2014年2月16日日曜日

2014 東京新聞杯 予想と与太話

 中止になった先週日曜の東京競馬の代替競馬が月曜に行われる。メインレースは東京新聞杯。東京新聞はたしか中日新聞の系列紙だったはずだが、地方紙の系列紙が東京で発行されているのは珍しいなあと思って改めて調べてみた。
 もともとは東京の新聞だったのだが、経営不振に陥ったのを中日新聞が買い取ったのだそうだ。朝刊は110円と、他の大手新聞よりも安いらしい。やはり読者は東海地方出身者が多いのだろうか。

 さてレースにいってみたい。
 先週の中止の影響で、関西馬は再輸送になる。影響の出る馬もいそうだが、フタを開けてみないと分からないことは、深く考えても仕方ないということにしておく。
 本命は◎クラレント。府中の1600 mはベストの舞台。連覇を期待したい。阪神C掲示板からの臨戦過程も昨年と同じ。重馬場は少し心配だが、こなしてくれないか。
 推奨穴馬はレイカーラ。力をつけた印象。関東馬で再輸送がないのもよい。

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2014年2月15日土曜日

2014 京都記念 予想と与太話

 東京競馬は、前日のかなり早い時間に中止の発表。異例の早期決定だった。これで東京競馬は開催日4日連続の中止。
「2週連続の中止は数年に一度ある気がするが、3日連続は珍しいなあ…」
と思っていたら、4日に伸びてしまった。過去にこんなことがあったのだろうか。

 というわけで共同通信杯は延期になり、日曜の重賞は京都記念だけになった。このレース、今回で107回目を迎える伝統のGIIなのだが、107年前から行われているわけではない。昔は1年に2回あったそうだ。いまで言う天皇賞のような感じだったのだろう。
 冬場のレースということもあり、かつては一線級の参加はあまり見られなかった。ところが近年は、ローテーションの多様化と、ドバイへのステップにちょうどよいということから、スターホースが出走するようになった。今年もまさにそのパターンだ。
 今回のスターホースは、もちろん○ジェンティルドンナ。今年はここをひと叩きしてドバイへ飛ぶ。しかしこの馬は、休み明けがイマイチ得意ではない。昨年の宝塚記念、天皇賞秋などを取りこぼしている(といっても3着は外していないのだが)。対抗まで。
 本命は◎トーセンラー。こちらのほうがポン掛けする印象があるし、京都も大の得意。心配は休み明けよりも馬場状態か。
 もう一頭、▲アンコイルドまでが馬券対象。いつもいい競馬をしているのに人気がなかったが、今回は3番人気。ついに実力が認められはじめたようだ。
 珍しくド本命サイドだが、この3頭のボックスで。

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2014年2月14日金曜日

2014 アルデバランS 予想と与太話

 今週も雪予報だ。金曜日夕方の時点で、早くも土曜の東京競馬の中止が決定。2週連続の中止はいつ以来だろうか。開催日3日連続の中止は記憶にない。
 代替競馬は異例の火曜日に行われることになったそうだ。火曜競馬も(金杯を除けば)記憶にない。しかし、土・日・月・火と4日連続で競馬が楽しめると、前向きに考えることもできそうだ。
 京都と小倉だけでも、無事に開催されることを願いたい。

 ちなみにわが家はインフルエンザ禍に見舞われ、てんてこ舞い。妻はほとんど仕事に行けず、ドモナラズ状態である。子どもの病気だから仕方ないとはいえ、どうしてもお母さんにしわ寄せがいってしまうなあ。いつもすみません…。

 そんな土曜の京都メインはアルデバランS。先週の土曜に続いて、星の名前のダートオープン特別だ。この時期の土曜メインはこのパターンで、という内規でもあるのだろうか。

 本命は◎タイムズアロー。ここ3走はすべて掲示板に乗り、0.4秒差以内。堅実に駆ける。重、不良は3-0-0-2と得意にしているのも心強い。55 kgは恵まれた印象。

 推奨穴馬はバーディバーディ。長期休み明けだが、重馬場は得意。

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2014年2月11日火曜日

書評 駒崎弘樹『「社会を変える」を仕事にする ―社会起業家という生き方―』(ちくま文庫)

「文句言ってるばかりじゃなくて、行動しようよ」と背中を押された気がした。

 駒崎氏が、病児保育サービスのNPO法人「フローレンス」を立ち上げて、その事業を軌道に乗せていく過程を自ら著した本。駒崎氏は私より少し年下なのだが、同世代といってよい年齢だ。同世代に、こういう頑張りをしている人がいるのは、とても励みになる。
 駒崎氏は、気になる存在だった。私と同世代のビジネスマンというと(少し年上だが)楽天の三木谷氏やライブドアのホリエモン氏など、ITベンチャーで財をなした方々が代表選手だ。
 その中で駒崎氏は「若いのに地に足がついていて、全体がよく見えているなあ」という印象で、IT系の人たちとは違う雰囲気を感じていた。

