2012年9月28日金曜日

2012シリウスステークス オレの予想を聞いてくれよ

 秋競馬が始まったと思ったら、早くも今週からGIが開幕。気温も下がり、秋本番を感じる今日この頃である。わが家では、妻と娘が早くも風邪を引いた。ちょっと季節を先取りしすぎだ。

 そんな土曜の阪神メインはシリウスステークス。星の名前レース名シリーズの一つである。シリウスは冬の大三角の一つだということは、プロキオンSのときに調べた。
 このシリウスについてもう少し調べてみると、何と(太陽を除くと)地球から見える一番明るい星らしい。夜空で最も明るく輝く星だというわけだ。今週も勉強になりました。今年の勝ち馬は、さんさんと輝くことができるだろうか。

 さてレースにいってみたい。
 このレース、阪神の改装に伴い、2007年から2000 mになった。JRAのレースでは唯一2000 mを超えるダート重賞レースなのだそうだ。
 今年は、ハンデ戦ということもあり一線級の馬こそ出てこないが、ここをステップに秋のGI戦線に乗っていきたい馬が揃った。
 本命は昇り馬の◎ナイスミーチュー。休み明けの前走を快勝。今回はさらに上積みが見込める。混戦模様なので、馬券は手広く流す。
 推奨穴馬はポン駆け、阪神コースともに得意のタガノロックオン。一発があるならこの馬か。

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2012年9月26日水曜日

書評 ファラデー『ロウソクの科学』(角川文庫)

 科学啓蒙書の歴史的名著。いずれは読まねばと思っていた本書を、ようやく読んだ。
 大科学者のマイケル・ファラデーが、ロウソクを題材にして子どもたちに行った実験講座をまとめたのが本書である。
 ロウソク1本から、ここまでさまざまなことが明らかになるのか。しかも、子どもたちにも分かるかたちで。私は、研究者としての能力と、教育者としての能力は別物だと考えているが、このファラデーさんには、天は二物を与えたらしい。

 ロウソクは、実に不思議な物であることが本書を読むとよく分かる。ロウソクの役割は照明である。ガス灯や電気が発明されるまでは、人々はロウソクの明かりを頼りに夜を過ごしていた。どうして、ロウソクが使われていたのだろうか。
 普通、物が燃えると燃えかすが残るのに、ロウソクは残らない。炎は出るが煙は出ない。ロウソクから煙がもうもうと出てしまっては、室内照明の役割を果たせるはずがない。身近にあるので普段は意識しないが、ロウソクは照明として必要な特徴をいくつも持っているのだ。
 本書では、このようなロウソクの特徴を順々に説明していく。その過程で、炎とは何なのか、ロウソクが燃えるとはどういう化学反応なのか、ロウソクが燃えた後に何ができるのか、ロウソクはどういう元素からできているか、などが明らかになる。そして最後は、ロウソクの燃焼と、われわれ人間の代謝が同じ現象であることまで説明してしまう。
 ロウソク1本から、こんなにたくさんのことを分かりやすく、しかも実験的に説明していくファラデーさんの教育力には脱帽だ。子どもたちの様子はまったく書かれていないが、目をキラキラさせながら聞き入る様子が想像できる。

 ただし本書(角川文庫版)は、訳文が古いということもあるのだろうが、お世辞にも読みやすいとは言えない。
「~なのであります」
などの仰々しい訳文が鼻につく。
 また、1800年代に書かれたものだから仕方がないが、図が少ない。そのため、ファラデーさんがどのような実験をしたのか、少し分かりづらいところがある。
 分かりやすい新訳と、図を補完した新版が出ればうれしい。



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書評 米澤穂信『インシテミル』(文春文庫)

 初めて読んだ米澤小説。どれにしようか迷ったのだが、まずは代表作から読んでみようと本作を選んだ。これが「このミス」1位の期待を裏切らない面白さ。選んで正解だった。

 舞台は、とある地下施設。時給11万2千円のアルバイトという名目で集まった男女12人が地下の密空間で共同生活を送る。そう本作は、隔離された空間で順々に人が殺されていくという、ミステリーの王道ともいえるストーリーなのだ(ミステリー用語では「クローズドサークル」というらしい)。『そして誰もいなくなった』を代表とするこのテーマに、現代のミステリー作家がどう挑んだのか。

 本作の特徴は、集まる人々が
「何かあるに違いない」
と思っているところだ。従来のクローズドサークル物は「何も知らずに集まった人々が…」という展開が多いが、本作はそうではない。時給11万2千円、この報酬には何か裏があるに違いないと、誰もが思っている。そんな男女12人が、いきなり密空間に閉じこめられる。
「何かが起こる」
と全員が感じている。高まる緊張感。最初の死者が出るまでの、この微妙な空気を描いた序盤が、本書の最初の見せ場である。まだ事件も何も起きていないのに、どんどん高まる緊張感とよそよそしい空気。それを取りなそうとするリーダー格の男。
 この序盤だけでも読む価値ありだが、序盤だけを読んで本書を放り投げることは不可能だろう。ひとたび事件が起きると、後はラストまで一直線。息をつく暇もなく読み終えた。

 王道ミステリーを存分に堪能させてもらった。本格ミステリー好きの人には外せない一冊。




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2012年9月23日日曜日

2012神戸新聞杯、オールカマー、大スポ杯 予想の回顧

 土曜の阪神メインは大阪スポーツ杯。本命◎ガンジスは4コーナーでいったん内に進路を取るがふさがれてしまい、そこから外へ出す。このロスがありながらも、前が開くと鋭く伸びて1馬身半差の完勝。強かった。2着に1番人気のアルゴリズムが残ったので馬券は安くなったが、競馬は当たってナンボ。よしとしたい。

