2014年3月28日金曜日

2014 毎日杯、日経賞 予想と与太話

 お彼岸を過ぎ、京都では桜がチラホラ咲き始めた。
 引き続き阪神・中山で競馬が行われるが、今週から開催が変わる。本格的なGIシーズン到来だ。春を感じる。

 ところで、先週で「最終馬連」が終了した。期間中はメインレースを蹴飛ばしてでも最終レースの馬券を買うなど、積極的に参加した。その甲斐もあり、払い戻しの累計上乗せ総額388,413,560円(3億8千万円超)のうちの数千円が、私の懐に入った(少な…)。
 ことあるごとに書いているが、私は究極のファンサービスは控除率の引き下げだと考えている。今後もこのようなキャンペーンには積極的に参加していきたい。

 そんな土曜は西で毎日杯、東で日経賞と、新聞の名前を冠した重賞がメインに組まれている。日経新聞はJRAが苦しい時代からの大口スポンサーであり、JRAとは仲がよいらしい。そのため、日経を冠したレースがたくさんあるのだそうだ。また、競馬中継のラジオNIKKEIも日経の系列だ。

 予想は毎日杯を中心に。
 このレース、昔は東上最終便ともいわれ、皐月賞への最後の切符をかけたレースだったのだが、近年はその先のNHKマイルCやダービーとの結びつきが強い。昨年から外回りの1800 mになり、その傾向はますます強くなっていくだろう。昨年、このレースを勝ったキズナがさっそくダービーを制したのは記憶に新しいところ。
 今年はキズナほどの馬はいないように見えるが、大物が隠れているのだろうか。本命は◎ステファノス。未勝利戦でサトノルパン(ファルコンSで2着)をちぎった馬だ。前々走はふがいなかったが、前走できっちり巻き返した。阪神の外回りは向きそう。
 推奨穴馬はパドルウィール。混戦模様だけに、相手なりに走る馬が怖い。

 日経賞は◎ウインバリアシオンが本命。GIでオルフェーヴルの2着となること実に3回。オルフェーヴルが引退した今季は、ぜひGIを取ってほしい。
 推奨穴馬はプロモントーリオ。芝に転じて2-1-0-1の登り馬だ。最内枠の横山典も魅力。

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2014年3月26日水曜日

書評 吉田たかよし『元素周期表で世界はすべて読み解ける ―宇宙、地球、人体の成り立ち―』(光文社新書)

「すいへいりーべ ぼくのふね…」。周期表を語呂合わせで丸暗記させられ、化学が嫌いになった人も多いだろう。そんな人には、ぜひ本書を読んで元素の世界の面白さを知ってほしい。

 さまざまな元素がいかに日常生活や健康にかかわっているかを、元素周期表を軸に示した本。著者の吉田氏はお医者さんなので、とくに人体と元素とのかかわりが易しく解きほぐされている。

 1章は、原子の構造についてのおさらいである。原子は中心に原子核があり、その周りを電子が回っていて…というヤツだ。正直、ここはつまらない。そういった基本は知っている人やつまらないと感じる人は、読み飛ばしても構わない(独断)。
 1章で挫折するのはもったいない。是非、後半の面白いところまでたどり着いてほしい。

 2章、3章と進むにつれ、だんだん面白くなっていく。宇宙の成り立ちや人体の構造と絡めながら、元素のうんちくが語られる。
 さまざまな元素を取り上げて、それぞれをトピック的に解説していく本はよくあるが、本書が従来のものと異なるのは、周期表を軸においている点だ。それぞれの元素を別々に見ていくのではなく、周期表との関係で見ていくため、元素をグループごとに理解できるのだ。元素の性質を、有機的に、立体的に理解できるということもできるだろう。

 また個々のトピックも、「へぇ~」いうものがたくさんあった。たとえば「人体はなぜケイ素ではなく炭素でできているのか」「宇宙探査機『はやぶさ』のエンジンにはなぜキセノンが使われているのか」「亜鉛は人体に必須なのに、カドミウムと水銀はなぜ毒なのか」。周期表を眺めると、こんな疑問がスッと理解できるのだ。

 ところで、冒頭の「すいへいりーべ…」は周期表の日本語の語呂合わせだが、各言語に独自の語呂合わせがあるか気になったので、グーグル先生に聞いてみた。すると…、やはりありましたがな。

日米の周期表の語呂合わせ(気ままに有機化学)

