2012年5月20日日曜日

2012オークス、東海S 予想の回顧

 土曜は東海S。本命の◎グリッターウイング
「従来のマクりの競馬では通用しない。先行させたい」
という陣営のコメント。しかし、ゲートは普通に出たものの、騎手が押しても押しても前へ進んでいかない。馬が
「最初はゆっくりでエエんやろ」
と思ってしまっているようだ。四位騎手が
「アホ。そんなんじゃ通用せえへん」
と叱る意味も込めたのかどうかは分からないが、向こう正面でグイグイと順位を上げ、3、4コーナーで1番人気のワンダーアキュートの外をかぶせていくという強引な競馬。よほど力がないと、こんな競馬では勝ち負けできない。案の定、直線は失速し、11着に終わった。ある意味、見せ場はあったが、ハチャメチャなレースだった。この経験が次に生きるかどうか。

 日曜はオークス。本命◎ヴィルシーナは2番人気。道中は先団を見る位置取り。いい感じだ。ところが、向こう正面ですでに手綱が動き始める。4コーナー手前では早くもムチが入り、直線入り口ではウチパク騎手が激しく追い始める始末。
「こりゃアカン」
と、ほぼ諦めムードだったのだが、追い通しでしぶとく伸びて2着を確保。よく2着に来たもんだ。よほどズブい馬なのだろうか。
 1着はジェンティルドンナ。お姉ちゃん(ドナウブルー)が輸送が苦手な馬なので「この馬も初の関東遠征で馬体を減らすかも」と評価を下げていた。しかし、馬体重は+4 kg。パドックでも落ち着いており、抜群の気配。
「こりゃ押さえなイカン」
と厚めに買っておいて正解だった。結果は5馬身差の圧勝。強かった。

 安いとはいえ、オークスは的中。この勢いで来週のダービーも連続的中といきたい。

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2012年5月19日土曜日

2012オークス オレの予想を聞いてくれよ

 オークス、ダービーと続く、競馬カレンダーにおいて最も盛り上がる2週間がやってきた。まずはオークスを当てて、ダービーへつなげたいところだ。

 オークスをバッチリ的中した記憶といえば、ダンスパートナーが勝ったときである。このときの2着はユウキビバーチェ。たしか、その年のチューリップ賞の1、2着馬が、順番を変えてオークスでも1、2着となった。当時はチューリップ賞とオークスの結びつきが強かったのだ。馬連が2000円近くついたのだからおいしかった。
 これはいつのことかと思って調べてみると…何と1995年。17年も前の話かよ。それ以来、16年間、まともに的中してないっちゅうことか? その頃は桜花賞で万馬券を当てたりして
「牝馬クラシックとは相性がよい」
と勝手に思っていたのだが、いつの間にかそうではなくなっていたらしい…。今年のレースをズバリ的中して、過去の栄光を取り戻そう。

 今年のレースは、桜花賞1~3着馬とフローラS勝ち馬の4頭の争いという下馬評。果たしてこの4頭で決まるのかどうか。
 桜花賞から距離は800 m伸びるが、この時期、血統的な距離適性はあまり関係ない。スタミナタイプよりも、切れ味のある、速い上がりを使える馬を狙っていきたい。
 本命は◎ヴィルシーナ。陣営がオークス向きと見て、ここを目標に仕上げてきた馬だ。その上昇度を見込んで本命に推したい。ディープインパクト産駒は、重賞を二つ勝つ馬がなかなか出なかったように、ピークが長続きしない。逆にいうと、ビシッと仕上げられたときには無類の強さを発揮するということだ。ヴィルシーナにとって、今回がそれにあたると見た。
 ディープインパクト産駒のこの特徴は、サンデーサイレンスの初期の産駒と同じだ。サンデーの初期の産駒は(特に牝馬は)、燃え尽き症候群とでもいうように、大レースで一世一代の走りを見せ、その後はしぼんでしまう馬がたくさんいたように思う。息子(ディープ)もその特徴を引き継いだのだろうか。
 今年のレースに話を戻そう。相手筆頭は○ミッドサマーフェア。前走の勝ちっぷりが強烈だった。人気しているようだが、◎-○の馬券を厚く押さえたい。
 四強の他の2頭にも触れておく。ジェンティルドンナは距離よりも輸送が不安。アイムユアーズは切れ味の点でやや劣るか。
 推奨穴馬はトーセンベニザクラ。桜花賞は8着だったが、0.6秒差なら悲観する内容ではない。しかもそのときは関西への遠征で馬体重を減らし、万全の状態ではなかった。長距離輸送のない今回、馬体重が増えているようなら要注意。

