2023年7月8日土曜日

【読書メモ】伊岡瞬『瑠璃の雫』(角川文庫)

 初めて読んだ伊岡小説。主人公の子どもが虐げられ、また別の少女も事件に遭うなど、重苦しい場面が多い作品。主人公が少しずつ救われていく過程に涙がにじむ。
 主人公と老人の絆が本書の核だが、その絆が直接描かれる場面はほとんどない。隠すことにより、絆の強さがさらに際立つのだ。「秘すれば花」とはこのことか。お見事。

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