勝手にミステリーと思っていたら、全然違って、ばりばりの青春小説だった。高校の部活男子の青春生活を鮮やかに描いた作品だ。テニスに打ち込む男子高校生たちの躍動ぶりが目にまぶしい。
一方で、著者の文学好きが、主人公を通して語られるところもスパイスがきいている。要所要所で、文学作品や誌や絵画が登場するのだ。
若者たちのまっすぐな心に元気をもらった。ただ、自分自身を投影するのではなく、子どもを応援するような気持ちで読んでしまう自分が少し悲しい…。
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加賀刑事シリーズ、最新第12作。娘が学校の図書館で借りてきてくれたので、文庫化前に読むことができた。 このところ、加賀の人生に絡んだ話が多かったが、シリーズの原点回帰。加賀は探偵役に徹して事件を推理する。いかにもミステリーなミステリー小説だ。 別荘地で起きた連続殺人事...
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