2012年2月28日火曜日

滋賀県立アイスアリーナに行ってきた

 娘(4歳半)は幼稚園に通っている。その幼稚園では毎年スケートに行っているのだが、今年はインフルエンザの流行により中止になってしまった。娘が少し残念にしていたので
「じゃあ家族で行ってみるか」
と、滋賀県立アイスアリーナに突撃した。

 わが家のメンバーのスケート歴はというと、父(私のこと)は大学の体育の講義以来、約20年ぶり。母(私の妻)は小学生のときに2回行ったきりで、約25年ぶり。娘は初めてのスケート。息子(もうすぐ2歳)はもちろん初めてだが、年齢制限によりスケートはさせてもらえない。
 これ以上ない、頼りないメンバー構成である。どうなることやら。

 まず、スケート靴を履くのに一苦労。何とか履いて、いざリンクへ向かう。案の定、立つことすらできない娘…。


 しかし、これは責められない。どうやって指導すればよいのだろうか。
 とりあえず、壁伝いに歩く練習をさせようとあたふたしていると、そこへスーパーヒーローが登場!
「初めてですか?」
と、私と同年代のおじさんが、親切にも声をかけてくれた。後から分かったことだが、このスケートリンクの関係者のようだ。
「(一瞬で分かると思いますが)初めてなんです」
と私が答えると
「まず最初は、ペンギン歩きから練習するといいで」
と、娘に手ほどきをしてくれた。いわく、最初はスーッと滑るのではなく、陸上と同様に、脚を上げてトテトテと歩く練習をするとよいそうだ。
 親切なおじさんのアドバイスは効果覿面(てきめん)だった。何もできなかった娘が、壁伝いにソロソロと進めるようになり、しばらく経つと、壁をつかまなくても少し前進できるようになった。素晴らしい!(写真を撮る余裕が(親に)ありませんでした)。

 いい感じになってきたが、ここで新たな問題が浮上。することのない息子がヒマなのだ。当たり前やなあ…。
 そこで、イスをレンタルして息子を乗せて滑ることにした。



 このスケートリンクでは、(有料だが)写真のようなイスを貸し出しているのだが、借りて大正解だった。息子は喜ぶし、娘も調子よく進めて楽しいし、スケート初心者の大人の練習にもちょうどよかった。「滑る」という感覚を身につけるのには、最適のアイテムだ。私自身、スケートの達人になった気がした(気のせいなのは分かってるんですが)。

 というわけで、親切なおじさんやイスのお陰で楽しくなってきたのだが、娘が
「足が冷たい~」
と泣き出した(けっこう本気で泣きました…)ので、退却することにした。親はもう少し楽しみたかったのだが、仕方なかろう。初めてのスケートとしては、及第点ということにしておきたい。
 次回は厚い靴下を履いて、カイロを貼り付けて、脚が冷たくならないような準備をして、今シーズン中にもう一度チャレンジしてみたい。

2012年2月26日日曜日

書評 ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』創元SF文庫

 いつか読もうと思っていた本なのだが、ついに読んだ。想像以上に面白かった。これぞSF。そしてなおかつ、極上のミステリーでもある。SFファンで本書を未読の人はいないだろうが(もしいたら、ただちに読むべし)、宇宙や科学を題材にしたミステリーと聞いて食指を動かされる人にも是非読んでもらいたい。

 月面で宇宙服を着た遺体が発見される。ところが何と、その遺体の主は5万年前に死亡したというではないか。しかも、その容姿は人間(ホモ・サピエンス)にそっくりなのだ。八本脚の火星人ではない。
 これがストーリーの前提、前置きなのだが、これだけでも本書の魅力はおわかりいただけるだろう。
 なぜ5万年前の月面に、ヒト型生物の遺体があるのか。彼はどこから、何のために月面にやってきて、そして死ぬことになったのか。
 その謎を解き明かそうとるす科学者、ヴィクター・ハントが主人公。彼が謎を追う過程をつづったのが本書である。実にスリリングで、一気に読み終えた。

 本書の原著は1977年に上梓されたものだが、ほとんど古さを感じさせない。登場する科学や技術の一部にはもちろん飛躍があるが、その周辺を埋める記述、人物の行動などが実にリアルに描かれている。
「まるでドキュメンタリーを読んでいるようだ」
というと大げさだが、そう書きたくなる。
 ただホーガンさんも、コンピュータのすさまじい発展と、DNA鑑定などの生命科学の著しい進歩は予測の範囲外だったようで、そのあたりの記述がやや弱いが、それもあげあし取りか。

 また、翻訳もたいへん読みやすかった。
 ちょっと古い翻訳小説というと、堅くて取っつきにくい訳のものも多く、SFだとなおさらその傾向が強いが、本書は例外である。翻訳書ということを感じさせない、なめらかな訳文に仕上がっている。

