本書を手に取る人は、多かれ少なかれジム通いに興味のある人だろう。もちろん、私もその一人である。そういう人たちが事前に知っておくとよい知識が、分かりやすく整理されている。
本書は、ストレッチング(ウォーミングアップ)、筋トレ、ウォーキング、ランニング、エアロビ、スイミング、ピラティス、ヨガなどの各種トレーニングについて、その生理的効果や意味を解説するところから始まる。それに続けて、その効果を最大限に得るための注意点やコツが説明される。
それぞれのトレーニングを「何のために」行うか、そして「どのように」行えば効果的かを説明した本というわけだ。運動を始めるときに、そういうことを知っているか知らないかの差は大きい。なぜなら、目的意識が生まれるからだ。「何のため」のトレーニングかを理解していれば、やる気も違ってくる。このことが、ジム通いを長続きさせてくれるはずだ。
その他にも、ジムを選びの注意点やウェアについての豆知識など、「フムフム、なるほど」と思うことがたくさんあった。ただ、最後の章はトレーニングの仕方を説明した章であり「ジムに行き始めてから読む」ような内容になっている。
実は、わが家から徒歩3分のところに、昨年、スポーツジムができた。プールも併設されており、5歳の娘がスイミングに通っている。そのプールへ娘の特訓(昇級テストがなかなか厳しいんです)のため何度か行き、ついでに約20年ぶりに泳いでみた。50 mも泳ぐとヘトヘトになったが、意外と泳げたことに調子に乗り
「オレも運動したいなあ。いつ始める? いまでしょ」
などと、一人でモチベーション(妄想)を高めていたところに本書を見つけたというわけだ。
本書を読んで、ますますジムに行きたくなった。でも、行く時間を作れるかどうか自信がないんだよなあ。え?「ビール飲みながら本を読んでいる時間に行ったらどうですか」って? いや、そうなんですけどね…。
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