2019年5月22日水曜日

【読書メモ】大西智子『カプセルフィッシュ』(光文社文庫)

 大西氏のデビュー作。表題作を含む5編が収められた、連作中編集だ。1、3、5話目はアラサーの未婚女子であるのりこの視点から、2、4話目は漁村の小学生である遊子の視点から語られる。
 舞台はのりこの祖母の住む漁村。のりこが傷心を癒やすために里帰りした村で、小学生の遊子と知り合い、ストーリーを紡いでゆく。他の村人もまじえて、ほのぼのしたスローなペースで話は進むのだが、それが主人公の女性二人の焦燥感を際立たせる。アラサーにはアラサーの、小学生には小学生の焦りがあり、その閉塞感を見事に描いた作品だ。

 ただ、のりこと遊子の口の悪さには辟易した。この二人は、たまにキレて罵詈雑言を吐くのだが、これが不快感満点。こんな女は願い下げだ。
 ほのぼのはよかったが、ちょっと読後感の悪い作品だった。

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【お父さんの週末料理】2019年5月18・19日~恒例のから揚げ大会~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小6)、息子(小3)の4人。


 5月18日(土) 
この日は子どもたちの土曜参観があった。

◆朝・昼ご飯◆
 土曜参観なので、平日と同じ時間に起床(私を除く)。朝ご飯と子どもたちの弁当は妻が作ってくれた。土曜なので給食がないのだ。私の昼ご飯は、スーパーで買った納豆巻きとアジフライ。

妻の作った弁当。十分カラフルだと思うのだが、息子は「地味」と言われたそうだ

◆晩ご飯◆
 スーパーで魚を物色していると、198円のカンパチアラを発見。「毎回あら炊きでは芸がないよなあ…」と思いつつ買ってしまった。だって、安くて美味しいし…。大根も買って、カンパチ大根(ぶり大根のカンパチバージョン)にした。アラは大好きだが、大根は嫌いな娘は
「なんで大根を入れるの~」
と文句を言いつつ、魚はすみずみまでホジホジした。息子も骨の外し方を教えたら、上手に食べた。
 他はサラダ、サンラータン麺。酢をきかせたスープに中華麺を投入したが、いまいち受けなかった。
「普通のラーメンのほうがいいかなあ」
だそうだ。中華麺もぼそぼそであまり美味しくなかった。

 5月19日(日) 
この日は、息子は野球の練習試合で、妻が付き添ってくれた。娘はジュニアドクター。一人で行き帰りしてくれて助かる。私は会社の野球チームの試合。みんなバラバラとは珍しい。

◆朝・昼ご飯◆
 前日に豚肉の豆鼓(トーチ)蒸しを作り置いた。みんなのきょうの料理のレシピだ。豚肉に豆鼓ベースのたれを絡めてから蒸す。生っぽくならないか心配だったが、ちゃんと中まで火が通っていた。味もグー。お弁当によさそうだ。他はサラダ、鶏ワカー、五穀米。
 昼は息子と娘はおにぎりを中心の弁当。私は野球が長引いて食べそびれた。

豚肉の豆鼓チ蒸し

◆晩ご飯◆
 (決めてるわけじゃないけど)月に一度のから揚げ大会。最近はから揚げ粉を使わず、小麦粉と片栗粉で作っている。前日から塩水につけた鶏むね肉を、ガーリックパウダーとコショウを加えた衣で揚げた。市販の衣を使うよりもかなりあっさり味だ。息子が
「うめえ~」
とパクついた。この日は娘も調子よく食べた。これくらいパクパク食べてくれると、作った甲斐もあったというものだ。
 他はサラダ、スープ、鶏ワカー、五穀米。

から揚げ。片栗粉を多めにすると白っぽくなる

◆リサイクル炒め◆
 ほぼ毎週、日曜の夜に、リサイクル炒めなるものを作っている。ダシを取った後の昆布や大根の皮や葉など、捨てることも多い部分を再利用するので「リサイクル炒め」なのだ。娘が命名した、妻のお気に入りメニュー。
 今週は大根の皮とかぶらの葉。焼き肉のタレで味付けした。

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2019年5月19日日曜日

【中央競馬予想の回顧】オークス、平安S(2019)

