東野さんの約10年前の作品。600ページを超える大作だ。
テーマは性別。男とは何か、女とは何か、性別は染色体だけで決まるのか、男と女は裏と表の関係なのか、性同一性障害とはどういう状態なのか。そういった、性にまつわるさまざまなテーマを散りばめつつ、ハラハラ・ドキドキのミステリーが展開される。
主人公の哲朗は、学生時代は名クオーターバックとして活躍していた。その後、アメフト部のマネージャーと結婚し、二人で生活を送っていたところ、アメフト部のもう一人のマネージャーだった美月と再会する。しかし、美月は男の姿をしており、しかも殺人を犯したと告げる。
その殺人事件を追ううち、次々と明らかになるジェンダーの世界。そして、絡み合うアメフト部時代の仲間たち。殺人犯は誰なのか、動機は何なのか、そしてタイトルの片思いとは…。
というのが粗筋。
当時、まだそれほど一般的ではなかったと思われる性同一性障害を主題に扱う大胆さは、東野さんならではだ。(どういうテーマでもそういう面はあるのだろうが)生半可な知識で書くと、とんでもない非難を受けそうなテーマである。また、偏った意見の持ち主も多そうな話題だし、いろいろややこしい中傷を受けるかもしれない。そんな微妙なテーマを堂々と書ききる手腕には、いつもながら脱帽である。
とはいえ(知識のない私には断言はできないが)、本書で書かれたジェンダーの世界がどこまで真実を表しているのか。ややステレオタイプな気がしないでもない。しかし、10年以上前に書かれたということを考えると、十分に衝撃的な内容だったのかもしれない。
二人の子を育てているイクメンとしては、女性の社会進出を進めたいなら、男性がもっと家庭に進出しやすくなる状況も並行して整えていかないと無理なんじゃないかなあ、と思うのでした。
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2012年1月3日火曜日
2011年12月30日金曜日
2011年の競馬予想の回顧
有馬記念もスカッとハズれて今年の競馬も終了。
新年の京都開催でいきなり万馬券を的中させ、苦手の夏競馬も何とか乗り切り、前半はまずまずの成績だったのだが、秋競馬からいつもの調子に戻り、終わってみればほぼ例年通りの回収率(約80%)に落ち着いた。目標の90%には遠く及ばず…。
いまClub A-PATがメンテナンス中なので詳しい数字が分からないが、2010年とほぼ同じ回収率だったと思う。進歩が見られませんなあ…。とはいえ、予算(馬券購入金額)を大幅に減らしたため、マイナス金額そのものはかなり圧縮された。こういうのを財政再建というのだろう(いや、違うような気が…)。政府も見習っていただきたいものだ。
今年の収穫は、馬券道場で五段まで昇段したことだ。前半はまったく昇段できず、夏競馬まで全敗だったのだが、秋競馬が始まると5開催連続で昇段。素晴らしい(自画自賛)。馬券全体の成績とはまったく逆の経過をたどっているのが面白い。
五段まで昇進して、改めて単複の控除率の低さ(単複は20%、その他のレースは25%)を実感した。2012年は、馬券道場以外でも単複を積極的に購入しようかなあとも思っている。といいつつ、直前になるとどうしても配当に目がいってしまい、連単や連複を買ってしまいそうな気もするが…。
今年の反省は、これといって思いつかない…。
「目標を達成できなかったのに反省なしとは、どういうこっちゃ」
と思われるだろうが、反省していないわけではなく、これといった反省点が抽出できないのだ。いつも通りの予想法で、いつも通りの回収率に落ち着いたという感じなので「今年はこれが悪かった」というポイントが出てこないのだ。「いつも通りの予想法」を変える必要があるのだろうが、予想法を変えるといってもなあ。騎手中心に買うのもヘンだし、調教を重視しても当たる気がしないし、誰かの予想に乗っかるのでは競馬をする意味もないし…。
2012年の目標として、まずは金杯までに2012年流の予想法を考えることにしよう。
