2022年3月31日木曜日

【読書メモ】梨木香歩『鳥と雲と薬草袋/風と双眼鏡、膝掛け毛布』(新潮文庫)

 「土地の名前」に関するエッセイ集。全国各地の、主に古い土地について、その名の由来や様子などを紹介する。梨木氏の土地名に関する知識は膨大で、「この説にはしっくりくる」とか「由来は諸説あるが、どれもとってつけたもののように感じる」などの感覚にも説得力がある。
 梨木氏の言葉や歴史に対する愛が感じられる、ほっこりする一冊だった。

 梨木氏の代表作である『家守綺譚』と『冬虫夏草』の舞台が滋賀県だということもあり、本書には至る所にわが滋賀県が登場する。
 梨木氏はしばらく滋賀に住んでいたこともあるそうだ。当時は滋賀の土地を回り、さまざまなことを調べ、土地の人と交流したのだろう。滋賀は奈良よりも前に都のあったところだから古い地名も多く、梨木氏の土地名欲も満たされたに違いない(笑)。
 滋賀だけで一冊書いてくれないかなあ。






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