 本書には、大きな謎が一つ未解明のまま残されている。それがおそらく、次作で解明されるのだろう。近いうちに読みたい。



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2012アーリントンC、阪急杯  予想の回顧

 土曜はアーリントンC。本命◎オリービンは先団の内につけ、4コーナーへ。直線では少し窮屈になるも、間を割ってグイと伸びてくる。外人ジョッキーは、このあたりが上手いというか強引というか、脚さえあれば抜けてくる。
「よし、やった。あとは相手」
と思っていたところに、大外からピンクの帽子が飛んでくる。
「お、推奨穴馬のヴェアデイロスか?」
と思ったら、1番人気のジャスタウェイでした。残念。ジャスタウェイは、ちょっと人気しすぎと判断し、思い切って馬券から外したので馬券もハズレ。まあ仕方ない。それにしても、すごい脚だった。

 日曜は阪急杯。本命◎サンカルロは、今ひとつのスタート。後方から外を回って徐々に押し上げ、4コーナーでは大外に。
「そりゃ、なんぼなんでも届きまへんやろ」
と思ったが、それなりに伸びて3着。スプリングサンダーを捉えられなかったのは不満だが、本番前の試走としては上出来といったところなのだろう。しかし、馬券はハズレ…。今週の阪神は、芝・ダートととも、かなり前が有利だったようだ。

 今週は、両レースともハズれたが、本命◎は2着と3着。ちゃんと馬券圏内に来ているということで、前向きに考えたい(反省せんのか)。

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2012年2月25日土曜日

2012阪急杯  オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の阪神メインは阪急杯。いつの間にやら高松宮記念の主要前哨戦となっているレースだ。不思議なことに、距離が1400 mに伸びてから、むしろ本番(高松宮記念)との結びつきが強まっているようだ。1200 mのGIを勝つにはスピードだけではなく、1400 m程度はこなすスタミナも必要ということなのだろうか。

 ところで、先週のフェブラリーSの予想はパーフェクト縦目という悲惨な結末だったが、一つ面白い発見があった。
 すばるSの予想をエントリーしたときにおうまのアイコンというサイトを見つけて、それから、そこの予想大会に参加している。先週は本命◎トランセンドが飛んでしまったので、てっきり大ハズレと思っていたのだが、何と週間予想のトップを獲得した(7人がトップタイですが)。
「なんで?」
と思って調べてみると、選んだ5頭の3連複ボックスを買うことになっており、それが的中したとのこと。
「ふーん」
と思っていたのだが、5頭の3連複ボックスは、実は10点で買えてしまうことに気づいた。今までそういう馬券は買ったことがなかったが、面白い。いつか試してみようと思う。

 いつも以上に回り道が長くなってしまったが、予想にいってみたい。
 今年のレース、GIの前哨戦のわりには小粒なメンバーとなった。このメンバーなら、1400 m得意の実績馬、◎サンカルロが頭一つ抜けている。人気だろうがこれを本命に推す。阪神1400 mは外枠も特に不利ではないし、仕上がりは良好。昨年と同じローテーションで連覇を果たしてもらいたい。
 推奨穴馬はキョウワマグナム、トウカイミステリー、ルナキッズ。アッと言わせるなら追い込み馬か。

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書評 水島昇『細胞が自分を食べる オートファジーの謎』PHPサイエンスワールド新書

 オートファジーとは、細胞内で不要になったものを分解し、再び使える状態にする仕組み。平たく言えば、細胞内を掃除し、そこで出たゴミをリサイクルするシステムである。またオートファジーは、外から来たウイルスや細菌をやっつけるのにも絡んでいるし、さまざまな病気にも関連があるといわれている。

 このオートファジーの存在自体はかなり昔から知られていたらしいが、あまり誰も注目していなかった。それが、ここ10年ほどで、非常に注目を浴びる研究分野となってきた。そこで、本書のように、一般の人に新書というかたちでオートファジーを紹介しようという動きも出てきたということなのだろう。

 ただし、本書はけっこうレベルが高い。タンパク質や細胞について、高校の教科書レベルの知識を持っていないと、スイスイ読むのは難しいだろう。しかしこれは、著者のかみ砕き方が足りないせいとは言い切れない。オートファジーという、細胞内で起きる現象を説明するのだから、細胞やタンパク質の最低限の知識が必要なのは仕方がない。

 そういう知識を前提とするなら、本書は非常によくまとまっている。オートファジーの概略(1章)、研究の歴史(2章)、各種オートファジーの解説(3~7章)、オートファジー研究の最前線(8章)と、オートファジーを一通り知ることができる内容になっている。
 ある程度、生物の知識のある人が、オートファジーの入門書として選ぶには最適の一冊である。



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2012年2月24日金曜日

2012アーリントンカップ  オレの予想を聞いてくれよ

 新年の京都二開催が終わり、今週から阪神。来週からはクラシックのトライアルも始まるなど、春近しを思わせる。ここまで調子のいい人も悪い人も、気分を新たに予想に邁進したいものだ。ちなみに、私はもちろん後者である…。

