2015年3月24日火曜日

【書評】羽生善治『決断力』(角川oneテーマ21)

飄々と記録を積み重ねていくための思考法


 棋界の第一人者、羽生善治氏が勝負の極意を語った本。中学生でプロになってから約30年。史上初の七冠を達成するなど、数々の記録を打ち立ててきたトップランナーの思考法が体得できる。

 将棋のプロは約150名。そのため、毎週の対局は「知った顔」と指すことになる。お互い、手の内を知った者どうしというわけだ。だから奇襲は、たとえ成功したとしても、二度目は通じない。
 そういう世界に生きる勝負師は、ここ一番の勝負所で、また日々の研鑽の場で、どういう方向性でものを考えているのか。数々の修羅場をくぐり抜けて勝利を導いてきたプロセスが明らかになる。

 とはいえ、何か特別な考え方や、とても真似できないことが書かれているわけではない。むしろ自然体で、飄々としているように見える。この「飄々」が、羽生世代のキーワードではないだろうか。
 羽生をはじめ、武豊、イチローなど、同世代の記録男には同種の「匂い」が感じられる。一見、飄々と、どんどん記録を重ねていくのだ。冷めているわけではないのだが、のめり込むことなく、クールに偉業を成し遂げていく。他の世代、特に団塊の世代などから見ると
「もっと熱くなれ」
とでも言いたくなるかもしれない。

 私も羽生世代なので「飄々」の感覚はよく分かる。決してサボっているわけではない。力まずに、粛々と進めていくとでも言えばよいのだろうか。といっても私の場合は、飄々としているだけで、実績が伴わないのが痛いところなのだが…。




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2015年3月22日日曜日

【お父さんの週末料理】2015年3月21・22日~来週は弁当ウィーク~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代前半)、母(年齢非公表)、娘(小1)、息子(年少)の4人である。なお、朝ご飯はパンとヨーグルト程度で済ませているので、特別に何か作ったとき以外は省略する。

今週は日曜の昼は外食だったので、3食分。また、来週は給食がないため娘に弁当が必要なので、その足しになるものも作った。

 3月21日(土) 

◆昼ご飯◆
娘が「晩ご飯はお肉がいい」と言ったので「じゃあ、昼は魚にするか」となった。

<スズキのバター醤油焼き>
スーパーで魚を探していると、立派なスズキが498円で売られているのを発見。2枚におろしてもらった。その骨のついたほうの半身を、バターで焼いて最後に醤油を絡めた。

<炊き込みご飯>
2食分を作った。具はひじき、コンニャク、鶏肉。少し水が多かったかもしれない。


<カツオたたき>
広告の品。冷凍なのだろうが、普通に美味しい。

<味噌汁>
具はタマネギ、ニンジン、シメジ、コンニャク。


<サラダ>
キャベツ、菜の花、ブロッコリー、スナップエンドウ。菜の花、ブロッコリー、スナップエンドウは、買ったものをほぼすべてすぐに茹でて、それを3回で食べた。食べるたびに茹でるよりも楽だし、日持ちもする。

<ひじきの煮物>
炊き込みご飯用のひじきとコンニャクが余ったので、煮物にした。作り置きの定番。


―評 価―
スズキが思いのほか高評価。子どもたちは小骨をもろともせず、完食。娘は「10点満点!」の最高評価だった。息子も骨と格闘しつつ、あっという間に平らげた。他もパクパクと完食。

◆晩ご飯◆
メインは鶏肉。

<鶏モモ肉のポン酢風味ソテー>
鶏モモ肉をイタリアン風にソテーし、最後にポン酢を絡めた。焼き方は下記リンクを参照。皮はパリッと、中はジューシーに焼ける。
2015年2月28日

<スズキのマヨ醤油焼き>
昼のスズキが残っていたので、半身の半分を焼いて、マヨと醤油で味を付けた。

<カツオたたき>
昼の残り。娘が切った。ちょっとギザギザになったが、美味しく食べられた。

<味噌汁>
昼と同じ。

<サラダ>
昼と同じ。ブロッコリーとスナップエンドウと菜の花は息子(もうすぐ5歳)が切った。けっこう上手に包丁を使う。

<ひじきの煮物>
昼と同じ。

<炊き込みご飯>
昼と同じ。

―評 価―
おやつがおはぎ(今日はお彼岸です)だったこともあり、息子はやや苦戦したが、きれいに完食。

 3月22日(日) 

◆晩ご飯◆
メインはお好み焼き。

<お好み焼き>
市販のお好み焼き粉を使用。2枚分。

<スズキの味噌焼き>
昨日のスズキの残りを焼いて、今度は味噌を絡めた。

<味噌汁>
昨日と同じ。

<サラダ>
キャベツ、菜の花、ブロッコリー、スナップエンドウ、ニンジン。

―評 価―
今日は外出先でおやつを食べたこともあり、あまり進まなかったが、そのわりには食べたほうか。

◆番外編◆
明日からの弁当用に、また「うまうま鶏肉ハム」を作った。

<うまうま鶏肉ハム>
冷めても美味しく、作り置きがきくので弁当に最適。今回はマヨ醤油味とチヂミのタレ味の2種類。妻の弁当作りが少しでも楽になるようにと作ったのだが、足しになるだろうか。作り方は下記リンクを参照。
3月7日


