2016年8月27日土曜日

【中央競馬予想と与太話】キーンランドC、新潟2歳S(2016)~最後の1400 mの勝ち馬~

 今週は札幌でキーンランドカップが、新潟で新潟2歳ステークスが組まれている。
 新潟2歳Sの距離が1600 mに伸びたのが2002年のこと。その前年、最後の1400 mとなったレースの勝ち馬がバランスオブゲーム。ダビスタの薗部氏の持ち馬で、後に中距離戦線で活躍した。しかし意外にもデビュー勝ちは1000 mの直線コースで、2戦目にこのレースを制したのだった。GIには手が届かなかったが、重賞を7勝し、このレース以外の6勝はすべてGIIというGIIハンターだった。

 レースにいってみたい。予想はキーンランドCを中心に。
 前哨戦の函館スプリントSとUHB杯が小波乱の結果。上位入線馬にも信頼はおきづらい。本命は別路線組から◎ナックビーナス。芝1200 mに使い始めてから2連勝。好位から抜け出す走りは安定感抜群だ。3連勝での重賞制覇を期待したい。洋芝は初めてだが、ダートでも勝っているし、重い馬場は得意ということにしておきたい。
 推奨穴馬はホッコーサラスター。北海道大好きホースの大駆けがないか。

 新潟2歳Sは◎キャスパリーグが本命。唯一のディープ産駒。

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2016年8月26日金曜日

【中央競馬予想と与太話】釜山ステークス(2016)~焼き肉に海鮮~

 もう8月も終わりに近いが、なかなか気温が下がらない。人間もたいへんだが、この暑さの中を全力で走らなければならないお馬さんたちには頭が下がる。

 そんな土曜の小倉メインは釜山S。
 釜山は、ソウルに次ぐ韓国の第2の都市。関空から1時間半だから、北海道とほとんど変わらない時間で行けるわけだ。焼き肉はもちろんだが、海鮮料理が名物らしい(よだれ)。LCCも就航しているし、一度行ってみたいものだ。

 レースにいってみたい。
 釜山Sはまだ新しいレースで…と思っていたら、今回でもう7回目。最初の3回は芝だったのが、4回目からダートに変わった。
 本命は人気でも◎タムロミラクル。現級で0-1-2-0の成績は、降級馬のいないここなら大いばりだ。小倉ダートも2-1-1-1と大得意。大外枠も、閉じ込められずに済むと前向きに捉えたい。
 推奨穴馬はゴールドスーク。距離さえ保てば。

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【書評】加藤周一『20世紀の自画像』(ちくま新書)

加藤周一氏の「戦後まとめサイト」的な本


 一貫して反戦と第9条護持を主張した戦後知識人の加藤氏。第1部はその加藤氏が、対談という形で1950~70年代を語る。「自らの戦後」をまとめたものと言えるだろう。相変わらず、主張が明確で読みやすい。美術や芸術にも造詣が深く、文化に絡めて歴史をとらえる加藤氏の主張は、柔らかでありながらも筋が通っている。
 第2部は成田龍一氏が、知識人としての加藤氏の活動をまとめたもの。戦後の日本における加藤氏の立ち位置と、加藤氏の思想の流れがよく分かった。しかし、まとめサイトが得てして
「なんで『まとめ』がこんなに長いねん」
となりがちなように、「あまりまとまっていないまとめ」になっているような気も。やはり加藤氏の思想を知りたいなら、まとめではなく、原典にあたるほうがよいようだ。

 成田氏も本書で述べているように、いまや「知識人」という言葉はほとんど死語になった。芸人やアイドルが情報番組の司会やコメンテーターを務めるなど、非専門家である「お茶の間代表」的なキャラが重宝される。
 小難しい言葉を使って、上から目線でものを語る知識人は不要だが、かといって非専門家が横行しすぎてはいないか。
「私はこれについて詳しくは知らないんですけど」
という枕詞は聞き飽きた。加藤氏が目指したという「非専門化の専門家」が今こそ求められている。



