2023年6月6日火曜日

【読書メモ】東野圭吾『透明な螺旋』(文藝春秋)

 ガリレオシリーズ最新第10弾。娘が図書館で借りてきてくれたので、文庫化前に読むことができた。

 今回の殺され役は、DVのクソ男。そういえば、ガリレオの前作もそんな感じだったような?…
 それはおいといて、DVの被害者の女性には完璧なアリバイがある。ではいったい誰が、なぜ殺したのか。ガリレオ湯川の推理により浮かび上がったのは、悲しい構図だった。

 本作のキーワードは「親子」。生まれてすぐに引き離されても、親子の絆は消えないのか。血が親子を引きつけるのか。そういえば、加賀刑事シリーズの前作がこんな感じだったような?…
 それはおいといて、ガリレオシリーズがだんだん「理系」「科学」から離れていき、湯川学物語になっていくのはちょっと悲しい。次作は原点回帰で、バリバリの理系・科学トリックを期待したい。

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