 このレース、昔はクラシックに出られないマル外馬がうっぷんを晴らすレースだったが、クラシックがマル外馬にも門戸が開かれた現在は、トライアルレースが始まる前の、何だか中途半端な重賞になってしまった印象がある。1200 m戦なんかにすれば、特色が出てよいのかもしれない。ダートにするのもありかも。

 ちなみに、レース名の「アーリントン」とはアメリカのアーリントン競馬場からきたものである(JRAによる解説はこちら)。アーリントンミリオンというレースが有名な競馬場で、アーリントンとは地名だ。
 しかしいま、このアーリントンに、日本中の注目が集まっていることをご存じだろうか。何を隠そう(誰も隠してないが)、アーリントンはメジャーリーグのレンジャーズの本拠地なのである。レンジャーズとは、そう、ダルビッシュの入団した球団だ。今年はアーリントンという地名を聞くことも増えるだろう。私は興味がないが、サイン馬券のお好きな方は、11番(ダルビッシュの背番号)から勝負しても面白いかもしれない。

 ずいぶん話が横道にそれたが、そろそろ予想にいってみたい。
 このレース、近年は荒れ気味である。上にも述べたように、トライアル直前の時期とあり、メンバーが手薄になりやすいのだろう。今年も、前走、重賞で残念だった馬が上位人気を占め、荒れそうな雰囲気が漂っている。
 そんな中から私の本命◎はオリービン。前走、シンザン記念で7着と残念だった馬だ。しかし、このレースは折り合いに専念するあまり位置取りが悪くなってしまい、前残りの馬場もあって不発に終わったもの。阪神1600 mなら、開幕週でも極端な前残りにはならないだろう。2、2、0、0と得意の阪神で、存分に切れ味を発揮してもらいたい。

 荒れ気味のレースということで、推奨穴馬は少し多め。
 まずは、調教でよく動いた2頭、カイアルロマンスヴェアデイロス。そして、初芝が敬遠されているワイドバッハヴィンテージイヤー

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2012年2月21日火曜日

書評 東野圭吾『流星の絆』講談社文庫

 珍しく自ら購入した東野小説。買ってよかった。ボリュームはあるが一気に読める。

 兄、弟、妹の3兄弟(兄妹)の両親が惨殺される。悲嘆に暮れながらも、幼いながらも復讐を誓う3兄弟。
 そして舞台は十数年後に。成人した3兄弟は詐欺師となっていた。そんなとき、ある詐欺のターゲットの父親が、両親の仇であることが判明。その仇を警察に逮捕させるべく、3兄弟が知略を尽くす。

 と粗筋を書くと、なんだかとても暗い話に見えてしまうが、3兄弟の軽快で前向きなキャラクターのため、どことなく明るい雰囲気のストーリーに仕上がっている。「復讐」という重たく暗いテーマを軽快に描ききり、かといって軽薄にはなっていない。いつもながら、東野さんの筆力には脱帽である。
 犯人と父との関係の鍵を握るのが「ハヤシライス」だというのも憎い。高級フレンチのレシピだったり、秘伝のソースだったりではなく、ハヤシライスというメニューがキーになっているところが、この物語の何とも言えない暖かい雰囲気作りに一役買っている。家族の絆とハヤシライス。いい組み合わせだ。
 殺人、レシピの謎に、末妹の恋が絡まり、息をつかせない。600ページを超える大作だが、あっという間に読み終えてしまった。ラストは得意のどんでん返し。参りました。

 作品の内容とは関係ないことなのだが、一つ気に入らない点があった。それは「帯」だ。私が買った本(第4刷)の帯のオモテ面に
「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ」
から始まる台詞がデカデカと印刷されているのだが、これはネタバレではないのか…。この台詞を知らずに読みたかったと思うのは私だけだろうか。ともかく、担当編集者がもしこの書評を読むことがあれば(ないやろうけど)、そういう読者もいるということを知って、帯や表4の紹介文では、極力ネタバレにならないような(かつ、その本の魅力を伝えるような)文章を練っていただきたい(難しいのは承知ですが)。

 ところで、本書を読んでいる間、私の頭の中ではある音楽がリフレインしていた。「流星の」で思い出す曲と言えば…そう、久保田利伸の、あの名曲である。
「○○の~ サドール イェイェイ」
 今もこの音楽が頭から離れない。どうにかしてくれ。



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2012年2月19日日曜日

2012フェブラリーS、ダイヤモンドS  予想の回顧

 土曜はダイヤモンドS。
 本命◎スマートロビンは、逃げるケイアイドウソジンの直後でスローの2番手をがっちりキープ。直線を向いても、まだもったまま。絶好の手応えで、あとはどこで追い出しを開始するか待つだけだ。ところが、満を持して追い出しても、さっぱり伸びない。前を捉えられず、後ろからも差され、3着。絶好の展開だっただけにふがいなかった。結果論になるが、追い出しを待ちすぎたか。溜めても切れる馬ではないようだ。