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新年の京都開催でいきなり万馬券を的中させ、苦手の夏競馬も何とか乗り切り、前半はまずまずの成績だったのだが、秋競馬からいつもの調子に戻り、終わってみればほぼ例年通りの回収率(約80%)に落ち着いた。目標の90%には遠く及ばず…。
いまClub A-PATがメンテナンス中なので詳しい数字が分からないが、2010年とほぼ同じ回収率だったと思う。進歩が見られませんなあ…。とはいえ、予算(馬券購入金額)を大幅に減らしたため、マイナス金額そのものはかなり圧縮された。こういうのを財政再建というのだろう(いや、違うような気が…)。政府も見習っていただきたいものだ。
今年の収穫は、馬券道場で五段まで昇段したことだ。前半はまったく昇段できず、夏競馬まで全敗だったのだが、秋競馬が始まると5開催連続で昇段。素晴らしい(自画自賛)。馬券全体の成績とはまったく逆の経過をたどっているのが面白い。
五段まで昇進して、改めて単複の控除率の低さ(単複は20%、その他のレースは25%)を実感した。2012年は、馬券道場以外でも単複を積極的に購入しようかなあとも思っている。といいつつ、直前になるとどうしても配当に目がいってしまい、連単や連複を買ってしまいそうな気もするが…。
今年の反省は、これといって思いつかない…。
「目標を達成できなかったのに反省なしとは、どういうこっちゃ」
と思われるだろうが、反省していないわけではなく、これといった反省点が抽出できないのだ。いつも通りの予想法で、いつも通りの回収率に落ち着いたという感じなので「今年はこれが悪かった」というポイントが出てこないのだ。「いつも通りの予想法」を変える必要があるのだろうが、予想法を変えるといってもなあ。騎手中心に買うのもヘンだし、調教を重視しても当たる気がしないし、誰かの予想に乗っかるのでは競馬をする意味もないし…。
2012年の目標として、まずは金杯までに2012年流の予想法を考えることにしよう。
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2011年12月25日日曜日
2011ラジオNIKKEI杯2歳S、有馬記念 予想の回顧
土曜はラジオNIKKEI杯2歳S。本命◎ゴールドシップは恒例の出遅れ。とはいえ、致命的なものではなく、想定の範囲内か。
道中は後方を追走し、3コーナーから進出開始。直線はよく伸び、勝ち馬には届かなかったものの、グランデッツァをギリギリでかわして2着を確保。首尾よく馬連をゲットした。もう少し普通にゲートを出るようになれば、クラシック戦線でも十分に期待できそうだ。
勝ったアダムスピークは強かった。新馬戦を勝って2走目のこのレース。先団を見る位置で流れに乗ると、直線は内から抜け出し、最速の上がりで突き抜けた。見事な勝ちっぷりだった。一躍、クラシック戦線の先頭に躍り出たと独断したい。
3着のグランデッツァも、一頓挫あったのに力を見せた。上位3頭には今後も大注目したい。
日曜は有馬記念。本命◎ブエナビスタは、スローペースの流れを絶好の位置で追走。直線で内を割って進路さえ確保すれば突き抜けると思ったのだが、予想外に伸びを欠き、7着に敗れた。直線で窮屈になる場面はあったが、それにしても伸びなかった。最後のレースということで、ギリギリまで仕上げたのが凶と出たのかもしれない。牝馬の難しさを改めて感じた。
勝ったオルフェーヴルは強かった。スローでヨーイドンの競馬は得意とするところとはいえ、超スローペースの展開で道中は後方3~4番手。
「これは届くまい」
と、ニマニマしていた私をあざ笑うかのように、3コーナーから進出してマクりきった。頭一つ、いや二つは抜けていたということなのだろう。お見それしました。
2着に入ったのはエイシンフラッシュ。今年、ずっと追い続けていた馬だ。天皇賞春からずっと本命を打ち続けたのだが、JCで切れ負けしたのを見て今回は本命を見送ったところ、2着に差し込んだ。有馬記念は、お世話になった馬は追い続けるべきですなあ。反省。
