2012年12月15日土曜日

2012朝日杯フューチュリティS、ベテルギウスS オレの予想を聞いてくれよ

 今週は中山で朝日杯。かつてはナリタブライアンをはじめ、翌年のクラシック、特にダービーと結びつきの深いレースだったが、それも過去の話となってしまった。2歳のこの時期から、クラシックを目指す馬とマイル路線を歩む馬とに分かれているということなのだろう。

 さて今年のレース。本命は◎コディーノ。藤沢厩舎から久々に大物が登場した。これまた久々に、ここをステップに来年のクラシックも制する馬となるか。それだけの期待を抱かせる雰囲気を持っている。絶好枠も引いたし、ここは逆らえまい。
 ◎が大本命馬だけに、相手は絞りたい。ゴットフリート、ラブリーデイ、フラムドグロワールを中心に。推奨穴馬は、マイネルエテルネル。8枠を引いたのが残念だが、一発があるならこの馬か。
 エーシントップは京王杯2歳Sでお世話になったので切るのは忍びないのだが、そのときの回顧でも書いたように距離延長が心配だ。馬券的な妙味もないので、思い切って馬券から外す。

 ベテルギウスSはメテオロロジスト。すんなりハナを切れれば。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
にほんブログ村

2012年12月14日金曜日

2012愛知杯、ウマドンナ オレの予想を聞いてくれよ

 今年の競馬もあと2週。真冬並みの寒さが身に(財布にも)しみる。しかし先日、その寒さを吹き飛ばすニュースが飛び込んできた。そう、あのウマドンナが帰ってきたのだ。JRAが無料で提供するゲームの続編である。続編が出たところを見ると、昨年の第一弾が(局地的に)好評を得たのだろう。
 JRAのサービスや広告には懐疑的なことが多い私だが、このウマドンナにはしてやられた。馬に乗るゲームや馬を育てるゲームはいくつもあるが、自分が馬になるという視点が面白い。ゲームというほどのゲームではないし、オタ向けの要素も含まれているが、「萌え」にそれほど抵抗のない人ならそれなりに楽しめると思う。ぜひお試しあれ。

 さてレースにいってみたい。愛知杯は牝馬限定戦になってからはや9年目。昨年、一昨年は小倉で行われており、新装中京では初めてのレースとなる。傾向も変わってくるのだろう。
 牝馬限定のハンデ戦。どこからでも狙えそうだ。本命は、穴っぽいところからエーシンメンフィス。前走は、12走目にして初の芝のレースを軽快に逃げ切った。その前走が重馬場。明日の雨予想もこの馬にはよさそうだ。スムーズに逃げられれば勝機あり。
 推奨穴馬は4枠の2頭、マイネオーチャードサンシャイン。前者は女王杯4着、後者はエルフィンS勝ちの実績のわりには人気がない。もう一頭、アイスフォーリス。オークス3着の左回りで激走があるかも。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
にほんブログ村

2012年12月12日水曜日

書評 松井今朝子『一の富 並木拍子郎種取帳』(ハルキ文庫)

「ちと、面白いことがござりました」
が決まり文句の時代物ミステリー。
 舞台は江戸時代。人気狂言作者に弟子入りした並木拍子郎(なみきひょうしろう)というヤサ男が主人公。見習いである拍子郎は、師匠の並木五瓶(ごへい)から
「いい話を書こうと思ったら、常にメモ(種取帳)を持ち歩き、町の面白い話を拾ってこい」
と命ぜられる。
 しかし、拍子郎が首を突っ込む話はなぜか事件ばかり。種取帳も、話のネタ帳というよりも捜査手帳のようになってしまう。そんなこんなで、いつの間にか事件に引き込まれてしまう拍子郎が、師匠、その奥さん、近所の料理旅館の少女らとともに事件を解決する。こんな短編が五つ、本書には収録されている。

 作者の松井氏は松竹に入社後、歌舞伎座の企画・製作に長年携わってきたという経歴を持つ。その経験から得た知識やうんちくが本書の骨格をなしている。江戸時代の歌舞伎小屋周辺の庶民の生活がリアルに、生き生きと描写されているのだ。
「なるほど、江戸時代の生活って、こんな感じだったのかなあ」
というのがよく分かる。

 これが本書の土台とするなら、その上に立つのがミステリー。女将の不倫、幽霊騒動、金貸し婆さん殺人事件、繊維問屋の大将の誘拐事件、宝くじにまつわる失踪事件、の五つの事件がそれぞれ解決される。
 アッと驚く結末こそないが、しっとりと落ち着いたかたちで事件は幕を閉じる。オチに無理もなく、心地よい読後感だ。
 土台となる歌舞伎・狂言と、その上に立つミステリーともに質が高く、安心して読める小説だ。

「歌舞伎・狂言+歴史物+ミステリー」。この組み合わせに「おっ」と思う人は買いだ。




にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

書評 東野圭吾『犯人のいない殺人の夜』(光文社文庫)

 東野氏の短編集。表題作『犯人のいない殺人の夜』を含む七つのミステリーが収められている。脈絡なく七つの話を集めたわけではなく、タイトルの通り「犯人のいない殺人」というテーマで統一されている。
「犯人がいないのになぜ殺人が起こるのか?」
そりゃそうだ。しかし本書の話には、殺人者はいるのだが、犯人はいない。ただし「犯人が捕まらない」とか「犯人が分からないまま話が終わる」ということではないので、念のため。

