2014年10月14日火曜日

【予想の回顧】京都大賞典、毎日王冠、オパールS、大原S、いちょうS(2014)

 月曜の京都は台風で中止。翌日の火曜に京都大賞典が行われた。
 トゥザワールドがスローで逃げ、2番手にタマモベストプレイ、その後ろにラストインパクトがつけた。本命の◎フーラブライドは中団から。
 そのままの隊列で直線へ。トゥザワールドが脱落し、タマモベストプレイラストインパクトの一騎打ちに。これをラストインパクトが制して重賞2勝目。
 トーセンラーが離れた3着に差してきただけで、後ろの馬は出番ナシ。馬券はもちろんハズレ。もう少し流れてほしかった。
 そつなく乗られた馬が1、2着を占めただけで、レースのレベルはちょっと疑問。GIには結びつかない結果だったように思う。

 日曜は東京で毎日王冠。
 ◎エアソミュールは中団の内を回って直線へ。前が開かず焦ったのは見ている私だけで、武豊騎手は慌てず騒がずジッと我慢。直線半ばで前が開くとズバッと伸びて見事に勝利。お見事! しかし、2着にサンレイレーザーが残ってしまい、馬券はハズレ…となるところだったが、ワイドで買っていたのが大正解で、1-3着のワイドを引っかけた。ディサイファが3着に残っていれば本線だったのだが、競馬は当たってなんぼ。文句は言うまい。

 京都のオパールSは◎フギンが3、4番手につけたが、差し馬の展開になってしまい、最下位でゴール。前に行った馬は総崩れの展開だったし、見限るにはまだ早そうだ。

 土曜は東京でいちょうS。
 ◎グァンチャーレは大きく出遅れて万事休す。最後は大外をいい脚で差してきただけにもったいなかった。次走、もう一度狙ってみたい。
 内をそつなく立ち回った馬が上位を占めた。レコードだったが、レースのレベルは微妙。

 京都メインは大原S。◎デウスウルトは後方から。外枠だったこともあるのか、思ったよりも後ろの位置取りになってしまった。京都の開幕週で、しかも内回りでは厳しいなあと思っていたら、4コーナー手前から抜群の手応えで進出すると、直線半ばで先頭に立ち、そのまま押し切った。強かった。馬券は単勝と、1-2着、1-3着のワイドを取った。3着に推奨穴馬のヒュウマが入ったため、けっこう浮いた。武豊騎手もありがとうございました。

 今週は5戦2勝。武豊さまさまの4日間だった。トータルもほぼトントン。来週からのGIに向けて、上昇気流に乗っていきたい。

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書評 ポー・ブロンソン、アシュリー・メリーマン『競争の科学―賢く戦い、結果を出す―』(実務教育出版)

「競争する気にならない」理由が分かるかも。努力しているのに業績の上がらない人、勉強しているのに成績の上がらない人はもちろん、「何だかイマイチ頑張れない」人にも読んでほしい一冊。


 3年前、同じ著者たちによる『間違いだらけの子育て ―子育ての常識を変える10の最新ルール―』という本を読んだ。本書は、著者らによるその次の作品。今回のテーマは「競争」だ。

 いまの時代、「競争」という言葉は、あまりよい意味で用いられないことが多い。「競争社会」と聞いて、よいイメージを持つ人はほとんどいないだろう。しかし著者らはこれに異を唱える。適切な競争によって、組織は効率を上げ、個人も成長していくのだと。

 基本的な構成は、前作と同じ。「競争」にかかわるテーマを12個選び、それぞれを科学的に、すなわち科学者たちの研究結果を基に解説していく。
 競争について、われわれが誤った先入観をたくさん持っていることがよく分かる。たとえば第8章「ポジティブとネガティブ」にはこんなことが書かれている。
 競争するとき、自分に自信を持った「ポジティブ」な心理状態と、自分の力を信じ切れない「ネガティブ」な心理状態のどちらが有利だろうか。直感的には前者が有利と感じるだろう。ポジティブな心理状態のほうが自分の力を十分に発揮できるのではないかと。しかし本書によると、多くの研究結果はこれとは反対の事実を示しているのだ。スポーツのトップ選手などは「少々イライラしている」ときのほうが好結果を出しているらしい。まあビックリ。
 こんな感じで、競争について一般的に受け入れられている先入観を覆すような研究結果が、たくさん報告される。「目から鱗」の新知見が盛りだくさんに載っている。

 日々の生活で競争にさらされない人はいないだろう。競争に関する最新知見を知り、自分を見つめ直せば、新たな展開が待っているに違いない。頑張っているのに業績の上がらない人、勉強しているのに成績の上がらない人はもちろん、「何だかイマイチ頑張れない」人にも読んでほしい一冊だ。

 ただし本書は、競争に勝つための方法論を述べた本ではない。競争に参加すること自体が、適切な競争環境に身を置くことが、組織や個人を活性化すると主張する。また、章ごとのつながりはあまりないため、本書全体として起承転結があるわけではない。だから
「結局、どうすればいいのよ」
と聞きたくなってしまうが、それは本書の役割ではない。本書を含めて、競争に関した知識をどう生かすかは、各個人が考えるべきなのだ。「勝利への道に王道なし」なのである。



