2019年6月17日月曜日

【読書メモ】渡辺淳子『東京近江寮食堂 宮崎編』(光文社文庫)

 『東京近江寮食堂』の続編。主人公の妙子とそのパートナーの安江のコンビが、ときにはおかしく盛り上がり、ときにはホロりとさせる。そこに、ぐれた女子高生が食堂の一員に加わり、更生していく様子がほんのりと描かれる。
 「宮崎編」とあるように、今回は宮崎が鍵を握る。宮崎の料理と言えばチキン南蛮。いろいろなチキン南蛮が登場し、ストーリーに花(団子?)を添える。
 料理が好きな人は料理欲を、食べるのが好きな人は食欲をかき立てられること間違いない。下町情緒あふれる、しみじみとしたおばんざいのような小説。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿

【50歳を過ぎて人生初の手術・全身麻酔】唾石摘出術を受けました

 53歳目前の2025年7月末に、人生で初めて全身麻酔の手術を受けた。その顛末をまとめておく。 ◆唾石発見◆  転職を控えた今年(2025年)の2月に、行きつけの歯医者さんからクリーニングの案内が来た。東京に転職する前に、挨拶をかねて訪れたら、歯科衛生士のお姉さんに 「...