2017年9月10日日曜日

【中央競馬予想の回顧】セントウルS、京成杯オータムH、エニフS(2017)

 今週はセントウルS。
 ◎フィドゥーシアは好発からダッシュを効かせてハナへ。軽快に逃げて4コーナーでの手応えもよかったが、ラスト200 mで勝ち馬に並びかけられると、残り100 mで力尽きて9着に沈んだ。1200 mでもまだ長いのかもしれない。
 勝ったのは1番人気のファインニードルフィドゥーシアをぴったりマークし、残り200 mでこれを競り落とすと、1馬身1/4差をつけて圧勝。本番でも楽しみだ。
 2着に推奨穴馬のラインミーティアが入ったが、軸馬が沈んでは意味なし。

 中山では京成杯オータムH。
 ◎ボンセルヴィーソの3番手は予定通り。4コーナーではうまく内から進路を確保したが、そこから伸びず、11着に惨敗。前には厳しい流れになったにしても不甲斐なかった。
 勝ったのはグランシルク。中団から矢のように伸びて1馬身3/4差の完勝。惜敗を繰り返していた馬だが、勝つときはこんなものか。

 土曜はエニフS。
 ◎ウインムートは予定通りハナを切り、余力をもって直線へ。後ろがくるのを待って追い出すと、1馬身差をつけて見事に1着。人気に応えた。
 しかし、2着に行った行ったでゴーインググレートが残ってしまい、馬券はハズレ。

 今週は3戦0勝。他もチョロチョロではマイナス収支。秋競馬開幕から躓いた…。

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2017年9月9日土曜日

【中央競馬予想と与太話】セントウルS、京成杯オータムH(2017)~1200 mで10勝した馬~

 今週は阪神でセントウルステークスが、中山で京成杯オータムハンデが組まれている。
 セントウルSは、設立当初は1400 mだったが、2000年の第14回から1200 mに短縮されてスプリンターズSの前哨戦となった。しかし本番との結びつきはそれほど強くなく、このレースとスプリンターズSを連勝したのはビリーヴただ一頭である。
 2002年、ビリーヴは夏の小倉で準オープンを連勝し、セントウルSに出走。1番人気に応えて4馬身差の圧勝劇を見せた。そして、続く新潟で行われたスプリンターズSも1番人気にふさわしい勝ちっぷりで見事に戴冠。4連勝でGI馬となった。翌年の高松宮記念も含め、全10勝をすべて1200 mであげた快足牝馬だった。

 レースにいってみたい。
 本命はビリーヴの娘、◎フィドゥーシア。5歳にして母譲りの快足が開花。今年に入って3-1-0-1と、京都牝馬S以外はパーフェクト連対。前走は勝ち馬の強襲に屈したが、重賞で2着と力をつけている。1200 mに戻る今回は200 mの距離延長がカギ。大外枠も誤算だが、揉まれないのはよいということにしておきたい。
 推奨穴馬はラインミーティア。前走で◎を下した馬だ。

 京成杯オータムHは◎ボンセルヴィーソが本命。よい枠を引いた。

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2017年9月8日金曜日

【中央競馬予想と与太話】エニフS、紫苑S(2017)~エニフは見えたか~

 9月に入って徐々に気温が下がると同時に秋競馬が開幕。夏の終わりを感じる瞬間である(大げさ)。そんな阪神・中山開催初日の土曜メインは、エニフSと紫苑S。

 エニフが星の名前だと知ったのは2012年のこと。それから5年が経ち、娘は小学4年生になった。いま、理科で星座を勉強しており、先日は星座観察に付き合わされた(夏休みの宿題)。わが家は市街地のマンションなので、家からではほとんど星が見えない。そのため自転車で公園まで行って観察したところ、蚊に食われまくってしまった…。エニフは分からなかったが、北斗七星や夏の大三角形が見られたのでよしとしておこう。

 レースにいってみたい。
 ダート1400 mのオープン特別。本命は◎ウインムート。前々走ではじめてダートを使われると、逃げ切って圧勝。前走の交流重賞も、人気は裏切ったが3着に踏ん張った。同型不在ですんなり行けそうなここは、前々走の再現を期待。
 推奨穴馬はアールプロセス。ここ3走で2、3、4着の馬の印が薄い。

 紫苑Sは思い切って◎ジッパーレーンを狙う。有力馬が外枠に入り、荒れそうな予感。

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2017年9月7日木曜日

【映画評】ミスターベースボール(1992)

 「元」バリバリのメジャーリーガーが中日ドラゴンズに入団。最初は馴染めずにいるが、徐々に溶け込んで最後はチームの一員に…というありがちなストーリー。しかし、ありがちだからこそ、中身が問われる。その中身は…合格!
 日本とアメリカの文化や考え方の違いが、実に上手く表現されている。主人公が徐々に日本に馴染んでいく様子もいい感じだ。高倉健の寡黙で厳しい監督役もハマっている。ひねりはないが、存分に楽しめた。ラストシーンもGood!