 今週はオークス。1番人気はラヴズオンリーユー。忘れな草賞の勝ち馬が1番人気になったことがあっただろうか。
 私の本命は◎ウィクトーリア。レースでは行き脚がつかず後方から。ペースは流れている。差しの届く展開になるか。直線に入り、馬群を縫うように、内へ進路をとりながら伸びてきた。
「差せ~」
という声に応えて追い込んだが、3着とクビ差の4着。複勝をガッツリ買っていただけに惜しかった…。まっすぐ進路が取れていれば、3着はあったかもしれない。
 勝ったのはラヴズオンリーユー。外を一気に伸びて、前を行くカレンブーケドールをかわして人気に応えた。4戦無敗の新女王が誕生。

 土曜は平安S。
 ◎サンライズソアはポンとハナへ。せりかけてくる馬もいず、マイペースの逃げ。いい感じだ。手応え十分に直線を向いたときは「もらった」と思ったが、直線半ばでつかまって5着まで。いつもの粘りが見られなかった。
 勝ったのはチュウワウィザード。後方から一気に差した。ダートではなかなか見られない鬼脚だった。
 そして、勝ち馬と一緒に伸びたのが、推奨穴馬のモズアトラクション。複勝が1720円で、1番人気との馬連が2万円超え…。しかし、本命が沈んでは意味なし。

 今週は2戦0勝。土曜の東京メインのメイSで中穴を引っかけたが、それだけではトータルはマイナス。ダービーで巻き返したい。

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2019年5月18日土曜日

【読書メモ】横山秀夫『クライマーズ・ハイ』(文春文庫)

 横山氏の代表作の一つ。ようやく読んだ。
 日航機墜落事故の直後の、群馬県の地方紙が舞台。日航機が落ちたのが「たまたま」群馬県だったため、編集局は蜂の巣をつついたような大騒ぎに。まさに「クライマーズ・ハイ」だ。
 墜落直後の興奮状態と、それが徐々に引いていく様子が、デスクを任された新聞記者の視点から描かれる。並行して語られるのが、墜落当日に植物状態となった同僚社員と、その息子。墜落の喧噪と、植物状態の静けさとの対比にゾクッとさせられる。

 ただし、本作のテーマは墜落事故そのものではなく、それを取り巻く人間の様子だ。大きな出来事があったとき、その被害者や関係者、報道する人、そして無関係な人。それぞれのかかわり方が生き様となって現れる。

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【中央競馬予想と与太話】オークス(2019)~節目の第60回の勝ち馬は~

 今週はオークス。令和最初の3歳牝馬チャンピオンはどの馬になるのだろうか。

 オークスは今年で節目の80回目を迎える。ちょうど20年前、60回目の勝ち馬がウメノファイバー。オークスまでに重賞を2勝していたが、阪神3歳牝馬Sと桜花賞の両GIで掲示板外だったため、7番人気の低評価。しかしレースでは猛然と追い上げ、ハナ、クビ差の接戦を制して戴冠した。
 その後は一度も馬券圏内にすら入れず引退したのは残念。今のところ産駒はあまり走っていないが、今後、大物が出てほしいものだ。

ウメノファイバー。netkeiba.comより

 レースにいってみたい。今年は桜花賞馬不在のオークスになった。前日夕方時点での1番人気馬は、なんと忘れな草賞の勝ち馬であるラヴズオンリーユー。今まで忘れな草賞組が1番人気になったことがあっただろうか。
 本命はウィクトーリア。別路線組でも、忘れな草賞組ではなくフローラSの勝ち馬だ。その前走は、逃げ宣言にもかかわらず、出足がつかず中団から。
「こりゃないわ…」
と思っていたら、すごい脚で追い込んで見事に1着。これは驚いた。血統的には、距離延長は歓迎の口。もう少し内の枠がほしかったが、そこは鞍上の腕でカバーしてほしい。本命馬が人気薄なので、これを推奨穴馬としておきたい。
 触れておきたいのが、穴というほどではないが、ダノンファンタジー。桜花賞で1番人気だった馬が、現在4番人気。美味しく映る。

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2019年5月17日金曜日

【お父さんの週末料理】2019年5月11・12日~母の日のスペシャルメニュー~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小6)、息子(小3)の4人。