 日曜はフェブラリーS。
 本命◎トランセンドはスタートで行けず、押しても押しても前に行けない。終止、手綱が動きっぱなしで、直線も失速。まさかの7着に終わった。休み明けのポカなのか、燃え尽きてしまったのか、故障でもしたか。いずれにしろ、大惨敗で馬券もハズレ。
 結果は、推奨穴馬のテスタマッタが見事に突き抜けて1着。さらに、私が◎の相手に選んだ4頭が1~4着を占めるという、パーフェクト縦目…。こんなことがあっていいのか。

 ◎が飛んでしまっただけで、予想の流れは悪くないと前向きに捉えておきたい(反省せんのか)。

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2012年2月18日土曜日

2012フェブラリーステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 昨日のダイヤモンドSの予想のエントリー、何とブログのタイトルを「京都記念」とする大ボケをかましてしまった。
「こいつ、なんで先週のレースの予想なんかしてるんや?…」
と不審に思われた方もいたかもしれない。ごめんなさい。

 閑話休題。
 早くも今年のGI第1戦だ。フェブラリーSがGIに昇格してからGI初戦がこの時期になったわけだが、いまだに少し違和感があるなあ(いつの話やねん)。昔のように、GIは桜の時期に桜花賞で開幕するのがよいと思うのは、オッサンのノスタルジーなのだろうか。

 さて今年のレース。トランセンドに人気が集中しているが、仕方ないだろう。私の本命◎もトランセンド。とくに目立つ新勢力がいるわけでもないし、今回のメンバーとは勝負付けが済んでいる。東京のダート1600 mは外枠も有利。ここは確勝と見た。

 まさかのシーンがあるとすれば、絡まれてハイペースになったときか。そこで鍵を握るのがエスポワールシチーと武豊の出方だ。トランセンドより内の枠を引いたし、少々無理をしてでもハナを取りにいくかもしれない。
 しかし、どちらがハナに立つにしろ、武豊と藤田伸二がガリガリとやり合うシーンは考えづらい。それほどの乱ペースにはならないということにしておきたい。

 ◎が大本命馬なので、相手を絞る必要がある。内からシルクフォーチュン、ワンダーアキュート、ダノンカモン、テスタマッタ。この4頭で勝負。推奨穴馬はこの4頭からテスタマッタを挙げておく。折り合えば切れる。

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2012年2月17日金曜日

2012ダイヤモンドステークス、山城ステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 今週ははやくもGIウイーク。このチョー寒いのにGIというのも気分が出ないが、今年最初のGIだし、しっかり当てたいところ。

 その前に、土曜は東京でダイヤモンドステークス。3400 mのマラソンハンデGIIIである。
 長丁場のレースは、騎手の駆け引きが見えて面白いので私は好きなのだが、どんどん軽視されている。寂しい限りである。
 また、関西圏には3000 m超の重賞は天皇賞と菊花賞しかない。関西圏にも長丁場のGII、GIIIを作ってもらえないかなあ。レース名は「メジロマックイーン記念」と「ライスシャワー記念」でどうだろう。

 今年のレース、GIホースも2頭出走するなど、まずまずの顔ぶれが揃った。しかし、近走がピリッとしない成績の馬がほとんどで、混戦模様である。
 そんな中から、私の本命◎はスマートロビン。前走の日経新春杯でも◎に推した馬である。その前走は、ハナを切ったものの直線は踏ん張りきれず5着。太め残りだったように思う。今回は前走よりメンバーも軽くなるし、絞れていれば今度は粘り込んでくれるだろう。ハンデも据えおきの55 kg。逃げ馬の直後で脚をためられれば。
 相手は、人気どころだがヤングアットハート、ビートブラック、トパンガ、ギュスターヴクライ。この4頭に絞って勝負。

 山城Sも本命馬だけ挙げておく。人気だろうがアグネスウイッシュ

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2012年2月16日木曜日

布引ハーブ園、ホテル舞子ビラ、明石大橋、グリコピア神戸へ行ってきた

「ちょっと小旅行でもするか」
ということで、日、月と会社(と幼稚園)を休んで、一泊二日で神戸方面へ行ってきた。昨年はメリケンパークに泊まって王子動物園に行ったのだが、今年はちょっと趣向を変えて舞子方面まで足を伸ばした。

 初日は9時半頃に出発。妻の運転で神戸に向かう。カーナビの指示通りにいったつもりが、西神のほうへ抜けるトンネルに入ってしまうというアクシデント…。無駄以外の何物でもない30分と200円(有料トンネルとは…)を浪費して、ようやく新神戸周辺の駐車場に到着。
「じゃあ、布引ハーブ園に行く前に、昼ご飯にするか」
ということで、新神戸オリエンタルアベニューへ
 すると、何だかとんでもない人だかりが…。韓流アイドルグループ「SHU-I」のイベントがあるらしい。韓流アイドルとは縁のないわれわれは、そそくさとレストラン街へ。もう何年かすれば、娘(今は4歳)もこんなんになるんだろうか…。今から憂鬱だ。

