2013年10月27日日曜日

予想の回顧 天皇賞・秋、スワンS 2013

 日曜は天皇賞・秋。
 やや重~重馬場を想定していたのだが、午前中からすでに良馬場に回復。すごいぞ、日本の競馬場。とうわけで予想も良馬場モードに修正。本命をジャスタウェイからジェンティルドンナに変えた。
 レースは予想通りトウケイヘイローがハナを切ったが、ジェンティルドンナがその直後につけたのは予想外。やや行きたがっている。しかも1000 mは58.4秒という淀みのない流れ。これで押し切ってしまうようなら相当に強い。
 直線を向いて、トウケイヘイローが早くも脱落。やはりペースが速かったようだ。
「これはジェンティルドンナも沈んでしまうかも…」
と心配していたところに、抜群の手応えで飛んできたのがジャスタウェイ。並ぶまもなく差しきって4馬身差の圧勝。流れが向いたにしても強かった。
 焦点は2着争い。本命を変えて馬券がハズレることは何としても避けたい。
「頑張れジェンティルドンナ
この声に応えてくれたのか、最後まで2着を守り通してくれた。よく頑張ってくれました。
 お陰様で馬連を本線で取った。

 土曜は京都でスワンS。
 ◎ラトルスネークは痛恨の出遅れ。前に行く馬ではないとはいえ、5馬身ほど出遅れたのは痛かった。レースもスローで流れ、ハナを切った馬が1着になる展開では、出番がなかった。ジリジリ伸びたが6着まで。

 今週は2戦1勝。当初の予想から本命を変えて、変える前の馬が1着に来てしまうという最悪の筋書きをジェンティルドンナが救ってくれた。

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2013年10月26日土曜日

2013 天皇賞・秋 オレの予想を聞いてくれよ

 今週は天皇賞・秋。JRAのCMでどの馬が取り上げられるのか注目していたら、正解はバブルガムフェローだった。サンデーサイレンスの2年目の産駒だ。2歳チャンピオンとなり、翌年のスプリングSを勝ったときには皐月賞、ダービーは確勝かと思ったのだが、ここで故障。毎日王冠で復帰した後は、菊花賞には向かわず天皇賞に出走し、3歳にしてこのレースを制したのだった。
 種牡馬としてはパッとしなかったのは意外だった。パワータイプで、重馬場やダートを得意とする子が多かったように思う。

 さてレースにいってみたい。
 古馬四強のうち、2頭はお休み(オルフェーヴル、ゴールドシップ)、1頭は怪我でリタイヤ(フェノーメノ)となれば、残る1頭のジェンティルドンナで仕方なかろう…と思っていたところにやってきたのが、台風27号。土曜の夕方時点で雨は上がっているようだが、馬場は芝・ダートとも不良。やや重程度までは回復するかもしれないが、かなり渋った馬場になりそうだ。そうなると思い出すのが今年の宝塚記念。ジェンティルドンナは、渋った馬場に苦しみ人気を裏切った(3着)。
 本命は◎ジャスタウェイ。ここ3走連続2着の成績が示すように、特に左回りでは堅実に差してくる。血統的には渋った馬場はよさそう。重馬場が吉と出ないか。
 推奨穴馬は、アンコイルド。左回り、重馬場ともに得意。

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2013年10月25日金曜日

2013 スワンステークス オレの予想を聞いてくれよ

 10月も下旬だというのに、また台風がやってきた。毎週のように台風が日本近海を通り過ぎていく。温暖化の影響なのだろうか。

 そんな土曜の京都メインはスワンS。マイルCSの前哨戦なのだが、近年は天皇賞や毎日王冠などの中距離路線に押され気味で、存在感が薄くなっていた。しかし昨年は、グランプリボスがここを1着して本番でも2着に頑張った。今年も有力馬を送り出せるか。

