2015年1月15日木曜日

映画評 『スイングガールズ』

シンプルで、元気の出る映画。


 名作『ウオーターボーイズ』の女子高生版。田舎の女子高生たちが、ひょんなことから軽音楽グループを作ることになり、七転び八起きしながらグループを成長させていく。何のひねりもないストーリーなのだが、そこがいい。
 軽音楽に打ち込むことになった過程も笑えれば、途中のアクシデントや出会いにもズッこけてしまう。女子高生たちが絆を深めつつ成長していく姿がコミカルに描かれていて、ついつい引き込まれてしまう。
 感動の名作もいいが、こういうシンプルで元気の出る映画もいいものだ。

 一つ残念だったのは、演奏が上達していく過程が大胆に端折られていることか。聞くに堪えなかった演奏が、次のシーンでは突然「いい感じ」になっている。練習シーンをもう少し見せてくれてもよかったかなあ。
 とはいえ、それを差し引いても見る価値あり。ジャズが聴きたくなること間違いなし。

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