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2012年5月18日金曜日

2012東海ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 何かヘンだ。
 何がヘンって、京都で東海ステークスが行われることだ。京都は東海地方とちゃいまっせ。なぜ改修中でもないのに中京ではなく京都でやるのか。その原因となっているのが、開催日の組み方だ。
 ご存じと思うが、中央競馬は4週間(8日間)の開催が基本である。しかし、この基本が昨年から崩れている。昨年は震災の影響があり特殊な日程を組んでいるのだと思っていたのだが、今年もヘンな日程が続いているのだ。
 たとえば、今の第3回京都開催は6週間(12日)となっている。何で6週間なのだろうか。東の開催や三場目の開催と初日がずれたりして、ややこしくて仕方がない。来年からはこんなのはやめて、従来通り4週間開催で組み立てくださいませんか。気持ち悪くてよく眠れませんので、ぜひお願いします(今年は小倉開催が6週間で例年より2週間短いが、この2週間のためにこんなややこしいことをしてるんやろうか…)。
 競馬の開催日が不規則になっただけで気持ちが悪くなるのは私だけなのだろうか。競馬カレンダーが体に染みついた仲間が全国にいることを信じて話を続けたい。

 というわけで今年は京都で行われることになったこのレース。当然、傾向も変わってくるだろう。
 ところで、ダート1900 mの重賞というのは珍しい(もしかして初めて?)。この京都ダート1900 mのレースは、下級条件戦を中心に、ここ2、3年で数が増えた。何でも、スタートから1コーナーまでの距離が長いので、非常にクリーンなレースとなる傾向にあり、騎手の評判もよいらしい。そういうわけで、JRAはこの距離のレースを増やしているそうだ。

 さて今年のレース、出ていればおそらく抜けた人気になったであろうゴルトブリッツが回避。荒れそうな雰囲気が漂ってきた。
 私の本命は◎グリッターウイング。前走はそのゴルトブリッツから0.6秒差の6着だったが、外を回ったものだったし、昇級初戦ということを考えるとそれほど悪くない。今回は内枠も引いたし、ある程度前につけて馬群から抜け出すという新しいレース運びを期待したい。
 推奨穴馬はシビルウォー。前走は大敗したが休み明け。その一走だけで評価が下がりすぎていないか。

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2012年5月17日木曜日

書評 東野圭吾『あの頃ぼくらはアホでした』(集英社文庫)

 東野小説をたくさん読むうちに、東野圭吾さんという人間に興味が湧いてきた。手を変え品を変え、次々と魅力的なミステリーを書いていくスーパー小説家であることはもちろんよく分かるのだが、何でも大阪出身で、しかも大学は理系の学部だというではないか。
「どういう人なんだろうなあ」
と思っていたところに本書を見つけ、購入。「東野さんも、ぼくらと同じアホでした」ということが分かって安心した(笑)。

 本書は、東野さんが中学、高校、大学時代を振り返って書いたエッセイ集。中学時代から順に、ほぼ時系列順にまとめられている。
 東野さんは大阪のちょっとガラの悪い地域のご出身らしく、中学はえらく荒れていたようだ。私も大阪府出身なのだが、私よりも一回り以上年上なので、私の時代とはずいぶん雰囲気が違う。私の中学・高校時代には、腹巻きなどしてる輩はおらず、ヤンキーといえば短ラン・ボンタンがユニフォームだった(フォーゼの影響で、また短ラン・ボンタンが流行ったりするんだろうか)。
 そんな荒れた中学時代から始まり、高校を経て、大学を卒業するまでのエピソードが面白おかしく書かれている。ワル生徒たちとの交流(?)、怪獣番組、定期券の不正使用、浪人、大学の体育会系のノリなど、さまざまなネタを軽やかなタッチで描くところは、さすが東野さんである。一昔(いやもっと昔か)の大阪の雰囲気が漂っており、なんだか懐かしい感じがした。私でさえそうなのだから、同世代の方が読めば懐かしさ倍増ではなかろうか。

 東野小説を通り越して、東野さん本人に興味を持っている人には是非お薦めの一冊である。



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2012年5月15日火曜日

書評 野尻抱介『太陽の簒奪者』(ハヤカワ文庫)

 野尻さんの『南極点のピアピア動画』の書評を複数箇所で目にして「なかなか面白そうだ」と興味を持った。で、その『ピアピア』を読もうかなとも思ったのだが
「話題になっている本を読むのは何か悔しいなあ」
という「あまのじゃく」な発想が働き、まずは過去の作品を読んでみようと選んだのが本作。この作品を選んで正解だった。

 冒頭(プロローグ)は、江戸時代から始まる。
「この話がどうつながっていくのだろうか」
なかなかワクワクするスタートだ。
 そして本編の第1章は、水星観察の場面。何と、水星に構造物ができ、水星の地殻から採った物質を太陽へ向けて放射し、太陽にリングを作っている様子が観察される。
 水星人が存在したのか、それとも宇宙人が水星に到着してリングを作っているのか、はたまたそのリング自体が宇宙からやってきた生物で、自己増殖しているのか。
 こんなところから物語は始まる。