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道中は後方を追走し、3コーナーから進出開始。直線はよく伸び、勝ち馬には届かなかったものの、グランデッツァをギリギリでかわして2着を確保。首尾よく馬連をゲットした。もう少し普通にゲートを出るようになれば、クラシック戦線でも十分に期待できそうだ。
勝ったアダムスピークは強かった。新馬戦を勝って2走目のこのレース。先団を見る位置で流れに乗ると、直線は内から抜け出し、最速の上がりで突き抜けた。見事な勝ちっぷりだった。一躍、クラシック戦線の先頭に躍り出たと独断したい。
3着のグランデッツァも、一頓挫あったのに力を見せた。上位3頭には今後も大注目したい。
日曜は有馬記念。本命◎ブエナビスタは、スローペースの流れを絶好の位置で追走。直線で内を割って進路さえ確保すれば突き抜けると思ったのだが、予想外に伸びを欠き、7着に敗れた。直線で窮屈になる場面はあったが、それにしても伸びなかった。最後のレースということで、ギリギリまで仕上げたのが凶と出たのかもしれない。牝馬の難しさを改めて感じた。
勝ったオルフェーヴルは強かった。スローでヨーイドンの競馬は得意とするところとはいえ、超スローペースの展開で道中は後方3~4番手。
「これは届くまい」
と、ニマニマしていた私をあざ笑うかのように、3コーナーから進出してマクりきった。頭一つ、いや二つは抜けていたということなのだろう。お見それしました。
2着に入ったのはエイシンフラッシュ。今年、ずっと追い続けていた馬だ。天皇賞春からずっと本命を打ち続けたのだが、JCで切れ負けしたのを見て今回は本命を見送ったところ、2着に差し込んだ。有馬記念は、お世話になった馬は追い続けるべきですなあ。反省。
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2011年12月24日土曜日
2011有馬記念 オレの予想を聞いてくれよ
さあ、いよいよ有馬記念。今年1年、調子のよかった人も悪かった人も(私はもちろん後者ですが…)、終わりよければすべてよしということで、ズバリと的中させたいものですな。
いまJRAのCMでは、オグリキャップの勝った有馬記念の映像が流れている。
「ベタやなぁ」
と思わないでもないが、やはり有馬記念と言えばこのレースだ。「唸るような走り」で4コーナーを回ったシーンは、脳裏に焼き付いている。私に「唸るような」走りとして記憶されているのは、このレースのオグリの走りと、ナリタブライアンのダービーである。
そんなオグリキャップもナリタブライアンも、今はこの世から去り、過去の名馬となってしまった。私にとってシンザンやシンボリルドルフが過去の名馬であるように、今の競馬ファンの多くにとっては、これらの馬も過去の名馬なのだろう。当たり前のことだが「時代は変わっていくのだなあ」という感を強くする今日この頃である。
オッサンの感傷はこれくらいにして、予想にいってみたい。今日は所用があるので、早めに予想をエントリーしておく。
今年の有馬記念は、宝塚記念、天皇賞秋、JCに続いて、豪華な顔ぶれとなった。今年は、古馬戦線が非常に充実した1年だったと思う。
その、層の厚い古馬陣に三冠馬が挑むという構図。オルフェーヴルが世代交代を果たすのか、天皇賞、JCで結果を出したトーセンジョーダンやブエナビスタがここを制すのか、このところパッとしなかった馬が変わり身を見せるのか、それとも休養明けの実力馬が激走するのか、興味深いレースとなった。馬券的にはたいへん面白い。
私の本命◎は、迷ったあげく、ブエナビスタ。JCの後、さらに状態は上向いているらしいし、引退レースだから仕上げにお釣りもいらない。トリッキーな中山2500 mで取りこぼしはあるかもしれないが、連は外さないと見た。
ブエナビスタの白帽(1枠)と言えば、昨年の天皇賞秋を思い出す。松田(博)調教師も言っているように、今までで一番強い走りを見せたレースだ。GIで、騎手が後ろを見てから追い出しを開始するシーンなど、初めて目にした。その再現を期待したい。
推奨穴馬は、5枠と8枠にいる。5枠のトゥザグローリーは池江厩舎の所属。
