2017年8月2日水曜日

【書評】池上彰『はじめてのサイエンス』(NHK出版新書)

知っておきたい科学知識を池上流に分かりやすく解説


 何でも分かりやすく解説してしまう池上氏が、サイエンスを解きほぐした本。序章でまず「科学とはどういう営みか」を解説し、土台を整える。そして、1章から順に物理学、化学、生物学、医学、地学、環境科学が易しく語られる。
 それぞれの章では、各分野の全体像が述べられるわけではなく、身近ないくつかのトピックに絞って解説されるため、とても分かりやすい。たとえば物理学では原発、化学では水素エネルギー、生物学では遺伝子組換えなど、社会にかかわるトピックがおもに取りあげられている。最終的には各分野と社会のかかわりに話は行き着き、科学が身近に感じられる流れになっている。

 科学そのものの説明も分かりやすいのだが、池上氏の真骨頂はやはり科学と社会のかかわりの部分。さまざまな科学研究や科学的知見が、どのように社会とかかわり、社会に影響を与えているのか。また逆に、社会がどのように科学に影響しているのか。このあたりの説明は相変わらずお見事。
 最低限の科学的知識を持つことがいかに大切かよく分かる。池上氏のかみ砕いた説明により、マイナスイオンや水素水、あるいは健康食品などに惑わされないような科学知識を身につけたいものだ。



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