 そのリングによって、地球への太陽光が減少し、地球は壊滅状態へと向かっていく。当然
「このリングを何とかせにゃならん」
という話になり、人類は水星へ人間を送り、リングを破壊しようとする。
 リングは一体どういう構造なのか、それを設置しているのは誰なのか。その謎が明らかになり、ストーリーはさらなる段階へ進む。そして最終的には「未知との遭遇」へと話は展開する。というのが粗筋。

 こういうストーリーを「ハードSF」というらしいが、たしかにかなりハードな科学的展開を堪能した。
 印象的だったのは、終盤の「未知との遭遇」の場面。
「おお、シュールやなあ」
という場面が展開される。こういう感じが『ピアピア』へつながっていくのだろうか。是非そちらも読んでみたいと思った。

 リングの組成、その由来、そしてそれが「未知との遭遇」へとつながっていく過程が無理なく導かれており「これぞSF」というストーリーが堪能できる。
 しかし一番の特徴は、その過程ではなく、結論にあたる部分ではないか。私がいままでに読んだSFにはない結末だった。本作の「未知との遭遇」は、暖かいものでもなく、かといって冷たくもなく、上にも書いたようにシュールな出会いだった。いままでにない読後感だ。
 あまり書くとネタバレになるので魅力を伝えるのが難しいが「平成時代のシュールなSF」と聞いて興味をそそられる方には是非お勧めである。



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2012年5月13日日曜日

2012ヴィクトリアマイル、都大路S、京王杯SC 予想の回顧

 土曜は都大路S。本命◎ミッキーパンプキンは快調にハナを切ったが、直線半ばで捉まり、7着に沈んだ。さすがに今週あたりからは、京都も差しが決まりだしたようだ。

 京王杯は◎サンカルロがいつもよりも前につけたが、直線では伸びを欠き、とほほの10着。そうは見えなかったが、道中かかっていたのだろうか。何とも不可解な負けっぷりだった。
 このレース、勝ったサダムパテックはともかく、2着のレオプライム、3着のインプレスウィナーは全くノーマークだった。これは何回買っても獲れそうにない。

 そして日曜はヴィクトリアマイル。本命◎ホエールキャプチャは3、4番手からの競馬。それほど流れは速くなく、GIとしてはむしろ遅いくらいなので、絶好の位置取り。直線半ばまで持ったままで待つ余裕を見せ、追い出すとスッと伸びて快勝。見事期待に応えてくれた。
 ただ、2着のドナウブルー(8枠)は押さえておらず、馬券はハズレ。枠連2740円を逃したのは痛かった…。
 とはいえ、本命馬が1着になったのだから、予想の流れはよいということにして来週へ向かいたい(反省せんのか)。

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2012ヴィクトリアマイル、栗東S オレの予想を聞いてくれよ

 今週はヴィクトリアマイル。まだ7回目の新しいGIだ。

 以下は各方面(特に関西方面)から散々言われていることなので、今さら私が指摘する必要もないのだが、でも言わずにはいられない。何がって
「こんなに東京の1600 mばっかりでGIをやらんでもエエやろう」
ということだ。
 先週から始まった、東京での5週連続GI。5週とも東京というだけでも「何だかなあ」なのに、それに加えて5週のうち3週が1600 m。これはやりすぎだろう。一つか二つ、関西に下さいよ。その候補の筆頭が、このヴィクトリアマイルだ。是非ご一考下さい(誰に言うてるねん)。

 文句を言っておいて馬券を当てようというのは虫が良すぎるかもしれないが、そこはJRAの懐の深さを信じたい。
 今年のレース、昨年までのような軸となる馬がいない。ここ4年はウオッカ、ブエナビスタという確固たる軸がいたのだが、今年はそれにあたる馬が不在だ。堅く収まりそうにない。
 メンバーを見ると、実績ならアパパネマルセリーナ、勢いならオールザットジャズフミノイマージン、この4頭が人気を集めそうだ。そこで、人気の盲点になっている◎ホエールキャプチャを狙ってみたい、という予定だったのだが…土曜の昼の時点でホエールキャプチャは何と2番人気。あらら。ちょっとアテは外れたが、この馬を軸に据えたい。相手筆頭は、こちらは本当に盲点になっているアプリコットフィズ。そして、この2頭が同枠に入った。これは「枠連で買え」という天の声に違いない。今週は枠連で勝負する。6枠を軸に、1枠、5枠、7枠を押さえる(もちろん6-6も)。
 推奨穴枠(いま作った造語です)は3枠。アニメイトバイオが15番人気、スプリングサンダーが16番人気。ナンボなんでも軽視されすぎでは。

 栗東ステークスはトウショウカズン。57 kgでも。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...