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2014年10月12日日曜日

【予想と与太話】京都大賞典(2014)~牝馬は牝馬でもこっちの馬で~

 3日間開催最終日は京都で京都大賞典が行われる。台風の影響が心配だが、無事に行われることを期待したい。とはいえ台風がゆっくり来ると、火曜日の仕事や学校に影響が出そうだ。それも困るなあ。

 京都大賞典は伝統のGIIでかつてはメジロマックイーンやテイエムオペラオーがここを始動戦に選んだものだったが、近年は毎日王冠を選ぶ有力馬が増え、こちらはGIとの結びつきがすっかり薄くなってしまった。長距離レースが敬遠されるのは寂しいなあ。

 レースにいってみたい。
 今年も、バリバリのGI級は出てこない。それなら◎フーラブライドで何とかならないか。昨年の秋に、芝に矛先を変えてからは4-0-2-1の好成績。4勝のうち、2勝は重賞だ。唯一崩れたヴィクトリアマイルは距離不足だったということにしておきたい。休み明けはちょっと心配だが、このメンバーなら牡馬相手でも。
 推奨穴馬はタマモベストプレイ。もう距離を心配する必要はなかろう。

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2014年10月11日土曜日

【予想と与太話】毎日王冠、オパールS(2014)~今日もこの人~

 3日間開催の中日の日曜日は、毎日王冠が行われる。毎日王冠と京都大賞典が違う日に行われるのはいつ以来なのだろうか。

 毎日王冠には、昨年、一昨年とジャスタウェイが出走していたのだが、意外なことに2年連続で2着。しかも人気は12番人気と6番人気。昨年のこのレースの後に覚醒し、世界一まで登り詰めた。いったい何があったのだろうか。昨年のこのレースで好きな子でもできたのかもしれない。

 レースにいってみたい。
 天皇賞のメインステップレースであり、例年はバリバリのGI級が出てくるのだが、今年はメンバーが薄い。一線級が海外遠征に行っていたり、天皇賞に直行するためだ。ローテーションが多様化していることが分かる。
 このメンバーなら、本命は◎エアソミュール。期待されながらなかなか結果が出なかったが、ここ5走で3勝と、ようやく本格化してきた。前走は相手が悪かった。この相手なら突き抜けてほしい。前日の大原Sに続いて武豊騎手に本命印だ。頼みまっせ。
 推奨穴馬はダイワマッジョーレ

 オパールSは◎フギンが本命。スプリント戦線の新星誕生を期待。

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2014年10月10日金曜日

【予想と与太話】いちょうS、大原S(2014)~鞍上の手腕に期待~

 せっかくの3連休、3日間開催なのに台風が接近中。何とか無事に競馬が行われてほしいものだ。予想も雨を考慮に入れる必要がありそうだ。プロ野球のCSも心配だなあ。

 そんな土曜の東京メインはいちょうステークス。今年から重賞に格上げになったレースだ。しかし、オープン特別としての歴史は長く、1980年代から行われているらしい。
 いちょうSと聞くと思い出すのがエアグルーヴ。1番人気に押されたが、直線で武豊騎手が立ち上がるほどの不利を受けた。万事休すと誰もが思ったが、それで逆に闘志に火がついたのか、体勢を立て直すとグイグイ伸びて差しきった。
「牝馬やのに、すごい勝負根性やなあ」
と思ったことを覚えている。
 この馬が天皇賞・秋を勝っていなければ、今のように牝馬が牡馬混合のGIにどんどん出走することはなかったかもしれない。歴史的名牝の一頭である。

 この時期の2歳戦は比較が難しいので、予想は大原Sを中心に。
 準オープンの芝2000 m戦。西宮Sの2、4、5着馬が出てくる。その中から本命は4着の◎デウスウルト。人気しそうなバッドボーイとは前走で0.1秒差。得意の京都に変わって、逆転があると見た。大外枠はちょっと誤算だが、そこは鞍上の手腕に期待したい。武豊騎手、頼みまっせ。前につけてほしい。
 推奨穴馬はヒュウマ。開幕週の馬場でスイスイ逃げられれば。

 いちょうSは◎グァンチャーレが本命。4 kg増が課題だが、東京は向きそう。

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【運動会2014】小1の娘と年少の息子の運動会~今年は天気に恵まれた~

 運動会シーズンが到来。わが家には小学生と保育園児の子どもがいるので、運動会が2回ある。1回で済めば楽なのだが、一緒にやるわけにはいかないし、こればかりは仕方ない。

【小学校の運動会】
 まずは9月の最後の土曜日に、娘の運動会があった。娘は1年生。小学校に入って初めての運動会だ。
 娘の小学校はマンモス校で、全校生徒は800名以上。かなりの大人数だ。


