2020年4月18日土曜日

【読書メモ】中島京子『長いお別れ』(文春文庫)

 認知症の夫を介護する妻。老老介護の様子を描いた小説だ。小説だと分かっていても、ドキュメンタリーを読んでいるような気持ちになる。
「認知症患者を可哀想と思わないでほしい」、「認知症になってもその人でなくなってしまうわけではない」、ということは伝わった。確かにそうだ。でも、それを介護する人たちの負担は尋常ではないこともよく分かった。本作を読んで「自宅での介護は絶対避けたい」と思った人も少なくないだろう。
 自分自身や妻の両親の介護について考えるとともに、自分が介護される側に回ったときのことも想像せざるを得なかった。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

【50歳を過ぎて人生初の手術・全身麻酔】唾石摘出術を受けました

 53歳目前の2025年7月末に、人生で初めて全身麻酔の手術を受けた。その顛末をまとめておく。 ◆唾石発見◆  転職を控えた今年(2025年)の2月に、行きつけの歯医者さんからクリーニングの案内が来た。東京に転職する前に、挨拶をかねて訪れたら、歯科衛生士のお姉さんに 「...