どこの国でも、考えることは同じらしい。



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2014年3月23日日曜日

予想の回顧 阪神大賞典、スプリングS、ファルコンS、若葉S、フラワーC 2014

 日曜の阪神メインは阪神大賞典。
 ◎ゴールドシップはスタートから押していくと、何と2番手へ。そして、スタンド前をかかり気味に通過。かかるゴールドシップなど、初めて見た。その後は折り合いもつき、4コーナーで満を持して逃げ馬に並びかけると、あとは独走。3馬身半差の完勝だった。走る気になったときは強い。休み明けのほうが、やる気が出てよいのかもしれない。
 とはいえ「これで次回も安心」とはいかないのがこの馬。天皇賞では取捨選択に悩むことになりそうだ。
 2着争いをアドマイヤラクティが制してくれたお陰で、馬連を本線で取った。そこそこ浮いた。

 中山ではスプリングS。
 ◎ベルキャニオンは中団の後方につけ、3コーナーで他馬が動き出したときに、ひと呼吸おいてから進出開始。しかし、これが裏目に出たのか、4コーナーで外に振られた。内を通った馬が上位に来る展開では6着まで。距離も少し長いのかもしれない。

 土曜は中京でファルコンS。
 ◎サトノルパンは大きく出遅れ。「そりゃないやろう~」と諦めモードだったのだが、内をスルスルと上がっていき、直線では進路を探しつつ抜けてきた。タガノグランパには競り負けたが2着は安泰。強い内容だった。
 馬券は、馬連をチョロッと取った。

 阪神では若葉S。
 ◎ウインフルブルームは、単勝1.8倍の抜けた1番人気。ここまで人気するとは思わなかった。
 レースでは、3、4番手から4コーナーで先頭に並びかけるという横綱相撲。最後はやや脚があがってアドマイヤデウスに差しきられたが、2着は確保。目標にされた分もあったのだろうが、距離もやや長いかも。
 馬券は馬連を取って、少し浮いた。

 金曜は中山でフラワーC。
 ◎ニシノアカツキは中団から外目に出して4コーナーを回るが、サッパリ伸びず、10着。何かあったのか、それともこの程度の馬だったのか。

 今週は5戦3勝。新馬戦で、生まれて初めて単勝万馬券を取り、トータルの収支も大幅プラスを計上。来週のGIへ、この勢いをつなげたい。

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2014年3月22日土曜日

2014 阪神大賞典、スプリングS 予想と与太話

 三日間開催最終日は、西で阪神大賞典、東でスプリングSが行われる。
 阪神大賞典は伝統のGIIで、かつてはスターホースがその年の緒戦に選んだものだった。ところが最近は長距離レースが敬遠されるのか、大阪杯や日経賞にその座を奪われていた。
 そういう状況を嘆いたのか、一昨年はオルフェーヴルが、昨年と今年はゴールドシップがここから始動。長距離レース好きの私としては、この流れが続いてほしいところだ。とはいえ、今年も9頭立てと寂しい頭数。
「もっと盛り上げるために距離を短縮します」
何てことにならないように願いたい。

 レースにいってみたい。
 本命は◎ゴールドシップ。追い切りもよく動いているし、今度は大丈夫と思うんだけどなあ…。マジメに走ってくれ。
 相手は休み明け得意の○アドマイヤラクティを中心に。
 推奨穴馬はナシ。人気上位の馬で決着すると見た。

 スプリングSは本命◎ベルキャニオン、推奨穴馬クインズハリジャンアジアエクスプレスは休み明けよりも距離がカギか。

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2014年3月21日金曜日

2014 ファルコンS、若葉S 予想と与太話

 三日間開催の中日の土曜メインは、中京がファルコンS、阪神が若葉S。いずれも3歳戦がメインに組まれている。

 ファルコンSは中京の改修に伴い1400 mになってからまだ3回目。昨年の優勝馬インパルスヒーローがNHKマイルCで2着に入り、一昨年の優勝馬ブライトラインもダート戦線で活躍している。出世レースに変身しつつあるのかもしれない。
 今年も楽しみなメンバーが揃った。その中から、本命は◎サトノルパン。前々走のきさらぎ賞こそ掲示板を外したが、距離が長かったか。左回り1400 mの前走が強い勝ちっぷりだった。同条件でもう一丁。
 推奨穴馬はテーオーソルジャー。初芝の前走で脚を見せた。

 阪神メインは若葉S。皐月賞トライアルの中では最も格下だが、ときに大物を出す。一昨年の勝ち馬ワールドエースの復活が待たれる。
 本命は◎ウインフルブルーム。2-2-1-0の成績が示すとおり、実に堅実な馬だ。唯一の3着もGIで、しかも不利な外枠でのもの。父がスペシャルウィークなら、距離延長も問題なかろう。
 推奨穴馬はアグリッパーバイオ。前走で未勝利を勝ったばかりだが、相手なりに走る。