 その、駒崎氏の本を読んでみようと選んだのが本書。駒崎氏がフローレンスを立ち上げようと思い立つまでの過程、事業を軌道に乗せるための奮闘ぶり、そして何より、フローレンスにかける思いが詰まっている。
 フローレンスは、病児保育のサービスを手がけるNPO法人だ。ところで、病児保育とは何か、ご存じだろうか。読んで字のごとく「病気の子どもを保育する」サービスなのだが、日本ではこのサービスはほとんどなかったのだ。
 日本の保育所事情はいろいろ改善の余地があるが、その筆頭が
「病気の子どもの保育」
だろう。私も子どもを保育所に入れるまでは知らなかったのだが、日本の保育所は病気の子どもは預かってくれないのだ。病気の子どもを預かれない事情も分かるし
「子どもが病気のときくらい、仕事休めよ」
という意見も分かる。わが家も「子どもが病気のときは仕事を休もう」というスタンスで、妻がそういう条件の仕事に就いている。大げさに言えば、妻の仕事を犠牲にしているわけだ。
 それはそれで一つのポリシーなのだが、それ以外の道は選べないというのはよろしくないだろう。父母ともにバリバリ仕事をして、背中で子育てをするという道もあってもよいはずだ。しかし現在の日本では、祖父母と同居するかベビーシッターを雇わない限り、それはほぼ不可能だ。
 もっと切実なのは母子家庭だ。「子どもが病気する度に休まなければならないので、収入も減るし、正社員にもなれない」。こんな現実があるらしい。

 前置きが長くなってしまったが、この現状に切り込んだのが駒崎氏である。病児保育を事業として成り立たせる、すなわち「利益の出る」事業として展開するために、さまざまなアイデアを出し、協力を仰ぎ、交渉を重ね、実現していく。その発想と交渉力には、若さゆえのまっすぐさと、若者らしからぬ老かいさが同居している。
 一つ触れておきたいのは「NPOは利益を出してもよい」ということについてだ。NPOというと、ボランティアで成り立っている団体であり、利益を出すことを目指してはならないと思っていないだろうか。私も本書を読むまではそう思っていたが、そうではないそうだ。NPOは
「出資者(株主)に利益を還元してはいけない(配当はない)」
というルールがあるだけで、法人自体は利益を出してもよいのだそうだ。

 駒崎氏も含めたわれわれの世代(第二次ベビーブーム世代)は、(私も含めて)ブツブツ文句を言うだけで何も行動しないものだから、人数は多いのに、影が薄くて影響力もない。そんな中で、ブツブツ言うだけじゃなくて行動している後輩に、背中を押される思いがした。




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2014年2月9日日曜日

予想の回顧 きさらぎ賞、すばるS 2014

 今週は東京開催が土・日とも中止になった。二日とも中止になったのはいつ以来だろうか。数年前に一度あったような。
 というわで東京新聞杯は延期になった。

 日曜の京都メインはきさらぎ賞。
 ◎バンドワゴンはスタートでややもたつくが、もともとスタートはそれほど速くない馬なので想定内か。和田騎手はハナに立たずに2、3番手で抑えたかったようだが、我慢できずに行ってしまう。一方、もう一頭の人気馬トーセンスターダムは中団でピタリと折り合う。
 そのままの隊列で直線へ。バンドワゴンが他馬を引き離すが、トーセンスターダムが猛然と追い込んできて、頭差でかわしたところがゴール。抜群の切れ味を見せた。クラシック戦線の主役の座に躍り出たといってよいだろう。
 バンドワゴンは、スタート直後に行きたがったのが最後に響いたか。しかも今日は少頭数でのもの。多頭数になったときには、さらに不安が増す。気性面の課題が浮き彫りになった。
 馬券は、迷ったあげく馬単で勝負したのが裏目に出て、ハズレ。

 土曜の京都メインはすばるS。
 ◎ベストウォーリアは何と1番人気。3、4番人気かと思っていたのだが、想定外だ。レースでは中団に待機。4コーナーでは安全運転で外を回すと、先に抜け出したウォータールルドを難なく捉まえて見事にレコードで勝利。期待に応えてくれた。まだ4歳になったばかり。今後が楽しみだ。
 2着争いにウォータールルドが残ってくれたお陰で馬連を取った。

