2019年5月18日土曜日

【読書メモ】横山秀夫『クライマーズ・ハイ』(文春文庫)

 横山氏の代表作の一つ。ようやく読んだ。
 日航機墜落事故の直後の、群馬県の地方紙が舞台。日航機が落ちたのが「たまたま」群馬県だったため、編集局は蜂の巣をつついたような大騒ぎに。まさに「クライマーズ・ハイ」だ。
 墜落直後の興奮状態と、それが徐々に引いていく様子が、デスクを任された新聞記者の視点から描かれる。並行して語られるのが、墜落当日に植物状態となった同僚社員と、その息子。墜落の喧噪と、植物状態の静けさとの対比にゾクッとさせられる。

 ただし、本作のテーマは墜落事故そのものではなく、それを取り巻く人間の様子だ。大きな出来事があったとき、その被害者や関係者、報道する人、そして無関係な人。それぞれのかかわり方が生き様となって現れる。

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【中央競馬予想と与太話】オークス(2019)~節目の第60回の勝ち馬は~

 今週はオークス。令和最初の3歳牝馬チャンピオンはどの馬になるのだろうか。

 オークスは今年で節目の80回目を迎える。ちょうど20年前、60回目の勝ち馬がウメノファイバー。オークスまでに重賞を2勝していたが、阪神3歳牝馬Sと桜花賞の両GIで掲示板外だったため、7番人気の低評価。しかしレースでは猛然と追い上げ、ハナ、クビ差の接戦を制して戴冠した。
 その後は一度も馬券圏内にすら入れず引退したのは残念。今のところ産駒はあまり走っていないが、今後、大物が出てほしいものだ。

ウメノファイバー。netkeiba.comより

 レースにいってみたい。今年は桜花賞馬不在のオークスになった。前日夕方時点での1番人気馬は、なんと忘れな草賞の勝ち馬であるラヴズオンリーユー。今まで忘れな草賞組が1番人気になったことがあっただろうか。
 本命はウィクトーリア。別路線組でも、忘れな草賞組ではなくフローラSの勝ち馬だ。その前走は、逃げ宣言にもかかわらず、出足がつかず中団から。
「こりゃないわ…」
と思っていたら、すごい脚で追い込んで見事に1着。これは驚いた。血統的には、距離延長は歓迎の口。もう少し内の枠がほしかったが、そこは鞍上の腕でカバーしてほしい。本命馬が人気薄なので、これを推奨穴馬としておきたい。
 触れておきたいのが、穴というほどではないが、ダノンファンタジー。桜花賞で1番人気だった馬が、現在4番人気。美味しく映る。

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2019年5月17日金曜日

【お父さんの週末料理】2019年5月11・12日~母の日のスペシャルメニュー~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小6)、息子(小3)の4人。

 今週は母の日だった。

 5月11日(土) 
いつも通り、息子の野球の練習があった。

◆朝・昼ご飯◆
 朝と昼は妻が作ってくれた。昼は袋入りのスガキヤラーメン。

◆晩ご飯◆
 実家からもらった冷凍の鮭を、アクアパッツァにした。鮭を少し焼いてから、野菜や水を投入して蒸し焼きに。山盛りになったので
「え~、こんなたくさん食べられるの?」
とブーイングが。しかし、ほとんど野菜だったので、アッサリ完食。うどんで締めた。黒オリーブを入れたが、子どもたちはNG。大人で食べた。
 他はサラダ、鶏ザーサイ炒め、黒カボチャ。鶏はいつもネバーだと芸がないので、ザーサイと炒めた。可もなく不可もなしの評価。

鮭のアクアパッツァ。山盛りになった

締めのうどん

 5月12日(日) 
母の日も普通に野球の練習。

◆朝・昼ご飯◆
 豚肉が安かったので生姜焼きに。珍しく朝から肉で、息子は満足。他はサラダ、鶏ザーサイ炒め、黒カボチャ、五穀米。
 昼は牛レバーを焼いた。スーパーの精肉屋の特売がまだ続いている。レバーが苦手な息子は「いつまで続くんやろ…」とガッカリ。でもレバーは栄養満点。頑張って食べよう。他はサラダ、鶏ザーサイ炒め、黒カボチャ、五穀米。