 今週は母の日だった。

 5月11日(土) 
いつも通り、息子の野球の練習があった。

◆朝・昼ご飯◆
 朝と昼は妻が作ってくれた。昼は袋入りのスガキヤラーメン。

◆晩ご飯◆
 実家からもらった冷凍の鮭を、アクアパッツァにした。鮭を少し焼いてから、野菜や水を投入して蒸し焼きに。山盛りになったので
「え~、こんなたくさん食べられるの?」
とブーイングが。しかし、ほとんど野菜だったので、アッサリ完食。うどんで締めた。黒オリーブを入れたが、子どもたちはNG。大人で食べた。
 他はサラダ、鶏ザーサイ炒め、黒カボチャ。鶏はいつもネバーだと芸がないので、ザーサイと炒めた。可もなく不可もなしの評価。

鮭のアクアパッツァ。山盛りになった

締めのうどん

 5月12日(日) 
母の日も普通に野球の練習。

◆朝・昼ご飯◆
 豚肉が安かったので生姜焼きに。珍しく朝から肉で、息子は満足。他はサラダ、鶏ザーサイ炒め、黒カボチャ、五穀米。
 昼は牛レバーを焼いた。スーパーの精肉屋の特売がまだ続いている。レバーが苦手な息子は「いつまで続くんやろ…」とガッカリ。でもレバーは栄養満点。頑張って食べよう。他はサラダ、鶏ザーサイ炒め、黒カボチャ、五穀米。

今週の黒カボチャ。ちょっと硬かった

◆晩ご飯◆
 母の日スペシャルメニュー。妻はお客さんになり、娘と息子が料理をサーブした。
 まずは生ハムのサラダ。酒屋で値引きされていた生ハムを買った。塩味が野菜と合う。

生ハムのサラダ

 前菜はサーモンとホタテのカルパッチョ。ちょっと奮発して刺身を購入し、柚子胡椒風味の特製ソースで堪能した。もちろん大好評。

豪華カルパッチョ

 続いてはスープ。娘の作ったガスパッチョだ。みんなのきょうの料理から、トマト缶とヨーグルトを混ぜるレシピ。火を使わないので子どもでも簡単に作れた。味もしっかり決まっており、妻には大好評だったが、作った本人はヨーグルトが苦手で「微妙」だそうだ(笑)。

娘の作ったガスパッチョ

 メインはステーキ。オーストラリアビーフのみすじと、アメリカのアンガスビーフを焼いた。みんなオーストラリアに軍配。肉は元気が出る。

アンガスビーフのステーキ

 つなぎは豚軟骨。これもスーパーの精肉屋の特売品。
 締めは塩パスタ。パスタを茹でて塩を振るだけだが、子どもたちの好物だ。
 無事に(?)母の日が終了。父の日は期待してまっせ。

◆作り置き◆
 今週の作り置きは、リサイクル炒め、ステーキと玉ねぎとネギの炒め物、ネギとお揚げのカリカリお浸し。

今週のリサイクル炒め

ステーキと玉ねぎとネギの炒め物

ネギとお揚げのカリカリお浸し

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【中央競馬予想と与太話】平安ステークス(2019)~1着同着だった年~

 梅雨入り前のよい天候だ。競馬観戦には最高の季節といってよいだろう。
 そんな土曜は京都で平安ステークスが組まれている。平安Sがこの時期に移ってから、はや7年目。「中途半端な時期に移ってきたなあ」と思っていたが、意外にもレベルはむしろ高くなった。帝王賞へのステップにちょうどよいからだろう。

 まだ冬に行われていた頃、1着が同着となったことがあった。1997年のレースで、トーヨーシアトルとシンコウウインディが1着を分け合ったのだ。1993年生まれの同い年のこの2頭が、鼻づらを揃えてゴール。写真判定でも決着がつかず、同着となった。
 次走はともにフェブラリーSに向かったが、結果は好対照。シンコウウインディはハナ差で見事に勝利してGI馬となったが、トーヨーシアトルは着外に沈んだ。距離が短かったのかもしれない。
 シンコウの馬もトーヨーの馬も見なくなって久しい。時代も変わったものだ。

シンコウウインディ。気性の激しい馬だった。netkeiba.comより

 レースにいってみたい。
 今年もハイレベルだ。本命は◎サンライズソア。昨年はこの馬を推奨穴馬にしたところ、激走して穴を開けた。そのレース以降、勝ち星がないが、常に勝ち負けには絡んでいる。すんなり先行したい。展開ひとつ。
 今年の推奨穴馬はモズアトラクション。はまれば。

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...