 そして蕎麦を食べて布引ハーブ園へ。まずはケーブルに乗って山頂へ向かう。高所恐怖症の私を無視して楽しむ妻と娘。いや、マジ苦手なんですよ、高いところ…。
http://www.kobeherb.com/
 ハーブ園では石けんを作り、足湯を楽しんだ(写真がない…)。

 ハーブ園をあとにし、宿泊先のシーサイドホテル舞子ビラ神戸へ。大浴場があり、和室があって、子どもフレンドリーなホテルを探したところ、ここを見つけた。これが、思いのほか大当たりだった。値段もまずますリーズナブルで、部屋も広く清潔で、夕食のバイキングもなかなかよかった。
 部屋は和洋室を選択。


 寝たふりのつもりらしいが、バレバレやで…。


とても広い部屋で、息子(もうすぐ2歳)がハイテンションになって走り回っていた。


 子連れで神戸に旅行に行こうという方にはお薦めのホテルだ。神戸の西の端っこだが、神戸中心部まで30分もかからないだろう。

 翌日は、興奮しすぎで夜中に何度も泣いた息子のせいで寝不足だったが、朝ご飯を食べて明石大橋の舞子海上プロムナードへ
 正直、午前中の時間つぶし程度に想っていたのだが、一見の価値ありの施設だった。明石海峡大橋に登って、海や神戸の街を見ることができるのだ。


 高所恐怖症の私はオシッコをちびりそうだったが、子どもたちは平気なようだ。


 それはともかく、よくこんな橋を造ったものだ。近くへ行った際には、是非訪れてみてはどうだろうか。

 次は、昼食と見学をかねて、神戸ワイナリーに向かう。ところが、何と臨時休園。ガビーン。
「お父さん、ちゃんと調べとかなアカンやんか」
と娘に叱られる始末…。仕方なく近くの施設で昼食をとり、最終目的地のグリコピア神戸へ。
 工場見学は、子どもよりも大人のほうが楽しかったりするものだが、ここもそうだった。子どもよりも親が楽しんでしまった。たまには、そういうのもいいいよね。
 自分たちは大きな声で
「あ、これもグリコか」
「こんなに大きいコロンがあるで~」
とはしゃいでいるにもかかわらず、子どもたちには
「こら。静かにしいや!!」
と注意するオバサンたち(もちろん目の前でオバサンなんて言おうものなら抹殺されますが)と一緒に工場を見学。この工場ではポッキーを作っているようだ。


 それにしても、ものすごいオートメーションっぷりだった。しかし考えてみると、これくらいオートメーションで大量生産できないと、あの値段でポッキーは作れないようなあ。「資本の集積」のパワーや恐ろしさを改めて実感した。おみやげにキャラメルとプリッツを頂戴し(サービスええなあ)、帰路へ。
 大人も子どもも満足した小旅行となった。めでたしめでたし。

2012年2月14日火曜日

書評 綾辻行人『人形館の殺人〈新装改訂版〉』(講談社)

 綾辻さんの作品を初めて読んだ。『十角館の殺人』から読み始めたかったのだけど、ひょんな事情からこの『人形館』を最初に読むことになった。

 初の綾辻作品の感想をひと言で述べるなら
「いかにもミステリーらしいミステリー」
ということになるだろう。ホームズ、ルパン、ポワロなどの古典的(?)ミステリーを思い起こさせる雰囲気がある。これらの古典からミステリーに入った私など
「やっぱミステリーはこうでなくっちゃ」
と思ってしまう。

 舞台は京都市左京区。はっきりとは書かれていないが、北白川通りを東に入った住宅街が舞台である(天下一品の本店が近くにあったり、京都のラーメン街の周辺ですな。北パチってまだあるんやろか)
 そこにある「人形館」を相続し、そこに越してくることになった飛龍想一という男が主人公。定職はもたず、病弱な絵描きである。この男の一人称で物語は進む。

 人形館という、いかにもミステリーな舞台を設定し、そこへいかにもミステリーな住人を集め、物語は進む。命を狙われる想一。そしてついに起こる殺人。さて犯人の正体は…。
 というのが粗筋。
 結末にはアッと驚かされた。おそらく賛否両論あったであろうこの結末。ちなみに、私の意見は「否」だ。

 しかし、それはそれとしてストーリーは存分に楽しめた。昨今、ミステリーにも(ミステリーにこそ?)舞台設定やストーリー展開に「リアル」さが要求される風潮があるが、そればかりでは面白くない。本作のような「いかにもミステリー」なミステリーを求めている人は、私も含めてたくさんいることだろう。少年・少女時代に、ホームズやポワロをドキドキワクワクしながら読んだときの興奮を思い出したい方には、綾辻作品はお薦めである。



