2013年5月24日金曜日

2013 京都HJ、朱雀S オレの予想を聞いてくれよ

 いよいよ今週はダービーウィーク。どの馬が世代の頂点に立つのだろうか。
 JRAも、80回目の節目ということもあり、広報にはいろいろと力を入れているようだ。私も「春のGI&日本ダービーキャンペーン」「みんなでチョイス!」に参加している。
 しかし、参加させておいてもらって言うのも何だが、「みんなでチョイス!」のほうは、ちょっとピントがずれていると思う。これに参加した人が競馬ファンになってくれるとは思えないなあ。ただ、競馬との結びつきは「?」だが、「みんなでチョイス!」自体はわりに面白いので、気になる人は参加してみてはどうだろうか。

 そんなダービー前日の京都メインは朱雀ステークス。また、8Rには障害重賞の京都ハイジャンプが組まれている。
 朱雀Sは、昨年もダービー前日の京都のメインに組まれており、予想をエントリーした。その際、朱雀とは京都どのあたりの地域のことなのか調べたのだが、よく分からなかった。
 今年はもう少しつっこんで調べてみた。その昔、平安京には朱雀門という門があり、それがあった場所(現在の二条城の少し西)あたりを朱雀というらしい。一件落着。
 実は、二条城には今年のG.W.に子ども(5歳と3歳)を連れて行ったのだが不評だった。歴史的建築物に興味を持つのは、まだ先のようだ。

 回り道が長くなった。
 朱雀Sは芝1400 mの準オープンのハンデ戦。荒れそうな設定だが、過去4回は連続して1番人気が連対中と、堅く収まっている。というわけで、人気どころを本命に据える。
 本命は◎オーシャンカレント。6歳になってはじめて芝レースを走ったという変わり種だ。しかもそれ以降、芝ではまだ掲示板を外していないという堅実さ。前残り傾向の馬場を味方に、早め抜け出しからの粘り込みを期待。
 推奨穴馬は、エトピリカオールブランニューの軽ハンデ牝馬2頭。展開が向けば大駆けがあるかも。

 京都HJは◎モズハリケーン。小坂に乗り代わって、もう一丁。

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2013年5月23日木曜日

日本プロ野球(NPB)改革案 3リーグにすればすべて解決

 今年(2013年)の4月、落合博満氏が講演を行い、3リーグ制という秘策を披露した。

@niftyニュース、週刊朝日

 これはやられた。何がやられたって、私も同じことを考えていたのだ。
 落合氏の講演の前に私の案をエントリーしておけば
「落合氏は、私のブログを読んだに違いない」
などと自慢することもできたのに…残念だ。

 時すでに遅しの感もあるが、落合氏の講演内容が文章で残っているわけでもないようだし、私の案をまとめておこうと思う。

◆3位のチームがポストシーズン進出って…おかしくね?
 パリーグがポストシーズンにトーナメント(現在のクライマックスシリーズ(CS)の前身)を導入してから今年で10年。CS自体は短期決戦の醍醐味もあって面白いし、観客動員増にもつながっているのだろう。
 しかし、それでも私はこの方法には反対だ。3位のチームにポストシーズンがあるというのは、やはりおかしい。3位といえば、勝率が5割を切っていても不思議ではない順位だ。そんなチームが何かの拍子に日本シリーズを制してしまったら…。私は、とても日本一のチームと認める気になれない。
 12球団のうち6球団がCSに参加するというのが、そもそも多すぎる。ポストシーズン進出のハードルを上げないと、CSや日本シリーズはもちろん、ペナントレースの価値も下がってしまう。

◆そこで3リーグ案ですよ
 そこで、3リーグ案である。
 12球団を4チームずつに分ければ三つのリーグができる。それぞれの1位はポストシーズンに進出。2位の3チームのうち、勝率が最も高かったチームもワイルドカード(WC)としてポストシーズンへ。この4チームでトーナメントを行えばすっきりする。
 ワイルドカードの1チームは、いま流行のワンゲームプレーオフ(1試合で勝ったほうが権利を得る)で決めても面白い。

