

◆調整とコンディション◆
 4週前に30 km(ロケットマラソン)、2週前に20 km、1週前に10 kmのペース走をして、走る距離を減らしながら疲れを抜いた。体重を増やさずにプチカーボローディングもでき、痛いところもなく、体調も良好。いい感じで調整できた。
 当日も、新快速でスムーズに明石駅に到着。新快速停車駅から歩いてすぐとは交通の便がよい。
 気温が上がる予想だったが、スタート時は肌寒いくらい。風もほとんどなく、コンディションは良好だ。

発着点のきしろスタジアム。明石城も見える

◆序 盤◆
 簡単な開会式を終えて、いざスタート。フルの参加者は300名程度なので、ほとんど混雑なし。すぐにばらけて、自分のペースで走れた。
 この大会は、2 kmを21周する、周回コースだ。競技場を出ると、いきなり現れたのが急坂。なんじゃこれは。聞いてませんけど…。この急坂を登り切ったら、次は一気に下る。息は楽だが、脚にはかなりのダメージが。後半にも登りと下りがあり、競技場へ戻る。こんな厳しいコースだとは知らなんだ…。
 前半は急坂でペースが落ちるので、後半でそれを取り戻さねばならない。4:25→4:05と、速いラップと遅いラップを繰り返して、4:15のペースを維持。下りがあるので息は入るが、脚がキツい。サブ3は、早くも諦めモードが漂う…。

◆中 盤◆
 それでも、サブ3を少し上回るペースで中間点を通過。もしかすると、このまま走りきれるかも? いや、いつもの中間点よりも、かなりキツいような? あまり考えても仕方がない。1周2 kmを8分半のペースを刻み続けるのみだ。
◆30 kmへ◆
 何とかペースを維持して30 kmへ。残りは6周だ。
 しかし16周目の急坂で、ついに大幅にペースダウン。32 km地点で、サブ3のペースを割ってしまった。そこから再びペースを上げて巻き返す気力・体力は残っておらず、17周目の急坂でノックアウト。目標を完走に切り替えた。

◆ラスト10 km◆
 ラスト10 kmはジョグペース。19年の京都マラソンはスタミナ切れで失速して朦朧(もうろう)とした。今回はそのときとは違って、体力は残っているが脚が動かない感じ。失速にも何種類かあるのだろう。
 もうタイムは気にする必要はないので、しっかり給水しながら淡々とジョグ。急坂も何とか歩かずに走りきり、3時間10分切りでゴール。完走賞が「オリバー 麻辣(マーラー)どろソース」だったのも、リタイヤせずに走りきるモチベーションになった(笑)。

◆シューズ◆
 残念だったのはシューズ。今回、アディゼロプロで走ったら、足の甲に痛みが出た。前回のロケットマラソン(30 km)と同様、15 kmくらいから違和感が出た。今回もフルを走り切れたように、それほど激しく痛むわけではないのだが、足の甲にアッパーが当たってしまう。
 今回は下り坂がきつかったことも痛みの原因だろうが、長い距離を再びこのシューズで走るのは厳しい。ワンサイズ上げるか、他のシューズにするか。また考えよう。

◆まとめ◆
 いやあ、まさかこんな激坂難コースだとは知らなかった。知っていれば、おそらく出ていなかったと思う。サブ3が達成できなかったのは残念だが、仕方がないと割り切れる難コースだった。
 32 kmクロカン走+10 kmジョグの練習をしたと思うことにしよう。失速したので、ダメージは少なめ。今回はトレーニングと位置づけてもう一度走るか、いったんリセットするかは、レース後の回復なども見て考えたい。

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【中央競馬予想と与太話】京都2歳ステークス(2020)~オークスで激走したマル父・マル市牝馬~

 今週で11月は終了。あっという間に師走ですなあ。
 中央競馬も阪神・東京開催が終わって、来週からは今年最後の開催に。少しでも、今年のマイナスを取り返したい。

 そんな土曜は阪神で京都2歳Sが組まれている。京都の改修の間だけ「阪神2歳S」に名前を変えるわけにはいかなかったようだ。
 このレースは重賞としては7回目だが、それ以前はオープン特別だった。その時代も含めて、京都以外で行われるのは今回が初めてだそうだ。

 今年と同じ11月28日に勝ったのがマルシゲアトラス。1987年の勝ち馬だ。バンブーアトラスを父に持つ、マル父、マル市牝馬だった。1勝馬の身でこのレースに参戦すると、南井騎手を背に3馬身差の圧勝。翌年の桜花賞もアラホウトクの5着に頑張った。
 一世一代の走りを見せたのが、オークス。桜花賞の後に4歳牝馬特別(いまのフローラS)で7着と破れて評価を落とし、オークスでは11番人気。しかし、レースでは後方から猛然と追い込んで2着に入り穴を開けた。勝ったのは10番人気のコスモドリームで、2桁人気馬のワンツー。当時は枠連しかなかったが、馬単や3連単があれば、えらい配当になっていただろう。
 その後も6歳まで走り続けた、馬主孝行な馬だった。

 レースにいってみたい。10頭立てと少頭数。中距離の2歳重賞が増えたためかもしれない。
 本命は◎ワンダフルワン。新馬戦はダノンザキッドの2着に頑張り、次走で8馬身差をつけて順当に未勝利勝ち。ひと息入れた前走は1番人気に応えられず3着に破れたが、休み明けだったし、上位2頭も強かった。ひと叩きしてこの相手なら。
 推奨穴馬は同枠のダノンドリーマー。前走が完勝で。

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2020年11月27日金曜日

【読書メモ】東野圭吾『マスカレード・ナイト』(集英社文庫)

