2016年2月20日土曜日

【予想と与太話】フェブラリーS、小倉大賞典、斑鳩S(2016)~18年ぶりの勝利なるか~

 今週はフェブラリーS。
 以前、GI開幕戦が桜花賞だったころは「いよいよGIだ」と盛り上がったものだが、フェブラリーSがGIに昇格してからは
「え、もうGI? そりゃ、えらいこっちゃ」
と慌ただしい感じになってしまった。今年も例に漏れず「おいおい、もうGIかいな」モードである。

 フェブラリーSがGIになったのは1997年のこと。第1回の勝ち馬はシンコウウィンディ。横の馬を噛みつきにいくという気性の激しい馬だった。第2回はグルメフロンティア。前走が中山金杯(1番人気1着)という、いまでは考えられないローテーションだった。
「やはりダートはレベルが低く、芝馬でも十分に勝負になるなあ」
と思ったものだが、それも今や昔。いまでは芝馬が急にこのレースに出てきてもまず通用しない。ダート路線が整備され、レベルが上がったのだろう。
 そして、関東馬が勝ったのがこの2回だけ。第3回以降はずっと関西馬がこのレースを制している。今年は1番人気になるであろうノンコノユメが関東馬。18年ぶりの勝利なるか。

 レースにいってみたい。
 前振りとは関係なく、本命は◎コパノリッキー。ここ2走がひと息だが、いずれも展開面が厳しかった。逃げ馬が負けるときはこんなものか。今回は究極の仕上げでレースに臨む。鞍上が武豊なら、がりがり競ってくる馬もいないだろう。意外にすんなり行けないか。史上初の平地同一GI三連覇を達成してほしい。
 推奨穴馬はタガノトネール。前走だけで評価が下がりすぎでは。

 小倉のメインは小倉大賞典。今年もメイショウカイドウが誘導馬をつとめるのだろうか。本命は◎デウスウルト。昨年はリズムが悪かったが、立て直して。

 京都のメインは斑鳩S。
 ◎ダイシンサンダーが本命。来週で引退の松田博師にメインレースの勝利を。

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2016年2月19日金曜日

【予想と与太話】京都牝馬S、ダイヤモンドS(2016)~50年の歴史が水の泡~

 今週末は気温が上がり、春近しを感じさせる陽気になりそうだ。しかし土曜日は雨予報。馬場状態には気を配りたい。
 競馬カレンダーは今週で京都・東京開催が終了。来週からは阪神・中山開催とは早いものだ…。

 そんな土曜の京都メインは京都牝馬S、東京メインはダイヤモンドSである。
 京都牝馬Sは今年から最終週になり、距離も1400 mに短縮された。時期はともかく、距離短縮はいかがなものか。ヴィクトリアマイルの前哨戦という位置づけなら1600 mのままでよいはずだし、暮れの阪神牝馬Sの1400 mともかぶる。
 JRAには何か意図があるのだろうが、よく分からん。せっかく1600 mのレースとして50年近くの歴史を積み重ねてきたのに、もったいない…何ていうのはオッサンのノスタルジーだろうか。

 レースにいってみたい。
 フルゲートの18頭が揃った。登り馬から実績馬まで多彩なメンバー。混戦模様だ。
 本命は◎ウインプリメーラ。前走で待望の初重賞を勝利したように京都は大の得意。1400 mは初めてだが、スッと前につけられる脚質で、むしろ向きそうな気も。馬場の悪化はやや重までに留まってほしいところ。
 推奨穴馬は、リーサルウェポンスナッチマインド。馬場が悪化すればさらに怖い。

 ダイヤモンドSは東京の平地で最長距離のレース。今年は16頭が参戦。うれしいことだ。長距離レースがもっと盛り上がってほしい。
 本命はファタモルガーナ。叩き2走目で。

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2016年2月18日木曜日

【5歳の息子の病気】おたふく風邪? ただの風邪? その正体は…

 5歳(年中組)の息子の病気に振り回された一週間だった。その顛末を記録しておく。

【発症】
 息子が2月9日頃から「耳が痛い」と言い出した。おそらく中耳炎だろうと思っていたのだが、妻が保育園に迎えにいったところ、先生から衝撃の通告が。
「おたふく風邪かもしれません」
 ええ~っ、流行中のおたふく風邪とは。しかし考えてみれば、咳が出るので中耳炎ではなさそうだ。耳が痛いのは耳下腺が腫れているのかもしれない。症状が軽いのは予防接種をしていたからか。そうだ。これはおたふく風邪に違いない。来週の前半まで休みかなあ。
 などと考えながら家に帰ると、息子はピンピンしていて、食欲も満点。医者は
「耳下腺も腫れてないし、今のところおたふく風邪とは言えない。たぶん違うと思う」
という見立て。咳止めを処方してもらって帰ってきた。
 ただの風邪なのだろうか?

