2019年9月2日月曜日

【読書メモ】村上春樹『1Q84』(新潮社)

 ご存じ、村上氏の長編小説の一つ。そのうち読もうと思っていたら、出版から10年が経っていた。二つの時系列の話が重層的に語られ、それが一つに交わるところが終着点という、村上小説のいつもの手法だ。

 私が読んだ村上小説の中では、最もミステリー色の濃いストーリーだった。ただし、ミステリーではないので、謎や伏線のほとんどは回収されない。
 少ない登場人物でこれだけの大作を描ききる手腕は、相変わらずお見事。どこからどこまでが、どの世界なのか。その微妙な境界と曖昧さを愉しんだ。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2019年9月1日日曜日

【目指せサブ3】45歳でランニングを始めました(2019年8月の記録)

 2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。2018年2月の初マラソンでサブ4を、3月の2度目でサブ3.5を、翌シーズン2018年11月の3度目でサブ3.1(3時間10分)を達成。現在はサブ3を目標にトレーニング中。
 猛暑の月に、月間最長距離を記録した。幸い、故障(腸脛靱帯炎)も再発せず、走り込めている。

◆総 評◆
 月間走行距離は252 km。昨年10月の251 kmをちょっとだけ超える、最長記録だ。クロストレーニングの水泳(1回だけだが…)やトレラン(距離が稼げない)もやって、スピード系のトレーニングも減らしていないので、かなり距離は踏めたと言ってよいだろう。休みの日を減らして「つなぎのジョグ」を増やしたのが大きかった。ロングジョグを室内(ジム)で2回やったのも疲労を残さず走れた要因かも。
 ただし、走りすぎには注意。少なくとも週に2日は走らない日を、月に1週は「抜く週」を作り、疲労を溜めないようにしたい。距離を伸ばしすぎて腸脛靱帯炎が再発しないようにも、注意が必要だ。
 ポイント練習は週3回で、ハイペースのインターバル走と、閾値走と、ロングジョグ。

◆つなぎのジョグ◆
 上記のように、つなぎのジョグを増やした。言い方を変えれば、走らない日を減らした。本や雑誌を読むと、サブ3レベルの練習では、休みは週に1または2日だ。それにならって、なるべく週休1、2日を実践した。
 結果は、確かに走行距離は増えたが、効果は微妙。そもそも、つなぎのジョグにどういう効果があるのか、あまり分かっていない。そこから勉強する必要がありそうだ。週休は2~3日にして、よりフレッシュな状態でポイント練習をするほうが、むしろよいような気がしないでもない。
 来月までの課題としたい。

◆インターバル走◆
 「抜く週」以外は毎週できた(3回)。2回はキロ3:55を切るペースで追い込めたが、1回はちょっと追い込みきれなかった。いつもと違うところで走ったからかもしれない。いずれにしろ、一人で追い込むのは難しい。
 雑誌「クリール」の10月号で、インターバルトレーニングが特集されていた。勉強になったのは「インターバル走≠追い込む」だということ。とことんまで追い込むのではなく、ちゃんと後傾ラップになるように、最後にペースを上げられるくらいの強度で走るのがよいそうだ。
 といいつつ「心拍数はMax近くまで上げる」とか「5 kmのレースペースが基本」とも書いてある。かなり追い込まないと心拍数はMaxに上がらないし、5 kmのレースペースで走ると、最後にペースアップする余裕はない。まだ気温が高いから、このあたりのさじ加減がずれているのだろうか?
 インターバル走はのペースと本数の設定は奥が深い。また、故障にも注意。

◆閾値走◆
 心拍数の強度が80~90%(ガーミンで言うところのゾーン4)で10 km走っている。今月は4回実施したのだが、タイミングが悪く、直射日光がきつい時間に走ってしまうことが多く、あまり上手く走れなかった。ケチらずに、ジムを利用すべきだったか。
 気温が高く、直射日光がきついと、同じ心拍数を保っていてもどんどんペースが落ちていく。暑い時期に、最も向いていないトレーニングだ。
 設定心拍数を少し落とすほうがよいのだろうか。90%に近い心拍数で走りすぎているのかもしれない。

