2015年1月4日日曜日

【予想と与太話】万葉S、ジャニュアリーS(2015)~前走ブービーでも~

 今年は1月4日の日曜日に金杯が行われ、翌日の月曜日にも開催があるという変則日程。1月5日は必ず開催しなければならないという決まりでもあるのだろうか。そうでないのなら、削減傾向にあるローカル開催に割り当ててもよいように思うのだが。

 そんな月曜の京都メインは万葉ステークス。いまや数えるほどになってしまった、3000 m以上のレースの一つである。JRAの3000 m以上のレースは現在六つあり、このレース以外は全て重賞なのだそうだ。残りの五つは天皇賞・春、菊花賞、阪神大賞典、ダイヤモンドS、ステイヤーズSである。嵐山Sがなくなったときにはガッカリしたものだ。これ以上減らなければよいのだが。

 レースにいってみたい。
 真冬のオープン特別らしく、手薄なメンバー構成。本命は◎サトノシュレン。前走は果敢にジャパンカップに挑戦したが、ブービーの17着。休み明けでのGI挑戦は、さすがに敷居が高かった。叩き2走目で、単騎逃げが見込めるここはチャンス。開幕馬場での粘り込みを期待したい。
 推奨穴馬は、穴というほどではないが、ステラウインド。「長距離線は騎手で買え」だ。

 中山のメインはジャニュアリーS。外枠有利の中山1200 mで7枠に面白そうな馬が入った。馬券は枠連で勝負する。本命をあげておくならメイショウノーベル

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2015年1月3日土曜日

【予想と与太話】京都金杯、中山金杯(2014)~今年最初の本命馬は~

 有馬記念がスカッとハズれて2014年の競馬が終わったと思ったら、その1週間後に東西の金杯で2015年の競馬がスタート。仕事納めの後に有馬記念があり、年を越して、金杯を終えてから仕事始めとなる。日付の関係もあるだろうが、毎年こうだといいなあ。
 例年は曜日にかかわらず金杯は1月5日に行われるのだが、今年は異例の1月4日だ。そりゃ月曜日よりも日曜日のほうが売り上げは伸びるよなあ。

 京都金杯が1600 mになってから、もう15年以上経つそうだ。マイル戦になってから、出世レースになったように思う。一昨年の勝ち馬のダノンシャークがマイルCSを制したのは記憶に新しいところ。今年もここから活躍馬が出るのだろうか。

 レースにいってみたい。
 GIを好走した馬からオープン昇級初戦の馬までいて、難解なメンバー構成。本命は◎ウインフルブルーム。前走の負けで人気が落ちているようだが、やや太かったか。平坦の京都に変わって粘りも増すはず。例年、極端な前残りになる正月の京都開催で展開利もありそう。
 推奨穴馬はホウライアキコ。すんなり行ければ。

 中山金杯は前走でお世話になった◎デウスウルトが本命。力をつけている。

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2014年12月31日水曜日

映画評 『インセプション』

ちょっと分かりにくいような…。


 ディカプリオが主演、渡辺謙も重要な役で出演のSF映画ということで、期待していたのだが…。ストーリーが分かりにくく、それを追うのに気を取られて入り込めなかった。それも
「オレの理解力が足りないなあ」
という感じではなく
「もっと分かりやすく説明しろよ」
と言いたくなる難しさなのだ。これはきっと原作本があって、その世界観をうまく説明しきれなかったのではないか、と思って調べてみたのだが、原作本はないらしい。うーん、何だか消化不良だ。

 ストーリーは、夢の中に進入して、その夢を見ている人物の深層心理を改変し、自分たちの都合のよいように操作しようというもの。ところが、どこからが夢でどこからが現実か、分かりにくいのだ。もちろん、わざと分かりにくく作っている部分もあるのだろうが、そこに気を取られているうちに佳境に入り、そのまま終わってしまった。
 しかし、評価はそれほど悪くないようだ。やはり私の理解力に問題があったのだろうか…。

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2014年12月30日火曜日

書評 池内了『宇宙論と神』(集英社文庫)

科学と神は容易に共存する。


 有史以前から現代までの天文学の歴史をたどると、天文学が物理学に近づいていく様子がよく分かる。そして神は、居場所こそ変えたものの、現在も確かに存在するのだ。

 有史以前、「世界」とは自らの目の届く範囲、せいぜい市町村レベルだっただろう。この時代、神はとても身近な存在だったに違いない。その後、文明の発達により「世界」が広がっていったが
「この『世界』はどのようにして作られたのだろうか」
という問いは人類に共通の疑問だったに違いない。各文明に天地創造の神話があるのは当然だろう。
 文明がさらに発展し、世界がどんどん広がっていくにつれ、神も居場所を変えていく。自分たちの国を作った存在、そして地球を作った存在として、人間からは遠ざかっていった。
 その後、望遠鏡が発明されて地球は惑星の一つに過ぎないことが分かり、さらに太陽も夜空にきらめく星々と同じものだということが明らかになった。神は地球や太陽系を作ったわけではないらしい。しかし「やっぱ、神っていなかったのんで」という話にはならない。
「それなら、宇宙を作ったのは誰なの?」
というところまで神は遠ざかるだけの話だ。

 神が宇宙まで後退(?)したところで、天文学は物理学と交わりはじめた。宇宙の根源は物質とエネルギーの根源であり、それは物理学の領域なのだ。そしてついに、宇宙はビッグバンによって生まれたという説が確立したが、神は姿を消さなかった。
「神がビッグバンを起こしたのだ」
という訳である。
 さらに現代では、宇宙は一つではなく、無数にあるという説が有力らしい。ビッグバンすら、特別な現象ではなかったというのだ。しかしその現代でも、もちろん神は生きている。
「無数の宇宙が生成される仕組みを作ったのが神である」
のだ。