【やっぱりおたふく?】
 11~12日にかけて、息子は咳が少し出るが、食欲もあり、姉と遊ぶ元気もある。
「おたふくにしろ、そうでないにしろ、じきに治りそうやな」
と思っていた。ただ気になるのは耳の痛みが増していること。「昨日よりも痛い」のだそうだ。
 やっぱりおたふく風邪なのだろうか。そうに違いない。おたふく風邪だけど、予防接種のお陰で軽い症状で済んでいるのだろう。

【やっぱり風邪?? どっちやねん】
 まだ耳が痛いというので、13日(土)に念のため医者に再び診てもらった。しかしここでも
「耳下腺は腫れてないし、おたふく風邪ではないですなあ」
という診断。どうやら、おたふく風邪ではないことが確定した。
 やっぱりただの風邪だったのか?…

【咳が悪化し、微熱が】
 咳はまだ出るが体調はよさそうなので、14日(日)にドコモショップに連れていったが、これは失敗だった。そのせいかどうかは分からないが、頬が赤くなり微熱が出た。咳もどんどんひどくなる。おたふく風邪ではないと安心して、調子に乗ってこじらせてしまったようだ。ちゃんと治るまで、油断してはいけませんなあ…。反省。
 結局、15日(月)は妻が仕事を休む羽目に。

【結局、病気の正体は?】
 16日(火)は、咳はひどいが熱はなかったので、保育園へ。しかし少し熱が出たと保育園から連絡があり、妻が早めに仕事を切り上げてくれた(いつもすみません)。そこで先生から再び衝撃の通告。
「りんご病かもしれません」
ええ~っ、りんご病?(←どんな病気かよく知らない)。それはたいへんそうだ(←なにがたいへんかよく知らない)。病名がつくと、たいそうな病気のように感じてしまう。
 再び病院へ。すると
「たしかにりんご病ですなあ。でも、症状が出る(頬が赤くなる)頃にはもう治りかけですし、熱がなかったら明日は保育園に行ってもいいよ」
という診断で、薬も出なかった(orz)。りんご病は潜伏期間が長く、頬が赤くなるころには、すでに他人に感染する時期は過ぎているのだそうだ。何のための診察だったのだろう…。

りんご病(eいくじ)

 でも病名が分かってすっきりした。たしかに思い当たる症状ばかりだ。咳がひどいのは体質だろう。風邪を引くと、いつも咳が残る。
 水曜日は普通に保育園にいった。咳が長引いているのが心配だが、早く完治するといいね。
 息子の病気に振り回された一週間だった。

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2016年2月17日水曜日

【書評】エマニュエル・トッド『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる─日本人への警告─』(文春新書)

どこの国でも、お隣の国との関係は難しいようで…


 著者のトッド氏は、古くはソ連の解体を予期し、その後も金融バブルの崩壊やアラブの春を予言するなど、たぐいまれな分析力を持つ歴史学者である。そのトッド氏が、現在のEUでドイツが力を持ちすぎていることに警鐘を鳴らす。
 簡単に言うと、ドイツは旧東欧圏の安価な労働力を使って物を作り、それを売ることによって莫大な利益を得て、まさに一人勝ちの状態である。またその結果、富める国とそうでない国の格差はますます拡大しており、その犠牲者がたとえばギリシャだというのだ。

 そういう目で見ると、ウクライナ問題も、ロシアが一方的に悪いと片付けてはよくないことが分かる。またアメリカの凋落とドイツの台頭が同時に生じていることは偶然ではなく、このままではアメリカとドイツが(第二次大戦以来)再び衝突しかねないとまで論じる。
 そこで鍵を握る国の一つはフランスであり(これは納得)、もう一つはロシア(これは意外)なのだそうだ。また、中国は近いうちに経済が破綻するので、それほど重きをおかなくてもよいという主張も斬新だ。
 などなど、説得力のある主張が繰り広げられる。

