舞台はのりこの祖母の住む漁村。のりこが傷心を癒やすために里帰りした村で、小学生の遊子と知り合い、ストーリーを紡いでゆく。他の村人もまじえて、ほのぼのしたスローなペースで話は進むのだが、それが主人公の女性二人の焦燥感を際立たせる。アラサーにはアラサーの、小学生には小学生の焦りがあり、その閉塞感を見事に描いた作品だ。
ただ、のりこと遊子の口の悪さには辟易した。この二人は、たまにキレて罵詈雑言を吐くのだが、これが不快感満点。こんな女は願い下げだ。
ほのぼのはよかったが、ちょっと読後感の悪い作品だった。

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