 マスカレードシリーズ第3弾。舞台はもちろんホテル・コルテシア。ホテルで催される年越し仮面パーティーに殺人犯が現れるというたれ込みがあった。刑事の新田とホテルウーマンの山岸の名コンビが渦中に飛び込む。
 パーティーが始まる前に、さまざまな客が登場。みんな怪しいような、怪しくないような(どっちやねん)。このなかに、殺人犯はいるのか。
 そしてパーティーが始まる。殺人犯と情報提供者、そして警察が入り乱れる大活劇。新田は犯人の仮面を喝破できるのか。

 今回も、ホテルを舞台にしたスリル満点の展開を堪能した。しかし、新田刑事のキムタク化には、ちょっと苦笑い。ガリレオ湯川の福山化、加賀刑事の阿部化など、小説のキャラを映画のキャストに似せていくのは東野氏の得意技だが、本作はちょっとやりすぎのような(笑)。
 ミステリーとしての結末にはやや無理があるような気もするが、そこに至るまでのハラハラドキドキと、高級シティホテルの舞台裏を楽しむ小説だということにしておきたい。

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2020年11月26日木曜日

【お父さんの週末料理】2020年11月21~23日~たこ焼き大失敗。禍転じて福となす?~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代後半)、母(年齢非公表)、娘(中1)、息子(小4)の4人。

 勤労感謝の日で3連休。土曜の昼は外食した。
 娘はテスト前なので部活は休み。

 11月21日(土) 

 息子はいつも通り昼から野球の練習。

◆朝・昼飯◆
 朝は妻が食パンを出してくれた。お陰で寝坊できた。
 昼は久しぶりに近所の人気ラーメン屋に行った。マラソン前日は験担ぎにラーメンを食べることにしているのだ。息子と私はあっさりとんこつ、娘はしょうゆ(魚介スープ)を注文し、みんなでチャーシュー丼を分け分けした。
 この店のラーメンが大好きな息子が「うめぇ」と大満足。近所に美味しいラーメン屋さんがあってよかったね。

◆晩ご飯◆
 豚の生姜焼きを作った。生姜をすり下ろした自家製タレが爽やか(自画自賛)な一品だ。たくさん作ったのだが、息子がバカ食いモードに入り、あらかた食べ尽くしてしまった。薄切り肉が好物らしい。
 他は豚レバー、里芋の煮っ転がし、リサイクル炒め、サラダ、スープ、ご飯。豚レバーと里芋とリサイクル炒めは作り置きメニュー。

リサイクル炒め、里芋の煮っ転がし、豚レバー

豚の生姜焼き。自家製タレがグー

 11月22日(日) 

 息子は朝から夕方まで野球の練習。相変わらず長い…。
 妻が野球の世話をしてくれたお陰で、私はマラソン大会に行けた。ありがとうございました。この日は近所のグランドでラッキーだった。

◆朝・昼ご飯◆
 朝は鯖(さば)と里芋の味噌煮。安くて美味しい鯖は庶民の味方だ。
 昼は息子と娘は妻の作った弁当。息子はグランドで食べた。私はマラソン後に会場近くで寿司を食べた。プチ贅沢をさせてもらった。

鯖と里芋の味噌煮

◆晩ご飯◆
 マラソンの参加賞が明石焼きの粉とたこ焼きソースだったので、さっそく使った。子どもたちは初めての明石焼きだ。明石焼きも美味しいが、たこ焼きに軍配だそうだ。
 明石焼きの後にたこ焼きを焼いたが、なかなか固まらない。これは様子がおかしい。どうも小麦粉の量が少ないようだ。おそらく一桁間違えて、10分の1しか入れなかったと思われる…。
 これではたこ焼きにはならず、中身をフライパンに移して、片栗粉でとろみを加えて「たこ汁」として出した。
 「こんなん食べれんの?」と半信半疑だった(特に妻)が「意外に美味しい」と事なきを得た(?)。
 他はサラダとスープとチーズ。

たこ汁とチーズ。禍転じて福となったのだろうか?…

 11月23日(月・祝) 

 この日は珍しく何の用事もなし。

◆朝・昼ご飯◆
 朝は納豆卵ご飯で済ませた。困ったらこれ。
 昼はビーフン。一袋分のビーフンはフライパンに入りきらないので、二つに分けた。一つはマラソンの参加賞の「オリバー 麻辣(マーラー)どろソース」味。スーパーでは売っていない、レアな商品なのだそうだ。思ったよりも辛くなく、美味しく食べられた。ビーフンによく合う。
 もう一つはシンプルに塩コショウ味。ピリ辛が苦手な娘は、おもにこちらを担当。
 他はサラダと味噌汁。

ビーフン塩コショウ味

ビーフンマーラーソース味

◆晩ご飯◆
 サンマが安くなったので買おうと思っていたが、シマソイという魚が安くて美味しそうだったので予定変更。煮付けにした。メバルの仲間で、味も似ていた。ただ、皮はちょっと厚くて食べにくかった。ホロホロで美味。
 他はマグロ刺身、サラダ、味噌汁、黒糖パン。マグロのしっぽの刺身が安かったので購入。普通に美味しかった。

マグロのしっぽの刺身

シマソイの煮付け

◆作り置き◆
 たこ焼き用のキムチが残っていたので、豚キムチを作り置いた。息子の好物だ。明日から食べてください。

豚キムチ。定番メニュー

【読書メモ】深木章子『殺意の構図』(光文社文庫)

 初めて読んだ深木作品。なるほどよく組み立てられたストーリーだ。「構図」という言葉をタイトルに使いたくなるのも頷ける。  一人称を変えることにより、さまざまな角度から事件に光が当たる。 「なるほどそうか」「確かにそうだよね」「そうか、この人だったか」 と納得しているうちに...