 なかでもよかったのは、野球のシーンだ。中日ドラゴンズの本拠地は、ドームではなくナゴヤ球場。日本一汚いヤジの飛ぶ球場という声もあった名所(?)だ。そして対戦相手はDeNAではなく、大洋ホエールズ。帽子の「W」マークがなんとも懐かしい。
 一方、いまと変わらないのは、中日の宿敵が巨人であること(笑)。これは100年後も同じなのだろう。

 登場人物も舞台もほとんどが日本。字幕でなければ邦画にしか見えないだろう。主人公が名鉄で移動するシーンには萌えた(笑)。

《あらすじ》
 「元」バリバリのメジャーリーガーがヤンキースを戦力外に。そんなジャックにオファーを出したのは中日ドラゴンズ。名古屋へやってきたジャックは、文化の違い、プライドの高さ、また膝の故障を隠すことなどから、なかなか溶け込めない。
 そこに現れたのが監督の娘であるヒロ子。公私にわたってジャックの世話を焼き、監督との仲を取り持つ。
 監督と意気投合したジャックは、猛特訓を通じてチームに馴染み始める。最後にはチーム一丸となり、優勝へ突き進む。

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ランニングを始めて2カ月が経ちました【45歳のオヤジ】

《きっかけ》
 今年の6月末に、田中宏暁著『ランニングする前に読む本』(ブルーバックス)を読んだ。楽なペースで1日10分、細切れも可。このスロージョギングを3カ月続ければフルマラソンが走れるという。
 以前から運動をしたい気持ちはあったのだが、資金面でも時間の面でも制約があり、諦めていた。しかし上記の条件なら、通勤時のウォーキング(片道約2 km)をジョギングに代えればいけそうだ。資金面も、当面はランニングシューズ程度の出費で抑えられそう。というわけで、6月末から走り始めた。

《最初の1週間》
 フォームとペースがかなり気になった。「歩くのと同じ速さ」で走るのは意外に難しい。また、田中氏推奨のつま先着地走法も、意識していないとすぐにかかと着地になってしまう。ただ、体は楽だ。これなら続けられそう。
 週末は琵琶湖大橋を越えて、約3 kmを往復(計6 km)。(折り返し地点で休憩したが)5 km以上を走れたのはよかった。

《2~3週目》
 この頃からランニングアプリを使い始めた。タイムを計り始めると、速く走りたくなるのは人間の性か。「歩くのと同じ速さ」はやめた。とはいえ、まだキロ8分程度の緩いペースだ。つま先着地のフォームも慣れてきたが、ふくらはぎがかなり張る。
 2週目の週末に7.5 km走を敢行したのだが、ゲリラ豪雨に遭い、中断。雨男ぶりを発揮してしまった…。
 3週目は、はじめてひと駅手前で降りて走った(朝の2 kmとあわせて6 km弱)。翌日の土曜日は琵琶湖大橋3 kmを往復(6 km)。そしてさらに翌日の日曜日に、10 km走にチャレンジ。キロ8分をキープして完走できた。3日連続して5 km以上走り、最終日には10 kmを完走。かなり走力がついてきたような(?)。

《~1カ月》
 つま先着地をやめたら、一気にペースが上がって、ふくらはぎの張りも軽減された。やはり、走りやすいフォームがよいようだ。
 平日は通勤時の2 km×2本。このくらいの距離だと、キロ6分ほどで走れるようになってきた。
 週末は炎天下で2日連続で10 km走を行うなど、だんだんランニングにハマってきた。この距離と30 ℃を超える暑さだと、キロ7分半ほどのペース。
 しかしいま思うと、暑い時期にランニングをやり始めたのは、骨や関節的にはよかったのかもしれない。暑いとペースが落ちるので、身体への物理的な負担は軽減されたように思う。体作りにはよかったような。

《~1カ月半》
 1カ月を過ぎた頃に、15 km走にチャレンジ。炎天下、琵琶湖沿いの平坦コースを往復。キロ6分半で走りきったが、へとへとになった。現在までで、このランニングが最もきつかった。その翌日もゆっくり(キロ7分半)で6 km走るなど、スタミナはついてきたような。
 この時期は夏休みや祝日(山の日)があったので、10 km走を何本かできた。ペースはキロ7分半かもう少し遅い程度。
 そして、ちょうど1カ月半の時期に初の20 km走(ハーフ)に挑戦。またもや炎天下の琵琶湖岸往復コースだ。平均するとキロ7分で走りきったのだが、どんどんタイムが落ちていく前傾ラップ。素人丸出しのペース配分になってしまったが、よい勉強になった。

