2017年2月25日土曜日

【中央競馬予想と与太話】阪急杯、中山記念(2017)~1着同着~

 今週は阪神で阪急杯が、中山で中山記念が行われる。
 阪急杯がこの時期に移ってきて高松宮記念の前哨戦となったのが2000年のこと。そのときは1200 mだったのだが、2006年に1400 mに延長されていまに至る。
 1400 mになってから2回目、ちょうどいまから10年前の2007年のこのレース。直線でプリサイスマシーンとエイシンドーバーの激しい叩き合いになり、そこへスズカフェニックスが急追したところがゴール。大接戦となった。
 結果はプリサイスマシーンとエイシンドーバーの1着同着でハナ差の3着にスズカフェニックスとなった。めったに見られない重賞での1着同着となった。記憶に残るレースの一つだ。

 レースにいってみたい。
 今年はぶっちゃけ手薄なメンバー。それなら人気でもシュウジで堅そうだ。前走はアタマ、クビ差の接戦を制して久しぶりの勝利をあげた。1400 mを克服したところに成長が伺える。その前走と同じ舞台で重賞連勝を。
 本命が人気だけに相手は絞りたい。このメンツならロサギガンティアは押さえざるを得ない。馬券は2頭軸の3連単、3連複で買うかもしれない。
 推奨穴馬はトーキングドラム。前走はオープン昇級初戦で格好をつけた。この相手なら。

 中山記念は◎アンビシャスが本命。GIIなら安定。

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2017年2月24日金曜日

【書評】橘玲『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)

家庭でのしつけや教育は、子どもにほとんど影響を与えない


 たまたま『赤の女王』と続けて読んだこともあり、深く納得。われわれヒトは、思っている以上に遺伝子の道具に過ぎないのだろう。

 本書は「言ってはいけない」というよりも「とても言いづらい」真実を橘氏がズバリと言い切ったものである。それもいち個人の意見というわけではなく、文献が引用されており、科学的なエビデンスが示されているため、説得力がある。
 橘氏の公式サイトでまえがきとあとがきが公開されているので紹介しておく。これを読めば本書の概要は掴めるだろう。

まえがき
あとがき

 本書には耳障りなことしか書かれていない。橘氏はなぜ耳障りな主張をわざわざ本に著したのか。それは
「人の持って生まれたものには、知能や性別や容姿も含めて大きな差がある。だから差別してよいという話ではない。全く逆で、差があることを認めて共存していこうではないか」
ということなのだ。男と女を、白人と黒人を、美男子と醜男を、平等に扱うことは逆に差別だという意見もあながち間違ってはいないのだろう。

 本書の橘氏の主張を支えているのが行動遺伝学である。知能や性格は、どの程度が遺伝により、どの程度が環境によるのかを調べる学問だ。この分野の研究が進み、従来考えられてきたよりもはるかに遺伝の影響が大きいことが分かってきた。さらに、環境についても、家庭環境よりも家庭外環境のほうが人格形成に大きく影響を与えることも分かってきた。
 そして「なぜそうなのか」の説明には性淘汰が大きくかかわってくる。これが先に『赤の女王』をあげた理由である。ヒトの遺伝子は現在の核家族生活ではなく、旧石器時代の血縁的集団生活に最適化されているのだ。

 最後に、本書の感想で「よく言ってくれた」という趣旨のものをたくさん見かけるが、これには注意が必要だ。本書の主張はおそらく事実だが、その事実を差別の根拠にしてはならない。

【主な内容】
 本書は三つのパートに分かれている。

I 努力は遺伝に勝てないのか
II あまりに残酷な「美貌格差」
III 子育てや教育は子どもの成長に関係ない

 Iは、ほとんどの能力は持って生まれた遺伝子によってほぼ決まるというものだ。「努力は遺伝に勝てない」と書くと挑発的だが、努力は無駄だと書かれているわけではない。むしろ
「努力できるということ自体が持って生まれたもの(遺伝)だ」
という論調である。
 IIは、容姿の良し悪しがいかに大きな影響をもつかについて書かれている。美人が得しているのは暗黙の了解(公然の事実?)だろうが、それを生涯年収や夫の年収などの数字ではっきり示す。
 また、容姿が悪くて損をするのは女よりも男なのだそうだ。
 IIIは最もショッキングだった。子育てに親のしつけや家庭環境はほとんど影響を与えないというのだ。
「それは、さすがに嘘だろう」
と思う人はこの章だけでも読んでほしい。家庭環境は子どもにほとんど影響せず、家庭外の環境が子どもの人格を作るという説に、耳を傾けざるを得ないだろう。
 たしかに言われてみれば、自分自身の生い立ちを顧みても、自分の子どもたちの成長を見ても、家庭外の環境が人格形成に大きくかかわっているように思えなくもない。もしその通りだとするなら、親のすべきことは
「子どもをよりよい環境においてやる」
ということに尽きることになる。



