今週は中京でプロキオンS、福島で七夕賞が行われる。
プロキオンSは中京に移ってから3回目。プロキオンは冬の大三角形を作る星のうちの一つなのだが、このレースはなぜか夏に行われる。季節は真逆だが、夏の中京の重賞として定着してほしいものだ。一方の七夕賞は福島の名物レースとして定着している。やはり7番の馬や枠連7-7はよく売れるのだろうか。
レースにいってみたい。
今年のプロキオンSは夏のローカル重賞にしてはメンバーが集まった。ここをステップに、秋にはGI戦線をにぎわす馬が出そうだ。
その中から、本命は◎ベストウォーリア。フェブラリーSでこそ歯が立たなかったが、4歳の2月なら仕方ない結果か。ここは通過点にして、秋にはGIを狙える馬になってほしい。
推奨穴馬はシルクフォーチュン。ダートに戻って。
七夕賞は◎ラブリーデイ。前走がちょっと期待はずれだったが、0.2秒差なら悪くない。
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2014年7月12日土曜日
2014年7月11日金曜日
【予想と与太話】豊明S(2014)~昇級初戦の降級馬?~
台風一過、週末は真夏を思わせる炎天下となりそうだが、来週はまた雨模様らしい。梅雨の合間の好天で競馬が行われるのは何よりだ。土曜には娘の児童クラブのお祭りもあるし、週末の天気がよいのはありがたい。
そんな土曜の中京メインは豊明S。中京競馬場が豊明市にあるので、このレースがメインに組まれているのだろう。来週の3連休は豊明ICで高速を降りて食事をする予定があるのだが、競馬をする時間はなさそうだ。残念。
レースにいってみたい。
この時期の準オープン戦はまだまだ降級馬が有利。本命は◎モグモグパクパク。春まではオープンで走っていたが、2階級降格して1000万クラスへ。そして降級初戦の前走をあっさり勝ち上がった昇級馬だ。昇級馬なのか降級馬なのかよく分からないが、ハンデ57 kgが示すとおり、ここでは力が上と見た。内目の枠は誤算だが、どこかで外に出せないか。豊騎手頼みまっせ。
推奨穴馬はビキニブロンド。これまでほぼ1200 mを専門に使われてきた馬だが、距離延長が吉と出れば怖い。
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そんな土曜の中京メインは豊明S。中京競馬場が豊明市にあるので、このレースがメインに組まれているのだろう。来週の3連休は豊明ICで高速を降りて食事をする予定があるのだが、競馬をする時間はなさそうだ。残念。
レースにいってみたい。
この時期の準オープン戦はまだまだ降級馬が有利。本命は◎モグモグパクパク。春まではオープンで走っていたが、2階級降格して1000万クラスへ。そして降級初戦の前走をあっさり勝ち上がった昇級馬だ。昇級馬なのか降級馬なのかよく分からないが、ハンデ57 kgが示すとおり、ここでは力が上と見た。内目の枠は誤算だが、どこかで外に出せないか。豊騎手頼みまっせ。
推奨穴馬はビキニブロンド。これまでほぼ1200 mを専門に使われてきた馬だが、距離延長が吉と出れば怖い。
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2014年7月9日水曜日
書評 冲方丁『光圀伝』(角川書店)
「黄門様」のイメージがひっくり返った。
水戸黄門の愛称(?)でおなじみの徳川光圀の一生を描いた大作。テレビドラマの影響で
「隠居した老人」
というイメージが強いが、よく考えてみればあれは隠居後の姿であり、若かりし頃のことはよく知らなかった。その姿を教えてくれるのが本書である。
本書を読んで「隠居した老人」のイメージは一変した。こんな骨太で熱い人生を送った人だったとは知らなんだ。
光圀は徳川家康の孫であり、御三家の一つである水戸徳川家の二代目なのだが、三男なのだ。なぜ兄を差し置いて光圀が世継ぎとなったのか。光圀はこの大きな悩みを抱えたまま青年期を送る。長じて藩主となってからは、学問を推奨し、歴史書の編纂などを押し進める。また、幕府のご意見番として一目置かれる存在にもなる。
若かりし頃は傾奇者(かぶきもの)としてヤンチャを繰り返した光圀が、たくさんの同志を得て成長し、強烈な個性として結晶していく様子は読み応えたっぷりだ。
冲方氏の代表作『天地明察』(こちらもお勧め)の書評では「見込まれ力」について書いた。上司、先輩、友人、同僚などに見込まれて前進していく主人公(光圀伝にも登場する渋川春海)の姿に共感を覚えたのだ。