 日本についても言及されている。世界におけるいまの日本の立場、またこれからの日本の立場を考えるうえで、日本内部(中の人)からはなかなかでてこない発想が見られた。
 たいへん勉強になりました。

 ただし、断っておかねばならないのは、トッド氏はフランス人だということだ。フランスとドイツの関係は、言わずもがな。対立と融和を繰り返してきた隣国であり、その関係は微妙な緊張関係のうえに成り立っている。地続きである分、日本と韓国の関係よりも、さらに複雑だろう。
 そのフランス人がドイツをこき下ろした本、という見方もできるのかもしれない。

 さすがのトッド氏も、ドイツに対しては見方を誤ってしまったのか、それともトッド氏のいう通り、ドイツの台頭が世界を揺るがすことになるのか。
 歴史が証明してくれるのを待つしかなさそうだ。




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2016年2月15日月曜日

【書評】佐藤多佳子『夏から夏へ』(集英社文庫)

小説家がノンフィクションを書いたら、極上のルポになった


『一瞬の風になれ』(←名作です)を書いた佐藤氏が、07年の世界陸上大阪大会、そして08年の北京オリンピックの4×100 m(4継)リレーを走った4人のアスリートを追ったノンフィクション。「人」にフィーチャーして話を進めていくところが佐藤氏らしい。

 上記の二つの大会は、同じメンバーだった。
 一走は塚原直貴。つねに前向きな、トップバッター向きの選手だ。
 二走は末續慎吾。世界陸上パリ大会の200 mで銅メダル獲得という快挙を成し遂げた、歴史に残るスプリンターである。
 三走は高平慎士。短距離走者にしては異例の細身の体つき。北京後も日本代表の三走をつとめる、三走のスペシャリスト。
 そしてアンカーは朝原宣治。高野進、伊東浩司が切り拓いてきた日本短距離界を、大きく世界に近づけた名スプリンターだ。


 これにリザーブの小島を加えた5人の選手を佐藤氏が丹念に取材し、その人物像やお互いの関係などをルポしていく。そしてその筆致が、いい意味で小説風なのだ。通常のルポでは味わえない読後感だった。よい小説を読んだときのように、心が揺さぶられた。さすがは小説家である。

 まさに『一瞬の風になれ』のノンフィクションバージョン。『一瞬の風になれ』を読んだ人にはもちろんお勧めだ。読んでない人には、二つまとめてお勧めしたい。どちらを先に読むかで、違った感動が得られるだろう。しいて言うなら、先にこちら(ノンフィクション)を読むほうが、小説の感動が倍増するかも。私も、『一瞬の風になれ』を再読したくなった。

 ただ、本書は北京オリンピックの前に書かれたものであり、北京オリンピックでの銅メダルという快挙は書かれていない。続編の北京オリンピック版がないのが非常に残念だ。




夏から夏へ [ 佐藤多佳子 ]
価格:555円(税込、送料込)


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2016年2月14日日曜日

【お父さんの週末料理】2016年2月13・14日~お母さん特製、バレンタインデースペシャルガトーショコラ~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小2)、息子(年中組)の4人である。なお、朝ご飯は妻が早起きして作ってくれている。


 2月13日(土) 
息子が風邪気味。心配されたおたふく風邪ではなかったが、咳が出る。

◆昼ご飯◆
 息子を病院に連れて行った後、元気そうだったのでそのまま買い物に。息子が選んだ今日の魚はイワシ。4匹を開いてもらって、フライにした。バローの魚屋さんは、いつも上手に調理してくれる。息子も、風邪をもろともせず、モリモリ食べた。
 他はコンソメスープ、サラダ、和風ベーコンパスタ、切り干し大根の煮物。それに加えて、マクドナルドの名前募集バーガーも食べた。賞金につられて名前を考えようということになり、試しに食べてみることに。一つを4人で分けた。マッシュポテトの存在感が前面に出ていて、いままでにはない感じのハンバーガーだ。