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【予想の回顧】阪神大賞典、スプリングS、若葉S、スプリングS、フラワーC(2015)

 阪神メインは阪神大賞典。
 ◎ゴールドシップは二の脚がつかず後方に下がるが、押して5、6番手へ。2周目の向こう正面でポジションを上げ、4コーナーでマクって先頭に。最後は2着馬の追撃を余裕を持って退けて、見事に1着。昨年ほどではなかったが、強かった。前半1000 mが60.4秒、最後の1000 mが60.5秒。こういうペースだと強い。
 ビックリしたのは2着に来たデニムアンドルビー。この馬もゴールドシップに劣らない気分屋のようだ。
 馬券は2着馬を押さえておらず、ハズレ。

 中山ではスプリングS。
 ◎ベルーフは中団の内から。3、4コーナーで内を突いて順位を上げていき、直線入り口では前を射程に捉えるが、馬群を割るところまではいかず、4着。外を回すほうがよいのかもしれない。
 人気2頭の追撃を退けて見事に優勝したのはキタサンブラック。サブちゃんの馬が無敗で皐月賞へ。ひょっとするのか。

 土曜は阪神で若葉S。
 ◎ポルトドートウィユは単勝1.9倍の1番人気。このメンバーなら、そんなものか。道中は後方2番手から進め、3コーナーから仕掛けていくが、反応がよくない。直線でもスパッとは切れず、上位2頭には届きそうにない。最後はアダムスブリッジにもかわされて4着。前が残る展開だったとはいえ、1、2着馬の上がりは36秒台。全く物足りなかった。今日の阪神芝コースは、見た目以上に時計のかかる馬場で、ディープ産駒には厳しかったのだろうが、それにしても…。
 1、2着を最低人気とブービー人気の馬が占めるという結果になった。何回買っても取れそうにない。

 中山ではフラワーC。
 ◎ディアマイダーリンは後方からのスタート。向こう正面でポジションを上げていき、そのままの勢いで直線に向かうが、最後はジリジリになり、2着馬にかわされての3着。どこかで息を入れられれば、もう少し切れたかもしれない。少し強引だったか。
 勝ったアルビアーノは、展開にも恵まれて1番人気に応えた。驚いたのは2着に突っ込んできたアースライズ。前走の未勝利戦を6番人気で勝った後、ここでも激走した。ひと呼吸おいて追い出したのが、最後の伸びにつながったか。人気薄だからできた騎乗かもしれないが、三浦騎手の好判断だった。今年はマンハッタンカフェ産駒の当たり年のようだ。

 中京ではファルコンS。
 ◎ケツァルテナンゴは中団の後方から。1400 mでもまだ行きたがっているように見えた。直線に入ってもモタモタしていたが、周りに馬がいなくなってからはシュッと伸びて6着。周りに馬がいると、気にするのかもしれない。外枠なら激走があるかも。
 勝ったのはタガノアザガル。2走前から10着→9着の馬に勝たれては手が出ない。

 土曜のメインは、三場とも馬連万馬券。荒れた。

 今週は5戦全敗。他がチョロチョロだったので大負けは免れたが…。

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2015年3月21日土曜日

【予想と与太話】阪神大賞典、スプリングS(2015)~気分を損ねる原因は~

 今週は阪神で阪神大賞典、中山でスプリングSが行われる。
 阪神大賞典は、いまや数少ない3000 m超のレースの一つ。阪神ではこのレースだけだ。かつてはメジロマックイーンやテイエムオペラオーがここをステップに天皇賞も制したし、ナリタブライアンとマヤノトップガンの伝説の一騎打ちもこのレースなのだが、近年は本番との結びつきが弱い。ここ2年は、このレースの勝者のゴールドシップが本番で人気を裏切っているのは記憶に新しいところ。さて、今年はどうなるか。

 レースにいってみたい。
 今年も◎ゴールドシップが参戦。史上初の当レース3連覇を狙う。前走は
「もう、気分屋な面を見せることはないだろう」
と油断させておいて、何億円分(推定)もの馬券を紙くずに変えた。さすがだ。
 この馬、気分を損ねたときに凡走するのだろうが、その気分を損ねる原因は「ペース」にあるように感じる。その証拠に、自分のペースで走れる調教ではいつもよく動く。前半からある程度流れて、上がりの1000 mが60秒以上かかる展開なら無類の強さを発揮するのではないか。今回はメイショウカドマツとスズカデヴィアスがいるので、望み通りの流れになりそう。本命に推す。
 そうすると相手は絞りたい。ラストインパクト、カレンミロティックの2頭が本線。推奨穴馬はフーラブライド。距離さえ保てば。