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2012年2月13日月曜日

2012京都記念、クイーンC  予想の回顧

出先からなので簡単に。
 土曜はクイーンC。本命◎のイチオクノホシは、勝ち馬(ヴィルシーナ)にこそかなわなかったものの、直線でぐいと伸びて2着を確保。2番人気-1番人気の決着とはいえ、本線で的中。競馬当たってナンボ。よしとしたい。

 日曜は京都記念。本命◎ダークシャドウは思ったよりも前の位置から進出。早めスパートのトレイルブレイザーにはしてやられたが、ヒルノダムールとの競り合いを制して2着。しかし、トレイルブレイザーを押さえておらず、馬券は外れ…。武豊にしてやられた。

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2012年2月11日土曜日

2012京都記念  オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の京都メインは京都記念。伝統の別定GIIである。特にここ数年は、ローテーションの多様化もあってか、ここから始動する有力馬も増えてきたようだ。以前は、実績のある馬はたいていこの時期はお休みだったのだが、そういう傾向も変わりつつある。お馬さんたちも冬休みが少なくなり、たいへんだなあ(そういう問題か?…)。
 また、このレースと中山記念が近年注目を浴びている。というのは、ドバイへのステップにちょうどよいのだ。GIを勝っている馬でも58 kgで出走できるし、レース間隔もちょうどよい。事実、一昨年はブエナビスタがこのレースをステップにドバイへ向かっている。アドマイヤムーンもここからドバイに向かったような記憶がある。

 今年は、ドバイへ行く馬こそいないようだが、GIを狙えそうな馬が4頭出てくる。小頭数でもあるし、それらの馬で堅く収まると見た。
 その4頭とは、ダークシャドウ、トーセンラー、ウインバリアシオン、ヒルノダムール。さて、どれを本命にするか。各馬とも、休み明けや距離など不安点があるが、私の本命◎はダークシャドウ。おそらく1番人気になりそうだ。このレースは1番人気の成績がよいこともあり本命に抜擢する。距離の不安がささやかれているが、2000 mのGI(天皇賞)で2着に来ているし、1ハロンの延長ならこなしてくれるだろう。ここをステップに、宝塚記念へと駒を進めてほしい。
 相手はウインバリアシオンを本線に。
「春の天皇賞までにもう1回使えるから」
などの発言も聞こえ、仕上がり途上ではありそうだが、格好はつけてくれないか。
 トーセンラーは、菊花賞でウインに0.3秒負けている。逆転まではどうか。ヒルノは、作春の状態に戻っているかどうか、やや疑問。というわけで、この2頭はよりもウインを上に見る。
 気持ちとしては1-7一点勝負なのだが、強いて推奨穴馬を挙げるなら、おそらく逃げるであろうスイートマトルーフ。有力馬が牽制しあっているうちに…なんてシーンがあるかもしれない。

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2012年2月10日金曜日

書評 パトリック・ジュースキント『香水―ある人殺しの物語』(文春文庫)

 強烈な小説だった。胃袋が匂いで満たされ、夢にまで匂いが出てくるような話。

 舞台は18世紀のパリ。並外れた、異様な嗅覚をもつ男が主人公。その男の名はグルヌイユ。そのグルヌイユの一生を描いた話だ。

 あらゆる匂いをかぎ分け、またそれらを組み合わせて自由に匂いを作り出す能力をもつグルヌイユ。その一生は底辺から始まる。嗅覚という異能を用い、その底辺から徐々に這い上がっていく。そして自らの夢、いや欲望である「究極の匂い」を追い求める過程が、どぎつい内面の描写とともに語られる。
 そして、ついに究極の匂いにたどり着くグルヌイユ。ラストは
「なんだ、結局こう終わるのか」
と思わせておいて…というのが粗筋。

 18世紀のパリというと、革命の直前で華やかなイメージだが、実際は相当に悪臭の漂う街だったようだ。よく考えてみると、下水がないんだから当たり前だよなあ。グルヌイユはそのパリで生を受け、一生を終える。

 何が強烈って、グルヌイユの匂いを求める執念が強烈に描かれているところだ。それがグルヌイユの一人称ではなく、三人称で語られるところが、強烈さをさらに増強する。
 どんより重いが、かといって不快ではない小説。匂いの世界にどっぷり浸かって、トリップしてみたい方は、ぜひ手にとっていただきたい。



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2012クイーンカップ  オレの予想を聞いてくれよ

 土曜の東京メインはクイーンカップ。関西のレースの予想を中心にエントリーしているのだが、重賞が行われるということで、こちらの予想をエントリーする。

 このレース、もともとは秋華賞トライアルとして、秋に行われていた…と思って調べてみたら、それは勘違いで、クイーンステークスだった。ややこしいぞ(クイーンSは、古馬にも開放されて札幌にいったんだったか)。
 こちらのクイーンカップは、ここ数十年ずっとこの時期に行われており、今回で47回目だそうだ。けっこうな歴史のあるレースだが、そのわりに印象がない…。歴代の勝ち馬を見ると、ヒシアマゾンを初め、GI馬の名前がいくつもあるのに、何でだろう。
 わかった。きっと、馬券でよい思いをしたことがないからに違いない。今年はバシッと当てて、記憶に残るレースにしたいものだ。

