2018年7月6日金曜日

【書評】西村京太郎『犯人は京阪宇治線に乗った』(小学館文庫)

宇治線と言われたら、読まなしゃあないやん


 宇治線を舞台にしたドラマの撮影中に、女優とスタッフが殺害された。それをきっかけに起こる、連続殺人。京都と東京を股にかけ、事件を追うのは十津川警部。相棒のカメさんと推理を重ね、たどり着いた結論は…。
 というのがあらすじ。テンポよく話が展開し、ページをめくる手を止めさせないのはさすが西村氏。結論も分かりやすくて、気持ちのよい読後感だ。

 ただ、肝心の宇治線は出番が少なく、伏見や宇治の魅力がほとんど紹介されなかったのは残念。宇治川の鵜飼、天ヶ瀬ダム、醍醐寺、平等院、観月橋、黄桜などなど、魅力満載の宇治線をもっとアピールしてほしかった。

 私は京阪沿線の出身で、結婚後はしばらく伏見に住んでいたこともあり、宇治線はなじみの線なのだ。京阪の車両がどんどん新しくなっていく中、昔の車両を二つつないで走るローカル路線は、京都の中心部にはない魅力がある。京都観光の際には、ぜひ伏見や宇治にもおいでやす。




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