2019年12月23日月曜日

【目指せサブ3】みやすのんき『アルティメットフォアフット走法』『誰も教えてくれなかったマラソンフォームの基本』を読んだ(45歳のオヤジがランニングを始めました)

 2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。2018年2月の初マラソンでサブ4を、3月の2度目でサブ3.5を、翌シーズン2018年11月の3度目でサブ3.1(3時間10分)を、その次のシーズン2019年12月の5度目でサブ3.05(3時間5分)を達成。現在(47歳)はサブ3を目標にトレーニング中。
 みやす氏の著書を読んだ。月ごとの記録に混ぜてもよかったのだが、長くなりそうなので、別にまとめた。
 みやす氏は、本職はマンガ家の、サブ3市民ランナー。50歳を過ぎてから走り始めたというから驚きだ。
 今回読んだのは「フォアフット」のほうなのだが、半年ほど前に読んだ「マラソンフォーム」も一緒にレビューしておく。

◆『誰も教えてくれなかったマラソンフォームの基本』◆
 半年ほど前に読んだ。結論を述べると、参考になることがとてもたくさんあった。たとえば「足は振り子のように使うのではなく、クルクル回す感覚で動かす」とか、「無理に前傾する必要はない」とか、「かかとがお尻につくほど跳ね上がるのは、しようとするものではなく、結果的にそうなるものである」などだ。
 マラソントレーニングの本は、元エリートランナーや名指導者の書いたものがほとんどで、もちろん書いてあることは正しいのだが、市民ランナーの感覚とはずれているところがある。それはそれで、仕方のないことだ。なぜなら彼らは市民ランナーではないのだから。
 一方、みやす氏はバリバリの市民ランナーだ。だから、上記を初めとして「それ、分かるわ」とか「なるほど、そういう感覚で走るのもありかも」という部分が数多くあった。

 みやす氏もはっきり書いている通り、本書には感覚的な記述が多く見られる。なのでその感覚が分かる・分からないがある。さらに感覚が分かるものの中でも、自分に合う・合わないがある。それを踏まえたうえで、使えるところを使えばよい。
 私は、本書を読んで、ストライドを広げる意識は捨てた。「ピッチ走法上等」「スピードが上がれば、ストライドは勝手に広がる」と考えることにしたのだ。そのお陰かどうかは分からないが、昨年に発症した腸脛靱帯炎はいまのところ再発していない。


◆『アルティメットフォアフット走法』◆
 前置きが長くなってしまった。
 先日、「フォアフット」のほうも読んだ。こちらは「前スライド走法」の解説本だ。他にもいろいろなことが書いてあり、みやす氏のシューズオタクぶり(笑)などもチラ見できるが、それらは付録というのは言い過ぎだろうか。
 本書の要点は「前スライド『走法』というか、前スライド『感覚』で走れば、いい感じでフォアフットで着地できるよ。だからあなたもやってみようよ。具体的にはこんな感覚で走ればいいよ」ということに尽きる。ただ、それだけでは一冊の本にならないので、他にもいろいろ書かれているが(笑)。

 で、前スライド走法。具体的なやり方は本書を読んでもらうとして、私にはちょっと合わなかった。この感覚で走ると、つま先が必要以上に下がってちょんちょん走りになってしまう。おそらく、ふくらはぎを痛めてしまうだろう。実際、久しぶりにふくらはぎが少し張った。
 これで思い出したのが、走り始めた頃のこと。私は田中宏暁氏の『ランニングする前に読む本』(講談社ブルーバックス)を読んでランニングを始めた。その本の中で田中氏がフォアフット着地を勧めていたので、当初はフォアフット着地を試みていた。しかし、ふくらはぎが非常に張る。今では分かるのだが、前方につま先から着きにいく忍者走りになっていたのだ。「着地は結果であり、着地ありきの走り方は間違っている」ということの典型例だ。
 その当時ほどではないが、今でも私の着地はやや前方よりなのだろう。だから、前スライドの感覚で着地すると、忍者走りになってしまうのかもしれない。

 私が参考になったのは、本書で書かれている「小指球から母指球」のラインの意識だ。小指球から母指球へ抜ける、横のアーチを意識する(縦のアーチは意識しない)という感覚が私には合っているように思う。この感覚で走れば、うまく前足部から着地できるようだ。足裏の外側(小指球)を意識すると、逆に内転筋がうまく使えて、つま先が前を向くように感じるのが面白い。

 以上のように、前スライド走法そのものは取り入れられなかったが、その他でいろいろ参考にさせてもらった。フォーム改善につなげて、丹波篠山マラソンでサブ3を達成したいものだ。


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