 最も印象に残ったのは、表題作『犯人のいない殺人の夜』だ。短編で登場人物も少ないため、読んでいくうちに殺人の首謀者は予想がつく。しかし、殺害方法や動機がさっぱり分からない。なぜ、どうやって殺人は行われたのか。事件後と事件前を行ったり来たりしつつ、話は進む。徐々に明らかになる謎。そして最後はアッと驚くどんでん返し。東野小説の書評を書くと「どんでん返し」というフレーズが毎回出てきてしまうが、こう書かずにはいられない。今回もしてやられました。

 意図して「犯人のいない」話を書いていたのか、それとも「こういうテーマの短編を集めてみましょう」と選んだのがこの短編集なのか。どちらにしろ、東野氏の手の内の豊富さには相変わらず圧倒される。

 これらを一話完結の連ドラにしたくなる気持ちもわかる。ところが、フジテレビが「東野圭吾ミステリーズ」として放映したところ、失敗に終わったようだ。なぜなんだろう。序盤で犯人の目星がついてしまうところがウケなかったのかもしれない。




にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2012年12月9日日曜日

2012阪神JF、カペラS、朝日CC 予想の回顧

 土曜は阪神で朝日CC。本命◎リルダヴァルは後方馬群からレースを進める。思ったよりも後ろの位置取りだ。3コーナー過ぎから徐々に上がっていき、持ったままで先団にとりつき直線を向いた。直線半ばまで手綱は動かず、あとはどれだけ弾けるかと確勝気分でいたら、追い出してもさっぱり伸びず、15着に沈んだ。また骨折でもしたか。そうでなければ距離か。いずれにしろ、惨敗。
 勝ったのはショウリュウムーン。来ちゃいましたね、推奨穴馬が。相変わらず、いつ走るのか分からない馬だ。

 日曜は阪神JF。本命◎ローブティサージュは中団の内でジッと我慢。3、4コーナーで徐々に進出すると、直線ではうまい具合に前も開き、粘る2着馬をかわして見事に1着。期待に応えてくれた。お馬さんも秋山騎手もありがとうございました。
 ところが馬券は2着のクロフネサプライズを押さえておらず、馬連350倍超を取り損なった…となるところだったが、ワイドで流していたのが大正解。3着に突っ込んできたのは推奨穴馬のレッドセシリア。1-3着のワイドをゲット。

 カペラSは、◎ティアップワイルドが先団を見る位置から徐々に進出し、いい手応えで直線を向いたのだが、直線半ばで力尽き5着。1~3着を後方待機の馬が占めた流れでは厳しかった。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
にほんブログ村

2012年12月8日土曜日

2012阪神ジュベナイルF、カペラS オレの予想を聞いてくれよ

 今週は阪神ジュベナイルフィリーズ。この名称になって12回目。ようやく慣れてきた。
 以前は阪神3歳牝馬Sという名前だったのだが、さらにその前は阪神3歳Sという牡馬牝馬混合レースだったそうだ。東西の交流がいまほど盛んでない時代、関西のナンバーワン3歳馬(いまの2歳馬)を決めるレースだったのだろう。その時代の勝ち馬にはテンポイントの名も見える。

 さて、レースにいってみたい。今年から新たなステップレース(アルテミスS)ができたので、傾向も変わってきそうだ。そのアルテミスSと従来のファンタジーSの1、2着馬と、別路線組のサンブルエミューズの5頭が人気を集めている。妥当なところか。
 その中から本命は◎ローブティサージュ。7月に新馬を勝ち、ひと息入れた後の前走のファンタジーSで2着。サウンドリアーナにはちぎられたが、上積みも見込め、距離延長も歓迎。逆転があると見た。内枠がやや気がかりだが、大外を回されるよりもいいと、前向きに解釈したい。
 推奨穴馬はメイショウマンボレッドセシリア。1戦1勝の馬は押さえておきたい。

 カペラSはティアップワイルド。連勝を期待。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
にほんブログ村

2012年12月7日金曜日

2012朝日チャレンジカップ オレの予想を聞いてくれよ

 ここに来て、馬券の調子が悪い。今年も残り3週、調子を取り戻して気持ちよく終わりたいところ。

 土曜の阪神メインは朝日CC。……え、朝日CC? なぜ師走のこの時期に朝日CCなのか。ずっと秋の阪神開催の開幕週のレースだったではないか。そういえば、今年はその週に朝日CCは行われていなかったのか。気づかなかった。
 毎週毎週、番組に対する批判で恐縮だが、レースの時期や距離を変えるのはもっとほどほどにしてほしい。季節感が狂うじゃないか。新しい試みも重要なのは分かるが、もっと各レースの個性を大事にしてもらいたいものだ。こんなことを感じるのも、私が年を取って保守的になってきたからなのだろうか…。
 馬券の調子が悪く、弱気になっているオヤジの繰り言はこれくらいにしておきたい。

 今年のレース、時期の変更とともに距離も1800 mに短縮された。
「天皇賞とマイルCSで残念だったお馬さんたち、集まれ~」
という目論見だったのかもしれないが、見事に外れたようだ。オープン特別やGIIIの常連が顔を揃えた。
 その中から、本命は◎リルダヴァル。二度の骨折がトラウマになって調子を崩していたが、ここ4走から、完全復調したと見てよさそうだ。先行馬有利ないまの阪神の馬場も好都合。56 kgのハンデも恵まれた感。前につけて鋭く抜け出してほしい。
 先行できる馬が怖い。推奨穴馬はサンレイレイザー、ミッキードリーム、テイエムアンコール。ちょっと多いが、もう一頭ショウリュウムーンも挙げておきたい。いつ走るのか分からない馬だ。

にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
にほんブログ村

【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...