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【中央競馬予想と与太話】アーリントンカップ(2017)~毎年恒例のネタ~

 来週で2月も終了。寒さも緩み、阪神・中山開催が開幕。あっという間に2開催が終わってしまった。今年もスタートダッシュに失敗。巻き返したい。

 そんな開幕週の土曜の阪神メインはアーリントンC。このレースのときに、毎年書いている恒例のネタがある。
 アーリントンとはアメリカテキサス州の都市。そこにアーリントン競馬場があり、阪神競馬場と提携しているためこのレースが行われている。そのアーリントンに本拠地をおくのが、MLBのレンジャーズ。そう、ダルビッシュ投手の所属するチームだ。
 ダルビッシュ投手は、手術から復帰後2シーズン目の今年は契約最終年。条件は揃った。打線の援護に恵まれれば、サイヤング賞級の活躍をするのではないかと期待している。

 レースにいってみたい。
 シンザン記念の1、3着馬が人気を集めそうだ。しかしこのレースの評価が難しい。レース当日は午後からの降雨で馬場が急変し、極端に外差しの決まる状態になった。あまりアテになりそうにない。
 本命は◎ヴゼットジョリー。前走は強敵相手のGIで5着。前々走の新潟2歳Sで見せた脚は目を見張るものがあった。この脚が再現できれば十分勝ち負け。ただ、馬体には注意したい。前走で減った10 kg分以上のプラスなら買いだ。増えていないようなら本命を変えるかも。そのときの本命候補は、人気でもペルシアンナイト
 推奨穴馬はナシ。人気どころで収まりそう。

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2017年2月19日日曜日

【お父さんの週末料理】2017年2月18、19日~贅沢な週末~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小3)、息子(年長組)の4人である。

 今週末はインドカレーに始まり、カニ、肉まんと、豪華メニューを堪能した。

 2月18日(土) 

◆昼ご飯◆
 この日は息子の生活発表会があり、みんなで外食。息子が選んだのはインドカレー。インド人シェフが作る本格カレーで、安くて美味しくて子どもメニューもあるというナイスなお店。店員の応対も気持ちよく、たいへんよい店だ。ナンが大きすぎて持ち帰りになってしまうのが嬉しい欠点。
 息子はここのカレーが大好きで、お腹がはち切れるほど食べた。カレーは飲み物ではないので注意しよう(笑)。

インド料理RAJU

◆晩ご飯◆
 ふるさと納税で頼んでいたカニが到着!! 富山県射水市のベニズワイガニだ。なんと5ハイが一気に到着。金曜夜に2ハイを、土曜夜に3ハイを食べた。特にカニ好きの娘と私はすみずみまでほじくった。うーん満足。
 他はサラダ、中華風スープ、昼の残りのナン。

ベニズワイガニを堪能した

 2月19日(日) 

◆昼ご飯◆
 クレジットカードのポイントで注文した点心詰め合わせを食べた。大きな肉まんとあんまんを一人1個ずつと、エビチーズシュウマイ、貝柱シュウマイを蒸した。息子は肉まんが、娘はあんまんが好物。シュウマイも美味。特にエビチーズシュウマイは絶品で、妻が絶賛。お腹いっぱいになった。
 他はサラダ、中華風スープ。

肉まんとシュウマイ

◆晩ご飯◆
 中~大サイズのイワシが6匹198円とお買い得。開いてフライにした。ちょっと塩辛かったがモリモリと完食。息子も小骨を気にせず食べられるようになってきた。骨も食べ尽くして、カルシウム充填完了。
 他はサラダ、中華風スープ、マカブ、昼の残りのシュウマイ。マカブは「マカロニ+メカブ」の造語。マカロニにメカブを和えた、オリジナル和洋折衷レシピだ。メカブ好きの娘が感激していた。

イワシフライ。安くて美味しくて栄養満点

マカブ。マカロニにメカブを和えたらけっこう美味

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【中央競馬予想の回顧】フェブラリーS、小倉大賞典、京都牝馬S、ダイヤモンドS(2017)

 今週はフェブラリーS。
 ◎ゴールドドリームはパドックではややイレ込み気味。レースでは中団から進め、4コーナーでは大外を回す。「なんぼ何でも外を回しすぎでは…」という心配をよそに、馬なりで前に取りつくと、残り400 mでスパート。最後は内をすくったベストウォーリアとの叩き合いを制して、見事に1着。
 2着のベストウォーリアとの馬連を本線でとって気持ちよく的中。