 こんな、宇宙論と神との関係、天文学の歴史と物理学の関係を分かりやすく伝えてくれるのが本書である。科学啓蒙書の書き手の第一人者とも言える、池内氏の面目躍如の一冊である。
 近頃、村山氏や大栗氏をはじめ、宇宙の謎を平易に解き明かす若い書き手がどんどん出てきている。しかし、有史以前からの歴史を追うという大局観に立ち、科学に対する神の立ち位置を分かりやすく示せるのは、ベテランのなせる業だろう。さすが池内氏。




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2014年12月28日日曜日

【予想の回顧】有馬記念、ホープフルS、阪神C(2014)

 有馬記念の本命は◎ラストインパクト。スタート直後に内に潜り込み、中団のラチ沿いを進む。いい感じだ。そのまま直線を向き、迷わず内を突いた。強敵相手にはこの手しかないということか。いい手応えで前に迫り
「やったか」
と思ったのだが、案の定、進路が狭くなった。前が開いた後は再び伸びたが、脚を余した感じの7着。スムーズなら2着争いから抜け出せたように思うが、イチかバチかだっただけに仕方ないところか。菱田騎手はチャレンジャーらしい、思い切った騎乗だったと思う。
 勝ったのはジェンティルドンナ。3番手から抜け出して見事に引退レースを勝利で飾った。中山うんぬんよりも、今秋はちょっと衰えたように思っていたので評価を下げたのだが、私の目は節穴だったようだ…。

 ホープフルSは◎レトロロックが先団を見る位置から進めるが、少しかかり気味。直線でも反応せず、7着に沈んだ。現時点では力不足なのか。

 土曜は阪神で阪神C。
 本命の◎ウリウリは最内枠から道中もラチ沿いの中団を追走。4コーナーまでジッと我慢し、うまく外に持ち出す。直線半ばでは前を捉える勢いで伸びてくる。
「やった」
と思ったのも束の間、ラスト1ハロンで失速し、4着まで。1400 mでもまだ長いのか。
 馬券は、ワイドで買っていたので惜しかった。

 今年最後の結果は、3戦0勝…。だが他で一発当たったので、トータルはトントンになった。
 これで2014年の中央競馬も終了。また来年! というか、また来週!

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2014年12月27日土曜日

【予想と与太話】有馬記念、ホープフルS(2014)~今年お世話になった馬は~

 今週は有馬記念。今年は仕事納めの後に有馬記念があるので、例年にも増して年末感が強い。有馬記念の翌日に仕事があるよりも、このほうがいいなあ。日付の関係もあるだろうが、なるべく毎年こうなるようにお願いしたい。

 レースにいってみたい。
 今年も豪華なメンバーが揃った。キズナを除いた有力馬が勢揃いしたと言ってよいだろう。実績馬4頭がやはり人気上位を占めている。しかし、どの馬も一長一短というか、圧勝してもおかしくないし、惨敗してもおかしくない。さてどの馬を選んだものか。
 こういうときは、今年お世話になった馬を選ぶに限る…と思ったのだが、はて、お世話になった馬が思いつかない。
「何でかなあ」
と思って記憶をたぐると、今年の古馬中長距離GIは今のところ全てハズれているのだった…。最後くらいはビシッと当てたいものだ。

 本命は思い切って◎ラストインパクト。名門厩舎の素質馬が、今秋、重賞を2連勝して軌道に乗ってきた。二走前の京都大賞典を勝った後、なぜGIに向かわなかったのかは謎だが、いよいよ時は熟したということにしておきたい。夏から使い詰めなのはやや気がかりだが、ここ2年連続で連対している金鯱賞組。フレッシュな鞍上にも期待したい。
 推奨穴馬は、こちらも金鯱賞組からウインバリアシオン。メイチの仕上げと見た。

 ホープフルSは◎レトロロックが本命。前走はかかってしまった。折り合えば。

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2014年12月26日金曜日

【予想と与太話】阪神カップ(2014)~実力馬が軽視されてるような~

 今年の中央競馬もいよいよラストウィーク。最後くらいビシッと当てて、気持ちよく新年を迎えたい…と毎年書いている気がする。いつかは、最後「も」ビシッと当てて…と書いてみたいものだ。

 そんな最終週の土曜は、阪神で阪神Cが行われる。これも毎年書いていることなのだが、JRAに二つしかない定量戦GIIの一つである。GIを何勝している馬でも同じ斤量で出られるというわけだ。
 しかし、その割には毎年メンバーが揃わない。マイルCSは終わった後で高松宮記念まではまだ間があるという中途半端な時期が原因だろう。もう一つの定量戦GIIの札幌記念が豪華メンバーを集めているのとはえらい違いである。何とかならないものか。

 レースにいってみたい。
 マイルCSやスプリンターズSで惨敗した馬が集まり、近走の着順が悪い馬が多く、難解なメンバー。本命は穴っぽいところから◎ウリウリ。前走の8着で評価を下げているようだが、1800 mは長かったし、0.4秒差なら悪くない。阪神1400 mは3走前に好走しており、叩き2走目の上積みもある。冬女のイメージもあるこの馬の激走に期待したい。
 推奨穴馬はハクサンムーンクラレントの実力馬2頭。前者は距離で、後者は右回りで評価を下げているようだが、軽視されすぎのような。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...