◆ロングジョグ◆
 ロングジョグは2時間。今月は4回やったが、そのうち2回はジムのトレッドミル。室内は快適だ。最高気温35 ℃を超えるような危険な暑さの日は特にありがたい。雨の日にも重宝しそうだ。
 外を走った日は、行ったことのない道を走ってみた。近所に、意外にまだ知らない地域や道があるものだ。探検ランはなかなか楽しい。
 来月は一度、2.5時間で30 km近くを走ろうと思う。

◆クロストレーニング◆
 あまりに暑い日は、トレランや水泳を入れた。トレランは標高100 m程度の山を縦走。だいたい15分で山の反対側に抜けられる。もしくは公園のクロカンコース。木陰はありがたい。
 水泳は、子どもたちの通っている水泳教室の開放時間。25 m泳いで、25 m歩いて戻るのを、25往復やった。600 m以上も泳いだのは、いつ以来だろうか。

近所のプチトレランに使っている山の山頂。ヤマレコより

◆まとめ◆
 酷暑の月に、よく走り込めたと言ってよいだろう。9月に入ると、徐々に走りやすくなっていくはず。怪我には注意しつつ、ペースも距離も上げていきたい。
 9月後半に30 km走をやりたいが、時間と気力が確保できるだろうか…。練習会に出るのもよいかもしれない。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

【中央競馬予想の回顧】小倉2歳S、新潟記念、札幌2歳S(2019)

 今週は小倉2歳S。
 ◎ヒバリは好スタートから徐々に押し上げて3コーナー手前でハナに立った。どこまで粘れるかと思っていたら、4コーナー手前で早くも失速し、大差のしんがり負け。故障か。
 勝ったのはマイネルグリット。3連勝で重賞制覇。血統的には距離が伸びても楽しめそうだ。

 新潟では新潟記念。
 ◎カヴァルは後方のまま、見せ場なく沈んで11着。論ずるに値しない走りだった。
 勝ったのはユーキャンスマイル。距離不足の懸念も何のその。地力の違いを見せた。2着にジナンボーが入り、金子馬のワンツー。

 土曜は札幌2歳S。
 ◎エイリアスは後方から。直線は内を突く構えを見せたが、結局は外に出し、流れ込んだだけの11着。内をズバッと突いていたところで、勝ち負けには絡めなかっただろう。完敗。
 勝ったのはブラックホール。2着にサトノゴールドが入り、新種牡馬ゴールドシップ産駒のワンツーとは驚いた。

 今週は3戦0勝。小倉開催はさっぱりのまま終わってしまった…。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
にほんブログ村

2019年8月31日土曜日

【中央競馬予想と与太話】小倉2歳S、新潟記念(2019)~前回のぞろ目は超大穴~

 今週は小倉2歳ステークスと新潟記念が組まれている。

 新潟記念は、今回で55回目のぞろ目を迎える。前回のぞろ目だった2008年の勝ち馬が、アルコセニョーラ。前走まで6走連続で馬券に絡んでいない牝馬が人気するはずもなく、18頭中の16番人気。しかし、レースでは後方一気を決め、2馬身差の快勝。3連単は100万円を超えた。
 母としては今のところ目立った活躍馬は出していないが、2歳、1歳の子がいるようなので、これからのブレイクに期待したい。

 レースにいってみたい。
 フルゲートの18頭が揃った。本命は◎カヴァル。今年に入って3連勝し、オープン入りを果たしてここに駒を進めてきた。間隔を空けて使われており、疲れは心配なし。エイシンフラッシュの代表産駒となってほしい。
 推奨穴馬はブラックスピネル。すんなりならしぶとい。

 小倉2歳Sは◎ヒバリを狙う。今年は新種牡馬の当たり年か。エピファネイア産駒の初重賞制覇に期待。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
にほんブログ村

2019年8月30日金曜日

【中央競馬予想と与太話】札幌2歳S(2019)

 本日は予定があるので簡単に。
 小倉・新潟・札幌開催もあっという間に最終週。日曜日からは9月だ。時の過ぎるのが早い。

 そんな土曜は札幌で札幌2歳Sが組まれている。
 札幌2歳Sは1800 mに距離が延びた当初から、ジャングルポケットやアドマイヤムーンを輩出するなど、出世レースだったが、近年はしぼみ気味。今年はどうだろうか。

