私が本書を読んだのは、フルマラソンの大会で失速した後。テーパリングの失敗が撃沈の原因だったように思ったので、以前から気になっていた本書を読んだのだが…大会の前に読んどけばよかった。マジ後悔。
まず私が勘違いしていたのは、テーパリングという言葉の意味。「そぎ落として、シャープにしていく」すなわち「研ぎ澄ませる」という意味だと思っていたら、そうではなく、単に「減らす」という意味なのだそうだ。
だからタイトルの『ピーキングのためのテーパリング』とは「研ぎ澄ませるための手段として、練習量を減らす」という意味なのだ。なるほど。
本書は3章で構成されていて、これがたいへんわかりやすい。まず1章は「What」すなわち「テーパリングとはなんぞや」から始まり、2章で「Why」すなわち「なぜテーパリングするとパフォーマンスがアップするのか」が説明され、最後の3章で「How」すなわち「じゃあ、どのようにテーパリングを実施すればよいか」が語られる。
決して「それなら、結論の3章だけを読めばいいやん」と思うことなかれ。1章と2章を理解せずに3章だけを読んでも、テーパリングがうまくできるようにはならない。
私はいままで、マラソン練習本などに書かれているメニューを参考にテーパリングをやっていた。4週前に30 km走をやって、3週前からは量を減らしつつスピード練は継続して、2週前に20 km走、1週前に10 km走、てな感じだ。
3週前くらいから徐々に距離を減らせばいいという曖昧な感覚で、練習本に書かれているメニューをアレンジしただけでは、効果も低かっただろうし、何より応用が利かない。
その弱点が露呈したのが今回だ。大阪マラソンが中止になり、本番が急遽3週間ずれたため、テーパリングに入りかけたところで、もう一度やり直すことになった。このようなときに、テーパリングをどうやり直せばよいのか、本書を読んでいれば、もう少しうまく対応できたような気がしてならない。もっと早くに読んでおけばよかった…。
次回からは根拠をもって、テーパリング時のメニューを組むことができるだろう。だからといってうまくいくとは限らないが
「なんとなく、うまくいった(いかなかった)」
ではなく、次につなげることができるはずだ。
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