 さて、レースにいってみたい。冒頭にも書いたように台風でかなり雨が降った。馬場状態も考慮に入れて予想する必要がありそうだ。
 本命は◎ラトルスネーク。前走で準オープンを勝ったばかりの馬だが、素質は以前から評価されていた。それに加えて、前走が一皮むけたかのような勝ちっぷりだった。中団から進めて、直線で前が開くと、ズバッと伸びて0.7秒差の圧勝。もう一丁を期待したい。思ったよりも人気しそうだが、それだけ実力があるのだと、前向きに解釈しておく。
 推奨穴馬はサンカルロ。今年に入ってから凡走が続いているが、得意の1400 m、重馬場で復活がないか。

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2013年10月24日木曜日

書評 岩崎秀雄『〈生命〉とは何だろうか―表現する生物学、思考する芸術―』(講談社現代新書)

「合成生物学」、すなわち「人工生命を生み出してやろう」という学問分野があることをご存じだろうか。

 2010年、クレイグ・ベンターという生命科学者が
「人工生命を作っちゃいました」
と発表した。自分たちで一から合成したDNAを元に、人工細菌を生み出したのだ。とはいえこれは、たしかに人工DNAから生命が誕生したのだが、DNAが発現するシステムは既存の生物のものを利用した成果である。しかし、人工合成したDNAから生物が誕生したことは事実であり、広い意味で人工生命と言えなくはないだろう。
「でも、いまいる生物がいなければ、この人工生命は生まれないのだから、何か違うような…」
 そりゃそうだ。では、どこまでいけば「人工」生命と言えるのか、その線引きは難しい。
 もっと言うと、どういうものを作れば人工「生命」と言えるのか、その線引きはもっと難しい。それが本書の主題「〈生命〉とは何だろうか」なのだ。
 合成生物学者である著者が、この問いに真摯に答えたのが本書である。

 よくある生命の定義は「自己増殖能を持つ」というものだ。それなら、たとえばコンピューターで自己増殖能を持つプログラムを作れば、それは人工生命と言えるのか。これも一種の人工生命だとする考え方もある。
「でも、やっぱり実体がないとね」
 それなら、ポコポコ分裂する有機物を作れば、それは人工生命なのか。
「それは、生命というよりも『モノ』じゃないの?」
それも分かる。じゃあ、どこまでいけば生命といえるのか。結局ここに帰ってくる。

 著者は「科学」という観点に加え、「芸術」とうい面からも生命の定義に迫る。生命の本質を解き明かそうとする営みは科学に限らず、芸術もまたそうだというのだ。
 人工細胞を合成しようとする科学者としての営みと、芸術を通じて生命に迫るアーティストとしての営み。この二つの営みを行っている著者だからこそ見える観点がある。著者は科学者が(いちおう)本職なので、話の重点はそちらに置かれているが、芸術という観点を絡ませることによる、新たな見解が目を引く。

 もちろん本書だけで結論は出ないのだが、今後、「生命とは何だろうか」を巡る議論が、さまざまな形で巻き起こるだろうことは想像に難くない。
 生命とは、究極には物質でしかないのか、それとも物質だけでは生命は生まれないのか。この問いを考えるうえで、新たな視点を提供してくれる一冊である。



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2013年10月23日水曜日

書評 阿部恒久『ヒゲの日本近現代史』(講談社現代新書)

 ヒゲ、剃ってます? それとも、生やしてます?

 日本におけるヒゲの流行り廃りを論じた本。古代から現在に至るまで、ヒゲのあり方を歴史に剃って、いや沿って、考証する。別にあってもなくてもよいようなものに見えて、剃ることにも生やすことにも、それなりの背景や意義があることが分かって興味深い。

 いまの日本では、無精ヒゲが流行している。イチロー(ヤンキースに入団してから剃ってしまったが)や阿部寛が代表格か。一方、皇族に目を移すと、昭和天皇は生やしていたが、いまの天皇は生やしていない。皇太子は生やしていないが、その弟は生やしている。そういえば、政治家には生やしている人はあまりいない。著名なビジネスマンも、ヒゲは少数派だ。
 このように、ヒゲにも、個人的な趣味趣向だけでなく、いろいろな背景事情がからんでくることが垣間見える。
 どのような流れでこういう現状が定着したのかを、歴史を紐解くことによって明らかにしたのが本書である。もちろんヒゲ剃り機器の発達はヒゲ文化に影響を与えたが、それだけでなく、戦争、女性の社会進出、サラリーマンの増加などが大きくかかわっていることが分かる。