本書でも、光圀はたぐいまれな「見込まれ力」を発揮して人生を切り拓いていく。しかしそれに留まらず、後半生では大名として、父として、先達として、さまざまな人物たちを見込み、引っ張り上げ、後世を託す。人の上に立つという重責を担うには、この「見込み力」が必須なのだ。
名選手は名監督ならずという言葉もあるように、見込み力と見込まれ力を兼備するのは難しい。光圀は、まさにこの二つを併せもつ名君だったのだろう。私も40歳を過ぎ、そろそろ見込み力を研鑽する時期になってきたのかもしれない。光圀を見習っていきたいものだ。
うがった見方かもしれないが、現在の団塊の世代の人たちは、どうも「人を見込んで抜擢し、後世を託す」という作業を怠っているように見える。そのような人たちばかりではないのだろうが、そういう傾向が強いような…。これは団塊ジュニア世代のひがみなのだろうか。
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水戸黄門の愛称(?)でおなじみの徳川光圀の一生を描いた大作。テレビドラマの影響で
「隠居した老人」
というイメージが強いが、よく考えてみればあれは隠居後の姿であり、若かりし頃のことはよく知らなかった。その姿を教えてくれるのが本書である。
本書を読んで「隠居した老人」のイメージは一変した。こんな骨太で熱い人生を送った人だったとは知らなんだ。
光圀は徳川家康の孫であり、御三家の一つである水戸徳川家の二代目なのだが、三男なのだ。なぜ兄を差し置いて光圀が世継ぎとなったのか。光圀はこの大きな悩みを抱えたまま青年期を送る。長じて藩主となってからは、学問を推奨し、歴史書の編纂などを押し進める。また、幕府のご意見番として一目置かれる存在にもなる。
若かりし頃は傾奇者(かぶきもの)としてヤンチャを繰り返した光圀が、たくさんの同志を得て成長し、強烈な個性として結晶していく様子は読み応えたっぷりだ。
冲方氏の代表作『天地明察』(こちらもお勧め)の書評では「見込まれ力」について書いた。上司、先輩、友人、同僚などに見込まれて前進していく主人公(光圀伝にも登場する渋川春海)の姿に共感を覚えたのだ。
本書でも、光圀はたぐいまれな「見込まれ力」を発揮して人生を切り拓いていく。しかしそれに留まらず、後半生では大名として、父として、先達として、さまざまな人物たちを見込み、引っ張り上げ、後世を託す。人の上に立つという重責を担うには、この「見込み力」が必須なのだ。
名選手は名監督ならずという言葉もあるように、見込み力と見込まれ力を兼備するのは難しい。光圀は、まさにこの二つを併せもつ名君だったのだろう。私も40歳を過ぎ、そろそろ見込み力を研鑽する時期になってきたのかもしれない。光圀を見習っていきたいものだ。
うがった見方かもしれないが、現在の団塊の世代の人たちは、どうも「人を見込んで抜擢し、後世を託す」という作業を怠っているように見える。そのような人たちばかりではないのだろうが、そういう傾向が強いような…。これは団塊ジュニア世代のひがみなのだろうか。
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2014年7月6日日曜日
書評 佐藤健太郎『炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす―』(新潮社)
炭素が人類の歴史にいかに深くかかわってきたか。それを、豊富な歴史トリビアをまじえながら軽やかに綴った一冊。「へぇ」連発まちがいなし。
化学の研究者である佐藤氏が、炭素化合物が人類にどれほど深くかかわってきたかを語り尽くした一冊。かといって堅苦しい内容ではなく、化学を知らない人にも興味深く読める。佐藤氏の(特に歴史に関する)うんちくが散りばめられており、理系の知識がなくてもスイスイ読んでいけるのだ。
取り上げられる炭素化合物は、デンプン、砂糖、香辛料、うま味、ニコチン、カフェイン、尿酸、アルコール(お酒)、ニトロ(爆弾)、アンモニア(肥料)、石油である。いずれも、もしそれがなければ人類の歴史が大きく変わっていたに違いない物質たちである。これらの化合物の化学的性質や、それらがどのうように人類の歴史を変えてきたかが分かりやすく示されている。
