2012年8月24日金曜日

2012エルムS、宮崎S オレの予想を聞いてくれよ

 暦のうえではもう「残暑」の季節らしいが、まだまだ暑い。

 ところでスポーツ報知の「ケイバ女子会」という連載をご存じだろうか。(少なくとも関西では)毎週水曜日に連載されている記事である。厩務員、装蹄師、獣医、広報など、JRAに所属する女性を特集したものなのだが、これがなかなか面白い。
 取り上げられている女性たちがみな美人だということも大きな魅力の一つだが、それだけではない。JRAにはいろいろな職種があり、さまざまな活動を行っていることが垣間見えるところがいい。興味のある方は(巨人ファンでなくても)ぜひ水曜日のスポーツ報知をご覧いただきたい。

 さて、今週は土曜・日曜と札幌で重賞がある。土曜はエルムS。
「いつの間に重賞になったのだろう。2年前か、それとも3年前か」
と思ったら、今年で17回目。何か別のレースと間違えているのだろうか…。このところ、脳みその劣化がさらに進んでいるようだ。

 レースにいってみたい。
 断然人気だろうが、ここは◎ローマンレジェンドにとって通過点だろう。北海道で走るのは初めてというのは少し不安だが、それさえ克服なら圧勝もあると見た。どこまで登り詰めるのか楽しみだ。
 本命が人気馬なので、相手を絞る必要がある。前走しらかばSで1、2着のサイレントメロディセイリオスを相手に選びたい。
 堅く収まるという見立てだが、しいて挙げるなら推奨穴馬はグランドシチー。ここ3走続けて2着の馬の印が薄い。

 小倉のメインは宮崎S。準オープンのハンデ戦。本命は3歳馬の勢いを重視してマイネルバイカ。4連勝なるか。

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書評 ピーター・グロース『ブラディ・ダーウィン もう一つのパール・ハーバー』(大隅書店)

 まさに「もう一つのパール・ハーバー」だ。
 本書は、第二次大戦の開始直後に、日本軍が圧倒的な空軍力をもってオーストラリアのダーウィンという都市を爆撃した際の詳細な記録である。

 第二次大戦において日本が加害者である出来事の一つにパール・ハーバーがあることは、ほとんどの日本人が知っている。しかしそのすぐ後に、同様の空襲をダーウィンに行ったことを、どれほどの人が知っているだろうか。私は本書を読むまで、その事実はまったく知らなかった。
 日本軍によるダーウィン空襲を、おもにオーストラリアの視点から、さまざまな資料を精査して再現したのが本書である。空襲のリアルさが伝わってくる。

 日本で「空襲」というと、日本が空襲「された」話がほとんどだが、日本も空襲「して」いた事実にも目を向ける必要があるだろう。
 どの国でもそうなのだろうが、自国が被害者となった歴史には多くの目が注がれるが、加害者となった歴史はあまり注目されない。
 たとえば日本でも、原爆の被害に対しては毎年注目が集まり、欧米(とくにアメリカ)の人が原爆の悲惨さを見て涙するシーンなどは、よくテレビでも取り上げられている。しかし一方で、何人の日本人が(たとえば)南京を訪れ、南京大虐殺の悲惨さに涙しただろうか。私が知らないだけでそういう人はたくさんいるのかもしれないが、それを報じたマスコミはどれだけあるのだろうか。
 原爆に対するアメリカの反省を促すことはもちろん必要だが、自分たちの行いにも目を向ける必要があるのではないか。私は戦争報道を見聞きすると、このようなことを思う。
 その意味でダーウィン空襲は、あまり知られていない事実だけに、日本人も比較的フラットな立場で本書を読めるのではないだろうか。加害者としての日本を知るには好適な本だと言えるだろう。

 パール・ハーバーがあれほどまでに知られているのに対し、ダーウィンがまったく知られていないのはなぜか。本書を読むとよく分かる。その最大の理由は、被害者(オーストラリア)側が、この事実を隠したいと考えたからだ。
 歴史の記録は、そのときどきの世論や政治によって、いかようにも変わっていくことが改めて理解できる。