 レースにいってみたい。
 本命は◎エイリアス。前走の新馬戦は、着差こそクビ差だったが、後方から34.7秒の上がりで差しきった。距離が延びて、さらに切れ味が生きないか。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
にほんブログ村

2019年8月28日水曜日

【お父さんの週末料理】2019年8月24・25日~恒例のから揚げ大会~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小6)、息子(小3)の4人。

 土曜日の夜は外食して楽をさせてもらった。

 8月24日(土) 
いつも通り、午後に息子の野球があった。

◆朝・昼ご飯◆
 妻が、朝は鯖を、昼はオムライスを出してくれた。土曜の午前が楽だ。

◆晩ご飯◆
 妻と私の誕生会ということで、近所の居酒屋へ。昼は行ったことがあったが、夜は初めてだ。大衆居酒屋的な店と思っていたら、思ったよりも高級店だった。魚も肉もたいそう美味しかったが、食べ盛りの子どもと行くにはコスパが悪いかも。

近所の居酒屋。魚も肉も美味しかった

 8月25日(日) 
この日も午後は息子の野球。娘と妻はオリックス戦を見に行った。

◆朝ご飯◆
 小鯵が1パックなんと58円。内臓を取ってじっくり揚げて、南蛮漬けにした。酸味がグー。子どもたちは酸っぱいものはわりと平気だ。息子は「まあ、普通」の評価。
 他はサラダとご飯。

鯵の焼き浸し。コスパ最高

◆昼ご飯◆
 息子と私の二人メシ。通販で買ったレトルトのスープカレーを食べた。それほど辛くないカレーだった。朝食と昼食の間隔が短いので、量はそれほど多くなかったが満腹になった。
 他はサラダ。

レトルトのスープカレー

グルメぼーのより

◆晩ご飯◆
 月曜からは、娘と息子で留守番。昼ご飯が必要なので、から揚げ大会にした。むね肉2枚と、もも肉1枚を揚げた。もも肉はちょっと塩味がきつかったかも。息子と妻はむね肉に、娘はもも肉に軍配。
 他はサラダ、シチュー風スープ、南蛮漬けの残り。ホワイトソースが残っていたのでスープをシチュー風にしたら、息子が気に入った。また作ろう。

むね肉のから揚げ。息子と妻はこちらに軍配

こちらはもも肉。娘はこちらが好み

◆作り置き◆
 旬のゴーヤを牛肉と炒めて、そばの実も加えた。月曜から食べてください。

にほんブログ村 子育てブログ 一姫二太郎へ
にほんブログ村

札幌へ家族旅行へ行ってきた【小6の娘と小3の息子】

 今年の家族旅行は、贅沢にも札幌へ。私の札幌出張が夏休みの時期にずれ込んだため、それとくっつけた。私は月曜夜に札幌入りして、金曜まで仕事。家族が木曜から合流して土曜日にみんなで帰るというスケジュールだ。

◆8月1日(木)◆
 娘、息子、妻の3人は始発で関空へ。時間通りに電車が動き、無事に飛行機に乗れた。
 娘は1歳のときに飛行機に乗ったことがあるのだが、もちろん覚えていない。娘も息子も、事実上、初めての飛行機だった。2人ともとても楽しかったそうだ。特に息子は窓から外を見るのがよかったとのこと。

初めての飛行機

 無事に札幌に到着し、ホテルに荷物を預けてまずは昼食。札幌での初回メシは寿司。「めちゃくちゃ美味しかったで~」はよかったのだが、行ったのはなぜか、すしざんまい。そして、最も美味しかったのがマグロ。札幌じゃなくても食べられるような…。

札幌で、すしざんまい

 食後は市内観光へ。時計台や北大など、定番を散策した。

定番の時計台

 その後は資生堂パーラーでパフェを堪能。札幌の名物スイーツをしっかり押さえた。

資生堂パーラーもしっかり押さえた

 夜は札幌ドームで日ハム-楽天戦を観戦。内野指定席に向かうと、目の前がステージになっていて、応援団の男性1人とチア2人が試合を盛り上げる。かぶりつきで応援団が見られるとは、よい席に当たった。

