2024年2月10日土曜日

【読書メモ】蛭川皓平『セイバーメトリクス入門』(水曜社)

 娘に買ってあげた本を自分も読んでみたら、目から鱗。セイバーメトリクスは、なんとなく知ってるつもりだったが、想像以上だった。野球の常識とされていた固定観念が、どんどん覆っていった…。10年後の野球は、おそらく今とはかなり違うものになっているだろう。
 最もよい打者は4番ではなく2番か3番におくべきとか、送りバントは得点の確率を下げるという程度のことは知っていた。しかしそんなのは序の口。守備力はチーム力にほとんど影響しないとか、捕手のリードの上手い下手は存在しないとか、打順を変えても得点にはほとんど関係ないとか、驚くべき事実が次々とデータで示される。
 他にもいろいろあるので、本書を読んで驚いてほしい。

 イチロー氏が「最近の野球は面白くない」と言っているように、昭和の野球を見てきた者としては、守備は度外視で、長打力のある打者ばかりが並んだチーム同士の試合など見たくない気もするが、日本の野球もその方向へ向かっていくのだろうか。

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