今週の黒カボチャ。ちょっと硬かった

◆晩ご飯◆
 母の日スペシャルメニュー。妻はお客さんになり、娘と息子が料理をサーブした。
 まずは生ハムのサラダ。酒屋で値引きされていた生ハムを買った。塩味が野菜と合う。

生ハムのサラダ

 前菜はサーモンとホタテのカルパッチョ。ちょっと奮発して刺身を購入し、柚子胡椒風味の特製ソースで堪能した。もちろん大好評。

豪華カルパッチョ

 続いてはスープ。娘の作ったガスパッチョだ。みんなのきょうの料理から、トマト缶とヨーグルトを混ぜるレシピ。火を使わないので子どもでも簡単に作れた。味もしっかり決まっており、妻には大好評だったが、作った本人はヨーグルトが苦手で「微妙」だそうだ(笑)。

娘の作ったガスパッチョ

 メインはステーキ。オーストラリアビーフのみすじと、アメリカのアンガスビーフを焼いた。みんなオーストラリアに軍配。肉は元気が出る。

アンガスビーフのステーキ

 つなぎは豚軟骨。これもスーパーの精肉屋の特売品。
 締めは塩パスタ。パスタを茹でて塩を振るだけだが、子どもたちの好物だ。
 無事に(?)母の日が終了。父の日は期待してまっせ。

◆作り置き◆
 今週の作り置きは、リサイクル炒め、ステーキと玉ねぎとネギの炒め物、ネギとお揚げのカリカリお浸し。

今週のリサイクル炒め

ステーキと玉ねぎとネギの炒め物

ネギとお揚げのカリカリお浸し

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【中央競馬予想と与太話】平安ステークス(2019)~1着同着だった年~

 梅雨入り前のよい天候だ。競馬観戦には最高の季節といってよいだろう。
 そんな土曜は京都で平安ステークスが組まれている。平安Sがこの時期に移ってから、はや7年目。「中途半端な時期に移ってきたなあ」と思っていたが、意外にもレベルはむしろ高くなった。帝王賞へのステップにちょうどよいからだろう。

 まだ冬に行われていた頃、1着が同着となったことがあった。1997年のレースで、トーヨーシアトルとシンコウウインディが1着を分け合ったのだ。1993年生まれの同い年のこの2頭が、鼻づらを揃えてゴール。写真判定でも決着がつかず、同着となった。
 次走はともにフェブラリーSに向かったが、結果は好対照。シンコウウインディはハナ差で見事に勝利してGI馬となったが、トーヨーシアトルは着外に沈んだ。距離が短かったのかもしれない。
 シンコウの馬もトーヨーの馬も見なくなって久しい。時代も変わったものだ。

シンコウウインディ。気性の激しい馬だった。netkeiba.comより

 レースにいってみたい。
 今年もハイレベルだ。本命は◎サンライズソア。昨年はこの馬を推奨穴馬にしたところ、激走して穴を開けた。そのレース以降、勝ち星がないが、常に勝ち負けには絡んでいる。すんなり先行したい。展開ひとつ。
 今年の推奨穴馬はモズアトラクション。はまれば。

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2019年5月12日日曜日

【中央競馬予想の回顧】ヴィクトリアマイル、京王杯スプリングC、京都ハイジャンプ(2019)

 今週はヴィクトリアマイル。
 ◎ラッキーライラックは1番人気。そうなるかなあと思っていたら、やっぱりそうなった。レースでは好発から控え、5番手を追走。直線入り口で外から前に並びかける正攻法の競馬。残り400 mから追い出して、いったんは抜け出したが、最後はドドッとかわされて4着。ハイペースの流れを積極的に追いすぎたか。結果論だが、もう少しゆっくり行きたかったし、勝ち馬にはいい目標にされた。石橋騎手には酷だが、このあたりが大レースを勝ち慣れている騎手との違いか。
 勝ったのはノームコアラッキーライラックの直後から、ひと呼吸待ってスパートし、プリモシーンとの接戦をクビ差でものにした。レーン騎手の好騎乗。また上手な騎手が日本に来たものだ。

