2022年12月22日木曜日

【読書メモ】 馳星周『不夜城』(角川文庫)

 初めて読んだ馳作品。デビュー作の『不夜城』を選んでみた。しみじみ暖かい作風なのかと勝手に思っていたら、全然違った(笑)。

 新宿を根城にする中国マフィアの間を、するすると生き延びてきた男が主人公。新宿に流れ着いた謎の女と自分の身を守るため、台湾、北京、上海のグループと丁々発止の駆け引きを繰り広げる。生き馬の目を抜くとはこのこと。裏切りや下克上は当たり前。生き抜いた者が正義なのだ。

 思って作風とは違ったが、それもよかったのか、どっぷりのめり込んだ。シリーズ化、映画化も納得の大活劇。

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