これらの物質はアンモニアを除いて炭素を含んでおり、ほとんどは炭素が主要構成成分なのだ。またヒトの体そのものにも、多くの炭素が含まれているのはご存じだろう。炭素はあらゆる物質や生命の基本なのだ。
さらに、佐藤氏の多方面にわたる知識が散りばめられているため、理系的な内容一辺倒に陥らない。たとえば尿酸の章では、ルネサンス時代のメディチ家の家長が、三代にわたって痛風に苦しめられたなどという小話が出てくる。ひと昔前に流行した「トリビアの泉」ではないが
「へぇ」
を連発したくなる。特に歴史小話がたくさん紹介されており、佐藤氏が歴史好きであることが垣間見えた。
化学や化学物質に興味のある文系の人にはお薦めの一冊。特に「化学」という言葉に悪いイメージを持っている人に読んでもらいたい。
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化学の研究者である佐藤氏が、炭素化合物が人類にどれほど深くかかわってきたかを語り尽くした一冊。かといって堅苦しい内容ではなく、化学を知らない人にも興味深く読める。佐藤氏の(特に歴史に関する)うんちくが散りばめられており、理系の知識がなくてもスイスイ読んでいけるのだ。
取り上げられる炭素化合物は、デンプン、砂糖、香辛料、うま味、ニコチン、カフェイン、尿酸、アルコール(お酒)、ニトロ(爆弾)、アンモニア(肥料)、石油である。いずれも、もしそれがなければ人類の歴史が大きく変わっていたに違いない物質たちである。これらの化合物の化学的性質や、それらがどのうように人類の歴史を変えてきたかが分かりやすく示されている。
これらの物質はアンモニアを除いて炭素を含んでおり、ほとんどは炭素が主要構成成分なのだ。またヒトの体そのものにも、多くの炭素が含まれているのはご存じだろう。炭素はあらゆる物質や生命の基本なのだ。
さらに、佐藤氏の多方面にわたる知識が散りばめられているため、理系的な内容一辺倒に陥らない。たとえば尿酸の章では、ルネサンス時代のメディチ家の家長が、三代にわたって痛風に苦しめられたなどという小話が出てくる。ひと昔前に流行した「トリビアの泉」ではないが
「へぇ」
を連発したくなる。特に歴史小話がたくさん紹介されており、佐藤氏が歴史好きであることが垣間見えた。
化学や化学物質に興味のある文系の人にはお薦めの一冊。特に「化学」という言葉に悪いイメージを持っている人に読んでもらいたい。
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【予想の回顧】CBC賞、ラジオNIKKEI賞、白川郷S(2014)
CBC賞の本命は◎リアルビーナス。最内枠から好位につけたが、直線では内に押し込められて外に出せず、窮屈な競馬を強いられ、最下位に終わった…。心配していた内枠が応えたが、それにしても最下位とは…。がっかり。
福島ではラジオNIKKEI賞。本命の◎クラリティシチーは1番人気。スタート直後に挟まれて後方に下がった。開幕週の福島でこれは痛い。しかも4コーナーでは大外をブン回す。
「そりゃ届かんやろ…」
と諦めモードだったのだが、猛然と追い込んできて2着に入った。これは強かった。もう少しスムーズなら勝てたレースだった。
馬券は、勝ったウインマーレライを押さえておらず、ハズレ。
土曜の中京メインは白川郷S。
本命のブラインドサイドは4、5番手で直線を向いたが、前にいた人気馬3頭に突き放されて4着。前の3頭が強かった。
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福島ではラジオNIKKEI賞。本命の◎クラリティシチーは1番人気。スタート直後に挟まれて後方に下がった。開幕週の福島でこれは痛い。しかも4コーナーでは大外をブン回す。
「そりゃ届かんやろ…」
と諦めモードだったのだが、猛然と追い込んできて2着に入った。これは強かった。もう少しスムーズなら勝てたレースだった。
馬券は、勝ったウインマーレライを押さえておらず、ハズレ。
土曜の中京メインは白川郷S。
本命のブラインドサイドは4、5番手で直線を向いたが、前にいた人気馬3頭に突き放されて4着。前の3頭が強かった。
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2014年7月5日土曜日
【予想と与太話】CBC賞、ラジオNIKKEI賞(2014)~この斤量なら~