 かくいう私も、ブームに便乗して無精ヒゲを生やしている。家族などにはかなり不評である。なぜなら、かなりヒゲが薄いのだ。しばらくほうっておいても、モミアゲとあごヒゲがつながらないくらい薄いといえば分かってもらえるだろうか。だから、少々伸ばしたところで、まったく格好良くならない。
 それでも生やすのは、手入れが楽チンだからだ。一度整えれば、一週間はほったらかしておける。われながら「ホンマに無精やなぁ…」と思わないでもないが、無精ヒゲだからそれでよいのだ(意味不明)。
 でも、デメリットはある。最近、めっきりモテなくなった。え? それはヒゲのせいではないだろうって? それを言ってはいけません。



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2013年10月20日日曜日

予想の回顧 菊花賞、富士S、室町S 2013

 今週は菊花賞。
 ◎エピファネイアは好発を切る。スタートがよすぎたのか、1週目の4コーナーからスタンド前で行きたがるところを見せたが、1コーナーあたりで折り合いがついた。こうなれば、あとは独壇場。4コーナーで先頭に並びかけると、ズバッと伸びて5馬身差の圧勝。
 中団から差してきたサトノノブレスが2着に入ったため、馬券はハズレ。
 予想の段階でも書いたが、荒れる菊花賞の時代は終わったようだ。

 土曜は東京で富士S。
 ◎ガルボは押し出されるようにしてハナに立つ。競りかけてくる馬も、かかって行ってしまう馬もおらず、持ったままで直線を向く。願ってもない展開だ。残り400 mで満を持して追い出して粘り込みをはかったが、最後は力尽きて7着。結果論になるが、切れる馬ではないだけに、もう少し早めにスパートしてもよかったのかもしれない。

 土曜の京都メインは室町S。
 ◎ウインラーニッドは3、4番手から。いい手応えで直線へ。しかし、内を突いたがふさがれてしまいジエンド…と思いきや、立て直して外に出すと、しぶとく伸びて2着に来てくれた。お陰で、安かったが馬連を取った。馬は頑張ってくれたが、福永騎手はちょっとヘグったか。スムーズなら際どかっただろう。

 今週は3戦1勝で、1勝も本命サイドだが、他もチョロチョロ当たって、トータルはプラスを計上。この調子で有馬記念まで突っ走りたいものだ。

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2013年10月19日土曜日

2013 菊花賞 オレの予想を聞いてくれよ

 さあ今週は菊花賞。京都の誇るマラソンGIレースで、私も大好きなレースの一つだ。一時期はとんでもなく荒れたレースが続き、レースの格も落ちたように感じた時期もあったが、ここ3年連続で1番人気馬が連対。ここ2年は馬連も10倍以下と「荒れる菊花賞」は終わりを告げつつあるように思う。
 荒れるレースもときにはよいが、菊花賞はやはり「強い馬が勝つ」レースであってほしいものだ。

 さてレースにいってみたい。
 本命は◎エピファネイア。上にも書いたように1番人気馬は3年連続で連対中だし、単勝2倍を切る馬はここ10年で3戦3勝である。折り合いの不安は依然つきまとうが、厩舎の努力もあり、改善してきているようだ。あとは騎手次第だろう。福永騎手、頼みまっせ。
 相手は穴っぽいところを選びたい。このレース、穴を開ける馬の代表的なパターンが、夏に長距離の1000万条件を勝ってきた馬。今年はバンデがそれに当てはまるが、前々走でセントライト記念6着という成績が引っかかる。順番が逆なら買えるのだが。
 というわけで、相手はまずヤマイチパートナーラストインパクト。ともに前々走で1000万条件を勝ち、前走は神戸新聞杯で掲示板外というローテーション。神戸新聞杯の成績は気になるが、阪神と京都では要求される能力が違うということにしておきたい。
 あと2頭は、神戸新聞杯掲示板組からアクションスタータマモベストプレイ。神戸新聞杯4、5着の馬があまりに軽視されすぎていないか。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...