 土曜は京王杯SC。
 ◎トゥザクラウンは先団で流れに乗る。ペースもそれほど速くない。いい感じだ。直線ではじわじわ外に出して進路を確保すると、残り200 mで先頭に立った。
「よし、もらった。相手は?」
と当たった気になっていたら、最後の最後にドドッと来られた。テレビ画面では2着に残ったように見えたが、2着とハナ、ハナ差の4着。残念。
 勝ったのはタワーオブロンドン。外から一気に突き抜けた。勝つときは非常に強い勝ち方を見せる馬だ。

 京都では京都ハイジャンプ。
 ◎タマモプラネットは快調にハナを切ったが、最後はスタミナ切れで4着。距離が長かった。
 レースはシゲルヒノクニが穴を開けた。

 今週は3戦0勝だったが、土曜の京都最終レースのお陰で、ほぼトントン。

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2019年5月11日土曜日

【中央競馬予想と与太話】ヴィクトリアマイル(2019)~6年前の勝ち馬は~

 今週はヴィクトリアマイル。早いもので、もう14回目だ。

 今年と同じ5月12日に行われたのが6年前。勝ち馬はヴィルシーナだった。桜花賞からエリザベス女王杯まで、なんと5回連続の2着。「ジェンティルドンナと同じ年に生まれていなければ」と関係者も本人(本馬?)も思っていたに違いない。
 古馬になって迎えた最初のGIレースがここだった。ジェンティルドンナのいないレースで、1番人気の支持に応えて見事に初GI勝利。ハナ差でホエールキャプチャを退けたのだった。
 その後は長らくスランプに陥ったが、翌年のヴィクトリアマイルで大復活を演じて2連覇を達成。穴を開けた。母としても成功してほしいものだ。

ヴィルシーナ。netkeiba.comより

 レースにいってみたい。
 18頭のフルゲート。女王のアーモンドアイは欠席なので、混戦模様だ。本命は人気でも◎ラッキーライラック。この馬もヴィルシーナ同様「アーモンドアイと同じ年に生まれていなければ」な馬だが、実力は確か。前走の8着は、包まれて行き場を失ったためなのは周知の通り。社台系列の馬なので、外人騎手に乗り替わりかと思われたが、引き続き石橋騎手の手綱で臨む。同じ失敗は許されない。
 推奨穴馬はクロコスミア。すんなりなら怖い。

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2019年5月10日金曜日

【中央競馬予想と与太話】京王杯スプリングC、京都ハイジャンプ(2019)~シンボリルドルフ誕生の鍵となった馬~

 週末は30 ℃近くまで気温が上がるそうだ。ついでに馬券の調子も上がるとよいのだが…。いまの京都・東京開催は12日間のため、今週から後半戦。巻き返しを図りたいところだ。

 そんな土曜の東京メインは京王杯スプリングカップで、京都では障害重賞の京都ハイジャンプが組まれている。
 京王杯スプリングCは、1981年以降、ずっと東京の1400 mで行われている。1400 mになって最初の勝ち馬がシンボリフレンド。父パーソロン、母スイートルナでおわかりのように、シンボリルドルフの全兄で、4歳年上にあたる。
 重賞はこのレースの1勝だけだったが、この馬が重賞を勝っていたから、スイートルナにはこの後もパーソロンがつけられたのかもしれない。シンボリルドルフ誕生の鍵を握る馬だったのだろうか。

 レースにいってみたい。
 以前は安田記念のメイン前哨戦だったが、近年は小粒なメンバーだ。今年もその流れだと見てよいだろう。
 本命は◎トゥザクラウン。母トゥザヴィクトリーの超良血馬だが、初勝利は3歳の秋で、クラシック戦線には全く参加できなかった。その後も条件戦で長く足踏みし、歯がゆい成績が続いていたが、今年に入って3→1→1着の好成績でオープンに上がってきた。2019年になって、何か思うところがあったのだろうか。今週からBコースで、内の先行馬が有利になりそう。流れに乗りたい。
 推奨穴馬はキャナルストリート。1400 mに使い出してから4-1-0-0。

 京都ハイジャンプは人気でも◎タマモプラネットが本命。敵は距離か。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...