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2012年8月19日日曜日

2012札幌記念、北九州記念、TVQ杯 予想の回顧

 土曜の小倉TVQ杯。◎ポップアイコンは3、4番手からの競馬。直線入り口で1番人気のダイヴァーダウンに並びかけてマッチレースに持ち込むが、最後は突き放されて2着。勝ち馬の力が上だったと認めるしかなかろう。安かったが馬単が的中。

 日曜は札幌記念。予想で「怖い」と書いていたフミノイマージンが直線でごぼう抜きを演じ、突き抜けた。
「怖いけど、買わない」
という馬は、たいてい来てしまいますな…。洋芝が合うのか、強い勝ち方だった。
 ボックスで買った4頭は、ダークシャドウが2着に入っただけで、残りの3頭は掲示板にも載れなかった。

 小倉では北九州記念。◎エーシンヒットマンは中団から脚を伸ばしたが、直線半ばで脚があがり6着。結果論になるが、前を追いかけすぎたか。人気を背負っていたので、早めに動かざるを得なかったのかもしれない。
 そして1着は、推奨穴馬のスギノエンデバー。外から鮮やかに突き抜けた。後方でじっくり脚をためた馬が上位を占めように、無欲の騎乗が好結果につながったようだ。

 今週は、三つのうち一つは獲ったし、推奨穴馬も勝利するなど、流れはいいということにして、来週に向かいたい。

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2012年8月18日土曜日

2012札幌記念、北九州記念 オレの予想を聞いてくれよ

 今週の日曜は小倉と札幌で重賞レースがある。
 札幌では札幌記念。札幌で行われる唯一のGIIレースだ。GIIIから別定GIIに格上げになったのが1997年。それ以降、秋のGIを狙う馬がステップレースに選ぶようになった。北海道に一級馬が走るレースができ、JRAのもくろみもが当たったと言えるだろう。
 そして「定量」のGIIになったのが2006年。GIを何勝している馬でも57 kgで出走できるようになった。こういうレースを「スーパーGII」と呼ぶこともあるらしい。このレースと、暮れの阪神カップの二つしかないという貴重な(?)レースだ。
 しかし、スーパーGIIになって以降、馬券的にはむしろ波乱傾向にあるのは興味深い。

 さて今年のレース。トーセンジョーダンが出てくれば鉄板と思っていたのだが、裂蹄で回避。とたんに混戦模様になってきた。先週の関屋記念と一緒だ。
 このメンバーなら、普通にいけばダークシャドウが抜けているのだろうが、海外遠征帰り初戦の馬はどうも買いにくい。かといって、他に狙いたくなる馬もいない。もしかして、このレースは勝ち馬が出ないのではないか…(そんなアホな)。
 というわけで、珍しくボックス馬券で勝負したい。ダークシャドウ(結局買うのか)、ヒットザターゲット、ミッキーパンプキン、マイネルスターリーの4頭で勝負。フミノイマージンが怖いが、追い込み脚質は札幌では厳しいということにしておきたい。

 小倉では北九州記念。1200 m戦になってから、早くも7回目になる。夏のハンデ戦らしく、よく荒れるレースだ。
 本命は4頭のエーシン勢から◎エーシンヒットマン。前走で重賞に目処をつけたし、小倉も得意。先週のエーシンリターンズに続き、2週連続でエーシン軍団のお世話になりたいものだ。
 推奨穴馬もエーシン勢からエーシンリジル。53 kgは恵まれたし、小倉も得意。もう一頭はスギノエンデバー。格上挑戦のわりにハンデは見込まれたが、降級前はオープンで頑張っていた馬。この馬も小倉に良績。