◆落合案とのちょっとした違い
 ここまでは落合氏の案と同じである(と思う)。しかし、試合数をどうするかというところは少し違う。
 落合案では、すべての対戦カードを同じ試合数にしている。同じリーグどうしでも、違うリーグ相手でも、同じ試合数にするというのだ。
 私は、それではあまりにも「リーグ」の意味がなさ過ぎるように思う。そこで、次のように組めばよいのではないかと考えた。

  同一リーグどうしの試合 → 1カード16試合
  別リーグとの試合 → 1カード12試合


たとえば巨人と阪神がAリーグ、日ハムがBリーグの所属だとすると、巨人-阪神戦は16試合、巨人-日ハム戦、阪神-日ハム戦はそれぞれ12試合というわけだ。
 そうすると、1チームあたりの試合数は

  同リーグ 16×3=48
  別リーグ 12×8=96
  合計 48+96=144


おお、現在の試合数と同じだ。素晴らしい(自画自賛)。
 同一リーグの試合で、1チームの主催試合が8試合になるので2連戦が出てくるが、これは何とでもなるだろう。

◆交流戦が多すぎませんか?…
「同じリーグの試合よりも別リーグの試合のほうが2倍も多いって、どうやねん」
という反論に対しては、あらかじめ回答しておく。
 たしかに多い。しかしこれは、営業面を考えてのことである。

 3リーグ案に対する球団側の反対意見としてまず考えられるのが
「巨人、阪神などの人気チームと別リーグになったら、経営が成り立たないよ~」
というものだろう。それを軽減するには、別リーグとの試合の割合を増やせばよいと考えたわけだ。そうすれば、人気チームとの試合数の差が少なくなる。
 これをさらに推し進め、試合数を完全に平均化するというのが落合案なのだろう。

◆妄想が実現するには
 以上が、私の案の骨子である。現在のところ妄想にしか過ぎないが、落合氏という強力な味方を得て、ほんの少しだけ希望の光が見えてきた。
 さらなる秘策もあるが、これは機会があればまた披露したい。

 妄想実現にあたっての大きな壁の一つが、セリーグの一部チームだろう。
「巨人戦、阪神戦が減る案なんて、飲めるわけなかろう」
と考えるに違いない。一球団のオーナーとしては、その考えは間違っていないが、野球界全体を見たときにはどうなのだろうか。英断を期待したい。

2013年5月19日日曜日

予想の回顧 2013 オークス、深草S、平安S

 今週はオークス。馬券は3枠から勝負。パドックの気配では、サクラプレジールのほうがよく見えた。
 レーススタート。◎デニムアンドルビーが出遅れ。いくら後ろから行く馬とはいえ、前残りの馬場では、最後方の位置取りでは…。一方の◎サクラプレジールは好発を切り、先団でピタリと折り合う。
「これは、来るならサクラのほうやな」
と見ていた。
 向こう正面で、デニムアンドルビーが押しながら上がっていく。直線勝負では厳しいと見て、ウチパク騎手が早めに仕掛けたのだろう。
 一方のサクラプレジールは、先頭を窺う手応えで直線を向く。
「きたーッ」
と思ったのだが、最後の1ハロンで脚があがって14着に終わった。正攻法の競馬で見せ場を作ったということにしておこう。
 サクラが失速してガッカリしていると、デニムが大外から追い込んできた。一瞬、オッと思ったが、1、2着争いには加われず、3着まで。今日、一番強い競馬を見せたのはこの馬なのだろうが、スタートが痛かった。
 勝ったのは黒い帽子の2枠の馬。直線で黒帽子が抜け出てきたときには、てっきりアユサンだと思っていたのだが、ゴール直前でメイショウマンボであることに気づいた。桜花賞で人気していたが惨敗した馬の巻き返し。オークスの穴馬のパターンだ。