《~2カ月》
 ランニングアプリをRuntasticからRunkeeperに変えた。Runkeeperの、ペースを知らせてくれる機能に惹かれたのだ。1 kmごとに平均ペースと現在のペースを教えてくれる機能は超便利だ(通知項目は変更可能)。他の機能や使い勝手ではRuntasicが勝っている点が多いのだが、この機能があるためRunkeeperに軍配(Runtasticは有料会員になれば同様の機能が使える)。
 通勤時の2 km走はキロ5分半を切れるようになり、「走っている」感が出てきた。
 また、夏休みを利用して、2回目のハーフを走った。前回の教訓を生かし、Runkeeperの通知機能のお陰もあり、ペースを落とさずに走り切れた。ちょうどキロ7分のペース。
 アップダウンのある10~15 km走も数回行った。坂道はきつい。
 そして、ちょうど2カ月が経った頃、社員旅行を利用して、3回目のハーフ。キロ6分半で完走できた。GPSがカクカクしているので、実際の走行距離はもう少し短かかったかもしれない。知らない土地を、迷わず走れたのは幸いだった。

《まとめ》
 ランニングを始めてほぼ2カ月。酷暑の時期に3回ハーフを走ったのだから、合格ということにしておきたい。
 気温も下がってきたので、近々30 km走にチャレンジの予定だ。そして1カ月後には、マラソン大会(10 km)に参加を申し込んだ。またレポートしたい。

 田中氏の「10分走を3カ月続ければフルマラソン」は「10分走から始めて、3カ月スロージョギングを中心に継続すれば」という意味だったようだ。そりゃそうだわな…。

 当初のもくろみとは異なり、結局、特に週末はランニングのための時間を作っている。家族にはちょっと負担をかけているが、子どもたちも大きくなってきたし、そろそろこれくらいは許してくれますかね?…

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2017年9月6日水曜日

【書評】湊かなえ『豆の上で眠る』(新潮文庫)

「本物」とは何なのだろうか

 湊小説にしては、悪意指数は低め。帯には「衝撃の姉妹ミステリー」とあるが、ミステリー色もそれほど強くない。とはいえ、いつもほど毒々しくはなくても、残るのは苦い読後感。
 誘拐された娘を探す両親の、いびつな様子。こういう、ちょっとずれた、いびつな人物を描くのが湊氏はじつにうまい。そして、2年後に帰ってきた娘は、その妹にとっては偽物にしか見えない。「本物」の姉はどこへ行ったのか。
 すべての謎が明らかになったとき、改めて問われる「本物」の意味。「わたしにとっての本物の姉」はいったいどこにいるのだろうか。

《あらすじ》
 小3の姉が誘拐された。血まなこになって姉を探す両親。しかし2年後に奇跡的に帰ってきた姉は、妹にとっては明らかに「偽物」だった。ところが、DNA鑑定を含む状況証拠は、姉は「本物」だと示している。
 姉は本物なのか、それとも偽物なのか。ラストシーンで突きつけられるのは、その真偽ではなく「本物の意味」だった。



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【映画評】トリガール!(2017)

シンプルで元気の出る映画

 ご存じ、鳥人間コンテストを題材にした映画。理工系大学に入学してしまった鳥山ゆきな(土屋太鳳)が友人に誘われて人力飛行サークルに入り、鳥人間コンテストを目指す。ゆきなはパイロットに抜擢され、相棒の坂場大志(間宮祥太朗)とともに猛特訓。さまざまな苦難を乗り越えて、琵琶湖へ…という単純なストーリーなのだが、それがいい。


 山あり谷あり恋愛あり。次々に立ちはだかる障壁をノリとガッツで克服していく様子が小気味よい。土屋太鳳と間宮祥太朗の掛け合いも見事で、全く飽きさせない。非常にテンポのよい展開であっという間にラストの琵琶湖へ。ひとひねりきいたオチもグー。クライマックスのシーンがわが琵琶湖というのもポイントが高い。大満足の1時間半だった。
 シンプルで元気の出る映画。夏バテ気味のあなたには、特にお勧めだ。

 自転車のシーンもよかった。パイロットとしてのトレーニングは自転車が中心だ。グイグイペダルを漕いで疾走するシーンはまさに爽快。自転車に乗りたくなること間違いなしだ。私も自転車通勤を画策したが、25 kmはさすがに厳しいようだ。残念…。


 一つ苦言を呈するなら、理系男子大学生たちの描き方。部長と坂場以外の学生たちが、みなメガネでオタクなのだ。いくら理工系の大学でも、ここまでオタクばかりではない。ネタなのは分かっているが、ちょっとやり過ぎだ。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...