2012年9月8日土曜日

スポーツニッポンと金本選手

 私は関西在住で、土・日はスポーツニッポン(スポニチ)を購読している。関西以外の方はあまりご存じないかもしれないが、関西のスポーツ紙は、報知を除き、ほぼ毎日、阪神タイガースが1面を飾る。私は阪神ファンではないので、それらの記事にはほとんど用事はないのだが、今日の1面の見出しには驚いた。

 昨日、阪神は0-1で中日に完封負けを喫した。こういうときは、打てなかった打者や和田監督の采配を批判するのがいつものパターンなのだが、今日は違った。1面の見出しを紹介しよう。

来期まだやれる!!
金本
激打!!

9回代打で

もう唖然である。代打で出てきてヒットを打った金本選手を持ち上げる記事を1面に持ってくるとは…。

 以前から気になっていたのだが、スポニチは金本に対する批判はほとんど書かず、いつも妙にヨイショする。毎日のように批判にさらされる和田監督や新井(兄)と扱いが違いすぎて気持ち悪い。引退後にスポニチに引っ張るためなのか何なのか知らないが、これはイカンだろう。いくら常勝阪神を作った功労者とはいえ、言うべきことは言わんとな。
 ただし、スポニチにも金本を批判する記事が(たまに)見られるときがある。それは何と競馬欄。井上泰司記者がコラムでたまに書いておられる。気になる人は、要チェック。

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2012年9月7日金曜日

2012西宮ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 今週から阪神・中山が開幕し、秋競馬がスタート。GIのトライアルも始まるし
「後半戦開幕!」
というワクワク感が漂っている。

 開幕初日の阪神メインは西宮ステークス。1800 mの準オープン戦だ。
「わりと最近できたレースのような」と思って調べてみると…今年で6回目で、改装後にできたレースのようだ。どういう経緯で誕生したのか、例によってJRAの特別レース名解説で調べてみた。

西宮は、兵庫県南東部に位置する市。西宮神社の門前町、また西国街道の宿場町として栄えた。現在、大阪湾に接する市の南部は工業地帯、市の中部から北部は阪神地区のベッドタウンとして発展している。南部には、高校野球の全国大会が春と夏の2回行われ、プロ野球チームの阪神タイガースのホームグラウンドとしても有名な阪神甲子園球場がある。

というわけで、レースが設立された経緯は分かりませんでした…。なぜ改装前にはなかったのだろう。
 西宮とは、JRAの説明のように甲子園で有名だが、一方で閑静な住宅街でもある。関西一(たぶん)の高級住宅街である芦屋市の隣にあり、六甲山の麓に位置する山の手にはシックな家が建ち並んでいる。大阪や京都とは違い、おしゃれでスマートな印象の町だ。阪神タイガースのイメージとはかけ離れているところが面白い。

 さてレースにいってみたい。
 フレールジャックが人気を集めそうだが、どうもイマイチ信頼が置けない。休み明けも気になるし、後ろからいく脚質も開幕週で不安だ。
 私の本命は◎エーシンジャッカル。小回り向きの感もあるが、開幕週の馬場を味方に粘り込みを期待したい。
 小頭数だし堅く収まりそうだ。

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2012年9月2日日曜日

2012小倉2歳S、新潟記念、札幌2歳S、北九州短距離S 予想の回顧

 土曜小倉は北九州短距離S。本命◎アースソニックは中団の後ろから。直線では先に抜けたツルマルレオン、オーシャンカレントの後を追うように差してくるが、前の2頭には届かず3着。惜しかった。

 札幌2歳Sは、5枠の2頭がこれといった見せ場もなく5着と9着に敗退。

 日曜小倉は小倉2歳S。本命◎マイネルエテルネルが先団を見る位置からズバッと差しきって見事に1着…のはずだったのだが、この日の小倉はけっこう荒れていたので直前に本命をメジャーミノルに変えていたため、ハズレ…。フラフラするとあまりいい結果に結びつきませんな…。

 新潟記念は◎トーセンラーが中団やや後方からレースを進め、いい感じで4コーナーを回ったのだが、直線ではジリジリになりゴール前の大接戦には加われず、7着。連戦の疲れがあったのかもしれない。
 勝ったのは推奨穴馬のトランスワープ。内から差しきった。残念ながらトランスワープからの馬券は買っておらず、馬券はハズレ。