 京都メインは深草S。
 ◎ヤマノサファイヤは予定通り後方から。4コーナーでグイグイ仕掛けて直線を向いたところで、カシノインカローズにフタをされてブレーキをかけるかたちになり、ジエンド。もう一度脚を使ったが、8着が精一杯だった。フタをしたカシノが2着と頭差の3着まで突っ込んだのだから、あそこでフタをされなければいい勝負だったかもしれない。

 土曜は京都で平安S。◎ニホンピロアワーズは、逃げる2頭を見る位置から。予定通りだ。持ったままで4コーナーを回り、粘るナムラタイタンをねじ伏せて完勝。期待通りの勝ちっぷりだった。
 2着争いは、ナムラタイタンが粘るところにナイスミーチューが差してきた。ナイスミーチューを厚めに押さえていたので
「差せ~っ」
と声を上げると、それに応えてくれたのか、クビ差かわしたところでゴール。ナイスミーチューは意外に人気がなく(8番人気)、馬連が20倍近くついたのは嬉しい誤算だった。

 今週は3戦1勝。中穴をしっかり獲った。来週のダービーへ向けて、上昇中ということにしておきたい。

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2013年5月18日土曜日

2013 オークス、深草S オレの予想を聞いてくれよ

 今週はオークス、来週はダービー。中央競馬が最も盛り上がる2週間がやってきた。
 まず今週はオークス。
「そういえば昨年はどの馬を本命にしたのだったか」
と思ってブログを読み返してみると、何とヴィルシーナを本命にして、ジェンティルドンナとの馬連を獲っていた。ハズれたレースはおろか、当たったレースもろくに覚えていないとは…。自分の記憶にだんだんと信頼がおけなくなってきた。

 オッサンの繰り言はこれくらいにしておく。
 18年ぶりに1勝馬が桜花賞を制したことからも分かるように、今年の3歳牝馬戦線は混戦模様だ。例年は桜花賞組が優勢だが、今年は例外と見たい。
 別路線組で気になる馬が2頭いた。フローラSの勝ち馬のデニムアンドルビーと、フラワーCの勝ち馬のサクラプレジールだった。どちらを本命にしようか迷っていたところ、何とこの2頭が3枠に同居。これは「枠連を買え」という天のお告げだろう。今回は3枠から勝負する。

 デニムは、前走の勝ちっぷりが鮮やかだった。現在のところ1番人気なのはちょっと誤算だが、人気に応えて関西馬のGI連敗をストップできるか。
 サクラは、陣営がとにかく強気である。週の初めから
「桜花賞をパスして正解だった。絶好調!」
というコメントが報じられた。よほど状態がアップしているのだろう。
 枠連なので、買い目は絞りたい。桜花賞1、2着の1、2枠は押さえたいが、もし切るなら2枠か。丸山騎手には申し訳ないが、乗り代わりが気になる。桜花賞は落馬負傷で丸山騎手が騎乗できず、デムーロの手綱で桜花賞を制した。丸山騎手に再び手綱が戻ってきただけでもプレッシャーなのに、GI経験にも乏しい。プレッシャーを跳ね返して頑張ってもらいたい気持ちもあるが、評価を下げる。

 推奨穴枠は5枠と7枠。桜花賞で掲示板に載ったローブティサージュ、プリンセスジャックの評価が低い。前走、前々走で3枠の2頭と接戦を演じているエバーブロッサムも気になる。

 深草Sはヤマノサファイア。前崩れを期待。

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2013年5月17日金曜日

2013 平安ステークス オレの予想を聞いてくれよ

 オークス・ダービーという、日本の競馬が最も盛り上がる2週間がやってきた。そんな土曜の京都メインは平安S……。平安S? なんでこの時期に?……
 そういえば、東海Sと入れ替わりで、今年からこの時期になったのだった。昨年は京都で東海Sが行われ、それに文句を書いたのを思い出した。

 平安Sの「平安」は、もちろん「京都」を意味する。鳴くよウグイス平安京の平安ですな。
 そういえば昔、平安京エイリアンというゲームがあった。ゲームセンター嵐が得意としていたゲームだが、私はやったことがない(と思う)。