 この小学校では、5チームに分かれて優勝を争う。私がかつて通っていた小学校も、けっこうなマンモス校だったのだが、赤・白の2チームだった。たしかに5チームくらいに分かれて競うほうが盛り上がる。

 800人も生徒がいると、観客(親)の場所取りがすごいことになるんじゃないかとビクビクしていたのだが、思ったほどではなかった。ビニールシートで場所取りをしている家族はそれほど多くない。たいていの人は、必要なときだけ前に出てきて競技を見て、後は日陰で座ったり家に帰ったりしていた。保育園の場所取りのほうが、よほど熾烈だった。

【徒競走】
 そうこうしているうちに、娘の駆けっこが始まった。6名で約50 mの距離を争う。


娘は、何と1番になった。組み合わせもあるのだろうが、足は速いほうのようだ。よかった。

【リレー】
 次はリレー。普通のリレーと思っていたら、そうではなく、コーンの間をウネウネ走っていくレースだった。


娘はなかなかいいフォームで走っているが、チームは1位にはなれなかった。でも、みんな一生懸命に走り、自分のチームを応援していた。いいことだ。

【玉入れ】
 午後は玉入れ。入場後、玉入れの前にまずはダンスを披露した。これがなかなか可愛らしくてよかったのだが、写真がないのが残念。
 そして玉入れは、通常の上に向かって放り投げるものではなく、前にあるネットに向けて球を投げるというもの。野球のピッチャーのように玉を投げるのだ。
 娘は素速く玉を拾ってきて、次々に投げるのだが、ネットまで届かない。届かない玉を何球投げても得点になるはずなく、おそらく貢献度はゼロだったと思われる…。キャッチボールの練習をすればよかったね。チームの成績もふるわなかった。

【大玉リレー】
 最後は全校競技の大玉リレー。私の小学校時代にも同様の競技があった。盛り上がるよね。


娘の小学校は、玉を持ち上げて運ぶタイプ。あらぬ方向に玉が飛んでいってしまうチームもあった。一人一人の力は小さいが、それが集まると大玉があっちに行ったりこっちに行ったりするのが面白い。

 以上で娘の運動会は終了。先生方のお陰で、小学校に入って初めての運動会を満喫したようだ。小学校になると、運動会は子どもたち自身のものになっていくと実感した。(次に書くが)保育園の運動会は半分は人に見せるためのものだが、それとは違い「小学生の、小学生による、小学生のための運動会」なのだ。こうやって自立していくのかなあ。

【保育園の運動会】
 1週間後は息子の運動会。息子は保育園の年少組だ。昨年までは「ごまめ」扱いだったが、今年は参加種目も増えた。
 小学校とは違い、父兄の場所取りが熱心だ。保育園の運動会は、競技というよりも発表会的な側面が強いためだろう。わが家は何とか2列目をキープした。

 最初は入場行進。年長組は太鼓を叩きながらの行進だ。年少組の息子は、その後ろを旗を持ってついて歩いた。


【駆けっこ】
 まずは息子の駆けっこ…だったのだが、何と見逃した。いつ息子が走ったのか分からなかったのだ。娘と二人で見ていたのだが、二人ともどれが息子か分からずじまい。すみません。
 結果は、2、3番だったらしい。

【ダンス】
 次はダンス。息子は黄色いポンポンを持って、張り切って踊っていた。移動のときには「早く早く~」とお友達を引っ張って走っていた。4月生まれで成長が早いためもあるのだろうが、上手にできました。



【なぜか姉が登場】
 そしてその次は、姉がOGとして登場。OB・OGの小学生たちが出場する駆けっこに参戦した。1年生ということもあり、第一走者で登場。足の速い男の子が二人いたらしく、娘は3位だったが、2位とは接戦。よく頑張りました。


【リレー】
 次はリレー競技。二人ひと組になってペットボトルをリレーする。リレーというよりも、お遊戯みたいなものだ。


 以上で無事に終了。二人ともたくさん楽しみました。来年は一つずつ学年も上がって、また成長した姿を見せてくれるのだろう。親は2回運動会があってたいへんですが…。

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2014年10月8日水曜日

書評 村上春樹『海辺のカフカ』(新潮文庫)

人生の全てが詰まった物語


 村上氏お得意の、二つの話が並行して進んでいく構成。一つは家出少年の物語。もう一つは文字の読み書きもできないおじいさんの冒険譚。この二人の人生が交錯するとき、全てが完結する。

 今回も村上ワールド全開だった。どこからが夢でどこからが現実か分からないような、奇想天外でいてリアルな小説である。
 親との決別、恋、死と、人生で大事なことが全て詰まっている。それぞれの読み手が、それぞれ違う意味を感じ取ることができるのが、村上小説の不思議なところだ。相変わらず、書評の書きにくい作家さんでもある。

 私の場合、村上氏の作品を通じて言えることなのだが、いまいち物語に入り込めないところがある。「村上小説だ」と思って構えて読んでしまうためなのか、「意味」を感じ取ろうとしすぎてしまうのかもしれない。
「どっぷり浸かった」
という感じがしないのだ。なんでなんやろう。





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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...