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2014年3月20日木曜日

2014 フラワーカップ 予想と与太話

 今週は三場×2日=6日分の開催を金(祝)・土・日に振り分けた三日間開催。金曜競馬は(金杯を除けば)記憶にない。いつ以来のことなのか、それとも初めてのことなのか、ちょっと調べてみたが分からなかった。
 JRAも売り上げアップのために、いろいろ試行錯誤しているのだろう。的外れな印象の試みも見られるが、努力している様子はうかがえる。頑張ってほしい。

 そんな三日間開催初日の金曜祝日は、中山でフラワーCが行われる。外国産馬がクラシックに出られなかった時代は、外国産馬中心のレースだった。
 勝ち馬の中には、外国産馬のシーキングザパールの名も見られる。日本調教馬として初めて海外のGIを制した名牝だ。タイキシャトルよりも数日早くフランスのGI(モーリス・ド・ギース賞)を勝ったことにより「日本初」の名誉を得た。
 また、佐々木厩舎から森厩舎へ転厩した馬でもあった。オーナーと佐々木師との間に対立があったのだという。当時、森厩舎は飛ぶ鳥を落とす勢いのイケイケ状態。一方の佐々木厩舎は実績もなく、シーキングザパールのデイリー杯が初重賞制覇だった新米厩舎。佐々木師は悔しい思いをしたことだろう。
 ところが現在は立場が逆転。人生とは分からないものだ。

 レースにいってみたい。
 難解なメンバー構成。実績的にはクリスマスが一枚上だが、休み明けも距離延長も心配で、信頼がおけない。
 本命は◎ニシノアカツキ。昨秋の二走は惨敗しているが、若い牝馬だけに恋煩いでもしていたのだろう。今年に入ってからは立ち直り、重賞で僅差の2、3着。血統から、距離延長もいまの中山の馬場も歓迎だろう。差しが決まる展開になってほしい。
 チョコレートバイン、ショウナンパンドラあたりが人気しそうだが、エルフィンSのレベルに疑問。評価を下げる。
 推奨穴馬はマイネグレヴィル。穴馬というほど人気は低くないかもしれないが、牡馬相手に堅実な走りを見せているこの馬に注目。

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2014年3月16日日曜日

予想の回顧 フィリーズレビュー、中山牝馬S、中日新聞杯、ポラリスS 2014

 日曜の阪神メインはフィリーズレビュー。
 ◎ヤマノフェアリーは痛恨の出遅れ。前の残る内回りコースでは致命傷だった。最速の上がりでも8着まで。
 勝ったベルカントは、控えて抜け出すという競馬を見せた。桜花賞では厳しいだろうが、今後が広がる走りだった。

 中山では中山牝馬S。
 ◎フーラブライドは-10 kgで心配したのだが、パドックを見ると極端に細くは見えなかったので、予定通りこの馬から勝負した。
 道中は後方馬群の外。3コーナーから上がっていくと、4コーナーでは大きく広がった馬群の大外へ。
「そんな外に出したら、さすがに届かんやろ…」
と諦めかけていたのだが、直線はグイグイ伸びて1馬身1/4差の完勝。これは強かった。
 焦点は2着争い。ケイアイエレガント(押さえていない)にキャトルフィーユ(押さえている)が襲いかかる。
「差せ、差せ~」
という声も虚しく、テレビ中継の映像ではケイアイエレガントが僅差で残った…ように見えたのだが、結果は何と同着。安かったが馬連を片方だけ取った。

 土曜は中京で中日新聞杯。◎ラブリーデイは中団の外に構える。直線では外に出し、マーティンボロと併せ馬の形で伸びてくる。そこへ、内を抜けてきたのがラキシス。結局、この2頭が1、2着になり、ラブリーデイは3着。もうひと伸びが足りなかった。
 馬券は、ワイドで流していたのが大正解で、1-3着、2-3着のワイドをとった。1着が人気薄だったのでそこそこついた。

 ポラリスSは、◎キョウワダッフィーが1番人気。
 道中は4、5番手につけ、4コーナーで前の3頭に並びかける。直線も、手応え通りに伸びて1馬身3/4差の完勝。期待に応えてくれた。
 馬券は単勝(馬券道場)を取った。

 今週は4戦3勝。他のレースも、久々に最終馬連の恩恵にあずかるなど、トータルの収支も少しプラスになった。この調子で来週の3日間開催に臨みたい。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...