目の前に応援団が

 試合は投手戦になった。日ハムは4番の中田翔の一塁へのヘッスラも実らず、1-3で惜敗。楽天投手陣を打ちあぐねた。

残念ながら惜敗

 試合後はホテルへ帰って就寝。娘が「酔っ払ったお母さんと寝るのイヤや~」だそうで、娘と私、息子と妻の組合せで寝ることに。シングルベッドで雑魚寝した。
 娘は夜更かしする気満々だったのだが、報道ステーションを見ながら、10時過ぎにはグーグー寝ていた(笑)。

◆8月2日(金)◆
 私は朝から仕事。
 家族3人は、まずは白い恋人パークへ。娘がガイドブックを見て「ここ行きたい」と指名した場所だ。
 今年の7月にリニューアルオープンしたばかりの、「観て、知って、味わって、体験できるチョコレートエンタテインメント施設」だ。工場見学やお菓子作り体験など、なかなか面白かったそうだ。子どもたちは風景や名所よりも、こういう体験系のほうが楽しいのだろう。

白い恋人パークにて

 昼食は大通公園に戻ってラーメンを食べた。おそらく1年のうちで何番目かに暑い日だったが、札幌に来てラーメンを食べないわけにいかないもんね。

札幌といえば味噌ラーメン

 午後は羊ヶ丘でクラークさんと羊にご対面。息子は札幌の中心部のイメージが強く「北海道=都会」と思っていたらしく、大自然があることに驚いていた。北海道はむしろ大自然を楽しむところなのだが、そういうところは免許を取って自分で回ってください。

羊ヶ丘のクラークさん

 夕食は私も合流してジンギスカン。札幌に来てジンギスカンを食べずに帰るわけにはいかない。息子と選んだ店は「夜空のジンギスカン45店」。これがヒットだった。タレに漬け込んだ、従来の味付けジンギスカンではなく、生ラムジンギスカン。ジンギスカン鍋ではなく、ラムの焼き肉という感覚だ。
 私はいままで味付けジンギスカンしか食べたことがなかったが、生ラムジンギスカンに軍配。子どもたちも家で食べた味付けよりも、こちらの方が美味しかったらしい。また食べたいが、札幌にまた来るのはすぐには無理…。家の近くで探してみよう。

いろいろな部位が食べられる厳選階段盛り

 店の近くで、たまたま「すすきの祭り」がやっていたので、帰りに学生たちの踊りを少し見た。なかなかの迫力だ。この後、サンバカーニバルなどもあったようだ。

ちょうど、すすきの祭りの日だった

◆8月3日(土)◆
 午前中、特にすることがない。早めに空港に着きたいので、遠くに行くわけにもいかない。ダメ元で
「札幌で競馬やってるねんけど…」
と提案すると、最初は即却下だった妻だが、気分が変わったらしく
「少しなら行ってもいいで」
とお許しが出た。
「ヤッタ~」
と喜ぶ息子と私。
 というわけで、JR桑園駅から無料バスに乗り、いざ札幌競馬場へ。私はほぼ25年ぶり、家族は初めての札幌競馬場だ。2014年に改装されたので、25年前の面影はあまりない。ピカピカの施設と緑の芝が気持ちよかった。
 2、3Rを観戦。2Rで私の本命馬が見事に勝利したが、持っていたのは複勝だけだったというオチがついて、競馬場を後にした。

本命馬が見事に勝利するも、複勝しか持ってなかった…

 午後は早めに空港へ。北海道最後の食事は何がよいか尋ねると、やはり「寿司!」らしい(主に妻ですが)。朝食バイキングを食べ過ぎた息子以外の3人は、最後の北海道メシを満喫した。
 食後はお土産を買って帰路へ。飛行機が1時間ほど遅れたが、LCCならやむを得ないのか。

 子どもたちは、飛行機にも乗れて、満足したらしい。妻も久しぶりに北海道に行けて、喜んでいた。寿司もジンギスカンも美味しかったねえ。
 札幌以外に行けず、北海道の大自然をあまり味わえなかったのは少し残念だったが、大きくなって、自分でいってください。

にほんブログ村 子育てブログ 一姫二太郎へ
にほんブログ村

【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...