 今週も4戦4敗で、2週連続の全敗。タイミング良く(?)来週から秋競馬が始まるので、気持ちを切り替えたい。

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2012年9月1日土曜日

2012小倉2歳S、新潟記念 オレの予想を聞いてくれよ

 今年は今週で小倉、新潟、札幌が終了。地方開催をなるべく減らし、その分を中央開催に回して売り上げアップを、ということなのだろうが、寂しい話だ。あまりよい方向とは思えないなあ。毎週同じような話で恐縮ですが。

 ところで、先週紹介したスポーツ報知のケイバ女子会だが、今週の水曜は記事がなかった。他の曜日に掲載されていたのか、今週は休みだったのか、それとも連載は終わってしまったのか…。スポーツ報知に問い合わせないとはっきりしたことは分からないが、もし楽しみにしていた人がいたら申し訳ありませんでした。まさか
「アンチ巨人だけど報知を買ったのに…。金返せ」
なんて人はいませんよね。

 さて予想にいってみたい。この時期の2歳戦はワケワカメなので、新潟を中心に。
 新潟の最後を飾るのは新潟記念。新潟競馬場には左回りに改装した直後に一度いったことがあり(あの頃は、時間も金もあったなあ…)、そのときのメインレースが新潟記念だった。
 それから10年弱。今年も
「夏の間に(強いヤツらが夏休みの間に)頑張りますっ」
的な馬が勢揃いした。
 本命は◎トーセンラー。七夕賞、小倉記念でともに本命に推し、ともに馬券を獲らせてもらった。少なくとも、ハズれるまでは追い続けるのが礼儀というものだろう。追い切りが少し軽かったように、疲れが少し気になるが、福島や小倉よりはむしろ新潟向きだろう。ハンデも据え置き。ズバリと差してもらいたい。
 相手本線には、こちらも前走でお世話になった○トランスワープ
 推奨穴馬はトウカイパラダイス。前走1番人気だった馬の印が薄い。

 小倉2歳Sはマイネルエテルネル。舌を噛みそうな名前で、父もタマユズという見慣れない種牡馬だ。追い切りで抜群の動きを見せたこの馬に期待。

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書評 沢木耕太郎『檀』(新潮文庫)

『火宅の人』を書いた檀一雄の妻である檀ヨソ子さんの視点から、奇妙な夫婦関係を描いた小説。沢木さんはノンフィクションライターとして著名だが、本書は小説というカテゴリーが適切なように思う。

 檀一雄はある女性と浮気をし、妻ヨソ子と二股をかけるのだが、隠すわけでもなく、二つの家を行ったり来たりする。しかも、浮気相手は妻もよく知る女性である。奇妙な三角関係だ。また、それを『火宅の人』という私小説に著してしまうところもトンデモハップンである。
 そういったもつれた様子を、妻の視点から書いたのが本書。檀一雄と結婚し、家庭を築き、浮気されるものの離婚はせず、奇妙な三角関係が作られ、そして崩壊していく過程が妻の一人称から語られる。夫に対する、一途ではあるが少しねじ曲がってもいるような愛が伝わってくる。

 本書に対する私の感想をひと言で述べるなら「理解不能」である。なぜこのようなオープンな三角関係が維持できるのかが分からない。現代日本では、ほとんど不可能なのではないか。古き良き昭和の時代、女性の経済的・精神的な自立が進んでいない時代だからこそ可能だったのかもしれない。それとも、私の頭が固いのだろうか?….
 ともかく、ヨソ子さんがそういう関係を甘受する精神構造が理解できないので
「(理解はできないが)そういう女性は少なからず(少ないけど?)いるんやろう」
ということにして読み進めたが、一人称である女性の気持ちが分からないものだから、なかなか入り込めなかった。

 そのわりに、引き込まれるようにして最後まで読んだのは、このハチャメチャな夫婦関係の行く末を知りたかったからか、沢木さんの筆力がそうさせたのか、それとも私も年を取って我慢強くなってきたからか…おそらく、そのすべてが正解なのだろう。
 男性側の視点で書かれた『火宅の人』を読めば
「おお、こういうことだったのね」
となるのかもしれないが、現時点ではあまり食指が動かないなあ。