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2012年8月17日金曜日

012TVQ杯 オレの予想を聞いてくれよ

 今晩は旧友と飲みに行くため、早めに予想をアップしておく。
 お盆も終わり、高校野球も2巡目に入ったが、まだまだ暑いですな。そんな小倉の土曜メインはTVQ杯。TVQとは九州のテレビ局と思われるが、どこの系列なのだろうか。例によってグーグル先生に聞いてみると…TVQとは「テレQ」の愛称で知られるテレ東系列の放送局で、1990に設立された比較的新しいテレビ局だそうだ。この局が土曜競馬を中継している関係で、メインレースという扱いになったのだろう。
 JRAとしては、テレビ放送をBS11競馬中継に集約したいのだろうが、今までの恩義もあるし、なかなかそうはいかないようだ。私としても、KBSや関テレの競馬中継がなくなってしまうのは、ちと寂しいなあ。とはいえ、もしグリーンチャンネルが無料開放されたら、きっとそっちを見てしまうかもしれない…。

 さて、競馬中継談義はこれくらいにして、レースにいってみたい。
 1000万条件のハンデ戦。ハンデ頭が56 kg(しかも1頭だけ)ということからも分かるように(ちょっと悪い言い方だが)古馬陣はドングリの背比べ状態か。それなら、勢いのある3歳馬が人気するのも当然だろう。
 私の本命は◎ポップアイコン。「夏は牝馬」の格言もあることだし、ダート2-0-1-0のこの馬に期待したい。
 相手は、人気でもダイヴァーダウンは押さえざるを得ないか。
 推奨穴馬は、これというのが見当たらないが、強いて挙げるならイノセントリーサム。休み明けさえ克服すれば面白い。

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書評 柳谷晃『一週間はなぜ7日になったのか』(青春新書)

 タイトルにもある「一週間はなぜ7日なのか」をはじめ、数にまつわる歴史やうんちくが詰まった本。おもに古代エジプト、中世のアラビア、ルネッサンス期のヨーロッパの各時代から、厳選されたさまざまな話題が語られる。

 たとえば、数が生まれた歴史的な経緯、世界中でアラビア数字が使われている理由、キリスト教と数学(科学)の関係、なぜ十進法なのかなど、西洋文明と数(および暦)のかかわりの歴史が書かれている。
「一週間はなぜ7日なのか」の理由は読んで納得。(ちょっとネタばれになってしまうかもしれないが)月の満ち欠けの周期が約29.5日。その半分の半分が約7日になるというわけらしい。カレンダーのない時代だと、太陰暦のほうが直感的にわかりやすいのだろう。
 旧約聖書にある「神が月曜から7日間かけて世界を創ったので一週間は7日」という話は、すでに一週間は7日という文化があったところへの後付けなのだそうだ。
 こういった数のうんちく、とくに歴史的な話に興味のある人は「買い」だ。

 苦言を呈しておくなら、全体の構成があまり整っていないことか。話が散漫で、あっちにいったりこっちに戻ったりと、書籍全体としての流れに欠ける印象だ。目次を立てずに、頭からザーッと書いていくとこういう構成になるのかもしれない。




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2012年8月12日日曜日

2012関屋記念、釜山S 予想の回顧

 ロンドンオリンピックも本日で終了。日本は過去最高数のメダルを獲得したらしい。個人的には卓球3人娘がMVPだ。

 土曜の小倉メインは釜山S。韓国の大統領があんなことをしでかしたので、来年はなくなってしまうかもしれない。
 本命◎サトノパンサーは後方3、4番手と、思ったよりも後方からの競馬。3コーナー過ぎからダコールとともに仕掛けていくが、反応が悪い。直線はそこそこの脚は使ったが、あの位置取りからでは4着まで。渋った馬場が合わなかったか。案外な結果に終わった。

 日曜は関屋記念。本命◎エーシンリターンズは思ったよりも人気があり、5番人気。レースでは3番手につけ、絶好の手応えで4コーナーを回る。直線では1番人気のドナウブルーと併せ馬をするようにして抜け出し、2頭のマッチレースに。最後はクビ差屈したが、レコード決着の2着。期待に応えてくれた。
 馬券は、ドナウブルーを軽視していたためトリガミ…のところを、推奨穴馬のスピリタスが内をついて3着に突っこみ、2-3着のワイドをゲット。思ったほどつかなかった(1900円)が、競馬は当たってナンボ。この勢いを来週につなげたい。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...