 このレース、昨年まではフェブラリーSの前哨戦として行われていた。フェブラリーS設立当初は結びつきも強く、ライブリマウントやシンコウウインディがここをステップに本番も制した。しかし、最近はあまりパッとしない感じだった。そこへもってきてこの時期への移動。都落ち的な雰囲気を感じていたのは私だけではないだろう。
 ところが、フタを開けてみればニホンピロアワーズ、ハタノバンクールのGI馬が参戦。意外にも盛り上がりを見せている。今後も帝王賞の前哨戦として、けっこうレベルの高いレースとなっていくのかもしれない。

 さて、予想。前述のように、GI馬が2頭出てくる。本命はそのうちの一頭◎ニホンピロアワーズ。JCDは6番人気と伏兵の立場からの勝利だったが、前走で59 kgを背負いながらホッコータルマエに抵抗し、決してフロックではなかったことを証明した。ここも堅実に駆けてくれるだろう。
 ◎が人気の馬なので相手は絞りたい。ナイスミーチュー、トウショウフリークを厚めに押さえる。
 推奨穴馬はアントニオピサ。大外枠はちょっと痛いが、京都得意の堅実ホースが波乱を呼ばないか。鞍上も怖い。トウショウフリークも含め、行った行ったを期待。酒井騎手には、ぜひゆっくりと仕掛けてもらいたい。

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2013年5月16日木曜日

京都タワーに行ってきた

 京都に通学・通勤しはじめてから約30年。その間、ずっと京都に生活基盤をおいてきたのだが、一度も京都タワーに登ったことがなかった。地元の評判もいまいちだし、何だかお上りさんみたいなのもイヤで、敬遠していたのだ。

 今回、40歳を過ぎて初めて訪れた。ところが、これがなかなかよかった。私と同様、京都にいながらにして京都タワーに登ったことがない人はたくさんいると思うが、ぜひ登ってみてほしい。


 G.W.の終盤に、5歳と3歳の子どもを連れて京都に小旅行に行った。毎日仕事に通っているところへ旅行に行くというのも、たまにはよいものだ。
 ところが京都は、子どもが喜ぶようなスポットが意外と少ない。トロッコ列車や映画村はちよっと遠いし、動物園は混雑しそうだ。そこで、京都タワーに行ってみることにしたというわけ。これが当たりだった。

 この京都タワー、今年(2013年)の4月1日にリニューアルオープンしたばかりである。リニューアル前に行ったことがないので違いは分からないが、とてもきれいだった。

 さあ、いざ展望台へ。料金は大人が770円、3歳以上の幼児が150円。これを書きながら京都タワーのウェブサイトを見ると、割引券クーポンを発見した。遅いっちゅうねん。
 エレベーターに乗る前に写真撮影がある。
「撮るのは無料。後で見て、気に入ったら買ってね」
という、観光地によくあるやつだ。そして、エレベーターに乗り、展望台へ。展望台に到着すると…、おおーっ、なるほど絶景だ。京都は高い建物が少ないから、遠くまでよく見える。さらに、写真のような双眼鏡が無料で使える。これはよいサービスだ。


 下は、北向きの写真。もっと晴れていたら、大文字山や比叡山などがさらにはっきり見えるのだろう。手前の白い△の建物は東本願寺。ただいま工事中だ。たんまりお金を持ってそうだなあ…。


 こちらは東向きの写真(やや南より)。山の向こうは宇治市になるのだろうか。


 写真がないのが残念だが、南を見れば伏見の町や京セラ本社などがよく見える。西側は嵐山や桂川だ。まるで地図を見ているようだ。自分が普段歩いたり、仕事したりしているところを上から見下ろすのは珍しい体験で、とても面白かった。
 この後は、伊勢丹の都路里(辻利)でスイーツを堪能。抹茶好きの娘は「特選都路里パフェ」を、抹茶の苦手な息子は「ほうじ茶パフェ」を食べた(親と「半分こ」です)。

ほうじ茶パフェ
特選都路里パフェ

 京都タワーは、京都をよく知っている人ほど面白いと思う。
「お、あっちにはアレが見える」
「ということは、この辺りにアレがあるんじゃないか」
という感じで楽しめるのだ。まだ行ったことのない人は、ぜひ一度お試しあれ。

