梨木氏の言葉や歴史に対する愛が感じられる、ほっこりする一冊だった。
梨木氏の代表作である『家守綺譚』と『冬虫夏草』の舞台が滋賀県だということもあり、本書には至る所にわが滋賀県が登場する。
梨木氏はしばらく滋賀に住んでいたこともあるそうだ。当時は滋賀の土地を回り、さまざまなことを調べ、土地の人と交流したのだろう。滋賀は奈良よりも前に都のあったところだから古い地名も多く、梨木氏の土地名欲も満たされたに違いない(笑)。
滋賀だけで一冊書いてくれないかなあ。
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