 今週は2戦1勝で1勝も本命馬券だったが、今週もまた最終馬連の恩恵もあってトータルはプラスになった。いい感じだ。

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2014年2月8日土曜日

2014 きさらぎ賞、東京新聞杯 予想と与太話

 今週は土曜の東京開催が中止になった。京都、小倉は開催されて、東京だけが中止というのは珍しい。太平洋にある低気圧が雪を降らすという、あまりない気圧配置になったことが原因のようだ。
 そういえば、以前にきさらぎ賞が雪のためダート変更になったときがあったような…と思って調べてみると、きさらぎ賞ではなく共同通信杯だった。
 1998年の共同通信杯。そこまでダートで7馬身、9馬身差で圧勝し、初の芝挑戦が注目されていたのがエルコンドルパサーだった。ところがダートに変更になり、単勝1.2倍の人気に応えて勝った。その後は芝に転じて輝かしい実績を残したのはご存じだろう。

 きさらぎ賞とは関係のない話題はこれくらいにしておきたい。
 今年のきさらぎ賞は、真冬のレースにもかかわらず注目度の高いレースになった。牡馬クラシックの最有力候補ともいえる2頭が早くも激突。この2頭を避けたのか、9頭の少頭数となった。
 本命は◎バンドワゴン。ここまで2戦2勝。逃げて最速の上がりでまとめるのだから、勝てるわけがない。ミホノブルボンを思い出すのは私だけだろうか。ここも突破して、クラシックへ王手。
 トーセンスターダムは、陣営の「自分の競馬に徹する」的な発言が気になる。「本番を見据えて、急がせる競馬はしない」という意味だろう。本番に向けてはそれでよいと思うのだが、このレースに限っては割引材料だ。じっくり構えていてはバンドワゴンは捉まえられないだろう。とはいえ、この2頭の馬券がやはり本線。
 推奨穴馬はオールステイバンドワゴンとの行った行ったがないか。

 東京新聞杯は◎クラレントを狙う。

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2014年2月7日金曜日

書評 バーバラ・N・ホロウィッツ、キャスリン・バウアーズ『人間と動物の病気を一緒にみる』(インターシフト)

人間は、高度な精神を持つ特別な動物なのだろうか。改めて考えさせられた。


「人間も動物である」とは分かっていても、どこかで「人間は高度な精神を持ち、発達した社会や文明の中で暮らしている、他の動物とは一線を画した存在だ」という思いは、誰もが持っているだろう。
 しかし本書を読んで、改めて「人間も動物の一員だ」ということを再確認した。

 本書は、ヒトの病気や振る舞いを動物と照らし合わせることにより、新たな知見を与えてくれる。ヒトも、他の動物と同じ祖先から進化した動物なのだから、同じ病気にかかるのは当たり前といえば当たり前だ。
 いくつかの「病気」は分かりやすい。たとえば人畜共通感染症(ヒトにも動物にも感染する生物による病気)を、ヒトと動物の両方から見ていくことには違和感はない。医学部の中にも(マイナーではあるが)そういう分野はある。

 しかし、ヒトの高度な精神や社会的要因がからんでくる病気はどうだろうか。うつ病や拒食症などがそれだ。拒食症は、目の前に食べ物(エサ)があるのに食べないという疾患だ。これは進化の観点からはなかなか説明できない。
「目の前のエサを食べない」
という行動が、進化上で有利に働くはずがない。ということは、この病気はDNAにすり込まれたものではなく、高度な精神を持ったヒトに特有の病気に違いない。
 しかし本書ではこの疾患も、進化の観点から説明してしまう。他にも「いじめ」など、ヒトに特有と思われている振る舞いも、進化の過程でDNAに刻まれたこと行動であると論じる(だからしてよい、という話ではない)。

 私が最も面白かったのは、第11章「おとなになるのは大変」という章だ。この章は「思春期」を扱った章である。
 思春期こそ、ヒトに特有の時期だと思っていた。無愛想になったり、反抗的になったり、グレたり、時速200 kmで飛ばしてみたり…。そんなことをしても命の危険が増すだけで、進化上有利にはならないだろう。そんな振る舞いがDNAに刻まれているわけがない。
 ところがここでもまた、本書では思春期のさまざまな振る舞いを進化の産物だと説明するのだ。グレたり暴走したりして、果たしてどういうメリットがあるのだろうか…。

 本書にかける著者の思いは、第1章に集約されている。これからは医師と獣医がもっと連携して、病気を解明していくべきだと熱く語る。
 その後の章は具体例だ。ヒトと動物のさまざまな病気や振る舞いを比較して、いままでになかった知見を導き出す。第2章から順に、失神、がん、セックス、中毒、心臓発作、肥満、自傷、過食と拒食、性感染症、思春期を取り扱う。

 ヒトは、われわれ自身が思っている以上に動物だったようだ。そういう目で見てみると、仕事のストレスも、子どものワガママも、客観的に受け止められるようになり、少し気が楽になった。




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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...