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2013年5月15日水曜日

書評 本田悦朗『アベノミクスの真実』(幻冬舎)

「アベノミクスって何やねん。ホンマに景気よくなるんかいな」
という疑問に答える本。アベノミクスにより、どういう仕組みで景気がよくなるか(よくするつもりか)が、経済音痴の私にもよく理解できた。アベノミクス側の立場が、とても分かりやすく書かれた本である。

 本書は安倍政権のブレーンの一人である本田氏が、アベノミクスのなんたるかを解説した本である。本田氏はアベノミクスを実行する側の主要人物なので、当然、本書はアベノミクスを肯定する立場から書かれている。

 まず第1章で、アベノミクスの手法が説明される。物化上昇率2%という目標(インフレターゲット)を設定し、日銀がそれに向けて突き進む姿勢を見せることが重要であると、繰り返し強調される。
 2%という目標を掲げることももちろんだが、その目標を達成するための覚悟(本気モード)を見せることが何より重要なのだそうだ。なぜなら景気というのは雰囲気であり、多くの人たちが「どうやら本当に物価は上昇しそうだ」と思わなければ物価は上昇しないらしい。
 第2章は、日本がデフレに陥り、それを脱却できない構図が描かれる。ひと言でいうと「日銀の金融緩和が足らん」ことが原因だそうだ。したがって「アベノミクスの異次元緩和が必要」という結論に至る。
 第3章は、巷にあふれるアベノミクス批判に応える章である。「物価は上がって給料が下がったら困る」などの疑問に、本田氏が反論する。
 第4章は、本田氏のソ連時代の経験が語られる。
 最後の第5章では、アベノミクスが目指す日本社会が書かれている。エネルギー問題やTPPについても触れられている。

 以上の章立てからも分かるように、本書の核は1~3章である。アベノミクスとはどういう手法であり、それによってどのような仕組みで景気が上昇していくのかはよく分かった。簡単にいうと次のような仕組みだ。

日銀の金融緩和→金融市場のインフレ期待形成→株価上昇などによる企業収支の改善→企業に資金が回る→従業員の給料が増える→家計の購買意欲が増す→企業に資金が回る→以下同様

 このうち「日銀の金融緩和→金融市場のインフレ期待形成→株価上昇などによる企業収支の改善→企業に資金が回る」ところまでは納得できた。最近発表された企業の決算を見ても、実際に収支が改善しているのだから(少なくとも今のところは)アベノミクスの狙い通りに事が運んでいる。
「アベノミクス、やるやんか」
といったところである。

 一方、ちょっと説得力に欠けるなあと思ったのは「企業に資金が回る→従業員の給料が増える」の部分だ。ここが「ホンマかなあ…」と思ってしまう。本書では、この部分については
「従って、2%程度のインフレ率が実現する際には、賃金はそれ以上に上昇しているはずです」(p.100)
とか
「それによって日本経済全体の所得(GDP)が増えれば、やがて賃金も上昇してくるでしょう」(p.101)
など、あたかも当然のことのように書かれている。ホンマなんかなあ…。
「物価は2%上がったけど、給料は1%しか上がりませんでした」
なんてことにならないよう、本田氏のいう通りになってほしいのだが、不安は残る。

 本書を読んで、アベノミクス側の意見は、経済音痴なりによく理解できた。とても分かりやすい本だった。
 しかし、分かりやすいことと、信じられるかどうかはまた別の話。次は、アベノミクス側ではない立場の本を読んでみたい。



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【読書メモ】東野圭吾『あなたが誰かを殺した』(講談社)

 加賀刑事シリーズ、最新第12作。娘が学校の図書館で借りてきてくれたので、文庫化前に読むことができた。  このところ、加賀の人生に絡んだ話が多かったが、シリーズの原点回帰。加賀は探偵役に徹して事件を推理する。いかにもミステリーなミステリー小説だ。  別荘地で起きた連続殺人事...