「同一厩舎の2頭出し、3頭出しは人気薄を狙え」
の格言(最近あまり聞かない気もするが…)にピタリと当てはまる。天皇賞春では1番人気だった馬だ。5枠のもう一頭は、ローズキングダム。ここ2走の凡走で大いに人気を下げているが、スローで流れてヨーイドンの競馬は得意とするところ。そういう流れになれば怖い。
8枠にはレッドデイヴィス。まだ底を見せていない馬だ。もしかするとトンデモホース(とんでもなく強い馬)かもしれない。同じく3歳でこのレースを制したグラスワンダーと印象が重なる。8枠のもう一頭はルーラーシップ。やや順調度を欠くが、体制は整ったようだ。天皇賞秋を見送ったのが吉と出れば、激走があるかも。
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いまJRAのCMでは、オグリキャップの勝った有馬記念の映像が流れている。
「ベタやなぁ」
と思わないでもないが、やはり有馬記念と言えばこのレースだ。「唸るような走り」で4コーナーを回ったシーンは、脳裏に焼き付いている。私に「唸るような」走りとして記憶されているのは、このレースのオグリの走りと、ナリタブライアンのダービーである。
そんなオグリキャップもナリタブライアンも、今はこの世から去り、過去の名馬となってしまった。私にとってシンザンやシンボリルドルフが過去の名馬であるように、今の競馬ファンの多くにとっては、これらの馬も過去の名馬なのだろう。当たり前のことだが「時代は変わっていくのだなあ」という感を強くする今日この頃である。
オッサンの感傷はこれくらいにして、予想にいってみたい。今日は所用があるので、早めに予想をエントリーしておく。
今年の有馬記念は、宝塚記念、天皇賞秋、JCに続いて、豪華な顔ぶれとなった。今年は、古馬戦線が非常に充実した1年だったと思う。
その、層の厚い古馬陣に三冠馬が挑むという構図。オルフェーヴルが世代交代を果たすのか、天皇賞、JCで結果を出したトーセンジョーダンやブエナビスタがここを制すのか、このところパッとしなかった馬が変わり身を見せるのか、それとも休養明けの実力馬が激走するのか、興味深いレースとなった。馬券的にはたいへん面白い。
私の本命◎は、迷ったあげく、ブエナビスタ。JCの後、さらに状態は上向いているらしいし、引退レースだから仕上げにお釣りもいらない。トリッキーな中山2500 mで取りこぼしはあるかもしれないが、連は外さないと見た。
ブエナビスタの白帽(1枠)と言えば、昨年の天皇賞秋を思い出す。松田(博)調教師も言っているように、今までで一番強い走りを見せたレースだ。GIで、騎手が後ろを見てから追い出しを開始するシーンなど、初めて目にした。その再現を期待したい。
推奨穴馬は、5枠と8枠にいる。5枠のトゥザグローリーは池江厩舎の所属。
「同一厩舎の2頭出し、3頭出しは人気薄を狙え」
の格言(最近あまり聞かない気もするが…)にピタリと当てはまる。天皇賞春では1番人気だった馬だ。5枠のもう一頭は、ローズキングダム。ここ2走の凡走で大いに人気を下げているが、スローで流れてヨーイドンの競馬は得意とするところ。そういう流れになれば怖い。
8枠にはレッドデイヴィス。まだ底を見せていない馬だ。もしかするとトンデモホース(とんでもなく強い馬)かもしれない。同じく3歳でこのレースを制したグラスワンダーと印象が重なる。8枠のもう一頭はルーラーシップ。やや順調度を欠くが、体制は整ったようだ。天皇賞秋を見送ったのが吉と出れば、激走があるかも。
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2011年12月23日金曜日
2011ラジオNIKKEI杯2歳ステークス オレの予想を聞いてくれよ
今週でいよいよ今年の中央競馬もフィナーレ。最後くらいバシッと当てて、気持ちよく新年を迎えたいものだ。
ところで、先週のエントリーで紹介したウマドンナだが、やはり無料ゲームは無料ゲームだった。ものすごく中途半端なところでゲームが終わってしまった。
「ここで終わりかいっ!」