中京競馬開幕週のメインレースはCBC賞。夏に移ってから早くも9回目。まだ夏のレースというイメージが湧かないのは私だけらしく、夏のスプリントレースとして定着してきているようだ。
中京競馬場が新しくなってからの2回は、重いハンデを背負った人気馬が頑張っている。という前振りとは正反対だが、本命は◎リアルヴィーナス。初の1200 mだった前走で鮮やかに差しきった。折り合いを気にしなくてよいこの距離が合うのだろう。加えて今回は50 kgの軽ハンデ。この斤量なら勝負になる。最内枠は誤算だが、うまく外に出してほしい。康太騎手、頼みまっせ。
推奨穴馬はブルーデジャブ。休み明け2走目で変わり身がないか。
ラジオNIKKEI賞は人気でも◎クラリティシチー。
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中京競馬場が新しくなってからの2回は、重いハンデを背負った人気馬が頑張っている。という前振りとは正反対だが、本命は◎リアルヴィーナス。初の1200 mだった前走で鮮やかに差しきった。折り合いを気にしなくてよいこの距離が合うのだろう。加えて今回は50 kgの軽ハンデ。この斤量なら勝負になる。最内枠は誤算だが、うまく外に出してほしい。康太騎手、頼みまっせ。
推奨穴馬はブルーデジャブ。休み明け2走目で変わり身がないか。
ラジオNIKKEI賞は人気でも◎クラリティシチー。
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2014年7月4日金曜日
【予想と与太話】白川郷S(2014)~降級馬が1頭なら~
宝塚記念が終わり、今週から中京・福島が開幕。夏競馬だ。
中京競馬場が新装されてからまだ一度も行っていないので、ぜひ突撃してみたいのだが、なかなか機会がない。競馬のためだけにわざわざ行くほどの余裕はないし、何かタイミングがあえばよいのだが、そんなにウマい話はそうそう転がっていないようだ。
そんな中京開幕日のメインレースは白川郷S。今年で5回目の、まだ若いレースだ。白川郷の世界遺産登録を機にレースができたのかもしれない。温泉もあるらしいし、白川郷もいつかは訪れたいなあ。
レースにいってみたい。
この時期の準オープン戦はオープンからの降級馬が有力なのだが、このレースは降級馬は1頭だけ。それなら、本命は◎ブラインドサイド。前々走で1000万条件を卒業すると、昇級初戦の前走で0.2秒差の3着と、早くも目処を立てた。ここまで18戦して掲示板を外したのが1回だけ(しかも6着)という超堅実派だ。右回りでも左回りでも、輸送競馬でも滞在競馬でも、坂があっても平坦でも、どんな条件でもきちんと走る。相手に恵まれた感のあるここはチャンス。
推奨穴馬はダイヤノゲンセキ。前走は人気を裏切ったが、着順ほど負けていない。
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中京競馬場が新装されてからまだ一度も行っていないので、ぜひ突撃してみたいのだが、なかなか機会がない。競馬のためだけにわざわざ行くほどの余裕はないし、何かタイミングがあえばよいのだが、そんなにウマい話はそうそう転がっていないようだ。
そんな中京開幕日のメインレースは白川郷S。今年で5回目の、まだ若いレースだ。白川郷の世界遺産登録を機にレースができたのかもしれない。温泉もあるらしいし、白川郷もいつかは訪れたいなあ。
レースにいってみたい。
この時期の準オープン戦はオープンからの降級馬が有力なのだが、このレースは降級馬は1頭だけ。それなら、本命は◎ブラインドサイド。前々走で1000万条件を卒業すると、昇級初戦の前走で0.2秒差の3着と、早くも目処を立てた。ここまで18戦して掲示板を外したのが1回だけ(しかも6着)という超堅実派だ。右回りでも左回りでも、輸送競馬でも滞在競馬でも、坂があっても平坦でも、どんな条件でもきちんと走る。相手に恵まれた感のあるここはチャンス。
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2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。現在は52歳。 2020年12月の神戸トライアルマラソンでサブ3を達成! 自己ベストは2024年3月のびわ湖マラソンの2時間54分台。 ◆総 評◆ 福知山マラソン5週前。気温が下がり、ようやく日中に普通に走れる...