2022年5月27日金曜日

【読書メモ】津本陽『小説 渋沢栄一 上・下』(幻冬舎文庫)

 大河ドラマ『青天を衝け』見たついでに、小説も読んでみた。大河ドラマの背景を補完してくれるような内容になっている。
 養蚕農家の家に生まれ、江戸に出て大実業家として歴史に名を残すまでの一生が描かれる。江戸、明治、大正、昭和と時代が変わるなかで、いまの日本の礎を作った人物の一人だと言うことがよく分かった。
 いったい、いくつの会社や事業にかかわったのだろうか。噂には聞いていたが、とにかくエネルギッシュな人だったようだ。いまの時代に生まれていたら、ここまでの大活躍はできなかったかもしれない。社会が大きく動いた時代にこの人物がいたことによる相乗効果が、これだけの結果を生んだのだろう。

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