イワシフライ

和風ベーコンパスタ

◆晩ご飯◆
 メインはささみと大根の煮物。(昼に揚げ物を食べておいて何だが)風邪気味の息子のための、油控えめのメニュー。ささみを水から茹でて沸騰直前に火を落としてゆらゆらにして、20分ほど旨味を出す。そこに下茹でした大根を入れて、とろ火で煮込む。大根にささみの出汁がしみる、あったかメニューだ。息子は風邪気味なのに食欲はあるらしく、美味しく食べた。大根が苦手の娘も、ちゃんと完食。偉い。
 他はコンソメスープ、サラダ、白ご飯。

 2月14日(日) 
昼は焼き鳥、夜は麺類。

◆昼ご飯◆
 メインは焼き鳥。息子にはスペシャルネギ串をサービスした。ネギが大好きなのだ。息子は、ここでも風邪を感じさせない食欲を見せて、パクパクと完食。砂ずり好きの娘もぱくついた。
 他はコンソメスープ、サラダ、白ご飯。
 デザートは、お母さん特製のバレンタインデースペシャルガトーショコラ。外はサクッと、中はふんわりと仕上がり、上々の出来栄え。美味しすぎて、1ホールを食べきってしまった。

スペシャルガトーショコラ

◆晩ご飯◆
 風邪には麺類がよかろうと、酸辣湯(サンラータン)麺をメインに。干しエビが残っていたので、それを使うレシピを見本にした。調子に乗って風邪が悪化した息子も
「これ、美味しい」
とパクついた。ただ酢の味は控えめで、酸辣湯という感じではなかったかな。子どもたちは、ラー油は抜き。
 他はサラダ、切り干し大根の煮物、豚ブロックの焼き浸し。焼き浸しは、豚肉のブロックに塩コショウをすり込み、冷蔵庫で一晩寝かせる。それを弱火でじっくりと焼いてスライスし、ニンニクをきかせた醤油だれに漬け込む。弁当用に多めに作った。

みんなのきょうの料理 白菜と干しえびの辛みスープ

豚ブロックの焼き浸し

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【予想の回顧】京都記念、共同通信杯、洛陽S、クイーンC(2016)

 今週は京都記念。
 ◎ヤマカツエースは中団から。4コーナーでは大外へ持ち出し、いったんは2番手に抜け出したが、最後は内外から差されて5着。勝ち馬を負かしにいって早めに動いた分、後ろの馬に捉まった。
 勝ったのはサトノクラウン。昨秋の天皇賞が惨敗だったし、デキが戻るのはまだ先だろうと思っていたが、一枚も二枚も力が上の勝ちっぷりだった。今後が楽しみだ。個人的には天皇賞・春に向かってほしいが、中距離路線を行くのかなあ。
 馬券はボックスで選んだ5頭が、1頭も馬券圏内に入らず、大ハズレ。

 東京では共同通信杯。
 ◎ハートレーは中団につけるが、あまりいい手応えに見えない。4コーナーでは外に持ち出して差を詰めたが、直線では完全に失速。ブービーの9着に惨敗した。アクシデントがあったか。さもなければ、昨年のホープフルSはレベルが低かったのかもしれない。
 勝ったのはディーマジェスティ。先に抜け出したイモータルを、残り100 mで豪快にかわした。東京が合うのだろう。皐月賞よりも、ダービーで狙ってみたい馬だ。
 馬券は1、2着をともに買っておらず、ハズレ。

 土曜は東京でクイーンC。
 ◎メジャーエンブレムは好スタートからそのままハナにたった。控える競馬をしたかったが、スタートがよすぎてそうできなかったのだろう。4コーナーを回り、こちらは持ったままなのに、周囲の馬はどんどん脱落していく。ラスト200 m手前から軽く追って、5馬身差の独走。力の違いを見せつけた。桜花賞では断然の人気を集めそうだ。
 2着争いはロッテンマイヤー(買ってない)が抜け出したところに、推奨穴馬のフロンテアクイーンが迫ってくる。
「差せ~」
という声に応えて半馬身かわしたところがゴール。
 馬券は馬連をとったが、ほぼトントン。

 京都では洛陽S。
 ◎ケントオーは中団から。ラングレーよりも後ろなのは想定外だ。それなりにいい脚を使ったのだが、前2頭を捉えられず3着。位置取りの差か。前につけたかった。
 勝ったのはラングレー。3番手から抜け出した。こういう競馬ができるのなら、重賞でも通用するだろう。

 今週は4戦1勝だったが、京都の最終レースが土・日ともにいい感じで的中し、トータルはプラスを達成。この調子で来週のGIに向かいたい。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...