2022年1月29日土曜日

【読書メモ】重松清『どんまい』(講談社文庫)

 重松氏の野球小説。相変わらず、いい味を出している。『赤ヘル1975』と緩くつながった作品だが、読んでいなくても十分に楽しめる。

 「ちぐさ台カープ」という草野球チームに入部することになった、離婚ほやほやの母と、中2の娘が主人公。母娘と、個性的なチームの面々との人生が交錯する。ハッピーなことばかりではなく、苦労や障壁をしっかり描くのが重松流。すべてがすっきり前向きに解決するわけではないが、それが人生だ。
 野球好きにはもちろん、野球の何がよいのかいまいちよく分からない人にもお勧め。

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