2000年に、3月に移ってきて最初に行われた高松宮記念の勝ち馬がキングヘイロー。この馬を管理していたのが、いまカンテレの競馬中継で解説をしている坂口正大元調教師だった。この坂口師、現役調教師時代は
「なんだかインテリぶった、いけ好かない感じやなあ…」
なんて思っていたのだが、大間違いだった。カンテレでの解説を見ていると、とてもいい人なのが分かる。愛弟子の浜中騎手を応援したり、シャンプーハットにいじられたりするときの様子が、とても感じがよいのだ。おそらく現役時代は非常に仕事に厳しい人だったのだろう。
左が坂口師。「猫見て一杯」より
レースにいってみたい。
今年はまれに見る大混戦。「どこからでも入れそう」とは、まさにこのレースのためにあるような言葉だ。
予想にあたって気になっていたのが、土曜の中京芝コースの様子だ。昨年から、高松宮記念の週だけBコースで行われることになった。その昨年が、土曜と日曜で芝1200 mのレコードが3回更新されるという、異常な高速馬場になってしまった。当然、後ろから行く馬はほぼ用事ナシ。今年もそのような馬場になるのか、それとも通常に近い馬場なのか。
結果は「時計は昨年ほどではないが、前が残りやすい馬場」。土曜の中京では芝のレースが5鞍組まれており、そのうち4鞍で逃げ馬が連に絡んだ。しかも、その人気が4、4、6、11番人気。一方、差し馬は2頭が連に絡んだが1、2番人気。かなりの実力差がないと、後ろからでは厳しいということなのだろう。
前置きが長くなったが、本命は思い切って◎ナックビーナス。1400 mの前々走こそ崩れたが、前走はきちんと巻き返して重賞で2着に粘った。そこで1着だったメラグラーナが人気を集めているのに対し、こちらはあまりに軽視されすぎていないか。これといった逃げ馬がおらず、意外に流れが落ち着きそうなところに、前残りの馬場。外枠からスムーズに先行してほしい。一つ外のワンスインナムーンの扱いがカギかも。
本命が人気薄なので、これを推奨穴馬としておきたい。
馬券はワイドで手広く流す予定。
マーチSは◎コスモカナディアンが本命。前走は強敵には競り落とされたが、3着には9馬身差。
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