2020年9月25日金曜日

【読書メモ】伊坂幸太郎『モダンタイムス 上・下』(講談社文庫)

 遊び心が山盛りで、スリル満点の、ちょっとふざけたサスペンス。
 舞台は現在から半世紀ほど後の日本。システムエンジニアの渡辺に次から次へと禍が襲いかかる。渡辺はそれらをかわして、生き残ることができるのか。

 伊坂氏の描く「やべ。もう、これ、死ぬやん?」という状況に逆らえる読者はいないだろう。読み口は軽いが、ハラハラドキドキでページをめくる手が止まらない。とにかくテンポのよい作品。話がどんどん広がっていくが、それがきちんとまとまるのもお見事。

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