2016年5月12日木曜日

【映画評】『ハスラー』(1961)、『ハスラー2』(1986)

二つ続けて観てほしい



 『ハスラー』は1961年に作られた、ポール・ニューマン主演の白黒映画。本作の主題は「勝負と酒」だ。
 ポール・ニューマンが演じるのは若き「ハスラー」。ビリヤードはあくまでも金を得るための手段。いかに相手をだまして金を巻き取るか。自分を下手に見せ、金をつぎ込ませて小遣いを稼ぐ。それが「ハスラー」なのだ。さらに自分自身も、愛する彼女もアル中。勝負と酒に溺れる人生。
 しかし徐々に勝負に目覚めたハスラーは、酒を控え、「脱ハスラー」の道を歩む。ハスラーがビリヤードプレイヤーへと変貌していく物語だ。

 一方の『ハスラー2』は、その逆のストーリー。トム・クルーズが演じる才能あふれる若者は、「ハスラー」とは真逆で、小遣いを得ることなど二の次。ビリヤードの勝負が楽しくて仕方がなく、自分の実力を惜しみもなく出してしまう。
 『ハスラー』から25年後。そんな二人が出会ったというのが『ハスラー2』の舞台設定。二人がコンビを組んで旅打ち(旅突き?)に出る。小遣いを得るためのビリヤードと、スポーツとしてのビリヤードがせめぎ合う。対照的でありながら、どこか似通う二人の絡みが絶妙だ。
 オチにはやや不満が残ったが、こういう結末が好きな人も多いのかな。
 二作を続けて観ると、面白さ倍増。ぜひ、間をおかずに観てほしい。





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