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2016年8月24日水曜日

【映画評】『予告犯』(2015)

現代社会の矛盾を巧みに取り込んだエンターテインメント作品


 「ジャンプ改」に連載されていたマンガを映画化したもの。原作マンガは読んでいないのだが、問題なく楽しめた。
 マンガが原作ということもあり、基本はエンターテインメント作品である。「シンブンシ」をかぶった犯人がネットを使って私的制裁を予告し、それを公開するというインパクトが、本作の刺激性を高めている。
 次は誰が狙われ、どういう制裁を受けるのか。思わず引きずり込まれてしまう。

 しかし後半は一転、予告犯側に焦点が当てられる。いったい誰が公開制裁を行っているのか。そこには、社会からこぼれ落ちてしまった者たちの憤怒があふれていた。
 現代社会の矛盾を巧みにストーリーに取り込み、格差社会の問題点をあぶり出す。ネットが重要な鍵を握るのも、臨場感を高めている。単なるエンターテインメントに終わらず、作品に一つのバックボーンを与えることに成功していると言えるだろう。

 主演の生田斗真はいい感じだった。でも、ちょっとイケメンすぎるかなあ。警察役の戸田恵梨香は、うーん…。頭が悪そうな美女は適役だが、ここに主要キャストを配する意味がなかったような…。

 原作マンガも読んでみようかな。

《あらすじ》
 シンブンシをかぶった犯人がネットで犯行を予告し、個人に制裁を加える。制裁を加えられるのは、小悪党。大犯罪者などではなく「バイト先でゴキブリをフライにする」ような、みみっちいバカがターゲットだ。「ネットで炎上する」代わりに、実際に肉体的・精神的な制裁を加えられるようなイメージである。

 一方、誰が何のために予告→制裁を繰り返しているのか。後半は犯行を行う側、すなわち「予告犯」側に視点が移る。予告犯はグループであることが明らかになる。どこで、どういう繋がりを持った者たちによる犯行なのか。そのきっかけは意外なところにあった。



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2016年8月22日月曜日

【お父さんの週末料理】2016年8月20・21~猛暑で食欲が落ち気味~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。

 夏休みで外食続きだが、週末は家で食べた。

 8月20日(土) 

◆昼ご飯◆
 この日は娘と買い物に。娘が選んだ「本日の魚」はサンマ。新物の塩サンマだ。今年はサンマの出足が遅い気がする。温暖化の影響があるのだろうか。グリルして食べた。子どもたちはサンマ好き。ぱくぱく食べた。
 他はサラダ、牛すじスープ、白ご飯。牛すじスープは、牛すじ、セロリ、青ネギ、タマネギを2時間ほどグツグツ煮込んで塩で味を調えたもの。具はシイタケとワカメを加えた。塩を入れすぎたのだが、これが逆に大好評だった。汗をかくので体が塩分を欲しているのかもしれない。

サンマと牛すじスープ

◆晩ご飯◆
 夏だ、カレーだ。というわけで、またカレー。これだけ暑いと、ピリ辛が食べたくなる。昼の牛すじスープをカレーに転用した。牛すじベースで旨味があり、われながら上々のデキだった。
 娘はバーモントの甘口、他の3人はバーモント甘口と横濱舶来亭カレーフレーク中辛のブレンド。娘は辛いのが苦手。逆に息子は辛い物好きなのだが、これは少し辛すぎたかも。それでも
「辛い~」
と言いつつ、美味しく完食。姉弟で好みが違うのが面白い。
 他はサラダのみ。猛暑でみんな食欲が落ち気味だ。

牛すじカレー。写りが悪くてすみません

 8月21日(日) 

◆昼ご飯◆
 メインはハモの湯引き。梅肉とポン酢でサッパリ美味しく、娘は気に入ったのだが、息子は小骨が気に入らなかったようで、難色を示した。どうして姉弟で好みが分かれるのだろうか…。
 他はサラダ、ハモのアラのスープ、焼きそば。

