2019年9月18日水曜日

【読書メモ】原尞『愚か者死すべし』(ハヤカワ文庫JA)

 原氏の沢崎シリーズ第5弾。第4弾から9年の間を空けて、2004年に出版された。そして、第5弾はそれから14年後にようやく刊行された。原氏は自他ともに認める遅筆の作家だ。

 沢崎のハードボイルドぶりが、今回も渋く光る。本作では大金にまつわる場面が多く出てくるが、沢崎には関係なし。とにかく金を受け取らず、金に動かないのだ。小遣いがほしくてたまらない私の息子(小3)には、とてもじゃないが真似できない。
 最後はあっと驚く黒幕があぶり出される。ちょっと「偶然」が重なりすぎのような気がしないでもないが、ハードボイルドを楽しむためだとしておきたい。

 第5弾の『それまでの明日』はいつ文庫化されるだろうか。心待ちにしている。

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2019年9月16日月曜日

【中央競馬予想の回顧】ローズS、セントライト記念、阪神ジャンプS(2019)

 今週はローズS。
 ◎ウィクトーリアは3番手。思ったよりも前の位置取りだ。4コーナーでビーチサンバに並びかけたときは「もらった」と思ったが、伸びあぐねて3着。もどかしい競馬だった。
 勝ったのはダノンファンタジー。直線半ばでは脚色が悪く見えたが、最後は底力を見せた。

 月曜祝日はセントライト記念。
 ◎オセアグレイトは見せ場なく14着に沈んだ。評価不可能の惨敗。
 勝ったのはリオンリオン。3番手から抜け出す大人の競馬で2馬身差の完勝。春から実績のあった馬が上位を占めた。

 土曜は阪神ジャンプS。
 ◎メドウラークは逃げの手に出た。最後は人気のシンキングダンサーとの一騎打ちを何とかしのぎきり、見事に1着。3着に推奨穴馬のサトノエメラルドが入り、1着馬の単・複、3着馬の複勝、1-3着のワイドがすべて的中。チョー気持ちいい(古い)。
 惜しかったのはサトノエメラルド騎乗の高田騎手。同一重賞10年連続連対の記録にあと少し届かなかった。勝ち馬を見る位置で上手く乗ったが、残念。

 今週は3戦1勝。他がチョロチョロではトータルはマイナス。パッとしないなあ。

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2019年9月15日日曜日

【中央競馬予想と与太話】セントライト記念(2019)~何と、わが社と同級生~

 3日間開催最終日は中山でセントライト記念が組まれている。
 この日は創立65周年ということで、JRAアニバーサリーとなっている。何とわが社とJRAが同級生だったとは。それ以前から競馬はやっていたが、1954年に日本中央競馬会が設立されたのだそうだ。
 この1954年はどういう年だったかというと、ウィキペディアによれば、おもな出来事は以下の通り。

・ジョー・ディマジオとマリリン・モンローが結婚し、来日。しかし、この年のうちに離婚…
・テレビ放送の開始
・ヴェネツィア国際映画祭で黒澤明監督の『七人の侍』と溝口健二監督の『山椒大夫』の日本映画2作品が銀獅子賞を受賞
・中日ドラゴンズが、球団創設以来初の日本一に
・安倍総理がこの年の生まれ

 レースにいってみたい。
 春の実績馬がおらず、混戦模様。それなら上がり馬の◎オセアグレイトで足りないか。初勝利までに時間はかかったが、初勝利をあげると、トントンと3連勝。父のオルフェーヴルを彷彿とさせる足跡を残してここに進めてきた。4連勝で菊花賞へ。
 推奨穴馬はランフォザローゼス。良血馬の逆襲が。

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2019年9月14日土曜日

【中央競馬予想と与太話】ローズS(2019)~トライアルのレベルが下がり気味?~

 3日間開催の中日は阪神でローズステークスが組まれている。

 ローズSは秋華賞のメイントライアルであり、GI馬が始動戦に選ぶことも多く、春の実績馬が人気を背負って勝つことが多かった。しかし2年前から、この流れが変わりつつある。
 2年前は、桜花賞馬のレーヌミノルが短距離路線へ、オークス馬のソウルスターリングが天皇賞・秋へ向かったため、GI馬が不在。後にGIを勝つリスグラシューとモズカッチャンが連を外して馬連が2万円超と荒れた(勝ったのはラビットラン)。
 昨年は春の二冠馬のアーモンドアイが秋華賞へ直行したため、GI馬が不在。オークスで2桁着順だったカンタービレが勝って、中波乱となった。
 今年も桜花賞、オークスの勝ち馬がともに不在。2歳女王こそ出走するが、以前より小ぶりなメンバーと言ってよいだろう。ローテーションの多様化が進んでおり、トライアルのレベルがどんどん下がっているような気がする。