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2012年8月31日金曜日

2012札幌2歳S、北九州短距離S オレの予想を聞いてくれよ

 札幌、新潟、小倉が今週で終わり、来週からは阪神、中山で秋競馬が開幕。朝晩は秋の虫も鳴き始めたし、夏の終わりが近づいているようだ。

 今週は土曜に札幌で、日曜に小倉で、2歳の重賞がある。昨年までは小倉と新潟で同じ日に2歳Sが行われるのが恒例になっていたが、北海道開催の日程が変わったためか、このようになったようだ。
 この時期の2歳戦は比較が難しい。札幌2歳Sも、1戦1勝の馬が6頭、まだ連を外していない馬が(その6頭を除いて)3頭、しかも1番人気になりそうなのはそれ以外の馬。予想しづらい。
 というわけで、小倉メインの北九州短距離Sを中心に予想する。

 北九州短距離は、長年行われているオープン特別…と思っていたら、準オープンだった。いつの間にそうなったのだろうか。例によってグーグル先生に聞いてみると…2007年から準オープンに格下げとなったそうだ。なぜなのだろうか。
 アグネスワールドが1分6秒5の日本レコードを出したのが1999年のこのレースだったらしい。言われてみれば記憶が蘇ってくる。武豊騎手を背に、逃げてぶっちぎったのだったか。今週、そのアグネスワールドが亡くなったのは何かのサインか。

 さて予想にいってみたい。
 勢いのある3歳馬が人気を集めそうだ。私の本命もその中から◎アースソニック。1200 mでは崩れていないし、ここは展開も向きそう。ハイペースに乗じて、ズバッと差してもらいたい。
 推奨穴馬はケンブリッジエルバンガロール。ともに休み明けの6歳馬だが、ハマれば。

 札幌2歳Sはマイネルホウオウコスモシルバードの同居した5枠から勝負。

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2012年8月30日木曜日

書評 山際淳司『スローカーブを、もう一球』(角川文庫)

 8人のアスリート(一つはチームだが)をとりあげたスポーツノンフィクション。
 江夏投手を除く7名は無名のスポーツマンたちばかりだが、それぞれが実に興味深いスポーツ人生の持ち主である。
 共通点といえば、スポーツが人生そのものということだろうか。人生をスポーツにどっぷりと浸した男たちの物語だ。

 掲載順に概要を示す。

「甲子園で延長18回を戦った簑島-星陵戦」
「日本シリーズ第7戦の9回に見せた江夏豊のピッチング」
「幻のオリンピック代表選手」
「ドラフト外で巨人に入団したが打撃投手へ転身した選手」
「ストイックとは対極にあるチャラボクサー」
「車の販売員をしながらスカッシュの日本一の座を守り続ける男」
「無名進学校野球部の快進撃の立役者であるエース投手」
「黙々と記録を伸ばし続ける棒高跳び選手」

 よくこんなネタを次々に拾ってこれるものだ。そこが、山際さんの目の付け所の良さと、取材力のすごさなのだろう。

 私が特に面白いと思ったのは、三つ目の「幻のオリンピック代表選手」を扱った「たった一人のオリンピック」だ。幻のオリンピック代表選手と聞いてピンとくる人も多いだろうが、彼はモスクワオリンピックの代表選手である。種目は一人乗りボート(シングル・スカル)。しかしこの物語は
「せっかくオリンピック代表になったのに、出られなくてかわいそう」
という話ではない。彼がオリンピック代表になるまでの過程が面白いのだ。彼がオリンピックを目指したのは、学生時代に雀荘に入り浸っていたときに
「おれの人生、これじゃイカン」
と思ったのがきっかけだという。そんな不良大学生がオリンピック代表になっていく様子は、読んでのお楽しみ。

 八つの短編には
「努力したけど結果が出ない」
などというような、ありがちな話は一つもない。根性・努力などの言葉は少なく、ある意味淡々と、スポーツに身を捧げた男たちの物語が綴られる。

 山際さんのネタ集めの能力と、それを読ませる切り口には脱帽だ。早逝が悔やまれる。




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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...