 さて、このレース、ここ5年は1番人気または2番人気の馬が必ず連対しており、堅いレースといえる。新馬・未勝利勝ち直後の馬は苦戦しており、重賞やオープン特別で掲示板に載った馬の成績がよい。
 今年もこの流れは続くと見て、本命◎はイチオクノホシ。2走前はやや重の馬場にもかかわらず、上がり33.4秒という鬼脚を発揮して差しきっている。府中の良馬場で、その切れ味を爆発させてほしい。
 ◎がおそらく1番人気なので、相手を絞りたい。オメガハートランドは、前走(フェアリーS)のレベルにちょっと疑問があるので評価を下げる。モエレフレールヴィルシーナを厚めに押さえたい。
 推奨穴馬はターフデライト。前走は重賞(先ほどレベルに疑問と書いたフェアリーSだが…)で僅差のレースをしている。クラス2走目で、鞍上は復活の兆しを見せている武豊。一発ならこの馬か。

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2012年2月9日木曜日

映画評 J・エドガー

 イーストウッド監督、ディカプリオ主演という珠玉のコラボレーションの話題作。
 J・エドガーという、FBIを作りあげた男の一生を描いた作品。私はこの映画を見るまで、こういう人物がいたことを知らなかったのだが…そういう人にはお勧めできない。外国人が何の予備知識もナシに織田信長の映画を見るようなものだ。エドガーについてある程度の知識を得てから見ることをお勧めする。

 二つの時代を行ったり来たりするかたちで話は進む。一つはFBI創世記から発展期で、エドガーが若い時期の話。もう一つは1960年代後半のエドガーの晩年期だ。ただ、この行ったり来たりが、アメリカの歴史の知識が乏しい私にはややこしく、状況が把握しづらいシーンが多々あった。要するにわかりにくいのだ。

 エドガーという人物の存在は知らなかったのだが、なるほどなかなか興味深い人物だ。ただ、映画にするほどインパクトのある一生かというと…ちょっと疑問である。感銘を受けるような映画ではなかった。冒頭にも書いたように、エドガーについてある程度知識や興味がある人が見て、初めて楽しめる映画だと思う。

 ディカプリオの演技はよかった。壮年の人物を演じるには、もっともよい時期なのかもしれない。迫力があった。相棒役のアーミー・ハマーも(この映画で初めて知った俳優さんだが)ハマっていた。この二人の演技は見る価値ありかな。

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2012年2月8日水曜日

ゆびゆび靴下

 もう数ヶ月前になるのだが、ネットショップで足袋(たび)靴下を買った。足袋靴下とは、足袋のように、親指とそれ以外の部分が分かれている靴下。いま流行の5本指靴下の簡単バージョンと言える。
 娘が一つもっていたのだが、それが小さくなってきたので、新しいのがほしいという。ところが、近所で探しても見つからないので、ネットショップのお世話になったというわけだ。かわいいのがたくさんあったので、家族みんなの分を購入した。



 履き心地もよく、快適である。「ゆびゆび靴下」という愛称をつけて、家族みんなで愛用しております(写りが悪くてすみません…)。
 買ったのはこちらの店。送料も無料。

ワールドリズム


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2012年2月5日日曜日

2012すばるS、きさらぎ賞  予想の回顧

 土曜はすばるS。本命◎アーリーロブストは、注文通りハナを切り、4コーナーへ。
「さあ、ここから」
と思ったのも束の間、ケイアイテンジンにかわされるとズルズルと後退し、8着に敗れた。逃げ馬だし、負けるときはこんなものか。
 勝ったのはもう一頭の逃げ馬、ケイアイテンジン。2番手からスッと抜け出し、2馬身半差の完勝だった。
 前に行った馬が上位を占めたように、逃げ馬を本命にするという狙いは悪くなかったのだが、肝心の◎が沈んでは仕方がない。

 日曜はきさらぎ賞。本命◎ワールドエースは中段後方を追走。3コーナー過ぎからマクリ気味に上がっていき、直線は大外へ。
「大丈夫かいな」
という心配も杞憂に終わり、最後は1馬身半差をつけて快勝。期待に応えてくれた。
 2着には、◎ワールドと同様に後ろから追い込んできたヒストリカルが入り、安いながらも本線で的中。競馬は当たってナンボ。来週もこの調子でいきたいものだ。

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2012年2月4日土曜日

2012きさらぎ賞  オレの予想を聞いてくれよ

 日曜の京都メインはきさらぎ賞。昔はクラシックには結びつかないレースだったのだが、いつの間にやら数多くのクラシックホースを出すレースに出世した。そのきっかけは、スペシャルウィークだったように思う。強かったなあ。
 その後、ローテーションの多様化も進み、ネオユニヴァース、ハーツクライ、アサクサキングス、オルフェーヴルなどが、ここをステップにGIを制覇している。今年のメンバーからも、GIホースが誕生するのだろうか。