とズッこけた人が、全国で数十万人はいたに違いない。無料で遊ばせてもらっておいて、文句は言えないのだが…。
さて、土曜のメインはラジオNIKKEI杯2歳S。先週の朝日杯よりも、こちらのほうがクラシックとの結びつきが強いのは周知の通り。過去の勝ち馬にはナリタタイシン、タヤスツヨシ、メジロブライト、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、ザッツザプレンティ、ヴァーミリアン、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサと、GI馬が多数名を連ねている。
今年の勝ち馬も、これらに続くのか。
今年のレース、グランデッツァが順調なら頭一つ抜けていると思うのだが、中間で一頓挫あったので、評価を下げる。
私の本命◎は、前走でこの馬に食らいついたゴールドシップ。デビュー戦をレコードで勝ち、2戦目もその勢いで制すると、3戦目の札幌2歳Sでは、出遅れながらもグランデッツァから0.1秒差の2着に詰め寄った。グランデッツァが順調ではない今回、大きな出遅れさえなければ差しきると見た。
また、母父メジロマックイーン、父ステイゴールドと言えば、有馬記念で人気を集めるオルフェーヴルと同じ血統構成。土・日連続重賞制覇なんてこともあるかもしれない。
推奨穴馬は、エーシングングン。今回人気を集めそうなトリップと前走で僅差のレースをしているのに、人気が低すぎないか。
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ところで、先週のエントリーで紹介したウマドンナだが、やはり無料ゲームは無料ゲームだった。ものすごく中途半端なところでゲームが終わってしまった。
「ここで終わりかいっ!」
とズッこけた人が、全国で数十万人はいたに違いない。無料で遊ばせてもらっておいて、文句は言えないのだが…。
さて、土曜のメインはラジオNIKKEI杯2歳S。先週の朝日杯よりも、こちらのほうがクラシックとの結びつきが強いのは周知の通り。過去の勝ち馬にはナリタタイシン、タヤスツヨシ、メジロブライト、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、ザッツザプレンティ、ヴァーミリアン、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサと、GI馬が多数名を連ねている。
今年の勝ち馬も、これらに続くのか。
今年のレース、グランデッツァが順調なら頭一つ抜けていると思うのだが、中間で一頓挫あったので、評価を下げる。
私の本命◎は、前走でこの馬に食らいついたゴールドシップ。デビュー戦をレコードで勝ち、2戦目もその勢いで制すると、3戦目の札幌2歳Sでは、出遅れながらもグランデッツァから0.1秒差の2着に詰め寄った。グランデッツァが順調ではない今回、大きな出遅れさえなければ差しきると見た。
また、母父メジロマックイーン、父ステイゴールドと言えば、有馬記念で人気を集めるオルフェーヴルと同じ血統構成。土・日連続重賞制覇なんてこともあるかもしれない。
推奨穴馬は、エーシングングン。今回人気を集めそうなトリップと前走で僅差のレースをしているのに、人気が低すぎないか。
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池井戸潤『鉄の骨』(講談社文庫)
初めて読んだ池井戸小説。600ページを超える大作だが、まったく飽きることなく一気に読んだ。主要登場人物は多くなく、ストーリーも入り組んでおらず、非常に読みやすい。にもかかわらず内容は濃く、読後感はずしりと重い。
本書は社会派小説の範疇に入るのだろうが、山崎豊子さんのように硬派ではなく、高村薫さんのように重くなく、独特の軽いタッチで重いテーマを語っていく。「社会派ライトノベル」とでもいえばいいのだろうか(もちろん「ライトノベル」というのは悪い意味ではない)。重いテーマを軽く読ませる、現代にマッチした作風なのだと思う。私も好きだ。