 日曜の阪神メインは神戸新聞杯。◎ゴールドシップは後方から。前が快調にとばしているように見えたのでやや心配したが、4コーナー手前から進出すると豪快に突き抜け、2馬身半差の圧勝。本番の1番人気も確定か。
 馬券は、2着のロードアクレイムを押さえておらず、ハズレ。

 中山メインはオールカマー。◎ルルーシュはハナを切った馬の直後の位置をキープ。いい手応えで直線を向き
「これは完勝か」
と取らぬ狸の皮算用をしていると、追い出しても伸びず、4着に敗退。重馬場がダメだったか。

 今週は、安かったとはいえ一つ獲ったし、よしとしておこう(いいのか)。神戸新聞杯を引っかけたかったなあ…。

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2012年9月22日土曜日

2012神戸新聞杯、オールカマー オレの予想を聞いてくれよ

 日曜阪神メインは神戸新聞杯。いまや、押しも押されもしない菊花賞のメイントライアルレースになった。
 かつては神戸新聞杯の後に京都新聞杯があり、それがメインの前哨戦だった。神戸新聞杯のときになると、毎年同じことを書いてい気もするが…(スポニチの井上泰司さんも毎年書いているなあ…)。
 それも今や昔。距離が2400 mになって、箔もついてきたように思う。本番の菊花賞よりも、むしろこちらのほうが力量がはっきり出るような気がしないでもない。

 ただ、今年はやや小粒なメンバー構成か。というのも、ダービーの上位馬がぶっつけで本番にいったり、中距離路線に回ったり、怪我でリタイアしたりで、ここを使わないためだ。
 本命は◎ゴールドシップ。ダービーでは位置取りが後ろになり5着に終わったが、最速の上がりで0.2秒差まで詰め寄った。このメンバーなら差しきってくれるだろう。
 推奨穴馬は2頭。前走で2600 mの1000万条件戦を勝ったユウキソルジャー。母父オースミタイクーン、父トーセンダンスという、超渋い血統の馬だ。もう一頭はナムラビクター。3歳ダート戦線のトップグループの一頭だ。芝さえこなせば一発が。

 オールカマーは◎ルルーシュ。素質馬が本格化した。ここも結果を残すようなら、秋のGI戦線の台風の目となるかも。

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2012年9月21日金曜日

2012大阪スポーツ杯 オレの予想を聞いてくれよ

「暑さ寒さも彼岸まで」というが、土曜が彼岸の中日。たしかに暑さは和らいできて、朝晩は半袖では少し肌寒いほどだ。

 そんな秋分の日の阪神メインは大阪スポーツ杯。大阪スポーツとは、ご存じの通り東京スポーツ系列の夕刊紙で、芸能欄とエロ欄が充実しているのが特徴だ。
 一方で競馬欄も情報満載で、夕刊紙の中では唯一、西の全レースの馬柱が掲載されているのではなかったか。また、土・日は競馬欄だけが紙の色が他と違って、そこだけ抜き取れるようになっていた。もう15年ほど買っていないので今もそうなのかどうか不明だが、おそらく変わっていないと思う。さっそく買って確かめてみようか。

 レースにいってみたい。ダート1400 mの準オープン戦。私が大スポを買っていた頃は芝のレースだったような気もする。
 今年は頭数も落ち着き、やや手薄なメンバー構成か。すでにこのクラスを勝ったことのある4歳馬と、勢いのある3歳馬が人気を集めそうだ。
 本命は◎ガンジス。前走で久しぶりにダートを使ったところ、0.2秒差の3着に突っ込んだ。2走目のここは、さらに前進を期待したい。
 人気どころに休み明けの馬が多い。相手選びは慎重に行いたいところだ。
 推奨穴馬は、鉄砲得意のアヤナルベルスと、ここ2走の不発で人気の落ちそうなアイアムルビー

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2012年9月20日木曜日

書評 ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(集英社文庫)

 超絶ジェットコースターのような小説だ。

 ある日、アリスはチョッキを着たウサギを発見。それを追いかけて穴に飛び込むと、そこにはとんでもないワンダーランドが広がっていた。
 次々に現れては消えていく奇妙な動物やトランプたち。水タバコをくわえた青虫、豚の頭をしたニセウミガメ、「首をはねよ」が決めぜりふのハートの女王などなど、奇妙キテレツなキャラクターが何の脈絡もなく登場しては、意味不明なやりとりをして、次のキャラクターとタッチ交代。

 それにしても、このスピード感はなんだ。とても1800年代に書かれたものとは思えない。意味不明なようで、それでいて何となく脈絡があるようなないようなストーリーが、怒濤のごとくおしよせてくる。よく、こんな話を考えつくものだ。
 起承転結などはどこ吹く風。この奇想天外なワンダーランドを訪れない手はないだろう。

 このような小説を訳すのは骨が折れるだろうが、訳文も非常に巧みで、躍動感たっぷりにしあがっている。訳者の力量にも賛辞を送りたい。

 そして極めつけは、カバーイラストだ(集英社文庫版)。これは反則やろう…。あ、私は決して、このカバーイラストを見て本書を購入したわけではありません(怪しい…)。




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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...