◆晩ご飯◆
 夏バテに負けないスタミナをつけるべく、豚肉がメイン。豚肉、エリンギ、ネギを炒めて、味噌だれを絡めた。今回も娘だけは豆板醤抜き。暑さで食欲が落ちていた息子が、意外にも
「グー×1億万回」
の高評価。ニンニクとピリ辛が食欲をそそるのだろう。弁当用にたくさん作ったが、ちょっと多すぎたかも。
 他はサラダ、ポテサラ、スープ。
 猛暑でみんな食欲が落ち気味だ。そろそろ暑さも和らいでくれるとよいのだが。

豚肉の味噌だれ炒め

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2016年8月21日日曜日

【中央競馬予想の回顧】北九州記念、札幌記念、TVQ杯(2016)

 今週は北九州記念。
 ◎ラヴァーズポイントは外枠から意外にもハナを切った。押し切りをはかったが、4コーナーで人気のベルカントに被せられてねじ伏せられた。11着と惨敗。
 そのベルカントが直線で抜け出してセーフティリード、と思ったところに飛んできたのがバクシンテイオー。これは驚いた。
 馬券は、バクシンテイオーが全くのノーマークでハズレ。

 札幌では札幌記念。
 ◎モーリスは後方で脚を溜めて、3コーナーから外を回って進出開始。最後はそれなりに伸びたが先に抜けた同厩のネオリアリズムには届かず2着まで。相手を褒めるべきか。
 勝ったネオリアリズムは見事な逃げ切り。ポンとハナを切ったときにはラビット(ペースメーカー)かと思ったのだが、そのまま逃げ切ってしまった。
 堀厩舎は北と南の重賞を完全性圧。

 土曜はTVQ杯。
 ◎サンタエヴィータは中団から1番人気のタガノヴェリテとともに追い込んだが、先に抜け出したザマンダには届かず、3着。
 レースは、ザマンダは3馬身半差をつけて完勝。これも全くのノーマーク。

 今週は本命馬はそこそこだったのだが、1着にノーマークの馬がこれだけ飛び込んできては3戦0勝。他のレースもイマイチで、トータルもマイナス。完全に夏バテモードだ。

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2016年8月20日土曜日

【中央競馬予想と与太話】北九州記念、札幌記念(2016)~小倉三冠王~

 今週は小倉で北九州記念が、札幌で札幌記念が組まれている。
 北九州記念が、サマースプリントシリーズに組み入れられるのと同時に1200 mとなってのが、ちょうど10年前。小倉の古馬平地重賞が三つとも中距離で、小倉三冠レースと呼ばれていたのも、昔話となってしまった。
 その三つのレースをすべて制して「小倉三冠王」となったのがメイショウカイドウ。武豊を背に、2005年の三つのレースをすべて勝利。その前年の小倉記念も制しており、小倉の重賞を4連勝した小倉大好きホースだった。いまは小倉で誘導馬をしているそうだ。北九州記念でも登場するかもしれない。

 レースにいってみたい。
 芝1200 mのハンデ戦。ベルカントが単勝1倍台(前日段階)と人気を集めているが、それも納得。暑い時期が大好きな夏女で、前走はアイビスSDを完勝。小倉も昨年のこのレースの勝利を含めて2-1-0-1と大得意。しかし気がかりは56 kgの斤量。牡馬なら58 kgに相当する酷量を背負う。他馬が軽いだけに、少し評価を下げる。
 本命はラヴァーズポイント。前走は格上挑戦のCBC賞で2着に入り、ベルカントに先着した。準オープンで勝ちきれなかったのが嘘のような粘り腰は、50 kgの軽ハンデが大きかったと見た。軽い斤量のときによく走るのだろう。1 kg増にとどまる今回は再チャンス。
 人気どころで収まる見立てだが、強いて上げるなら推奨穴馬はプリンセスムーン。人気の盲点か。

 札幌記念は◎モーリスで仕方なかろう。相手探し。推奨穴馬はハギノハイブリッド

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...