 レースにいってみたい。
 上記のように春のGI馬が不在。それならオークス最先着の◎ウィクトーリアで何とかならないか。そのオークスでは、内をスルスルと上がって見せ場を作ったが、3着とはクビ差の4着。1番人気になるであろうダノンファンタジーにアタマ差先着した。母に続いて、栗東留学でのGI制覇を狙う。
 推奨穴馬は、穴というほどではないが、アルティマリガーレ。通算成績3-1-0-0の馬がこの人気なら、美味しく映る。

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2019年9月13日金曜日

【中央競馬予想と与太話】阪神ジャンプS(2019)~大偉業達成なるか~

 週末はまた気温が上がるようだが、それでも暑さは一段落。秋が来たといってよいのだろう。
 そんな土曜の阪神メインはオークランドレーシングクラブトロフィーで、8Rには阪神ジャンプステークスが組まれている。

 阪神ジャンプSでは、高田騎手の同一重賞連続連対記録が更新中。もし今年も連対すれば、10年連続の大偉業だ。今年はサトノエメラルドで参戦する。記録更新なるか。
 高田騎手は37歳だから、もう中堅を越えてベテランの域に入ってきた。松田博厩舎に所属していた頃は平地でも活躍していたが、いまは障害が中心。
 今年の障害での成績は4-6-3-18と勝率0.129、連対率323の好成績。障害界のトップ騎手の一人だ。ケガなく乗り続けてほしい。

 レースにいってみたい。
 前振りとは関係なく、本命はメドウラーク。ここまで障害を5走して、1着2回、4着3回という安定株だ。前走は道中で速いペースに巻き込まれたため、最後に失速して4着に沈んだが、見せ場はたっぷり。脚が溜まれば突き抜ける。
 推奨穴馬は高田騎手騎乗のサトノエメラルド。応援の意味も込めて。

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2019年9月11日水曜日

【読書メモ】松原隆彦『宇宙に外側はあるか』(光文社新書)

 書名にもなっている「宇宙に外側はあるか」という疑問の答えは、「ない」という説が現在では有力らしい。

「ないってどういうこと? じゃあ、宇宙の外側には何があるの?」
「だから、外側はないんだよ」
「ないっておかしいよね。宇宙の境界の向こうには何があるの?」
「だから「境界の向こうはない」んだよ」

というやりとりがエンドレスで続きそうだが、その疑問にもたとえを用いて分かりやすく答えてくれる。

 この疑問は本書のごく一部であり、現在の宇宙論全体を、一般向けに易しく解きほぐした本だ。量子論の誕生により、宇宙についてこの100年でかなりいろいろなことが理解されたが、それでもまだまだ謎だらけだということがよく分かった。先日も「135億年前の銀河を観測」というニュースがあったが、本書を読めば、それがどういう意味を持つ成果なのかを実感できるだろう。

 だいたんな比喩で、一般人にも分かりやすい記述が光る。宇宙論の入門書に最適。

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2019年9月9日月曜日

【お父さんの週末料理】2019年9月7・8日~珍しく娘がバカ食い~

 わが家では土曜、日曜の料理は主に父(私のこと)が担当している。そのメニューを絶賛(?)公開中。
 家族構成は父(40代半ば)、母(年齢非公表)、娘(小6)、息子(小3)の4人。

 今週はずっと家で食べた。

 9月7日(土) 
午後はいつも通り息子の野球の練習。

◆朝・昼ご飯◆
 朝と昼はいつも妻が作ってくれる。今週は野菜炒めを出してくれた。土曜の午前が楽なのはありがたい。

◆晩ご飯◆
 「今週の魚」はチダイ。立派な鯛が1匹480円とお買い得。オーブンで塩焼きにした。ホロホロで美味。頭は娘と私で分け分けした。息子も「鯛の鯛」を見つけて喜んでいた。
 他はサラダ、豚レバー、スープ、ご飯。

チダイの塩焼き。「鯛の鯛」を見つけた

 9月8日(日) 
午後は娘も息子も用事あり。

◆朝・昼ご飯◆
 朝は冷凍食品を使った。ホタテの醤油焼きと、エビのすり身の揚げ物だ。簡単で美味。他はサラダ、レバー、卵かけご飯。
 昼はさば缶の卵とじ。ちょっと汁が多くなってしまったが、ご飯にかけて雑炊風にしたら美味しかった。他はサラダ、レバー、ご飯。

さば缶の卵とじ。ちょっと汁しるになった

◆晩ご飯◆
 久しぶりに巻き巻き大会。鶏むね肉をオーブンで焼き、サンチェとレタスで巻いた。葉っぱで巻くと、シャキシャキ美味しく食べられる。特製甜麺醤ソースもグー(自画自賛)。珍しく娘がモリモリとバカ食いした。鶏肉が好きなのか聞くと
「豚肉のほうが好きだけど、今日は何だかたくさん食べられた」
だそうだ。成長期にさしかかっているのかもしれない。
 他はナスとゴーヤのお浸し、スープ、ご飯。

鶏むね肉を巻き巻きした

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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...