 小倉では小倉大賞典。
 ◎ベルーフは予定通り後方から。ところが向こう正面で手綱が激しく動き始めたのは予定外。全く見せ場なく、12着に惨敗。故障があったか、走る気ゼロだったのか。人気の馬を本命にしてこういう結果だと、本当にガッカリする…。
 勝ったのはマルターズアポジー。すいすい逃げ切った。

 土曜は京都で京都牝馬S。
 ◎ナックビーナスは3番人気。1番人気も想定していたので、美味しく映った。レースではスッと4、5番手につけ、4コーナーでは持ったままで前に並びかける。
「いい感じ~」
と勝ったつもりになっていのだが、後続がくるのを待って追い出したところ、意外にも反応せず、7着に終わった。今までとは相手が違ったということなのだろうか。力負けの印象。
 勝ったのはレッツゴードンキ。外から鮮やかに差しきって桜花賞以来の勝ち星をあげた。2着に推奨穴馬のワンスイナムーンが入ったが、馬券はハズレ。

 東京ではダイヤモンドS。◎カフジプリンスは5番手のイン。直線入り口で少し窮屈になったが進路はあった。ジリジリと伸び、最後は2着馬を追い詰めたが3着まで。エンジンの掛かりが遅い馬だ。思い切って3コーナーからスパートしてもよいのかもしれない。
 勝ったのはアルバート。ハンデ頭の58 kgをもろともせず、大外を突き抜けた。強い。

 今週は4戦1勝。トータルもマイナスだったが、GI初戦をとったので、よしとしておきたい。

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2017年2月18日土曜日

【中央競馬予想と与太話】フェブラリーS、小倉大賞典(2017)~ジンクスが止まるとき~

 今週は今年のGI開幕戦、フェブラリーステークス。GIに昇格してから今年で21回目となる。
 過去20回の勝ち馬を見ていると気づくのが関西勢の強さ。関東馬は1、2回目を勝っただけで、4~20回目はすべて関西馬が勝っている(3回目は地方馬が勝利)。昨年は関東馬のノンコノユメが1番人気だったのでこのことがけっこう取り上げられていたが、今年は関西勢が人気上位を形成しているためか、あまり話題になっていない。ジンクスはこういうときに破られるのかも。

 レースにいってみたい。
 前振りとは関係なく、本命は◎ゴールドドリーム。前走が案外だったが、出遅れて出していったら引っかかったという最悪の流れだった。名手デムーロなら同じ過ちは繰り返さないだろう。同期の強豪であるグレンツェントとストロングバローズに先着を許したことがない実力を再評価したい。得意の東京1600 mで新王者へ。
 推奨穴馬はケイティブレイブ。前走だけで評価が下がりすぎていないか。

 小倉大賞典は◎ベルーフを狙う。差し馬だが小倉とは好相性。

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2017年2月17日金曜日

【中央競馬予想と与太話】京都牝馬S、ダイヤモンドS~第1回の勝ち馬の名前が意味不明~

 気温が上がったり下がったり目まぐるしい週末になりそうだ。体調管理には気をつけたい。
 そんな土曜の京都メインは京都牝馬ステークス、一方の東京メインはダイヤモンドステークス。京都牝馬Sは、昨年から1カ月ほど後ろにずれ、距離も1400 mに短縮された。時期はともかく、距離短縮にはいったいどういう狙いがあるのだろうか…。傾向も変わっていきそうだ。
 京都牝馬Sの記念すべき第1回が行われたのは1966年。この年と翌年だけは2000 mで行われた。第1回の勝ち馬はミスハツライオー。どういう意味の馬名なのだろうか。ミス初雷王? それともミスは辛いぉ? JRAの競走馬検索でもさすがに出てこなかった。
 そして、このときの鞍上が柴田政見騎手。柴田政人調教師(元騎手)のお兄さんで、2015年に定年を待たずして調教師を勇退した。理由は体調不良とのことだが、その後もお元気にされているのだろうか。

 レースにいってみたい。
 フルゲートの18頭が勢揃いした。本命は◎ナックビーナス。通算成績5-4-2-3で着外の3走も5、5、6着という超安定株だ。芝・ダート兼用、渋った馬場も問題なし、逃げても差しても競馬ができるというマルチタレントホース。ここを勝って高松宮記念に向かってほしい。
 推奨穴馬はワンスイナムーン。石橋騎手との相性ばっちり。

 ダイヤモンドSは◎カフジプリンスが本命。前走は本命にして裏切られた。借りを返してほしい。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...