2020年2月4日火曜日

【読書メモ】市橋伯一『協力と裏切りの生命進化史』(光文社新書)

 これは分かりやすい。地球で生命がどのように進化してきたのか、その流れを概観するにはうってつけだ。といってもチンパンジーとホモサピエンスの違いなどの最近の話ではなく、原核生物から真核生物へ、そして多細胞生物へと進化し、そこから動植物が生まれるという、十億年単位の進化史が解きほぐされている。
 さらに、「そのあたり話はだいたい知ってるかな」という人にも楽しめる内容になっている。それは、進化を「協力と裏切り」という切り口から語っているためだ。その切り口から進化を見ると、なるほど生物と無生物の違いが分かる。
 また、現在判明していない大事なことが書かれているのもグー。最初期の生物がどんなものだったのかは、実は分かっていないのだ。
 幅広い層に楽しめる進化の本だ。

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