2013年5月23日木曜日

日本プロ野球(NPB)改革案 3リーグにすればすべて解決

 今年(2013年)の4月、落合博満氏が講演を行い、3リーグ制という秘策を披露した。

@niftyニュース、週刊朝日

 これはやられた。何がやられたって、私も同じことを考えていたのだ。
 落合氏の講演の前に私の案をエントリーしておけば
「落合氏は、私のブログを読んだに違いない」
などと自慢することもできたのに…残念だ。

 時すでに遅しの感もあるが、落合氏の講演内容が文章で残っているわけでもないようだし、私の案をまとめておこうと思う。

◆3位のチームがポストシーズン進出って…おかしくね?
 パリーグがポストシーズンにトーナメント(現在のクライマックスシリーズ(CS)の前身)を導入してから今年で10年。CS自体は短期決戦の醍醐味もあって面白いし、観客動員増にもつながっているのだろう。
 しかし、それでも私はこの方法には反対だ。3位のチームにポストシーズンがあるというのは、やはりおかしい。3位といえば、勝率が5割を切っていても不思議ではない順位だ。そんなチームが何かの拍子に日本シリーズを制してしまったら…。私は、とても日本一のチームと認める気になれない。
 12球団のうち6球団がCSに参加するというのが、そもそも多すぎる。ポストシーズン進出のハードルを上げないと、CSや日本シリーズはもちろん、ペナントレースの価値も下がってしまう。

◆そこで3リーグ案ですよ
 そこで、3リーグ案である。
 12球団を4チームずつに分ければ三つのリーグができる。それぞれの1位はポストシーズンに進出。2位の3チームのうち、勝率が最も高かったチームもワイルドカード(WC)としてポストシーズンへ。この4チームでトーナメントを行えばすっきりする。
 ワイルドカードの1チームは、いま流行のワンゲームプレーオフ(1試合で勝ったほうが権利を得る)で決めても面白い。

◆落合案とのちょっとした違い
 ここまでは落合氏の案と同じである(と思う)。しかし、試合数をどうするかというところは少し違う。
 落合案では、すべての対戦カードを同じ試合数にしている。同じリーグどうしでも、違うリーグ相手でも、同じ試合数にするというのだ。
 私は、それではあまりにも「リーグ」の意味がなさ過ぎるように思う。そこで、次のように組めばよいのではないかと考えた。

  同一リーグどうしの試合 → 1カード16試合
  別リーグとの試合 → 1カード12試合


たとえば巨人と阪神がAリーグ、日ハムがBリーグの所属だとすると、巨人-阪神戦は16試合、巨人-日ハム戦、阪神-日ハム戦はそれぞれ12試合というわけだ。
 そうすると、1チームあたりの試合数は

  同リーグ 16×3=48
  別リーグ 12×8=96
  合計 48+96=144


おお、現在の試合数と同じだ。素晴らしい(自画自賛)。
 同一リーグの試合で、1チームの主催試合が8試合になるので2連戦が出てくるが、これは何とでもなるだろう。

◆交流戦が多すぎませんか?…
「同じリーグの試合よりも別リーグの試合のほうが2倍も多いって、どうやねん」
という反論に対しては、あらかじめ回答しておく。
 たしかに多い。しかしこれは、営業面を考えてのことである。

 3リーグ案に対する球団側の反対意見としてまず考えられるのが
「巨人、阪神などの人気チームと別リーグになったら、経営が成り立たないよ~」
というものだろう。それを軽減するには、別リーグとの試合の割合を増やせばよいと考えたわけだ。そうすれば、人気チームとの試合数の差が少なくなる。
 これをさらに推し進め、試合数を完全に平均化するというのが落合案なのだろう。

◆妄想が実現するには
 以上が、私の案の骨子である。現在のところ妄想にしか過ぎないが、落合氏という強力な味方を得て、ほんの少しだけ希望の光が見えてきた。
 さらなる秘策もあるが、これは機会があればまた披露したい。

 妄想実現にあたっての大きな壁の一つが、セリーグの一部チームだろう。
「巨人戦、阪神戦が減る案なんて、飲めるわけなかろう」
と考えるに違いない。一球団のオーナーとしては、その考えは間違っていないが、野球界全体を見たときにはどうなのだろうか。英断を期待したい。

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