 スプリングSは◎ベルーフが本命。朝日杯、共同通信杯に比べて京成杯が低く見られているようだが、同じ中山の舞台で、もう一丁。

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2015年3月20日金曜日

【予想と与太話】若葉S、フラワーC、ファルコンS(2015)~3歳祭り~

 今週はぐんぐん気温が上昇。競馬も今週でトライアルが終わり、あとは本番を待つばかり。いよいよ春だ。

 そんな土曜は阪神で若葉S、中山でフラワーC、中京でファルコンSが行われる。三場のメインがすべて3歳戦というのも珍しい。
 若葉Sはかつては中山で行われていたのだが、2000年から阪神に移った。
「皐月賞のトライアルは、中山に三つもいらないだろう」
という理由で、弥生賞とスプリングSを中山に残し、このレースが西に移ったということだったような気がする。それがもう15年も前の話とは、時の経つのは早いものだ。

 レースにいってみたい。
 今年は8頭と少頭数になった。路線の分散もあり
「何が何でもクラシックに出したい」
という馬主が減っているのかもしれない。
 本命は◎ポルトドートウィユ。前走はルージュバックにはかなわなかったが、3着に1馬身の差をつけた。前々走で下した馬(アルバートドッグ)が次走で快勝するなど、能力の高さが伺える。血統的にはダービーより皐月賞向きだし、ここは全力で権利を取りにきたはず。人気でも。
 相手は3走前にポルトドートウィユを負かしているエーシンライダーを厚めに。少頭数なので推奨穴馬はナシ。

 フラワーCは◎ディアマイダーリンが本命。昨年の赤松賞はハイレベルだったようだ。その勝ち馬。

 ファルコンSは穴っぽいところから◎ケツァルテナンゴを狙う。距離短縮、左回りで変身。

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2015年3月17日火曜日

【書評】湊かなえ『白ゆき姫殺人事件』(集英社文庫)

これぞ、ネット時代のミステリー。


 殺されたのは超美人OL。そのためこの事件は「白ゆき姫殺人事件」と呼ばれることになった。
 一人称による描写から、事件の輪郭が浮かび上がってくる。そしてその一人称が、章ごとに次々と入れ替わる。語り手が変わることで、目まぐるしく変わる犯人像や被害者像。湊氏お得のパターンに今回もグイグイ引き込まれてしまった。

 しかし本書がいままでの湊作品(すべて読んだわけではないが)と違うのは「聞き手」がいて、その聞き手がネットを通じて情報を公開しているところなのだ。すなわち本書は、さまざまな一人称による独白からなるメイン部分と、「聞き手」がネットや週刊誌に書いたことからなるサブ部分の2本立てになっているのだ。
 これにはやられた。こういうネットの利用の仕方があったとは。まさにインターネット時代の新ミステリーと言えるだろう。さらに、それを楽しむのにインターネットに接続する必要がないというのが、またいい。

 湊氏の書くものなのだから、ミステリーの質は高くて当たり前。本作ではさらに、斬新な構成による新時代ミステリーに仕上がっている。脱帽。




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2015年3月16日月曜日

【書評】森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫)

確かにいそう。こんな京大生。


「この本、面白かったわ。京大生には、相変わらずヘンなヤツが多いなあ」
「いや、これ小説なんやけど…」
「え、そうなん? 実話かと思ったわ」
とはちょっと大げさだが、こんな脳内会話をしたくなる京大生(男1名、女1名)が主人公。
 男のほうは、頭でっかちの理系学生。万年床ですべてを済ますという、典型的な(?)男子京大生だ。女のほうは、いわゆる天然ボケの、世間知らずの文系学生。生真面目で純粋なのだが、かなり抜けていて、すれていない女子京大生である。
 実際は、こんな京大生は小説当時もいまも天然記念物なのだろうが
「こんなん、いるいる」
と言いたくなるキャラクターだ。

 その男子学生が、その女子学生を追いかける。いまなら間違いなくストーカー容疑で逮捕されるであろうレベルだ。
 女子学生を追いかける過程で、さまざまな魑魅魍魎が登場する。自称天狗や古書の神様が現れ、宙に浮いたり、過去に手離した古本が出てきたり、ファンタジーな世界が展開する。いつの間にやら異世界に誘われているのだ。
 その舞台が京都というのもまたいい。木屋町や先斗町、下鴨納涼古本まつり、京大の学園祭と、メジャーでこそないが、いかにも京都的な場所やイベントが舞台になっているところが憎い。著者が京大生として、京都で生活していたからこそ書ける、ディープな京都が満載。京阪中書島駅が出てきたときには、歓喜のあまり気を失ってしまった(ウソです)。

 現実の京都や京大生と、ファンタジックな京都をミックスさせた森見ワールド。
「そうだ京都、読もう」
と思ったときには鉄板の一冊。




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【福知山マラソン走ってきました~】滋賀のおっさんランナーのランニング週報:2024年11月18~24日の記録

 2017年7月、45歳を目前に、突如ランニングを始めた。現在は52歳。  2020年12月の神戸トライアルマラソンでサブ3を達成! 自己ベストは2024年3月のびわ湖マラソンの2時間54分台。 ◆総 評◆  土曜に、福知山マラソンを走ってきた。果たして結果はいかに。キロ...