2022年10月19日水曜日

【読書メモ】西加奈子『あおい』(小学館文庫)

 表題作を含む三つの作品からなる中編集。三話とも、若者の人間関係が、一人称の視点から描かれている。生々しいけれども瑞々しいような、青春時代の終盤の感覚がよみがえる。「大人になる」過程が見えてくるようだ。
 随所に出てくる大阪弁も気持ちがよい。大阪弁を活字にする技術の高さは、史上ナンバーワンだ(当社比)。

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