本書のテーマはズバリ、建設業界の「談合」。中堅ゼネコンの若手社員である平太が、現場から「業務部」へ異動になる。この業務部こそが、談合を取り仕切る部署なのだ。
突如、業務部へ来ることになり、最初は談合に加わることに戸惑いを覚える平太だが、徐々に談合に染まっていく。
一方、平太の彼女は銀行員。談合などなくすべきだという風土の業界だ。
談合を「是」とする側と「非」とする側、双方の視点から談合がリアルに描かれる。一方は「談合は社会秩序を守るための必要悪」、もう一方は「談合など、業界の悪い慣習にすぎない」という意見。
「そんなの後者が正しいに決まってるやろ」
とお考えの方が多いだろうが、本書を読み進めるにつれ、その確信は揺らいでいくに違いない。果たして談合は是なのか非なのか。結論を出すのは本書を読んでからでも遅くないだろう。
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本書は社会派小説の範疇に入るのだろうが、山崎豊子さんのように硬派ではなく、高村薫さんのように重くなく、独特の軽いタッチで重いテーマを語っていく。「社会派ライトノベル」とでもいえばいいのだろうか(もちろん「ライトノベル」というのは悪い意味ではない)。重いテーマを軽く読ませる、現代にマッチした作風なのだと思う。私も好きだ。
本書のテーマはズバリ、建設業界の「談合」。中堅ゼネコンの若手社員である平太が、現場から「業務部」へ異動になる。この業務部こそが、談合を取り仕切る部署なのだ。
突如、業務部へ来ることになり、最初は談合に加わることに戸惑いを覚える平太だが、徐々に談合に染まっていく。
一方、平太の彼女は銀行員。談合などなくすべきだという風土の業界だ。
談合を「是」とする側と「非」とする側、双方の視点から談合がリアルに描かれる。一方は「談合は社会秩序を守るための必要悪」、もう一方は「談合など、業界の悪い慣習にすぎない」という意見。
「そんなの後者が正しいに決まってるやろ」
とお考えの方が多いだろうが、本書を読み進めるにつれ、その確信は揺らいでいくに違いない。果たして談合は是なのか非なのか。結論を出すのは本書を読んでからでも遅くないだろう。
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2011年12月18日日曜日
2011阪神C、朝日杯FS 予想の回顧
土曜は阪神カップ。私の本命◎は1番人気のリアルインパクト。スタートでスッと前につけ、いい手応えで4コーナーを迎えた…まではよかったのだが、1番枠があだとなり、完全に包まれてしまう。次々と外からかぶせられ、まったく行き場を失い、ジエンド。これ以上ドツボな展開があるだろうか…。何を言っても結果論になるのだろうが、もう少し何とかならなかったかなあ…。
日曜は朝日杯。本命◎のスノードンは出負けして中段後方からの競馬。直線でもほとんど見せ場なく、12着に敗退。明らかに力不足だったようだ。
「なんでこんな馬を本命にしてしまったかなあ」
と愚痴りたくもなるが、穴を狙いに行ったのだから仕方がない。
3枠のもう一頭、ネオヴァンクルは馬群のちょうど真ん中あたりを追走。4コーナーでは一瞬
「オッ」
と思ったのだが、直線は伸びず、10着。
今週は他のレースも散々だった。
こういうときは、さっさと忘れて来週に向かうに限る(反省せんのか)。
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日曜は朝日杯。本命◎のスノードンは出負けして中段後方からの競馬。直線でもほとんど見せ場なく、12着に敗退。明らかに力不足だったようだ。
「なんでこんな馬を本命にしてしまったかなあ」
と愚痴りたくもなるが、穴を狙いに行ったのだから仕方がない。
3枠のもう一頭、ネオヴァンクルは馬群のちょうど真ん中あたりを追走。4コーナーでは一瞬
「オッ」
と思ったのだが、直線は伸びず、10着。
今週は他のレースも散々だった。
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