 さて今年のレース、私の本命◎はワールドエース。前走はスローの展開で前の馬を捕まえきれなかったが、重馬場にもかかわらず33秒台であがってきた。差しの決まりはじめた京都で、良馬場見込みのここなら、差し切ってくれるだろう。
 ◎が大本命だけに、相手を絞る必要がある。人気どころでは、ヒストリカルアルキメデスの2頭を挙げておく。
 推奨穴馬は、前走の1番人気がすっかり忘れられているレッドアーヴィング、キャリア1戦だが上々の勝ちっぷりだったマジカルツアー、前走重賞2着なのにさっぱり印がないマイネルアトラクトの3頭。
 相手はこの5頭に絞りたい。

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2012年2月3日金曜日

2012すばるステークス  オレの予想を聞いてくれよ

 土曜の京都メインはすばるステークス。小倉で重賞があるのでそちらの予想をエントリーしようかなあ、とも思ったのだが、混戦模様でこれといった馬も見つからないので、京都の予想をエントリーする。

 このすばるS、けっこう昔からあるレースのような気がする。実際、競馬ブックには過去10年の結果が載っているから、少なくとも10年以上前からあるレースだということだ。google先生に聞いてみたのだが、いつ始まったレースなのかはすぐには分からなかった。

 しかし、これでは能がないと思ってもう少し調べてみると…ありましたがな。こんな素晴らしいページを発見。

すばるS歴代勝ち馬ドット絵アイコン

 このデータの最初である1989年が第1回なのかどうかは分からないが、当時は芝のレースで、イナリワンの中央入り初戦がこのレースだったとのこと。私はこの頃にはすでに競馬をしていたはずなのだが、芝のすばるSは全く記憶にないなあ。豆知識が一つ増えました。

 寄り道はこれくらいにして、予想にいってみたい。
 今週は「これでもか」というほど冷え込んだ(ホンマに寒かったですなあ)。ということは、たとえ良馬場でも、ダートはシャリシャリ状態になっており、締まっているに違いない。という独断を元に、前に行く馬を狙ってみる。
 本命◎はアーリーロブスト。前走は逃げて5着に敗れたが、坂のない京都なら粘り込めないか。3走前の再現を期待したい。相手は、ケイアイテンジンを厚めに。行った行ったの決着をもくろむ(頼むから競り合わないでください)。
 推奨穴馬は、穴と言うほど人気は低くないかもしれないが、メイショウデイム。京都得意のこの馬が突っ込んでくるシーンがあるかも。

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2012年2月2日木曜日

書評 東野圭吾『ウインクで乾杯』(祥伝社文庫)

 またまた例によって、母から借りた東野小説。
 ひと言でいうなら、オシャレな作品。一昔前に流行したトレンディドラマ(いや、二昔前やな…)の雰囲気が漂ってくる。(当時よく読んでいた)「三毛猫ホームズ」シリーズのノリとも重なるところがあるように思う。

 主人公は小田香子というコンパニオン。玉の輿に乗って、高級宝飾店で金を気にせず買い物をするのが夢という、いかにもトレンディドラマに出てきそうな女性だ。
 香子の同僚が、あるパーティの後に殺され、香子もその事件に巻き込まれる。そして、その事件の担当刑事である芝田が、香子の隣の部屋にたまたま引っ越してくる。
「そんなうまい話、あるわけないやろ」
というツッコミはしてはいけない。なぜならトレンディドラマ(しつこい)だからである。
 そして二人はときには協同して、ときには離れて、事件を追う。密室の謎、残されたメッセージなど、さまざまな謎が立ちはだかる。それを一つずつ解き明かし、事件の全貌が明らかになる。そして、最後にはお得意のどんでん返し。東野さんの構想力、筆力に、今回も引きずり込まれた。

 何がオシャレって、香子と芝田の会話や距離感が絶妙かつトレンディ(もういいって)なのだ。私のつたない表現力では何のこっちゃ分からないだろうが、トレンディという言葉に惹かれる方は、是非読んでみてほしい。トレンディを満喫できるだろう(意味不明)。

 本作品の初出は1988年である。まさに、トレンディドラマという言葉が出始めた時期ではないか。東野さんが
「俺も、いっちょトレンディドラマなるものを書いてみるか」(土佐日記風)
と思って書いたのが本作品なのかもしれない。



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【読書メモ】アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』(新潮新書)

 2020年のベストセラーをようやく読んだ。もっと早く読んでおくべきだった…。   スマホがどれだけ脳をハックしているかを、エビデンスと人類進化の観点から裏付けて分かりやすく解説。これは説得力がある。   スマホを持っている人は、必ず読んでおくべきだ。とくに、子どもを持っている人...